プレゼントに選ばれるお酒の中でメジャーともいえる「ワイン」。おしゃれで高級感がある一方で、知識がないと選びにくいという人は多いようです。
プレゼントする場合、どんな意味があるのでしょうか?
ワインギフトに込められた意味を知り、想いを伝えるプレゼントとして活用しましょう! 選び方のコツも紹介します。
目次
ワインのプレゼントにはどんな意味が込められている?
プレゼントは、品物ごとに隠された意味があるといわれています。
お酒をたしなむ人にはワインのプレゼントが喜ばれますが、ワインを贈ることで、相手にどんな思いを伝えられるのでしょうか?
仲良くなりたい
ワインをはじめ、お酒のプレゼントには「あなたともっと仲良くなりたい」という意味が隠されています。
ワインを贈りたいと思うような相手は、食やお酒の好みを最低限知っている、あなたにとって近しい存在のはず。
ワインを贈ることで「一緒に飲まない?」と誘われたり、どんな風に楽しんだかなどの後日談で会話が弾んだりするものです。
ワインのプレゼントがあなたと相手の距離を縮めるきっかけになるかもしれません。
祝福や労いの意味も
ワインのプレゼントには、「祝福」や「労い」の意味合いもあります。
「祝杯」という言葉があるように、お酒はおめでたいシーンには欠かせないもの。ビッグプロジェクトを終えた相手や、転勤・退職する方に労いの気持ちを込めてお酒をプレゼントするとよいでしょう。
「いつもがんばってるよね」といった意味合いで、カジュアルにワインを贈るのも労いの一つといえるでしょう。
祝福の意味が伝わりやすいワインの贈り物
祝福する気持ちと共に知人にワインをプレゼントするなら、よりその意味が伝わりやすいアイテムをチョイスしたいものです。
ワインの色やそれぞれの特徴、混同しがちなワインの種類について解説します。
紅白色で伝わりやすい「赤ワイン・白ワインセット」
お祝いごとでワインを贈る場合は、縁起のよい「紅白」をイメージして赤・白ワインのセットを贈るとよいでしょう。
目で見て「紅白」が分かりやすいため、祝福の気持ちをダイレクトに伝えることができます。
より華やかなプレゼントを贈りたいなら、プリザーブドフラワーやキャンドルがセットになったギフトボックスもおすすめです。
ボリューム感があるので、ワインだけでは味気ないと感じる人にもぴったりでしょう。
幸せを象徴するワイン「スパークリングワイン」
乾杯などでよく用いられるスパークリングワインは「門出のワイン」とも呼ばれます。
結婚や出産のお祝いはもちろん、新たな旅立ちを祝う意味を込めて、就職祝い・卒業祝いなどで贈ると粋なギフトとなるでしょう。
グラスに注ぐと泡が立ち上がり続ける様子が「絶えない幸せ」「祝福の拍手(天使の拍手)」にたとえられる、とてもロマンチックなお酒です。
「シャンパン」は「スパークリングワイン」の一種
「スパークリングワイン」と似たワインに「シャンパン」がありますが、この2つは同じものではありません。
「シャンパン」は、あくまでスパークリングワインの一種。フランスのシャンパーニュ地方で造られ、フランスが定めた厳しい規定条件を満たしたものだけが名乗ることのできる名称です。
スパークリングワインは、製造する方法や地域、ぶどうの品種などによって種類が異なり、有名な種類の一つがシャンパンなのです。
「ワイングラス」もセットで贈ろう
友人や知人にワインを贈る際は、「ワイングラス」も一緒に贈ることをおすすめします。ワイングラスにまつわる言い伝えなども解説します。
幸せを呼ぶ・邪気払いの意味
ワイングラスは古くから縁起がよいものとされ、プレゼントされた側はもちろん贈った側にも「幸福が訪れる」と考えられています。
キリスト教が由来で、グラスを合わせたときに鳴る「チーン」という音が、「悪魔祓いの儀式」になるからだといわれています。
ワインは薄暗い蔵の中で長期間熟成させるため、「邪悪なものが巣食っている恐れがある」と考えられていました。
邪気や悪鬼はガラスがかち合う音を嫌うため、乾杯をすることで悪しきものを追い払えるそうです。
一方で、グラスは割れると砕け散ることから「縁起が悪い」という考えもあります。しかし近年は「多くの破片=子孫繁栄」というイメージが定着し、結婚祝いにグラス製品を贈るケースも増えています。
どんなワインを贈るか迷ったら。プレゼント用ワインの選び方
「紅白のワイン」や「スパークリングワイン」など、どんな種類のワインを贈るかが決まっても、いざ品物を選ぼうと思うと「味わいが分からず悩んでしまう」という人は多いもの。
ワインの知識がなくても、味わいが分からなくても、喜んでもらえるワインを選ぶことは可能です。
プレゼントワイン選びのポイントを見ていきましょう。
ラベルで選ぶ
ワイン選びに迷ったら「ラベルのデザイン」を重視して選んでみましょう。
ボトルやラベルのデザインは、いわばワインとその造り手の「名刺」であり、醸造家が強く意識するところでもあります。そのため、見た目のフィーリングで選ぶのも、ワイン選びにおける一つの方法です。
かわいらしいラベルならデザート感覚で飲めるワインだったり、重厚な印象を与えるデザインであれば深みのあるワインだったり。ラベルから受ける印象が味わいとリンクしていることも少なくありません。
また、猫好きな人には猫があしらわれたラベルのワインを贈るなど、相手が好みそうなデザインをチョイスするのもすてきです。
このほか、ラベルをスワロフスキーなどで華やかにデコレーションした商品や、世界で一つだけの名前入りワインをオーダーする方法もあります。
ぶどうの収穫年で選ぶ
ぶどうの収穫年をチェックするのもワイン選びのポイントです。ワインの仕上がりは、原料であるぶどうのクオリティーに左右されます。
「〇年はワインの当たり年」などというように、ぶどうの収穫年は重要な指標です。
「ヴィンテージ(vintage)」とも称され、例えば、1980年に収穫されたぶどうを使用したものは「1980ヴィンテージワイン」などと呼ばれます。
よく間違われるポイントとして、収穫年と、ワインが出荷された「製造年月日」とは異なるのでご注意を。
プレゼントとして選ぶ場合は、その年のぶどうの出来よりも「贈る相手にとって意味のある年」であることに注目するのがおすすめです。
たとえば結婚記念日や生まれた年など、相手にゆかりある収穫年のワインを贈ると、きっと喜ばれるでしょう。
ワインの名前で選ぶ
ワインの名前が持つ意味を調べて商品を選ぶのもおすすめです。ワイナリーの名前やワインの銘柄に込められた意味を、そのまま相手へのメッセージとして贈ってみてはいかがでしょうか。
「幸せを呼ぶ○○」「祝福の○○」などのほか、「愛」や「夢」など、あなたが伝えたいメッセージにまつわるワインを探してみましょう。
ワインの収穫年にも同じことが言えますが、思い出やストーリーと重なるプレゼントは、相手の印象に深く残り、より喜んでもらえることでしょう。
とはいえ、受け取った相手がワインの名前の意味まで調べる人とは限りません。メッセージカードなどで意味とチョイスした理由を伝えるのがおすすめです。
ラッピングで選ぶ
プレゼント用に選ぶワインだからこそ、ラッピングデザインも選ぶ際の決め手になります。
ワインでよく使用されるギフトボックスは、ベーシックな紙箱以外にも、重厚感の漂う木箱タイプなどがあります。
ラッピングが相手の好みに合いそうなデザインかどうかも、選ぶ判断材料になるでしょう。
透明な袋にラッピングされる場合もあれば、風呂敷に包むものもあります。
年号やラベルで選んだワインのラッピングが好みに合わないときは、自分でアレンジするのもおすすめです。
近年は100円ショップにも、ワイン用のラッピング袋や手提げバッグ、リボンなどが充実しています。
メッセージカードを添えてラッピングすれば、より気持ちが伝えられるプレゼントになることでしょう。
ワインのプレゼントに込められた意味を知って納得のワインを贈ろう
プレゼントとして人気のワインには「仲良くなりたい」という意味のほか、お相手の「幸せを祝福する」意味のあるおめでたいアイテムです。
赤白ワインをセットでプレゼントすれば、紅白の祝福の気持ちが見た目から伝わりますし、ワインの名前や収穫年から選べば、より粋なプレゼントになります。
ワインに詳しくない人でも、選び方のポイントを押さえておけば安心です。ワインに込められた意味を知り、相手に喜んでもらえる&納得のいくワインを贈りましょう。