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香典返しと会葬御礼の違いは?地域で異なる香典返しの時期も

更新日:2024年2月27日

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喪主を務める方は、通夜や葬儀のためにさまざまな手配をします。

「香典返し」「会葬御礼」の品の用意もその一つです。

故人を偲んでくださった方にお渡しする「香典返し」と「会葬御礼」は一見似ていますが、実は明確な違いがあることをご存じでしょうか?

この記事では、両者の違いのほか、お渡しする品物の相場、地域ごとの「香典返し」の時期などを網羅して解説します。

会葬御礼と香典返しの違いとは

スマホを手に悩む喪服の女性

「香典返し」と「会葬御礼」はどちらも故人を偲び、遺族を気遣ってくださった方に対する「返礼品(お礼の品)」です。

しかしその意味合いが異なるため、喪主は2種類の返礼品を用意する必要があります。

両者の違いについて解説します。

香典返しと会葬御礼の違いは「何に対するお礼か」

「会葬御礼」とは、「会葬」つまり「葬儀へ列席してくださったこと」に対するお礼の品です。

葬儀当日に、列席してくださった全ての方にお渡しします。

一方「香典返し」とは、葬儀に列席したかどうかに関わらず「香典を包んでくださった方」に対してのお礼の品です。

従来は、四十九日の済んだ忌明け後にお渡しするのが基本でしたが、近年では葬儀の当日にお返しする「即日返し」も多くなっています。

香典返しと会葬御礼は別々に品物を用意すること

先に述べた通り、香典返しと会葬御礼はそれぞれが別の目的のお返しです。

品物は必ず、それぞれ違うものを用意してください。

近年の流れや地域の慣習から、香典返しは「即日返し」を選択する方もいるでしょう。

その場合は「会葬御礼」「香典返し」の2種類の返礼品を、葬儀当日にお渡しすることになります。

香典返しと会葬御礼の品、選び方

 

 

香典返し

会葬御礼と香典返しは、その目的の違いから、ふさわしい品物や相場が異なります。

以下ではそれぞれの品物の選び方と相場を解説します。

会葬御礼の品物|相場は500円~1,000円

会葬御礼の相場は、500円~1,000円程度です。

葬儀に列席した全ての方にお渡しするという性質上、あまり高価な品ではお相手に気を使わせてしまうため注意しましょう。

品物はハンカチ、のり、お茶、コーヒーなどがよく選ばれています。

お渡しする際は、参列してくださったことへのお礼を記した「会葬礼状」と、お清めの塩を忘れずに添えてください。

香典返しの品物|金額は「半返し」

香典返しは「半返し」の考えに基づいてお返しするのがマナーです。

いただいた香典の1/3~1/2の金額の品をお返ししましょう。

品物は「不祝儀を後に残さない」という考えから「消えもの」が基本とされています。

お菓子やお茶、日用品など、消費して形に残らない品を選びましょう。

日用品の中でも、タオルは「悲しみを包み込む」洗剤やせっけんは「悲しみを洗い流す」という意味が込められ、好適品とされています。

また、近年の香典返しでよく選ばれているのが「カタログギフト」です。

喪主が品物を吟味する必要がなく、負担を軽くしてくれるという利点があります。

厳選された商品の中から好きなものを選べるため、お相手にも満足していただきやすいでしょう。

なお、香典返しを忌明けに郵送する際は、丁寧に感謝をつづった挨拶状を添えてください。

「即日返し」でお返しする場合は、会葬御礼に会葬礼状をそえるため、別途の挨拶状は不要とされています。

香典返しの相場に関する詳しい解説はこちら

地域別、香典返しのタイミング

 

カレンダー

香典返しは、四十九日法要の後に贈るのが一般的とされてきましたが、一部の地域では「即日返し」が主流です。

そのほかにも、香典返しや葬儀にまつわる慣習は地域によって違うことがあります。

ご自身の地域の慣習については、目上の親族などに確認するとよいでしょう。

以下に、地域別の代表的な例を紹介します。

北海道の香典返しは「即日返し」

北海道では「即日返し」が一般的です。

即日返しは、後日遺族が品物を手配する負担を軽減する、合理的な方法だといえます。

しかし、デメリットとして「金額が確認できないため半返しの用意ができない」という点があります。

通常は香典の金額を想定し「半返し」で用意しますが、北海道では、「1,000円~2,000円程度」の香典返しを用意するご家庭が多いようです。

ただし、高額な香典をいただいた際は、後日改めて追加のお礼をする場合があります。

関東の香典返しは、即日と後日の両方

関東では、即日返しと忌明けのお返し両方のパターンが見られます。

どちらの方法で返すかは、地域の慣習や喪主・ご遺族の意向で決めるとよいでしょう。

即日返しの場合は、香典の金額をある程度想定し「半返し」の考えにのっとって品物を用意します。

香典の金額を、一般的な相場である「5,000円~1万円」と想定する場合「2,500円~5,000円」の品を用意しましょう。

1万円を超える高額な香典を包んでいただいた方には、忌明け後に改めて追加の品物を贈るようにしましょう。

関西は香典返しが1/3の地域も

関西地方では、香典返しは四十九日の法要が終わった後にお渡しするのが基本です。

四十九日の法要後の香典返しは、忌が明けたことを指す「満中陰志」と表書きをします。

金額の相場は、いただいた額の1/3程度とすることが多いですが、最近では1/2のケースも増えてきています。

目上の方に相談してみるとよいでしょう。

なお、通夜の食事は親族のみで、参列者には食事を振る舞わないことが多いようです。

香典返しと会葬御礼 正しく理解して用意を

葬儀の受付で返礼品を手渡す人

会葬御礼と香典返しは、葬儀の列席者などにお渡しする「返礼品」という点で共通していますが、その目的が異なります。

意味を正しく理解して、それぞれに適した相場で、ふさわしい品物を選びましょう。

  • 会葬御礼:葬儀への列席へのお礼。品物は500円~1,000円程度。
  • 香典返し:いただいた香典のへのお礼。品物は香典の1/3~1/2の半返し。

香典返しの時期は、地域差や近年の慣習の変化によって「即日」と「忌明け後」の二通りあります。

ご自身の地域の慣習を確認し、状況に応じてどちらかを選択してください。

弔意を示してくださった皆さまに、正しく返礼品を送り、心からの感謝の気持ちを伝えましょう。

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この記事の執筆者

GiftAコラム編集部

GiftAコラム編集部

当編集部では「贈り物選びの参考にしたいメディア」を目指し、ギフト通販専門店 GiftA(ギフタ)の社内ライターがリサーチ・執筆を行っています。贈答マナーや人気ギフトのトレンドなど、お役立ち情報をわかりやすく発信します。

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