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注目度高まる日本ワイン!基礎知識やおすすめの選び方について解説

更新日:2022年11月22日

この記事では「日本ワイン」の特徴や魅力、おすすめの選び方について解説します。

近年、国内外のワイン好きの間で大きな注目を集めている「日本ワイン」。主流の輸入ワインとはどういった違いがあるのでしょうか?

いつもの輸入ワインとは違う新しいワインをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

ギフトにおすすめの日本ワイン! その特徴とは?

日本ワイン おすすめ

「日本ワイン」とは、日本国内で栽培・収穫されたブドウ100%で醸造されているワインのことです。

2015年10月に国税庁によって「日本ワイン」を明確に定義づける法律が設けられ、2018年10月から正式なルールとして施行されました。

それまでは、国産と謳いながら海外産のブドウや濃縮果汁を混ぜているワインが多く、消費者の混乱を招いていました。

現在は「日本ワイン」が法律で定義されたため、単に日本国内で製造した海外産原料使用のワインは「国産ワイン」として区別されています。

日本は全国さまざまな場所でブドウが栽培されている一方、各地の気候が異なるため、産地によってワインの味に個性があります。各地の気候を反映したバリエーション豊かな味を楽しめるのが日本ワインの魅力です。

日本ワインと国産ワインの違いについては、こちらの記事でよりくわしく解説しています。興味をお持ちの方は、ぜひお読みください。

日本ワインが注目されるまでの背景

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もともと、「日本の気候はワインづくりに適さず、日本のワインは風味が劣る」と言われていました。この認識が改められ、「日本ワイン」という言葉が少しずつ注目され始めたのは最近のことです。

「日本ワイン」の始まりははっきりとしていませんが、2003年に、現「日本ワインを愛する会」の会長・山本博氏が、自身の書籍で登場させたことがきっかけだと言われています。

山本氏は、当時から「日本の原材料のみで作ったワインと海外産原材料を使ったワインを分けるべきだ」と考えていたようです。

2010年にサントリーワインインターナショナル株式会社が日本ワインを「日本のブドウでつくったワイン」として正式に表明。

この動きがワイン製造に積極的ではなかったメーカーたちを刺激することになりました。

 

「日本ワイン」のブランド名が誕生したことで、それまで気候の問題から製造をためらっていた多くのブドウ栽培業者・ワイナリーが注目。

業界全体でブランディングに乗り出すきっかけとなったのです。

この流れに伴い、日本のブドウ栽培技術、ワイン醸造技術は大幅に向上します。

日本の気候でも美味しいワインを製造できると世に知られるようになり、日本ワインの評価が高まりました。

2015年には、国が日本ワインの正式な定義やラベル表記のルールをまとめたことから、客観的な信頼性も向上しています。

現状、日本ワインの消費量は一般的なワインと比較して多くありません。一方で、その希少性や輸入ワインとの味わいの違いによってワイン愛好家から注目され、期待が高まっています。

日本ワインのおすすめの選び方①産地

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日本では多くの地域でブドウが栽培されており、各地でワインの味が異なります。

日本ワインを選ぶ際は、産地に注目してみることをおすすめします。

古くからの有名産地から、近年になってワイン製造に注力し始めたエリアまで、注目したい日本ワインの産地をピックアップして紹介しましょう。

北海道

湿気が少なく、1日の寒暖差が大きい北海道の気候は、白ブドウの栽培に適していると考えられています。そのため、北海道の日本ワインは白ワインの品種が豊富です。

また、糖と酸のバランスが良い点も特徴として挙げられます。

近年は温暖化の影響から、気温が高い地域でも栽培できる赤ワイン用品種の栽培も始まっています。

山形

山形は山梨・長野と並ぶ日本三代産地で、江戸時代からブドウ栽培が行われてきました。特に朝日町・高畠町・天童市などがブドウの産地として知られています。

山形のワインは、余韻として残る酸味が評価されています。

県内産ブドウのみを使用したワインを「山形県産認証ワイン」とアピールし、独自のブランディングを行っているのも特徴です。

長野

長野はヨーロッパのワイン原産国と風土が似ています。

1日の寒暖差が大きく、降雨量が少ない気候・自然環境で、ブドウ栽培に適している土地です。

糖度が高い一方で、酸味を程よく残したブドウが育ちます。

代表的な産地として、塩尻市や飯綱町、小布施町などが挙げられます。

近年は「桔梗ヶ原」「日本アルプス」「千曲川」「天竜川」と4エリアの産地でブランディングする「信州ワインバレー構想」を打ち出すなど、特にワイン製造に力を入れているようです。

県内産のワインに対し厳しい基準を設け、審査を通過したワインを「長野県原産地呼称管理制度認定ワイン(N.A.C.ワイン)」として売出しています。

青森

青森県はりんごの生産地として知られていますが、ブドウ栽培も盛んです。主な産地は鶴田町、南部町、平川市であり、この3市町で青森県のブドウ栽培面積の半分以上を占めています。

青森県産の日本ワインは、水はけの良い土地から生まれるブドウによる爽やかな味わいが特徴です。

岩手

山脈、山地に挟まれた岩手の北上盆地は降雨量が少なく、1日の寒暖差が大きい典型的な盆地気候です。ブドウ栽培に向いていることから、県内に栽培業者が集中しています。

石灰質を含んだ土壌と冷涼な気候から生まれるキレのある特徴的な味が岩手の日本ワインの特徴です。

新潟

気候が冷涼な一方で降水量が多いことから、新潟では海外産ブドウの栽培に多くの農家が苦労していたと伝えられています。

日本におけるワインの父として知られる川上善兵衛は、新潟に気候に合わせたブドウを品種改良で開発。この際に開発された品種は、現在でも日本の各地で固有品種として栽培されています。

近年、新潟ではエリアごとに異なる気候を生かしたブドウ品種の研究を行っています。また、2000年以降はワイナリーの新設が続き、積極的に日本ワインの製造が行われている土地です。主な産地として、新潟市、上越市、南魚沼市、胎内市が挙げられます。

大阪

大阪は、安土桃山時代からブドウ栽培、およびブドウ酒製造が盛んに行われていた土地です。

本格的なワインづくりが開始されたのは大正時代のこと。最盛期には山梨県のブドウ栽培面積を上回っていたと伝えられています。

戦争の被害や各地のブドウ産地が台頭した影響から栽培業者・ワイナリーが激減してしまいましたが、国内でも古くからワインにゆかりがある土地と言えます。

食用品種を使用した大阪の日本ワインは、ほのかな酸味、ほどよい甘みが特徴です。

岡山

岡山は、生食用ブドウの産地として有名です。

温暖で晴れの日が多い、気候災害が少ないなど、ブドウ栽培に適した条件が揃っています。ワイナリーは新見市、真庭市、倉敷市に集中しています。各ワイナリーが多様なワインを打ち出しているため、バラエティーが豊富です。

山梨

山梨はブドウ栽培に好条件な気候から、ワインの生産量日本一の土地。ワイナリーの数も国内最多となっています。

およそ800年前よりブドウ栽培を行っているという説もあり、歴史的にも古くからワインと関連が深い土地と言えるでしょう。主な産地は、甲府市、甲州市、山梨市、笛吹市、北杜市、韮崎市です。特に、甲府は日本におけるワイン発祥の地として知られています。

山梨のワインについては、以下の記事でさらにくわしく解説していますので、ぜひお読みください。

日本ワインのおすすめの選び方②ブドウ品種

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使用されているブドウの品種も日本ワインを選ぶ基準のひとつ。特に、日本固有品種を使ったワインがおすすめです。代表的な日本固有品種を3つご紹介します。

甲州

代表的なブドウの日本固有品種と言えるのが、「甲州」です。そのルーツには諸説ありますが、奈良時代にシルクロードを経由して中国から伝わってきたと言われています。ほぼ、山梨県の特産と言える品種であり、甲府盆地東部に栽培エリアが集中しています。

甲州を原材料とする日本ワインは、果実の上品な香りの良さ、酸味のバランスが特徴です。

マスカット・ベーリーA

「マスカット・ベーリーA」は、日本ワインの父として知られる川上善兵衛が、新潟の気候に合わせるために開発した赤ワイン用品種です。

大きく甘い果実が特徴であり、生食用として流通しています。

いちごのような甘さや、香りと渋みのバランスから、ワイン用の品種としても高い人気を誇ります。

原産は新潟ですが、現在は、山形、島根、岡山なども産地として有名です。日本では、甲州に次いで2番目に多くワインに使用されています。

ブラック・クイーン

ブラック・クイーンは、上記のマスカット・ベーリーAと同じ川上善兵衛が開発した22品種のひとつです。

名前からもわかるとおり皮が黒に近く、酸味が強いタンニン(ポリフェノールの一種)が抽出されます。

新潟、長野、山梨、岩手などが主な産地です。マスカット・ベーリーAと比較して生産量が少ないため、これまで影に隠れているイメージがありましたが、近年は希少性の高さから少しずつ注目されています。

日本ワインのおすすめの選び方③料理との相性

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和食と合わせやすい点も、日本ワインの魅力のひとつ。和食との組み合わせから日本をワインを選んでみるのもおすすめです。

以下では、白と赤、それぞれの日本ワインに合う料理を紹介します。

なお、和食とワインの組み合わせについては、以下の記事でもくわしく解説しています。興味をお持ちの方は、こちらもお読みいただければ幸いです。

白の日本ワインに合う料理

日本固有品種のブドウである甲州は、鉄分が少ないのが特徴です。

含んでいる鉄分が少ないワインほど、生魚と一緒に食べたときの臭みが発生しにくく、魚介料理に合わせやすいといわれています。

そのため、お刺身やお寿司との相性はバツグン。また、甲州を使った白ワインの柑橘系の酸味は、天ぷらなど油ものの重さを抑えてくれます。

赤の日本ワインに合う料理

マスカット・べーリーAの赤ワインの軽さは、しっかりとした味の料理と合わせると引き立ちます。

醤油、みりんなど、発酵調味料を使用する和食と好相性です。

焼き鳥、すき焼き、角煮など味付けが濃い肉料理などでは、食べ物とワイン両方の良さが際立つでしょう。

GiftA(ギフタ)がおすすめする『SADOYA』の日本ワイン

日本ワイン おすすめ
▲ミュールシャトーブリヤン 赤

ギフト専門店のGiftA(ギフタ)では、ギフトコンシェルジュが日本各地のギフト向き良品を発掘レポートしています。

今回、日本ワインの良品としておすすめしたいのは、『SADOYA』のワインです。

 

『SADOYA』は、大正6年からワイン醸造販売を手掛ける山梨・甲府の老舗ワイナリー。

フランスより苗木を持ち込み、1936年に自社でのブドウ栽培に成功しました。

1945年には、戦争で醸造場が全焼する被害に遭っています。しかし、翌年には醸造場を再建。天候にもめぐまれ、見事極上のワインを作ることに成功しました。

この年のワインは「シャトーブリヤン」と名付けられ、現在でも代表銘柄として製造されています。

自社農場で栽培されているカベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン用)、セミヨン(白ワイン用)を使用したワインが人気です。

GiftA(ギフタ)で取り扱っている銘柄は、『SADOYA』を代表する「シャトーブリヤン」、セカンドラインの「ミュールシャトーブリヤン」、お手頃価格ながら風味豊かな「オルロージュ」などです。

飲み比べを楽しめる赤・白のワインギフトセットも好評です。日本ワインにご興味をお持ちの方は、ぜひ『SADOYA』のワインを飲んでみてください。

大切な人 or 自分へのプレゼントとして味わい深い日本ワインを

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▲ミュールシャトーブリヤン 白

かつては「輸入ワインに比べて味・風味が劣る」と考えられていた日本のワイン。しかし、近年は自信を持っておすすめできるほど品質が向上しています。

特徴的な味わいや希少性から、今後はますます日本ワインのへの注目度が高まっていくでしょう。

ワイン好きの方なら、ぜひ一度日本ワインを味わってください。また、ワイン好きの方に贈る”一味違うプレゼント”としても、日本ワインはおすすめです。

今後も、各地でブランディングが強化されるであろう日本ワインに注目していきましょう。

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