友達や親戚・取引先が、お店の改装・移転にともないリニューアルオープンすることになったら、お祝いの気持ちを届けたいですよね。
自分でお店のリニューアルオープンを経験していないと、
「リニューアルオープンのときは具体的にはどのような贈り物が喜ばれるのだろう」
「社会人として失礼のない贈り物をしたいけれど、マナーや決まりはある?」
などの疑問が出てきます。
この記事では、リニューアルオープンにおける基本的なマナーと、おすすめのギフトをご紹介していきます。
リニューアルオープンのお祝いについてお悩みのかたはぜひ参考にしてみてください。
心がこもった贈り物で「これからもお店が発展していきますように!」という応援の気持ちを伝えましょう。
目次
お祝いを贈るタイミングはオープン1週間前から前日まで
お祝いはリニューアルオープンの1週間前から前日までの間に届くように贈りましょう。
早すぎると改装などの工事が終わっておらず保管場所に困る可能性があります。
またリニューアルオープン当日になると、忙しい相手に受け取る手間を取らせてしまいます。
可能であれば相手の都合を聞いて、オープン1週間前を目安に贈れるように準備しましょう。
生花に限っては早く贈りすぎると枯れてしまう恐れがあるので、オープン前日か当日の朝に届くように贈るとよいでしょう。
リニューアルオープン前の忙しい時期、郵送しても大丈夫?
開業に関するお祝いはオープン前に贈るのが一般的なので、準備に忙しい相手への気遣いとして郵送しても問題はありません。
リニューアルオープンの1週間前は準備に忙しい時期なので、直接渡しに行くよりも郵送の方が相手も気軽に受け取れるでしょう。
とくに大きなものを贈る際は、相手の都合を聞いたうえで配送日時の設定をします。
タイミングよくお祝いを送れるように、リニューアルオープンのお知らせを聞いたら、早めに贈り物を選んでおけるとよいですね。
郵送するときは六曜にも気を配ろう
到着日の指定をする際は、縁起がよい日時を選ぶと1ランク上の心遣いになります。
リニューアルオープンの日を「大安」など縁起が良いとされる日に設定しているなら、相手は六曜や縁起を大切にしている可能性があります。
お祝い事に不向きな赤口や、仏滅に届けるのは避けましょう。
▼贈り物に向いている日・避けた方がよい日
大安 | 万事大吉 | 先勝 | 午前が吉 | 先負 | 午後が吉 |
友引 | 朝と夕が吉 | 仏滅 | すべてが凶 | 赤口 | 祝い事に大凶 |
オープニングパーティーに出席するなら当日渡してもOK
リニューアルの際のプレオープンやオープニングパーティーに招待されている場合は、招かれた当日に手渡しすることも可能です。
お祝いを渡しながら「これからも応援しています」という激励の気持ちを伝えれば、きっと相手の励みになりますね。
プレオープンやパーティーの当日は他の方からも多くのお祝いをもらうことが予想されます。
のしやメッセージカードを付けて誰からの贈り物なのかがすぐにわかるようにしておきましょう。
お祝いを贈るのが遅くなってしまったら
お祝いを贈るのが遅くなってしまった場合でも、1カ月以内であればリニューアルオープンのお祝いとして品物を贈っても問題はありません。
事前に電話やメールをしたり、メッセージカードを添えたりして遅くなったお詫びを伝え、お祝いを贈りましょう。
1カ月を過ぎ、リニューアルオープンとしてのお祝いのタイミングを大幅に逃してしまったときは、1周年記念などであらためてお祝いします。
また、遅れてしまった場合は、花以外の贈り物を選びましょう。
表に飾られることの多い花は、タイミングよく贈ることが大切です。
お祝いの金額は「5,000円から30,000円」が相場
お祝いの金額は相手との関係性によって変わります。
友達・知人 | 5,000円~1万円 |
家族・親族 | 3万円~5万円 |
取引先 | 1万円~3万円 |
重要な取引先 | 3万円~5万円 |
上記はあくまで目安です。
自分が客として通うお店のお祝いや知人程度の関係であれば、相場よりも予算を低く設定し、相手に気を遣わせない金額にするとよいでしょう。
これからも関係を大切にしていきたい相手であれば、多めの予算でお祝いを贈り、応援している気持ちを表現できるとよいですね。
お祝いを贈る際の「のし・メッセージカード」
友達などの親しい間柄であっても、フォーマルな場面の贈答品として「のし紙」を付けてお祝いを贈りましょう。
リニューアルオープンのお祝いは、個人と個人のやり取りではなく、お店に対してのお祝いになります。
社会人として恥ずかしくないようにしっかりマナーを押さえておくことが大切ですよ。
相手だけでなくお店の従業員の方にも、気遣いのある贈り物だということが伝わるとよいですね。
リニューアルオープンのお祝いの「のし」の種類と表書き
リニューアルオープンのお祝いでは以下のような形式の「のし紙」を付けます。
水引 | 紅白の蝶結び |
表書き(水引の上段) | 「御改装御祝」「御祝」「祝新装開店」 |
名前 (水引の下段) | 自分の名前(基本的にはフルネーム) 会社名を入れる場合は下段中央に役職、その下に名前を書き、右側に会社名を省略せずに書く |
表書き > 自分の名前 > 会社名> 肩書 の順に字が小さくなるように調整して書きましょう。
個人ではなく法人名で贈る場合は、水引の下段に会社名のみを書きます。
リニューアルオープンは支店が増えたり店舗が大きくなっていく場合があるので「繰り返しても嬉しいお祝い」としてのし紙を選びましょう。
お祝いが遅くなってしまったときの表書き
もしお祝いを贈るタイミングがリニューアルオープンの日よりも後になってしまった場合は、表書きを「祈御発展」とします。
「祈御発展」の「四文字」に対する気配りとして「祈」を大きめに書き、少し間をあけて「御発展」と小さめの文字で続けて書く方法があります。
気になる方は参考にしてみてくださいね。
【例文あり】メッセージカードを添えよう
お祝いを贈る際は、メッセージカードを添えて応援の気持ちを伝えましょう。
リニューアルオープンに至るまで、相手は準備などで忙しくしていたはずです。
相手をねぎらい、お祝いと応援の言葉を添えることで、より一層気持ちが伝わる贈り物になりますよ。
「リニューアルオープン おめでとうございます
忙しい日が続くと思いますが、みなさん体に気を付けてくださいね
これからもたくさんの人に愛されるお店になりますように!」
「この度は新装開店、心よりお祝い申し上げます
ますますの御発展をお祈りしています」
メッセージを考える際には「忌み言葉」を使わないように注意します。
リニューアルオープンに際しては「焼ける」「火」「倒れる」「負ける」「閉まる」などの火事や経営不振を連想させる言葉は使わないようにしましょう。
リニューアルオープンではNGとされる贈り物
通常の贈り物で避けるべき「くし(苦・死)」「ハンカチ」「日本茶」「包丁・はさみ」「敷物・スリッパなど踏みつけるもの」に加えて、リニューアルオープンのお祝いでは贈るべきでない品物があります。
- 同業他社の商品(お菓子屋さんのオープンにスイーツなど)
- 赤字や火事を連想させるもの(灰皿、キャンドル、暖房器具、赤一色のもの※お花を贈る際も、赤一色にならないように配慮が必要です。)
- 壁に穴をあけるもの(掛け時計、絵画)
- 飲食店(とくにバーなど)の場合は時間を気にせずに楽しむ場所なので時間が分かるもの(時計)
そのほか目上の人に現金や金券を贈ることは一般的に失礼にあたります。
一方で開店祝いに限ってはこれに当てはまらないという説もあり、親族などから贈られる現金やギフトカードは「自由に使えるので助かる」という意見もあります。
また「お祝いが水に流れる」という意味から、厳密には「消え物」はお祝い事にNGとされていました。
しかし時代が変わり「消え物」は気軽に受け取れると人気があり、喜ばれる贈り物としての需要が高まりつつあります。
せっかくのお祝いに水をさすことのないように、相手の性格や自分との関係性を考えたうえで慎重に贈り物を選ぶことが大切です。
リニューアルオープンのお祝いにオススメのギフト19選
リニューアルオープンのお祝いに贈るギフトは、相手だけでなくスタッフの方やお客様にも喜んでもらえるような品物を選ぶことがポイントです。
- 応援されているお店ということが一目でわかり、スタッフやお客さまに安心やお祝いの雰囲気を感じてもらえるお花や観葉植物
- 相手だけでなく従業員も一緒に食べられるもの
- お客様の満足度をあげてくれるお店の備品
などの「お店にとって嬉しいもの」を選べば、相手にとっても満足度の高い贈り物となるでしょう。
ここからはリニューアルオープンのお祝いでの定番の贈り物や、実用性に優れた気が利く贈り物をご紹介していきます。
超定番!リニューアルオープンに喜ばれる贈り物
リニューアルオープンのお祝いによく選ばれているのは、生花や観葉植物、お菓子、ドリンクなどです。
お店へのお祝いを選ぶときは質にもこだわることが大切。
お花や植物などはお客様の目に触れますし、お菓子や飲み物はお客様に出すことも考えられます。
カジュアルすぎる品物で相手の顔をつぶしていまうことのないように注意しましょう。
生花・観葉植物
店先でお客さんの興味をひいてくれる生花や「根が付く」ことから開店祝いに縁起がよいといわれる鉢植え・観葉植物はお祝いとしてよく選ばれています。
なかでも胡蝶蘭は、手入れが簡単で花粉や香りも少なく「幸福が飛んでくる」という縁起のいい花言葉を持つため人気があります。
さっと飾れるフラワーアレンジメントやスタンド花もお祝いの定番ですね。
お花はお祝いに贈られることが多く、飾る場所も限られるので、お店の規模に合わせたサイズのお花を選びましょう。
お祝いのお花には立札を付けるので「応援されているお店」を他のお客さんにアピールする効果もあります。
立札には「祝 リニューアルオープン」「祝新装開店」「祝」「御祝」に続いて、贈り主の名前(会社からであれば社名と代表者の役職と名前)を墨で書きます。
※業種によっては植物の種類に注意
飲食店やアパレル関係、病院などでは、香りが強く花粉の多いユリなどの花は避けます。
また、子どもや動物に関係するお店では、万が一口に入れてしまうと危険な植物(モンステラやアイビーなど)があるので特に注意してください。
お菓子
忙しい営業中のふとした飽き時間にさっとつまめるお菓子は、もらって嬉しい贈り物。
オープンのお祝いとしてたくさんもらう可能性もあるので、常温保存が可能で賞味期限が長く、個包装になっているお菓子がおすすめです。
美容関係のお店などでは、お客様の都合で残業したり、営業後に練習をすることもあるでしょう。
いつもよりも少しリッチなお菓子がスタッフの方々の小腹をおいしく満たし、モチベーションアップに一役買ってくれるかもしれません。
バウムクーヘンやミルフィーユ、パイなどのお菓子は「層のように年月を重ねて繁栄することを願う」という意味から縁起の良い贈り物としても人気です。
従業員の方みなさんに食べてもらえるように、個数を考慮して選んでくださいね。
お酒類
日本には「祝い酒」という文化があり、お祝い事や嬉しい日にお酒を飲むのは縁起の良いこととされてきました。
お祝いのお酒として古くに贈られていた「一升入りの角樽(つのだる)」のシルエットに似ていることから、日本酒の一升瓶の2本縛りがお祝いの贈り物として選ばれてきました。
お店に送るギフトとしては、冷蔵庫に入りやすい小型の瓶の2本セットや、お祝いムードを高める紅白のワイン、持ち帰ることもできるビールの詰め合わせなどもおすすめです。
華やかな雰囲気のスパークリングワインはオープン初日を無事に終えた後に、お店での乾杯に使ってもらうこともできそうですね。
「4本」「9本」といった「死や苦」を連想させる「忌み数」を避け、可能であれば相手のお酒の好みを踏まえて選びましょう。
ドリンク類
お客様にお出しすることもできて、自分たちでも楽しめるコーヒーや紅茶などのドリンク類は、リニューアルオープンのお祝いにおすすめの贈り物です。
たとえば美容室でカラーやパーマの待ち時間に、高級なコーヒーがあればお客様に喜ばれます。
営業後にスタッフ同士で一息つく際やミーティングの時間に、香りのよい紅茶はリフレッシュの材料になってくれるでしょう。
たくさんあっても困ることが少なく、相手も気軽に受け取ることができますよ。
調理器具を選ばず簡単に用意ができるドリップタイプやインスタントのコーヒー、ティーバッグの紅茶などがおすすめです。
超実用的!気が利いていると思われるおすすめギフト
なにかと物入りなリニューアルオープンの時期。
実用的な品物で応援の気持ちを届けるのもオススメです。
とくに距離の近い友人、家族や親戚のリニューアルオープンのお祝いでは、かしこまりすぎず相手が本当に必要なものを選ぶことができますね。
「わあ、助かる!」と言われるような、おすすめギフトをご紹介していきます。
高級インスタント食品
リニューアルオープン直後の忙しい時期は、ササッと食べられるインスタント食品が実は有難く感じる贈り物。
接客が中心になるお店では、お客様が途切れたタイミングで急いで昼食を取ったり、営業後の遅い時間に掃除などの雑務を行なったりします。
時間がない休憩時や遅くなってしまった帰宅後のいつもの食事に、リッチな一品を簡単にプラスできると元気がでますよね。
お店でも家でも食べられるように、常温保存ができて、レンジや調理器具がなくてもお湯を注ぐだけで食べられるようなものがおすすめです。
プリザーブドフラワー・ドライフラワー
プリザーブドフラワーやドライフラワーは世話をしなくても枯れる心配がなく、生花よりも長い期間お店を華やかにしてくれます。
とくにニューアルオープンの後は何かと忙しく、植物に手をかけられないという声もあります。
少しでも相手の負担がないようにと考えられた贈り物からは、あなたのやさしさや気遣いが伝わることでしょう。
飲食店などでも花粉や香りを気にせずに、お花のいろどりを楽しめるのも魅力ですね。
ただし、ドライフラワーに限っては、風水的によくないという意見もあるため注意が必要。
お店の経営に関しては縁起を気にする方も多いので「お店に合いそう!」と思ったら相手に贈っても大丈夫か確認してみるのも一つの方法です。
ハンドソープ・高級トイレットペーパー
ハンドソープやトイレットペーパーといった実用的な消耗品は、とくに親しい間柄におすすめの贈り物です。
物入りな時期を「実用的すぎるかな?」と思う消耗品で応援できるのは、相手との距離が近いからこそ。
せっかくのお祝いなので、見た目がおしゃれなハンドソープや、自動のディスペンサーがセットになった詰め合わせなど、ギフトにふさわしい品物を選びましょう。
高級なトイレットペーパーは「細かいところまで気を配っているお店」という印象を与えてくれます。
なかなか使うことのない消耗品はお客様との話題作りにも役立ちそうですね。
空気清浄機・アロマディフューザー・掃除機
リニューアルオープンにあたり内装が新しくなると、これまで使っていた家電類を新しくしたいという希望も多いはずです。
空気清浄機やアロマディフューザー、掃除機などは使う頻度が高く、もらって嬉しい贈り物になるでしょう。
お客様の目に触れる場合もあるので、メジャーなメーカーの品物などを選び高級感にもこだわりたいですね。
ただし、すでに買い替えてあるものを贈ってしまったり、お店の大きさと家電のサイズが合わなかったりすると相手を困らせてしまいます。
家電を贈る場合は、どのようなものが希望かを事前に確認して、新しい店舗にぴったりの一品を選んでくださいね。
カタログギフト
「相手が一番喜ぶものを贈りたいけれど、忙しそうだから聞きづらいな」
そのような時、タイミングを逃さずお祝いの気持ちを届けられるのがカタログギフトです。
相手が気に入りそうなカタログギフトの中から、自分の予算に合わせて選べるところも魅力ですね。
バタバタしがちなリニューアルオープンでは、時間がたってから必要なものに気が付くことも多いはず。
おしゃれなインテリアを集めたカタログギフトでは、傘立てやごみ箱、ペンスタンドなどの備品類を自分の好みで選べます。
お菓子専門のカタログギフトなら、スタッフと一緒におやつを選ぶ時間も楽しめそうですね。
喜ばれる贈り物で新たな門出を応援しよう
リニューアルオープンは、これまで頑張ってきたお店の新たな門出であり、相手にとってはさらに頑張っていくための重要なステップになります。
リニューアルするに至るまで支えてくれたスタッフやお客様にも喜んでもらえるものを選べば、きっと相手の喜びにもつながることでしょう。
お店の経営者に贈るものとして、マナーや縁起にも心を配り、お互いに気持ちのよい贈り物ができるとよいですね。
「これからも変わらずに応援していきたい」という思いを込めて、新しいお店にぴったりの贈り物を選んでくださいね。
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