お歳暮で相手が困るものを贈らないために、知っておくべきポイントについて解説します。
お歳暮とは、お世話になった方へ1年の感謝を伝える伝統的な贈答習慣。
しかし、中には相手の方に違和感を抱かせるものを贈ってしまったという残念な失敗ケースもあるようです。
せっかくお歳暮を贈るのであれば、相手を困惑させてしまうものは避けたいところ。
お歳暮のギフト選びでは、相手を困らせないような配慮が求められます。
今年のお歳暮を準備している人や、お歳暮のギフト選びで迷っている人は、今回の内容をぜひ参考にしてください。
目次
お歳暮で相手が困るものはこんなギフト
お歳暮で相手を困らせないためにはどんな点に気をつけるべきなのでしょうか。
以下では、代表的な「相手を困らせてしまうかもしれないお歳暮ギフト」の例を紹介します。
お歳暮選びの際はこうしたものを避けるよう、参考にしてください。
好みに合わないもの
相手の趣味・嗜好にギフトが合っていないと、使ってもらえない場合があります。
相手が興味のない趣味に関するアイテムや、こちらのセンスを押し付けるようなものは、もらった相手を困らせてしまうでしょう。
例えば、以下のようなケースです。
- ゴルフに興味がない人にゴルフ用品を贈る
- お酒を好まない人におすすめのビールを贈る
こうした品は「普段からゴルフをしている」「いつも一緒に飲みに行く」など、好みが把握できている相手に贈るとよいでしょう。
お歳暮の定番である食べ物も、万人受けしないものがあります。
- パクチーなどの香草を使った惣菜
- ミント系のお菓子
- 辛いもの
などがその代表例です。
相手の方の好物であれば、とても喜ばれるお歳暮になるかもしれません。
しかし好きかどうかの事前情報がなければ、こうした好き嫌いがわかれる品は贈らないほうが無難です。
自分が好きなものであっても、相手が好きとは限らないと認識しておきましょう。
また、「あの人なら好きそう」といった一方的なイメージでギフトを決めるのも避けたほうがいいでしょう。
消費期限が短いもの
せっかくお歳暮をもらっても、消費期限が短いと期限前に食べきれず処分してしまうことがあります。
特に交流関係の広い相手だと、年末は多くの人からお歳暮が届いている場合もあるでしょう。
食品ギフトがいくつも重なると、期限切れまでに食べ切れず、気がかりの種になってしまうかもしれません。
消費期限が短い代表的な食べ物は、生クリームを使った洋菓子や大福などの「生菓子」です。
日持ちが1日~数日の品が多いため、基本的には避けた方がよいでしょう。
また盲点になりがちなのが「果物」のギフトです。
旬の果物はお歳暮に大変人気の品ですが、種類によって日持ちする期間が大きく変わります。
贈る前においしく食べられる期間を確認し、お相手が期限内に食べ切れる量を贈りましょう。
お歳暮の時期に旬の「みかん」や「りんご」は、比較的長く楽しめるためおすすめです。
置いておくと家で場所を取ってしまうもの
相手のセンスに合わない小物や置物を贈ると、相手の家で置き場所を取ってしまいます。
使わなくなった時の処分の問題もあるため、あまりサイズが大きいものも好ましくないでしょう。
また好みの品でも、量が多すぎて「保管場所に困る」というケースもあります。
- 調味料
- 洗剤
- タオル
などは、家族が多い家庭では量が多くても重宝され、すぐに消費できるでしょう。
しかし一人暮らしのお宅では、多すぎるとかさばってしまい、保管に困ることが想定できます。
お歳暮の定番である食べ物も、保管に冷凍・冷蔵が必要な場合、冷蔵庫の空きスペースの問題があります。
相手の家族構成も意識して、保管しやすく、使い切りやすい量を贈りましょう。
少量では予算が余る場合には、「タオル+お菓子」のような、消費しやすいギフトセットを選んでみてはいかがでしょうか。
量より質を優先し、少ない量でワンランク上の品を贈るのもよい手です。
お歳暮で贈ってはいけないNGギフト
お歳暮にはマナーや縁起の点から贈ってはいけないNGギフトがあります。
知らずに贈ってしまうと失礼に当たるため、お歳暮では以下のようなNGギフトは避けましょう。
- 刃物:ハサミや包丁などの刃物は「縁が切れること」を連想させるため、縁起が悪い
- 肌着・下着・靴下:「みすぼらしい格好をしている人への施し」という意味合いが含まれる。目上の方へのお歳暮としてふさわしくない
- 現金・金券:お歳暮マナーとして、金額がはっきりとわかるようなものは好ましくない。「生活の援助」のようなニュアンスも感じられるので、目上の方に対して失礼となる
【要注意】公務員の方にお歳暮を贈ってはいけない場合がある
もう一点知っておいていただきたいのが、「公務員の方にお歳暮を贈ってはいけない場合がある」ということです。
公務員は、法律により事業者など利害関係者からの金品・物品の受け取りが禁止されています。
利害関係者が公務員にお歳暮を贈ると「賄賂」とみなされてしまうのです。
一方で、完全にプライベートなお歳暮のやりとりであれば、相手の方が公務員であっても問題ありません。
念のためお歳暮を贈る前に、相手の方の職業と自分との関係性について確認しておきましょう。
お歳暮のギフト選びに困っているなら定番を
「相手を困らせないお歳暮を……」と考えても、具体的に何を贈ればいいのかわからない人が多いかもしれません。
そんな時は、ギフトとして多くの人に選ばれている定番品を贈ってみてはいかがですか?
お歳暮選びで迷った時に頼りになる定番をご紹介します。
お菓子
お菓子も世代・性別を問わず人気のお歳暮です。
置き場所をとらず、手軽に消費しやすいため、贈り物に適しています。
見た目にも美しい、特別感のある品をえらぶとよいでしょう。
ただし、生クリームやカスタードクリームなどを使った日持ちしない生菓子だと、消費期限内に食べきれないこともあります。
少なくとも賞味期限が1カ月程度のものを選ぶと安心です。
お肉・肉加工品
お肉は嫌いな人が少なく、さまざまな料理に活躍する食材です。
特にブランド和牛などは高級感があり、お歳暮ギフトの大定番のひとつ。
年末年始の特別なごちそうにぴったりでしょう。
食べ盛りの子どもさんがいらっしゃるファミリーにはハンバーグ、単身の男性にはお酒のおつまみになるソーセージなど、真空パックになった加工肉は日持ちするため、おすすめです。
お酒
お酒もお歳暮におすすめなギフトのひとつ。
日本酒、ビール、ワインなどさまざまな種類のお酒があるため、相手の好みを確認してから選ぶと、さらに喜んでもらえるでしょう。
こだわりの製法で作られたクラフトビールや地酒など、一味違うものやちょっと珍しいお酒を探して贈ることが、お酒好きの方に満足してもらうためのポイントです。
コーヒー・お茶・ジュース
先ほどのお菓子と同じような理由から、ドリンク類もお歳暮として定番ギフトです。
缶入りのジュースやティーバッグのお茶、スティックまたはドリップタイプのコーヒーなどであれば、賞味期限をそれほど気にする必要はありません。
素材にこだわった100%ジュースや、有名店の味を再現したコーヒーといった少し高級なものを贈り、贅沢な味を楽しんでもらいましょう。
海の幸
カニやイクラ、カキなど、新鮮な海の幸グルメもお歳暮で喜ばれるギフトです。
年末年始にかけて家族や親戚が集まる食卓で、おいしく召し上がっていただけるでしょう。
生ものを贈る際は、「魚をさばくのが苦手」「冷凍の保存スペースがない」と、相手にとって悩みの種となる場合があります。
贈る前に「地元の美味しいカニを贈りたいのですが、お好きでしょうか?」など、さらりと状況を聞いておいたり、クール便が受け取れる時間帯などの配慮をしておきましょう。
真空パック詰めの西京漬けや干物などの加工した海産物は、調理の手間が少なかったり、保存期間が長めだったりするため、ひとり暮らしの方などにも喜ばれます。
相手が品物を選べるカタログギフトなら困らせない!
お歳暮で相手が困るものを贈ってしまう原因は、相手の好みや必要なものがわからないからではないでしょうか。
相手との関係によっては、直接ほしいものを聞くのがはばかられる場合もあるでしょう。
そんな悩みを解決する心強い味方がカタログギフトです。
カタログギフトは、受け取った人が掲載されている多数の商品のなかから好きなものを選ぶシステム。
そのため、相手が困るものを贈ってしまう失敗を避けられます。
贈る側にとっても、カタログギフトは贈り物選びの悩みを解消してくれるというメリットがあります。
ギフト専門店のGiftA(ギフタ)では、人気の高品質カタログギフトを豊富に取り扱っています。
そのなかから、特にお歳暮向きのシリーズを紹介しますので、ご検討ください。
『47CLUB』
日本の47都道府県から選りすぐりのグルメを掲載したカタログギフトです。
全国各地の名産に加え、知る人ぞ知る地方のグルメも掲載されているため、日本の美食を探究するように楽しめます。
品物のチョイスを担当しているのは、地元の味を知り尽くした日本各地の地方新聞社です。信頼性も申し分なく、グルメ情報誌としても活用できるでしょう。
『おいしいお肉の贈り物』
贈り物として大人気のお肉を集めた、グルメ特化型カタログギフトです。
松阪牛・神戸牛・飛騨牛など、各種ブランド和牛のギフトセットが掲載されています。
そのほか、銘柄鶏などの掲載件数も豊富です。
ハム・ウインナーなど手軽に食べられる加工肉も掲載されているため、料理が苦手な方へのお歳暮としてもお選びいただけます。
『九州七つ星ギフト』
九州の美味・美食を集めたカタログギフトです。
七県それぞれに独自のグルメがある九州の魅力を一冊にまとめています。
生産者の顔や思い、ストーリーなども掲載されているため、読みながら九州の知らなかった美食を発見できるカタログギフトとなっています。
『dancyu(ダンチュウ) グルメギフトカタログ』
グルメ雑誌の定番『dancyu』が手掛けるカタログギフトです。
編集部が厳しい目で選んだ、本物のグルメが掲載されています。
キッチンで活躍する調理道具も紹介しているため、料理が好きな方へのお歳暮としてもおすすめです。
『麗(うらら)』
高級感にこだわって商品を厳選したカタログギフトです。幅広いカテゴリから、「一流」ににこだわった品物が多数掲載されています。
相手の方に「品物を選ぶよろこび」を感じていただける一冊。
「和」を意識させる美しい表紙も魅力で、格式を重んじる目上の方にも安心して贈っていただけます。
お歳暮はギフト選びに加えてマナーにも注意
お歳暮を贈る場合はギフトで困るものを選ばないようにするだけではなく、マナーにも気をつけましょう。
相手を困らせてしまうだけではなく、印象を悪くしてしまいかねません。
代表的なマナーがお歳暮の時期です。
お歳暮は全国的に12月13日頃~20日頃に到着するように贈るのが一般的 な目安です。ただし、関東・関西など地域によってお歳暮の時期は多少異なるため、相手方の住むエリアのお歳暮時期に合わせて贈るのがよいとされています。
年末は多くの家庭が忙しく、お歳暮を配送されても受け取りのタイミングが合わないことが多くなります。
そのため、暮れもおし迫ってからお歳暮を贈るのは避けたほうがいいでしょう。
お歳暮の品に掛けるのし紙には、紅白の蝶結びの水引が記載されたものを選びます。
品物の名目を示す「表書き」には、「お歳暮」、もしくは「御歳暮」と記載しましょう。
インターネットのギフト専門店「GiftA(ギフタ)」では、お歳暮ギフトをお買い上げいただいた方にのし紙・あいさつ状の無料作成サービスを行っております(※一部対象外商品あり)。
マナーに沿ったお歳暮を簡単に手配できるサービスが充実しているので、ぜひ当店のお歳暮特設サイトをご覧ください。
まとめ
お歳暮のギフト選びで相手が困るものを避けるためのポイントは、以下の3点です。
- 相手の好みを意識すること
- 消費期限が短いものを選ばないこと
- 置き場所に困るものを避けること
ギフト選びに困ってしまう場合は、お歳暮の定番やカタログギフトを検討してみてはいかがでしょうか。
お歳暮の贈答マナーも意識して、贈り先の相手に気持ち良く喜んでもらうことを目指しましょう。