クラフトビールを常温保存していて、「冷蔵庫に入れるタイミングで要冷蔵だったことに気づいた」という経験はありませんか?
ここで保存方法の違いや保管のポイントをチェックし、おいしいビールのお取り寄せや贈り物選びにお役立ていただければ幸いです。
目次
クラフトビールは常温保存して大丈夫?
常温保存できるビールは、冷蔵庫でなくても保管できるため便利です。
市販のビールは常温でケース販売されているものが多く、実際に常温保存している家庭も多いでしょう。
では、クラフトビールの場合も常温保存でよいのでしょうか。
常温OKのクラフトビールもある
結論から述べると、クラフトビールにも常温で保存できるものがあります。ビールの説明欄を見てみましょう。
クラフトビールの保管方法は、
- 常温
- 要冷蔵
- 冷暗所
上記の3種類で、いずれかが本体に記載されています。
「常温保存」のクラフトビールは、室温でも保存が可能です。ただし夏場は、外の気温より温度の高い場所に置かないようにしましょう。風味を損なう可能性があります。
「要冷蔵」のクラフトビールは、冷蔵庫にて10℃以下で保管しなければなりません。
「冷暗所」での保管が推奨されるクラフトビールは、常温でも低めの温度が保たれる場所に置いておきましょう。こちらも風味を損なわないよう、直射日光の当たらない場所で、家電やガスコンロなどによって温まることのないところがおすすめです。
クラフトビールの保存方法「常温 or 冷蔵」は何で決まるの?
では、クラフトビールの保存方法は、何によって決まるのでしょうか?
お取り寄せや頂き物のクラフトビールをおいしく楽しむためにも、常温保存できるクラフトビールとできないクラフトビールの違いを知っておきましょう。
生きたビール酵母が入っているかどうか
クラフトビールの保存方法は「生きた酵母」が入っているかどうかによって決められています。
「生きた酵母が入っている=ろ過していないビール」は、「無濾過ビール」と呼ばれ、液は透明でなく濁りを帯びています。
味わいには生きた酵母の風味が反映されていて、フレッシュな香りや濃厚なコクが感じられます。
生きた酵母をそのまま入れたクラフトビールの場合、温度が上がることで中の酵母が活性化し、味を変化させてしまいます。
そのため、生きた酵母が入っているクラフトビールは要冷蔵で保管する必要があるのです。
ビールにおける酵母の役割
ビールの醸造では、麦汁を酵母で発酵させる工程があります。
そもそも酵母は、糖をアルコールと炭酸ガスに分解する微生物のことで、さまざまな種類があります。
ビールづくりにおいて酵母の存在は非常に重要で、使用する酵母の種類によってビールの味わいが変わるといっても過言ではありません。
日本人がよく知る多くのビールでは、発酵・熟成後に、酵母のろ過が行われます。
ろ過のみを行ったビールが「生ビール」、ろ過と加熱殺菌を行うと「ビール」に分類されます。
これらのビールには、生きた酵母は含まれないため、常温での保管が可能です。
これに対し、ろ過を行わないのが「無濾過ビール」です。
ビール酵母には、アミノ酸やビタミンB・鉄分・食物繊維など、多くの栄養素が含まれているといわれています。
無濾過ビールなら、これらの栄養も全て含めて飲むことができるわけです。
ただし、無濾過ビールの注意点として、適切に保管しなければ酵母の発酵が進んでしまい、ダンボールのような臭いが発生してしまいます。
酵母は、非常に繊細な微生物であり、ビールの味わいを左右する重要な役割を持っているのです。
クラフトビールを保管する際の注意点
クラフトビールをおいしい状態のまま保管するには、温度はもちろん、ちょっとしたポイントを押さえておくことも大切です。
常温保存の場合
常温保存できるクラフトビールであれば「どこに置いても大丈夫」と思っている人もいることでしょう。
しかし、常温であっても保管場所によって風味が変わってしまいます。
特に、気温が高くなる夏場は注意を払いましょう。
暑くなると、室内でも気温が30℃以上になる日も珍しくありません。
このような部屋にビールを置いておくと中身は劣化してしまいます。
常温保存可能なクラフトビールであっても、20℃以下の温度を保てる場所に保管しましょう。
そもそもビールは熱に弱い飲み物です。
電化製品やコンロなど、熱を発するものの近くでも保管しないように注意しましょう。
光でも劣化が進むため、直射日光の当たらない場所での保管がおすすめです。
要冷蔵の場合
要冷蔵のクラフトビールは、冷蔵庫に入れておけば問題ないと思われているかもしれません。
しかし、冷蔵庫の中にも、適切な保管場所があります。それは冷蔵室の上段です。
冷蔵室の下段や冷気の吹き出し口付近にビールを置くと、冷気の影響で中身が凍ったり、変質したりする恐れがあります。
冷蔵庫のドアポケットに保管する人も多いようですが、ドアの開閉で温度が上がりやすいエリアです。
劣化の一因である振動の影響も受けやすいため、ドアポケットでの保管も控えましょう。
常温で飲むほうがおいしいクラフトビールがある!?
クラフトビールには生きた酵母を使ったものが沢山あります。
キンキンに冷やして楽しんできた人も多いでしょう。
しかし、クラフトビールの中でも、常温保存だからこそおいしく味わえるビールもあるのです。
香り・味わいを楽しむエールビールは常温がおすすめ
クラフトビールの中でも「エールビール」に分類されるものは、あえてぬるめの温度で楽しむのが一般的です。
エールビールといえば、「ペールエール」や「IPA」「スタウト」といったビアスタイルの名前を耳にしたことがある人もいるでしょう。
これらのエールビールは、日本に浸透しているラガービールとは異なり「上面発酵」という技術でつくられています。
上面発酵は、冷蔵の技術が発展していなかった昔から行われていた技術。
そもそも常温で飲むことを想定した伝統的なつくりかたです。
エールビールは比較的高い温度と短い期間で発酵させることで、濃厚なコクや華やかな香りを実現しています。
ただし、常温保存ができる前提は、酵母のろ過が行われていることです。
エールビールであっても無濾過ビールというケースもあるので、商品ごとにパッケージの表示を確認することが大切です。
常温配送で楽しめる!クラフトビールのおすすめセット
常温配送できるクラフトビールは賞味期限が長いものも多くあります。
冷蔵発送のように必ず先方が受け取れる日時を確認する必要もないため、要冷蔵のクラフトビールよりも気兼ねなく注文できるでしょう。
ビール好きさんへのプレゼントとしても贈りやすく、おすすめです。
当店でビールギフトをお買い上げの方には、同梱メッセージカード(挨拶状)の無料作成サービスもご利用いただけます(※一部対象外商品あり)。
〈伊勢から世界へ〉伊勢角屋麦酒(三重)飲み比べギフトセット
伊勢角屋麦酒は、伊勢神宮で有名な三重県伊勢市に位置しているブルワリーです。
ビール界のアカデミー賞ともいえるInternational Brewing Awardで金賞を受賞したほか、国内外のコンテスト受賞実績あり。
日本はもちろん世界でも注目のブルワリーから、人気の3銘柄を詰め合わせた満足度の高いギフトセットが登場しました。
常温保存でも問題がないクラフトビールのため、保管場所を問わず、冷蔵庫が小さめの家庭でも喜ばれるでしょう。
贈答用はお酒が好きな人へのギフトにもぴったりです。
岩手の酒蔵がつくる地ビールが大評判「いわて蔵ビール飲み比べセット」
「岩手の良さ・すばらしさをビールを通してお客様にお届けする」をミッションに掲げるいわて蔵ビール。
大正7年創業の「世嬉の一酒造」が、クラフトビール分野に進出し、1995年に「いわて蔵ビール」のブランドを立ち上げました。
水質に恵まれた環境と酒づくりの技術を生かし、オリジナリティの高いクラフトビールを世に送り出しています。
- スッキリ飲みやすい「金蔵」(ピルスナー)
- 焙煎した大麦のキャラメル香が魅力の「赤蔵」(レッドエール)
- コクのある黒ビール「黒蔵」(スタウト)
定番人気の3銘柄を飲み比べセットでお届けします。
長野発! 地元愛あふれるビールづくり「OH!LA!HOビール 飲み比べセット」
ホップづくりに適した気候風土を生かし、自社栽培に取り組むこだわりの地ビールブランド「オラホビール」。
ホップをたっぷり使った「キャプテン・クロウ」や、地元の伝説の力士を題材にしたフルーティーな「雷電 カンヌキ(閂)IPA」など、人気銘柄を世に送り出しています。
芳醇なアロマを楽しめる二つの味わいを飲み比べセットにしました。
パンチの利いた缶デザインは、ホームパーティーの差し入れにもぴったりのインパクトがあります。
エールの人気3種類を詰め合わせ「ヤッホーブルーイング飲み比べセット」
軽井沢からユニークなクラフトビールを発信し続ける醸造所「ヤッホーブルーイング」。
「The International Beer Competition」などの世界的ビールコンテストで複数の受賞実績を持つ実力派です。
確かな品質はもちろん、都会的なセンスを感じさせるおしゃれなビールを生み出しています。
ビールづくりの他にも、オリジナルのビアグラスを制作するなど、新しい分野に意欲的にチャレンジ。
大手メディアにも何度も取り上げられている、話題の豊富なブルワリーです。
- クラフトビールの王道の味で世界的な評価も高い「よなよなエール」
- フルーティーな香りで口当たりが優しく女性人気が高い「水曜日のネコ」
- ホップの濃厚な香りと苦みが特徴の「インドの青鬼」
そんなヤッホーブルーイングの人気商品3銘柄を、飲み比べセットにしました。
香りと味わいを堪能する常温のクラフトビールを楽しもう
常温保存できるクラフトビールは、冷蔵庫以外の場所でも保管できるため、買い置きや贈り物に便利です。
ただし、どんな場所でも保管できる訳ではありません。
気温の上昇や家電などの熱の影響のない場所、直射日光の差さない場所に保管するようにしましょう。
要冷蔵のクラフトビールは生きた酵母が入っているという特徴があります。
本来の風味を保つためにも、必ず冷蔵庫で保管しましょう。
このように温度と保管方法の関係を把握し、クラフトビールのお取り寄せやプレゼントを楽しんでみてはいかがでしょうか。