この記事では赤ワインと白ワインの違いについて、ブドウ品種・製法・味わいなど具体的に解説します。
ワイン初心者であれば、基本的な知識として赤ワインと白ワインの違いについて知っておきましょう。
色はもちろんのこと、他にもさまざまな点で違いがあります。
料理とのマッチングや飲みやすいワインについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ワインを楽しむために知っておきたい赤ワインと白ワインの違い
赤ワインと白ワインは単に色が違うだけではありません。
初心者の方にワインをさらに理解していただくため、赤ワインと白ワインの違いについてくわしく解説します。
違いをしっかり押さえれば、ワインがもっと味わい深くなりますよ。
使用しているブドウ品種の違い
赤ワインと白ワインの違いとして、使っているブドウの品種が挙げられます。
赤ワインで使われているのは黒ブドウで、白ワインで使われているのは白ブドウです。ただし、わずかながら黒ブドウを使う白ワインもあります。
ワインに使われる黒ブドウと白ブドウの代表的な品種を以下にまとめました。ぜひ、お好みの品種探しの参考にしてください。
黒ブドウのワイン用品種 | 白ブドウのワイン用品種 |
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製法の違い
赤ワインと白ワインはブドウの品種だけでなく、製法も異なります。
赤ワインは、黒ブドウの果肉・果汁に果皮と種を加えてまるごと発酵させて作ります。
その後、25~35℃ぐらいの高めの温度で1週間~3週間ほど発酵させるのが一般的です。
白ワインは、白ブドウの果皮と種を取り除き、絞った果汁のみを発酵させて作ります。
また、フレッシュさをキープするために赤ワインよりも低い15~20℃ぐらいで発酵させる点も特徴です。
黒ブドウも皮をむいた果肉の色は白ブドウと変わりません。赤ワインと白ワインの色が違うのは、上記のように製法が異なるためです。
赤ワインは果皮と一緒に発酵させるため、果皮の色素が染み出しています。
味の違い
上記の製法から、赤ワインと白ワインでは味にも明確な違いがあります。
大きな違いはタンニンの有無です。タンニンとは渋みを生み出す成分で、赤ワインは製造過程で果皮や種からタンニンが溶け込むため、渋みのある味わいになります。
一方、白ワインは果皮と種を取り除いて作ることから、基本的に渋みがありません。
また、タンニンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールは身体に良い作用があるとされているため、健康になることを期待して赤ワインを飲む人もいます。
赤ワインと白ワイン、それぞれどんな料理が合う?
赤ワインと白ワインの違いを楽しむうえで知っておいていただきたいのが、料理とのマッチングです。
赤ワインと白ワインは、それぞれ以下のような料理との相性が良いとされています。
赤ワインに合う料理
赤ワインはタンニンによって渋みが生まれるため、渋みと料理の相性を楽しむ合わせ方が一般的です。
牛肉料理などは、食事の合間に赤ワインを飲むと渋みで口のなかの脂がリセットされると言われています。
サラミやハムなどの加工肉、チーズなどの味が強い料理と合わせるのもおすすめ。赤ワインの渋みをより深く味わえることでしょう。
また、赤い料理に色を合わせて赤ワインを用意するのもおすすめの方法です。
例えば、トマトソースを使用した料理などはしっかりとした味付けが赤ワインでほどよく流されます。食卓の色が統一され、見た目や雰囲気が華やかになる効果もあります。
意外に思われる人が多いかもしれませんが、和食に赤ワインを合わせるのもおすすめですよ。特に醤油や味噌ベースの味が強い料理は、赤ワインと好相性です。
白ワインに合う料理
赤ワインとは対照的に、白ワインは主にあっさりした味付けの料理と合わせられます。
旨味や塩味がきいた料理と合わせると、良好なマッチングを楽しめるでしょう。
鶏肉料理などは、白ワインと合わせるのが一般的です。魚介類も白ワインとの相性が良いとされています。
また、白ワインも全体的に白い料理や色が薄い料理に合わせると、不思議とお互いを引き立てあうバランスになることが多いようです。
和食と白ワインの組み合わせもぜひ試してみてください。お刺身やお寿司などと合わせるのがおすすめです。
初心者におすすめなのは赤ワインor白ワイン?
一般的に、白ワインは飲みやすく、ワイン初心者におすすめだと言われています。
これは、上記のような製法の違いから、白ワインにはタンニンが少ないためです。
タンニンの渋みを楽しめるようになるには、少しずつワインに慣れていく必要があると考えられています。
和食には渋みのある料理が少ないため、特に日本人は渋みに慣れるまで時間がかかるようです。
ただし、白ワインにも渋みが強いものがあります。また、赤ワインにも渋みが少なく飲みやすいものがあります。そのため、一概に「白ワインは初心者向け」と決めつけることはできません。
初心者の人におすすめなのは、渋みが少ない品種を使用したワインです。
赤ワインであれば、ピノ・ノワールやガメ、白ワインであればシャルドネやソーヴィニヨン・ブランを使用した商品は渋みが少なく、初心者でも飲みやすいとされています。
入門的なワインを探している場合は、ぜひこれらのブドウ品種を使用したワインを探してみてください。
赤ワイン・白ワイン以外のワインも!
ワインは赤ワインと白ワインのほかにも種類があります。
以下では、オレンジワインとロゼワインについて解説します。
オレンジワイン
オレンジワインは、その名のとおりオレンジ色をしたワインです。
白ブドウを赤ワインの製法で抽出するため、果皮の色素が染み出してオレンジに近い色合いになります。
白ワインの甘みと赤ワインの渋みがほどよくブレンドされた味わいが特徴です。
酸化を防ぐ亜硫酸(酸化防止剤)を添加せずに製造可能なため、近年のナチュラルブームに乗って急激に人気が高まりました。
また、合わせられる料理の幅広さも評価されています。
ロゼワイン
ロゼワインは、淡いピンク色のワインです。
「ロゼ」はフランス語で「バラ」「ピンク」を意味します。
赤ワインのように発酵させ果皮を取り除く製法や、赤・白のワインを混ぜる製法など、さまざまなつくり方があります。
ロゼワインは美しい色合いで女性に人気です。製法によって甘口にも辛口にもなりますが、オレンジワインと同様にフードフレンドリーなワインとして食卓で親しまれています。
GiftA(ギフタ)がおすすめする『SADOYA』の赤ワイン・白ワインの違いを楽しもう
ワインに興味が出てきた人やワイン通を目指している人におすすめなのが、日本ワインです。
日本ワインとは、日本産のブドウを使用して日本で醸造された、正真正銘の日本産ワインのこと。
世界的なワインコンテストで受賞した銘柄が登場したことから注目を集め、近年は日本だけでなく世界でも人気が高まっています。
GiftA(ギフタ)のコンシェルジュが日本ワインのなかから紹介するのが、『SADOYA』のワインです。
『SADOYA』は1917年に創業した山梨・甲府の老舗ワイナリー。日本のワイナリーとしてはいち早くワイン用ブドウ品種の自社栽培を開始しました。
本場フランスの製法を研究し、食事のパートナーとしても楽しめるワインを作り続けています。
「ミュールシャトーブリヤン」は『SADOYA』の看板商品である「シャトーブリヤン」のセカンドライン。お手頃な価格で『SADOYA』のこだわりを味わえるおすすめのワインです。
GiftA(ギフタ)では「ミュールシャトーブリヤン 赤&白セット」を取り扱っています。
赤・白、どちらも『SADOYA』自社栽培のブドウを使用しているほか、熟成に新樽を用いる比率を上げて力強い味わいを加えています。
赤ワインと白ワインの飲み比べをしたい人は、ぜひお試しください。
まとめ
赤ワインと白ワインの違いについて解説しました。色だけではなく、さまざまな違いがあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
今回の内容を参考にすれば、赤ワインと白ワインの飲み比べをさらに楽しめるようになるでしょう。
また、ワインと料理の組み合わせを意識できるようになると、さらにワインの世界観が広がりますよ。
将来的には、ロゼワインやオレンジワインにもぜひ挑戦してみてくださいね。