食事とワインの組み合わせを楽しんでいる人であれば、ぜひ「和食×ワイン」をお試しください。
この記事は、和食とワインの相性や、料理に合わせたワインの選び方について解説します。
「そもそもワインと和食って合うの?」と考えている人や、和食に合うワインをお探しの人は、ぜひ参考にしてください。
目次
和食もワインと合わせて楽しめる
お酒と食事を組み合わせて楽しむ人は多くいます。しかし、和食とワインの組み合わせには、少し首をかしげる人もいるのではないでしょうか。
西洋由来のワインと日本の和食は相性が悪いと思われがち。
また、和食の場合、日本酒や焼酎との相性が良いことから、あえてワインを選ぶ人は少ないかもしれません。
しかし、「和食×ワイン」は、「合わないのでは?」と考えている人にこそ、ぜひ試していただきたいマッチングなのです。
ビール、日本酒以外のお酒を取り入れられるようになれば、食卓のバリエーションが広がります。
和食とワインを合わせることによって、いつもの食卓の雰囲気がグッと新鮮になるでしょう。
組み合わせ次第で、和食とワインを一緒に楽しむことは十分可能です。ただし、双方の特徴が対立しないようにするため、料理・ワインの種類・赤白・産地などの組み合わせで気を付けたいポイントがあります。
以下で和食とワインを合わせる上で基礎となる知識をご紹介します。
料理に合わせたワイン選びの基本
まずは、料理とワインを組み合わせる際の基本的な知識を抑えておきましょう。
料理の色に合わせて選ぶ
最も簡単なのが、料理の色に合わせて赤ワイン・白ワインを選ぶ方法です。牛の赤身肉には赤ワイン、白身魚や鶏肉には白ワインと、料理とワインの色を合わせると、マッチングが良くなりやすいと考えられています。
料理の味に合わせて選ぶ
一般的に、こってりとした料理には赤ワイン、さっぱりとした料理には白ワインを合わせると、相性が良いとされています。具体的には、ミートソースやビーフシチューなど食卓のメインになるような料理には赤を、おつまみなどには白を合わせる人が多いようです。
料理の国籍に合わせて選ぶ
料理の国籍とワインの産地を合わせて楽しむ人もいます。その国が持つ文化による理由からか、良好なマッチングに落ち着くことが多いようです。以下のような組み合わせが例として挙げられます。
- フランス料理:ブルゴーニュ、ボルドー地方のワイン
- イタリア料理:ピエモンテ州、トスカーナ州のワイン
和食に合わせるおすすめワイン
以下では、比較的オールマイティーに和食とぴったり合わせられるおすすめのワインを紹介します。
スパークリングワイン(シャンパン)
和食に合わせるワイン選びで迷ってしまう場合は、ひとまずスパークリングワインと合わせることをおすすめします。
スパークリングワイン、とりわけシャンパンの熟成で発生する泡は、和食特有の旨味成分と相性が良いとされています。特に、味噌や醤油などの発酵食品とはバランスが良く好相性です。
ロゼワイン
ロゼワインは汎用性が高く、さまざまな料理に合わせられるワインです。
鍋や焼き鳥、お好み焼きなど、日常的な和食に合いやすいのがポイント。
和食は使用する食材や調理法のバリエーションが豊富なので、ロゼワインを和食に合わせると料理ごとに違った表情を楽しめます。
ロゼワインの爽やかな酸味と香りが、さまざまな和食で口直しとして活躍してくれるでしょう。
日本ワインは和食との相性バツグン
上記のとおり、ワインの産地と料理の国籍を合わせることは、ワインと料理の組み合わせを楽しむポイントのひとつです。
この考えにもとづくと、和食にはぜひ”日本のワイン”を合わせたいところ。
和食とワインの組み合わせに興味が湧いてきた人にぜひ試していただきたいのが、「日本ワイン」です。
日本ワインとはどういったワインなのか、またどんな和食との組み合わせが楽しめるのかについて解説します。
日本ワインの定義とは?
日本ワインとは、日本国内で栽培・収穫されたブドウを100%使用しているワインのことです。
もともと、「日本の気候はブドウ栽培に適していない」と考えられていました。しかし、近年は各地のブドウ栽培業者やワイナリーの技術が向上し、輸入ワインにも引けを取らないクオリティーのワインが日本でも製造されています。
2015年には、輸入ワインや海外産原料を含んだ国内製造ワインとの区別を明確にするため、「日本ワイン」の表示ルールが設けられました。
2018年にはこの表示ルールが施行され、日本各地のワイナリーが一気に日本ワインのブランディングを始めています。
日本人の味覚に合う味わいや、産地ごとの味の違いが日本ワインの特徴。近年は、日本だけではなく、世界的にも通用するワインのブランドとして注目され始めています。
日本ワインの概要や選び方について知りたい人は、こちらの記事もぜひお読みください。
日本ワインと和食のマリアージュ
洋食は基本的に味付けが大味な一方、和食の多くは味付けが繊細です。
これが「和食とワインは合わせづらい」と考えられている理由のひとつでもあります。
洋食の強い味と合わせるために作られた輸入ワインは、和食と合わせると料理の味わいをかき消してしまうことが多いのです。
それに対して、日本ワインは味わいが繊細なため、和食と合わせても違和感がありません。料理とワインが支え合い、味わいが調和するのです。
料理に合わせて楽しむ赤・白の日本ワイン
日本ワインの赤・白は、それぞれ以下のような和食に合わせるのがおすすめです。
白の日本ワインに合う料理
代表的な日本固有ブドウ品種である「甲州」の果実でつくられた日本ワインは、お刺身やお寿司と合わせるのがおすすめです。
生魚の臭みは、鉄分が少ないワインを組み合わせることで抑えられると言われています。甲州のワインは鉄分が少ないため、生魚を食べやすくしてくれるのです。
また、天ぷらなど油ものとの相性も抜群です。甲州品種特有の柑橘系の酸味が、油の重さを洗い流してくれます。
出汁と日本ワインの相性もぜひ体験してみてください。意外なところでは、おでんとの相性も良いと言われています。
赤の日本ワインに合う料理
赤ワインのブドウ品種に含まれるりんご酸は、熟成過程で乳酸に変化します。そのため、同じように乳酸を含む醤油やみりん、味噌などの発酵調味料を使用する料理と好相性です。
日本ワインの赤であれば、ワインの味が強すぎて料理の風味を損ねてしまうこともありません。
焼き鳥、すき焼き、角煮など、しっかりと味がついた肉料理と合わせると、ワインのコクと和食の相乗効果を体感しやすいでしょう。
GiftA(ギフタ)がおすすめする『SADOYA』のワインは和食との相性バッチリ!
GiftA(ギフタ)は、日本各地のギフト向き良品情報や、良品の楽しみ方をご提案しています。
今回、「和食に合うワイン」として提案したいのが『SADOYA』のワインです。
『SADOYA』は試行錯誤の末、1936年に自社でのブドウ栽培を開始したワイナリー。納得のいくワインづくりを追求して1946年に製造された「シャトーブリヤン」は、現在でも『SADOYA』を代表する銘柄です。
『SADOYA』は、古くから一貫して「食事に合うワイン」をコンセプトとして掲げています。
「セミヨン」という品種を使用した白ワインは主張が少なく、繊細な味付けの魚料理との相性が良好です。
「カベルネ・ソーヴィニヨン」を使用した赤も、渋みを抑え和食と合わせやすくしています。
春には山菜の天ぷらと白を、夏には赤を鰻の蒲焼に合わせて……など、季節の料理と赤ワイン・白ワインを組み合わせて一年中楽しむこともできます。
毎日の食卓で料理と合わせるなら、リーズナブルな「オルロージュ」の赤・白セットなどもおすすめです。「オルロージュ」はお手頃価格でありながら「食事と一緒にワインを楽しんでもらいたい」という『SADOYA』のこだわりがしっかりと感じられます。
自分だけの和食とワインの組み合わせを探してみよう
「ワインは洋食と合わせるもの」と考えていた人も、「和食×ワイン」という組み合わせに興味を持っていただけたのではないでしょうか。
今回ご紹介した内容も、和食とワインを組み合わせるうえでのヒントにすぎません。セオリーがすでに出揃っている「洋食×ワイン」と比較して、「和食×ワイン」には、まだまだ開拓できる余地が残されていると言えます。
みなさんも、ぜひ自分だけの組み合わせを探して、ワインの楽しみ方を広げてみてくださいね。