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葬式で渡されるお清めの塩って?その意味や使い方を解説

更新日:2024年3月1日

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通夜や葬式に参列した際に、会葬礼状や会葬御礼の品に添えて、塩の入った小袋が渡されることがあります。

これは「お清めの塩」と呼ばれるものです。

一方で、最近では、お清めの塩が渡されないこともあり、「あれ?」と感じている方もおられるのではないでしょうか。

そこで今回は、「お清めの塩」について、その意味や使い方などを紹介します。

お清めの塩は身を清め、お祓いをするもの

そもそも、お清めの塩とは、どんな意味を持っているのでしょうか。

神道の考え方で穢れから清めるもの

古来から塩には、穢れ(ケガレ)を払い、清める力があると考えられています。

そこで、塩の力で清め、お祓いをするために、使われるのです。

ちなみに、8世紀に編さんされた古事記において、すでに、黄泉の国から戻ったイザナギノミコトが海水で身体を清める記述があります。

海水や塩は「身を清めるためのもの」と考えられ、その浄化力や殺菌力から長く病気治療や無病息災のために用いられてきました。
”清め”は、死を穢れととらえる神道の考え方といえるでしょう。

現在でも神社の祭りのお祓いでは「塩湯」と呼ばれる塩水を使ってお清めをおこなう習わしが伝えられています。

葬式で渡される「お清めの塩」は、神道の考え方からきているものです。

ただ、神道における穢れとは、「気枯れ」ともいい、「気が枯れている状態」と言われるそう。

葬式では亡くなった人を穢れと考えるのではなく、亡くなった人にまとわりついている邪気を穢れと考えているのだそうです。

お清めの塩が渡されない葬式

それでは、葬式で「お清めの塩」が渡されないケースについても解説します。
清めの塩 使い方

仏教では”死”は次の生の始まり

仏教では、輪廻転生の考え方があります。

死はあくまで次の生の始まり、と考えられているので、穢れとはされていません。

キリスト教でも、死を穢れとは考えないので、葬式では、お清めの塩は渡されません。

とはいえ、「仏式の葬式や、無宗教の葬式に参列して、お清めの塩を渡された」という経験をお持ちの方も、多いのではないでしょうか。

一概にはいえませんが、地域性や、昔から続く慣習が大切にされている、といったことなども、関係しているようです。

宗教や宗派、個人の考え方による

「死は穢れではない」と考える宗教や宗派、個人の考え方もあるので、お清めの塩を渡さなくても、また、使わなくても、マナー違反にはなりません。

自分が喪主になった場合、お清めの塩について、葬儀社に相談してみてもよいでしょう。

お清めの塩の使い方って?

それでは、お清めの塩を使う場合は、どのような使い方をするのでしょうか。

自宅玄関に入る前に体にふりかける

基本的に、自宅に入る前に使いましょう。

自宅の玄関の門を入る前、マンションならば玄関ドアの前で、胸元、背中、足の順に、塩をふりかけます。

自宅に家族がいるのであれば、その人にかけてもらいましょう。

自分で背中にかける場合は、肩越しにかけるとよいでしょう。

葬儀の後、すぐに帰宅しないという場合もありますね。

そんなときは、式場を出たら、足元に塩をまいて踏む、という方法があります。

また大規模な葬式だと、参列者一人ひとりに塩を渡すのではなく、会場の出口に塩を敷き詰めておき、それを踏んでもらう、ということもあるようです。

お清めの塩を忘れてしまったときにはどうする?

お清めの塩は、玄関に入る前に使いますが、「忘れてしまった」というときは、どうすればよいでしょうか?

前述したとおり、「必ず、塩で清めなければならない」という訳ではありません。

また、「使わなければ縁起が悪い」というものでもありません。なので、気にする必要はありません。

とはいっても、どうしても気になる場合は、喪服のまま玄関を出て、塩で清めてから、再度、家に入ればよいでしょう。

また、「お清めの塩を渡されなかったけれど、使いたい」という場合もあるでしょう。その場合は、自宅にある食塩で代用できます。

使わなかった場合の処分方法って?

なお、渡された塩を使わなかった場合は、普通に捨ててしまっても大丈夫です。

ちなみに、「料理に使えないか?」と考える方もいるようですが、食用で販売されているものとは違い、固まらないようにと乾燥剤などが入っていることも。

「もったいないから」と、料理などに使うのは絶対にやめましょう。

まとめ

通夜や葬式では、会葬礼状に添えて「お清めの塩」が渡されることがあります。

使う場合は、自宅の玄関に入る前に、体にふりかけて使いましょう。

宗教や宗派、個人の考え方によって、「お清めの塩」が渡されないこともありますが、マナー違反にはなりません。

また、使わなくてもマナー違反にはなりません。

ご自身の宗教や考え方によって、使うかどうかを判断するのが良いでしょう。

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この記事の執筆者

GiftAコラム編集部

GiftAコラム編集部

当編集部では「贈り物選びの参考にしたいメディア」を目指し、ギフト通販専門店 GiftA(ギフタ)の社内ライターがリサーチ・執筆を行っています。贈答マナーや人気ギフトのトレンドなど、お役立ち情報をわかりやすく発信します。

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