この記事では、事務所の移転祝いでおすすめな「花以外」のギフトを解説します。
事務所の移転祝いの大定番といえばお花です。
お祝いの気持ちが伝わりやすいため一般的になっていますが、贈る側としてはやはり「マンネリ感」を与えてしまわないか、気になりますよね。
「花以外を移転祝いで贈りたいが、具体的にどんなギフトが喜ばれるのかわからない」というケースも多いようです。そもそも、花以外を移転祝いで贈ってもいいのか、不安になってしまう人もいるかもしれません。
そんな人に向けて、花以外の移転祝いを選ぶポイントについて解説します。移転祝いの基本的なマナーについても紹介しますので、ギフト選びを任された人はぜひ参考にしてください。
目次
事務所の移転祝いに花以外を贈っても大丈夫?
事務所の移転祝いに花以外を贈ってもいいのか気になっている人も多いでしょう。
前提として、移転祝いが花である必要はまったくありません。花は事務所や店舗の移転祝いとして一般的ですが、花以外の贈り物をすることもあります。
飲食店などサービス業の店舗の場合、お祝いに贈られた花を店先などお客さんから見える場所に置くことで宣伝にもなります。
一方、一般客の目を意識する必要のない事務所であれば、移転祝いは必ずしも花でなくてもかまいません。
むしろ、花は事務所内のスペースを取ってしまい邪魔になることもあります。
そのため、移転祝いは花以外も柔軟に検討しましょう。デスクワークが中心の事務所であれば、実用的なもののほうが好まれるかもしれません。
事務所の移転祝いはいくらぐらい? 相場を解説
移転祝いとして贈るギフトの相場は、企業どうしの関係や、先方担当者との関係性によって変わります。
相手との関係と、贈り物の相場を表でまとめましたので、参考にしてください。
相手との関係 | 相場 |
重要な取引先 | 5万円以上 |
一般的な取引先 | 3万円~5万円 |
付き合いがそれほど多くない取引先 | 1万円~2万円 |
知人・友人の会社 | 5,000円~1万円 |
家族・親族の会社 | 1万円~3万円 |
会社名義で贈るか、友人・知人・家族の会社に対して個人名義で贈るかによって、相場は大きく変わります。
特に関係を良くしたい会社に対して自社名義で贈る場合は、5万円以上の贈り物をすることも少なくありません。
花以外の事務所移転祝いを選ぶポイント
「花以外」となると一気に贈り物の選択肢が広がり、かえってギフト選びに迷ってしまうかもしれません。
以下では、花以外の事務所の移転祝い選びのポイントを解説します。
事務所で役立つ実用的なもの
まず検討していただきたいのが、実用的なものです。
オフィスの環境を良くするために使えるものや、従業員のリラックスのために役立つものであれば、新オフィスで使えず邪魔になることはないでしょう。
例として、以下のものが挙げられます。
- 空気清浄機
- 掃除機
- コーヒーメーカー
- 加湿器
新しい事務所には必要なものがたくさんあります。「新しいオフィスにあるとうれしいものは何か」という基準で検討しましょう。
ただし、事務所側ですでに用意している場合があるため、必要なものを事前に聞いておくと安心です。
従業員の方が分けられるもの
従業員の方が平等に分けられるものも、移転祝いにおすすめです。
特に従業員の人数が多い事務所であれば、みんなで分けやすいものが好ましいでしょう。分けやすいギフトとして以下のようなものが挙げられます。
- コーヒー
- 紅茶
- ジュース
- お菓子
あらかじめ従業員の人数を確認しておき、全員に行き渡るボリュームのギフトを選びましょう。
縁起が良いもの
事務所の新しい門出を祝って、移転祝いに縁起物を贈ることも一般的です。
新しい事業に挑戦しようとしている場合や、新規開拓したエリアの事務所などは、以下のような縁起物を検討してみても良いでしょう。
- 招き猫
- だるま
ただし、縁起物は誰もが思いつきやすいもの。相手の事務所に他からも同じような品が届いて、せっかくの贈り物が印象に残らない可能性もあります。
また、縁起物は実用性がないことから、縁起を気にしない相手の場合は困らせてしまうかもしれません。
新しい事務所のデザインに合ったインテリア
新事務所の内装やレイアウトに合ったインテリア雑貨も検討してみましょう。
事務所移転の前後は忙しく、必要な備品の調達に追われるため、デザインにこだわったインテリアなど用意する余裕がないと考えられます。
そこで、お祝いとして事務所のデザインに合ったものを贈ると喜ばれるかもしれません。
働く環境がスタイリッシュになることは、従業員の方にとってうれしいものです。
以下のようなインテリアは、事務所の雰囲気をおしゃれにしてくれます。
- 時計
- 絵画
- 観葉植物
- 照明器具
- 傘立て
注意点としては、事務所のデザインに合わせる必要があるため、一度は事務所を見た後に贈るのが好ましいでしょう。
受け取った側が置き場所に困らないように、あまりサイズの大きいものは贈らないようにしてください。
事務所の移転祝いを贈る際に知っておきたい一般的なマナー
事務所の移転祝いを贈る場合はマナーを知っておきましょう。特に会社名義で贈る場合は、失礼があると自社の印象を悪くしてしまうかもしれません。
移転祝いの一般的なマナーを紹介しますので、事前におさらいしておいてください。
事務所の移転祝いを贈るタイミング
事務所の移転祝いは、移転から2週間以内に贈るのが好ましいと考えられています。遅くとも1カ月以内に贈るのがマナーです。
移転日当日は引越し作業で慌ただしいことが予想されます。従業員の方に負担をかけないよう、事務所移転当日にお祝いを贈るのは避けるのが無難です。
1カ月を過ぎる場合は、一言連絡を入れておくと良いでしょう。メールで連絡するのが一般的ですが、特に関係性を良くしたい相手にはメールではなく手紙でお詫びを伝えるといった対応が必要になります。
熨斗(のし)紙の選び方・書き方
事務所の移転祝いは熨斗(のし)紙を掛けて贈ると丁寧な印象を与えられます。
のし紙は慶事で使われる、紅白・蝶結びの水引が印刷されたものを選びましょう。
贈り物の種類や目的を示す表書きとして、のし紙の中央上段に「御祝」「御移転御祝」などと記載します。
中央下段には贈り主の名前を記載してください。自社を代表して贈る場合は、名前の右に小さく会社名を書きます。
のし紙の記載は毛筆が好ましいと考えられています。
毛筆で書けない場合は、筆ペン、もしくはフェルトペンを使用しましょう。ボールペンやシャープペンシル、鉛筆などで記載するのはNGです。
事務所の移転祝いで注意すべきNGマナー
事務所の移転祝いで特に注意していただきたいNGマナーを紹介します。
事業縮小・事業撤退の場合はお祝いはNG
事業縮小・事業撤退といった事情で事務所を移転している場合は、移転祝いを贈るのを控えましょう。
相手が好ましくない理由から移転しているのにもかかわらず、「お祝い」を贈ると先方を困惑させてしまうかもしれません。
移転祝いを贈る前に、相手がどういった事情から事務所の移転に至ったのか、さりげなく確認しておくことをおすすめします。
火事や赤字を連想させる縁起の悪いものはNG
移転祝いとして「火に関係するもの」や「赤色のもの」を贈るのはNGと考えられています。
これらの品は「火事や赤字をイメージさせるので会社にとって不吉」とされ、企業への贈り物には不向きと考える人が多くいます。
具体的には、以下の贈り物は避けたほうが無難でしょう。
- ライター
- 灰皿
- ストーブ
- キャンドル
- ラベルや包装が赤色のもの
花以外のおすすめ! 事務所の移転祝いギフト
以下では、事務所の移転祝いとしてピッタリの、花以外のギフトを紹介します。
コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶は仕事の休憩時に飲めるため、事務所の移転祝いでは定番のギフト。
事務所で飲むことを考え、隙間時間に「ちょっと一杯」がすぐに用意できるスティックタイプのコーヒーがおすすめです。
コーヒーが一般的ですが、苦手な人がいることを想定し、紅茶も検討してみましょう。来客用にも出せることから、重宝されそうです。
ビール
移転までの慌ただしさをねぎらう意味で、ビールを贈るのもおすすめです。
移転後の簡単な「お疲れ様会」で飲んでもらえるかもしれません。
缶ビールであれば、事務所で飲まなくても分けて持ち帰ってもらえます。
一種類のビールだけの箱詰めよりも、ちょっと目先の変わった特別感があるものがおすすめ。たとえば、味わいが違うクラフトビールを詰め合わせたギフトセットなら見た目もおしゃれです。
従業員どうしが感想を伝え合うなど、コミュニケーションのきっかけにもなるかもしれません。
ワイン
ワインは、縁起が良い紅白のセットで贈るのがおすすめです。移転祝いの打ち上げで従業員に振る舞うお酒として使ってもらえるでしょう。
お酒好きな方が多い事務所であれば、特に喜んでもらえるはずです。
おしゃれな内装のオフィスであれば、ビールよりもワインのほうが雰囲気に合って好まれるかもしれません。
お菓子
「分けられる、食べれば残らず場所を取らない」といった理由から、お菓子は気軽に贈れるギフトの定番。仕事休憩中のお茶請けになるため、事務所の移転祝いとしてもぴったりです。
従業員の方が同じタイミングで食べるわけではないため、日持ちするものを選ぶのがベターです。
近年はテレワークの影響により、出社日時がバラバラな事務所も多いため、タイミングを気にせず食べられるよう賞味期限が長めのお菓子を選びましょう。
また、事務所で分けることを考え、個包装のお菓子を選ぶと親切です。手を汚さずすぐに食べられるお菓子であれば、キーボードで作業をしながら召し上がってもらえます。
ハンドソープ
お手洗いや給湯室に置いて使えるハンドソープを贈るのもおすすめです。
消耗品であり、近年は衛生面への配慮から消費が激しいため、実用的といえます。
事務所は複数人が利用する環境のため、手を触れずに泡が出てくるオートディスペンサー付きのハンドソープが衛生的で喜ばれるでしょう。
どんな移転祝いがいいかわからない……そんなときはカタログギフトを!
ここまでおすすめの移転祝いギフトを紹介してきました。しかし、どんなものが必要かは相手の事務所によって異なります。
実用的なものを贈っても、事務所ですでに同じ品を用意している場合は不要になってしまうかもしれません。他からも移転祝いを贈られることが予想されるため、贈り物の「かぶり」も考えられます。
そこで検討していただきたいのが、受け取ったお相手が品物を自由に選べる「カタログギフトを贈る」という選択肢です。
カタログギフトには、従業員で分けてもらえるものから、オフィスで共用できるものまで、豊富な品物がラインナップされています。移転祝いに何を贈るか迷ったとき、助けてくれるのがカタログギフトです。
以下では、ギフト専門店の「GiftA(ギフタ)」で、事務所の移転祝いに人気のカタログギフトを紹介します。
『麗』
国内外の一流品を集めたカタログギフトです。匠の技が光る日本各地の工芸品を集めた「Made in Japan」コーナーなど、高級品が充実。品質を重視する方や、重要な取引先へのギフトとしてもご利用いただけます。
重厚感ある表紙で、お世話になっている目上の方・ご年配の方がいらっしゃる事務所にも贈りやすいでしょう。
和風の装丁となっているため、和風インテリアを基調とした事務所への移転祝いとしてもおすすめです。
『やさしいみらい』
「SDGs」をコンセプトとしたカタログギフトです。
オーガニック野菜などの食品ギフトや、環境に配慮したヘアケアセットなどの日用雑貨まで、「地球にやさしい商品」を幅広く掲載。環境に配慮するメッセージが込められた1冊です。
自社が環境保護など、SDGsに関連する活動に取り組んでいる場合は、さらに企業イメージを印象づけることができるかもしれません。
未来につながるお祝い事やビジネスギフトとしても人気が高いカタログです。
『割引カタログギフト』
GiftA(ギフタ)の独自ルートによる仕入れ・ネット直販により、大幅な割引率での販売が実現したカタログギフトです。
有名百貨店で提供されているカタログギフトであり、品質は申し分ありません。
コストパフォーマンスに優れるため、「限られた予算でできるだけクオリティが高いものを贈りたい」という方におすすめです。
掲載商品数が業界最大級のため、事務所の幅広いニーズに応えられるという魅力も見逃せません。
『すいーともぐもぐ』
事務所の休憩中に楽しんでもらえるスイーツが充実しているカタログギフト。女性従業員の方が多い事務所には特におすすめです。
移転作業で疲れたタイミングに甘いスイーツがあれば、きっとリラックスしてもらえるでしょう。
まとめ
事務所の移転祝いには、花以外を贈っても問題ありません。むしろ、実用的なギフトや従業員の方で分けられるもののほうが、お花よりも好まれるケースがあります。
移転祝いで花以外を贈ってマンネリ化を防ぎたい場合は、今回ご紹介したような実用的なギフトを検討してみてください。
また、移転祝いで印象を悪くしないために、マナーにも気をつけましょう。
お祝いの品をギフト専門店に注文すれば、メッセージカードやラッピングが無料でつけられるサービスが利用できることもあります。お祝いを贈ることで好印象につなげたいときはぜひ活用してみましょう。
関係を良くしたい取引先への移転祝いを贈るなら、贈答マナーに詳しいギフト専門店の利用を検討してみてはいかがでしょうか。