取引先との会食の席でお渡しする手土産マナーについてご紹介します。
手土産は、会食の際に必要とまではいかないものの、重要な取引を円滑に進めるために用意する企業様が多いようです。
日本人ならではの「おもてなしの心」が伝わる慣習であり、よい手土産はそれだけで相手に好印象を抱かせるでしょう。
この記事では、手土産を準備する際に押さえておきたい、以下のポイントを解説します。
- 会食時の手土産費用相場
- 手土産の選び方
- 会食の手土産におすすめのアイテム
- お渡しする際のマナー
失敗しない「会食の手土産」をお探しの方は必見です。
目次
会食で手土産を渡す意味
ビジネスの会食では、「お忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。今後もよいお付き合いをお願いいたします」という意味を込めて手土産を渡します。
こちらの誠意と配慮を示すためにも、手土産を安易に考えることなくマナーに沿って先方のお眼鏡に叶うものを選ぶ必要があります。
会食で渡す手土産の相場
会食でお渡しする手土産のおおよその予算は、3,000~5,000円程度に設定している会社が多いようです。
手土産が高額すぎるとお相手が気を遣ってしまいます。
決して出し惜しむ必要はありませんが、抵抗なく受け取っていただける額で準備しましょう。
ただし、会社によって接待交際費の考え方や限度額はまちまちです。
手土産の経費予算があらかじめ決められている場合はその額に合わせましょう。
会食用の手土産の選び方
手土産の数は、会食に参加される人数分用意しましょう。
中身が違うと渡し間違える可能性があるため、すべて同じもので揃えます。
ビジネスの会食でお渡しする手土産選びでは、以下のポイントをチェックしましょう。
- 持ち帰りやすいもの(軽く、かさばらないもの)
- 分けやすく、一つひとつが大きすぎず食べやすいもの
- 賞味期限の長いもの
手土産は会社に持ち帰って、社内で分けることもあります。
また新しい生活様式で、社内で分けても食べずに自宅に持ち帰る社員がいるかもしれません。
そのため、賞味期限に余裕のあるものを選ぶのが基本です。
カットしなければならないものは避け、個包装されたものを選べば分けやすく衛生的で持ち帰りもしやすいでしょう。
これらのポイントを考慮したうえで、昼間の会食ならお相手の方が会社に持ち帰ることを、週末や夜の会食ならお相手が自宅に持ち帰ることを想定して、手土産を選びましょう。
次に「昼間の会食」「週末・夜の会食」、それぞれの手土産の選び方を、もう少し詳しくご紹介します。
昼間の会食用手土産の選び方
昼間の会食では、お相手の方が会社に持ち帰って「社内スタッフで分ける」ことを前提に考えます。
もちろん、個包装になっているものを選ぶのが鉄則です。
可能なら事前に先方オフィスの様子をリサーチし、人数や年齢構成を確認してから手土産を選ぶのがベストです。
- 女性が多い職場:甘さを控えたヘルシー志向のものや、パッケージにもこだわった華やかなお菓子
- 年配の方が多い職場:有名パティシエのスイーツや名の通った老舗の和菓子など、定評と高級感重視
また、先方の部署内の人数よりも少し多めの個数が入っているものを選びましょう。
夜間・週末の会食用手土産の選び方
夜間や週末の会食なら、お相手の方がご自宅に持ち帰ることを前提に手土産を考えます。
相手の方の趣味嗜好や家族構成・出身地などの情報が事前にわかれば、それに合った手土産を選ぶと失敗がありません。
たとえば、毎朝オフィスに出勤してからコーヒーを飲む方なら、希少価値のあるコーヒー豆。
お酒好きの方なら、米どころの有名な老舗で造られた地酒、こだわりのクラフトビールなど。
相手の方に関連するものをセレクトすると、相手の方に「覚えていてくれたのか」と好感を持っていただけて、今後のお付き合いを円滑に進めるきっかけづくりになりそうです。
手間をかけて準備した手土産で「ちょっとした感動」を
重要な商談に伴う会食なら、手間はかかりますが特別感ある手土産を準備することも担当者の腕の見せどころです。
たとえば、
・半月以上前に予約が必須のお菓子
・販売数が少なく、早くに並ばなければ買えない有名店のスイーツ
・地方でしか売っていない老舗の和菓子
上記のような希少価値の高い手土産は、自社の熱意と配慮を伝えるのにぴったりです。
「わざわざ買ってくれた」と相手の方が感じれば、ビジネスパートナーになりたいこちらの本気度が伝わるでしょう。
会食用手土産のおすすめアイテム
ここからは、会食の手土産向きアイテムをご紹介します。
会食でお渡しする手土産は、会社とご自宅のどちらに持ち帰られても「気がきいた手土産」だと喜ばれるものを選びましょう。
会食の席の様子が話題に上り、相手の印象に強く残って次につながれば大成功です。
お菓子の手土産
会食の手土産として王道のお菓子。
他の企業と差を付けることを狙った、「印象に残る品選び」がポイントです。
たとえば動物のかわいいビジュアルで話題となっている焼き菓子や、国内に1店舗しかない洋菓子店のチョコレートといった希少価値の高いお菓子などがおすすめです。
遠方から来られたお客様に渡す手土産なら、「ここでしか買えない名物のお菓子」を贈れば、会社やご自宅へ持ち帰るのにちょうどよいお土産になります。
ただし相手の方がどのような移動手段でも大丈夫なように、型崩れしやすいお菓子は避けましょう。
飲み物の手土産
お酒好きの方へは、ワインや日本酒など、ご自宅で楽しんでいただける品を。
有名酒蔵の日本酒や、会食で食べた料理に合いそうなワインなら、気分よくあなたの会社のことを思い出していただけそうです。
瓶入りの飲み物はかさばる上に重さがあるため、詰め合わせセットは避けたほうが無難でしょう。
会社へ持ち帰っていただくことを想定したお土産なら、英国王室御用達のティーバッグセット、パッケージがおしゃれな日本茶セットなどもおすすめです。
常温保存でき日持ちするため、配慮が行き届いていると喜んでいただけるでしょう。
調味料・ドレッシングの手土産
料理好きな方や健康志向の方へは、上質な調味料セットやドレッシングの手土産が喜ばれます。
容器のデザインが洗練された、食卓のインテリアとしても映える調味料ならプレゼントに最適です。
お相手の貴重な時間をお借りしたお礼として、「奥様へどうぞ」とお渡しすれば、ご自宅で話題に上りよい印象を与えられるかもしれません。
また、小さいお子様がいらっしゃるご家庭なら、ジャムやはちみつなど、パンに合う商品もおすすめです。
ただし瓶入りの調味料は重くなることもあるため、購入の際は重さにも注意してください。
そのほか食品の手土産
つくだ煮やふりかけ、梅干しなど、ご飯のお供になるものも手土産として人気の品です。
会社に持ち帰るよりは、ご自宅へお持ち帰りいただくことを想定したお土産に適しています。
単身の方なら、短時間で手軽に食事ができるお茶漬けセットや有名レストラン監修のレトルト商品も満足していただけるでしょう。
会食したお店で用意できる手土産
高級な日本料理店や寿司店などで会食をした場合、そのお店のオリジナル商品をご自宅へのお土産にする方法もあります。
たとえば、お土産用のいなり寿司・炊き込みご飯・佃煮・瓶詰総菜などです。
手土産を選ぶ立場にとって、あれこれ悩む必要がなくスピーディーに決められるのがこの方法です。
会食時に味の確かさを認知しているお店の商品ですので、相手の満足度を損なう心配もないでしょう。
ただし、会食の当日になって手配を頼んでも「すぐにはご用意できません」と言われる可能性も。
予約時に手土産の準備もあわせて依頼しておきましょう。
カタログギフトの手土産
直接お会いするのが初めての方の場合、相手の好みが分からないことがほとんどでしょう。
そんなときの手土産として役に立つのがカタログギフトです。
地元の特産物や名産品とはいえ、舌の肥えた方への手土産として、生のお肉や海鮮食品を渡すのはなかなか難しいですよね。
そんな時は、全国のご当地グルメや高級和牛などの一流食材を集めた「グルメ特化型カタログギフト」がおすすめです。
雑誌サイズのカタログギフトは、バッグに入れて持ち帰りやすいというメリットも見逃せません。
手土産がかさばらないように配慮することもおもてなしのひとつと心得ましょう。
カタログギフトの上手な選び方
カタログギフトの多くは、価格帯コースが細かく分かれています。
「予算内に収まる手土産を探している」
というとき、条件に合う価格帯のものがスピーディーに見つかります。
先方にご満足いただけるカタログギフトを選ぶコツは、
- 有名ブランド品など高品質なギフト商品を扱っているもの
- 商品掲載数の多さ
まずは上記のポイントに着目すれば、満足度の高いカタログが選べることでしょう。
ギフト専門店の「GiftA(ギフタ)」では、スマホなどから簡単に、デジタルカタログにて掲載商品を確認できます。
購入前にどんなアイテムがあるかチェックしておくと、自信をもって先方にお渡しできますね。
会食で手土産を渡すマナー
せっかく良い手土産を選んでも、渡す際のマナーがなっていなければ本末転倒です。
重要な会食相手に失礼のないよう、以下のことを確認しておきましょう。
- 熨斗(のし)紙の書き方
- 手土産を誰から誰に渡すか
- いつ渡す?適切なタイミング
- 好印象を与える渡し方
これらのポイントについて、以下で詳しく解説します。
会食で渡す手土産の熨斗紙
ビジネスシーンにおける会食でお渡しする手土産には、必ず熨斗(のし)紙をつけます。
熨斗紙の水引の種類は、「蝶結び」や「結び切り」などがありますが、「何度繰り返してもうれしいこと」を意味する「紅白の蝶結び」を使用します。
水引の上部分の「表書き」は、初めての方へ贈るならば「粗品」と記入するのが一般的です。
2回目以降は、普段からお世話になっていることのお礼の意味も込めて「御礼」と記入します。
水引の下「名入れ」と呼ばれる部分には、通常、渡す側の会社名や個人名を記入しますが、手土産に付ける場合の熨斗紙は空白のままでかまいません。
先方へ手土産を渡すのは誰から?
複数人が会食に参加する場合、手土産は渡すのも受け取るのも、「参加者の中でもっとも立場が上の方」というのが基本的なマナーです。
「自分が持参したから」と、上司をさしおいて渡してしまうのは、お相手の方にも失礼にあたります。
上司には、手土産についての情報を、事前に説明しておくことをおすすめします。
お渡しする際に上司から先方に
「○○さんの地元の地酒です」
「わが社の近くで行列のできる洋菓子店のチョコレートです」
など、ちょっとした一言を添えるサポートになります。
気を利かせた対応で、上司からあなたへの評価もUPすることでしょう。
会食で手土産を渡すタイミングと渡し方
手土産は食事会が終わり、帰るタイミングでお渡しするのが一般的です。
最初に渡してしまうと、お相手の方が食事をする間、邪魔になってしまいます。
手土産は事前に、人数分の別々の手提げ袋に分けておき、会食先の受付などに預けておきましょう。
お相手が荷物を多く持っていらっしゃる場合は、タクシーに乗るタイミングや別れ際にお渡しします。
手土産を持たせる時間を減らし、なるべく負担にならないよう気を配りましょう。
先方が持ち帰りやすいように、紙袋のまま渡す際は「紙袋のままで失礼いたします」と必ず一言添えましょう。
「つまらないものですが」は使わない
日本人らしい奥ゆかしさを表現した「つまらないものですが」というフレーズ。
近年は「そこまで謙遜しなくてもよい」という考え方が広がり、あまり使われないようです。
「○○がお好きと伺ったので」
「SNSで人気の品です」
「心ばかりの品ですが」
など、おすすめポイントや前向きな言葉を添えたほうが好印象を与えられるでしょう。
会食後のお礼は早めが鉄則
会食のお礼はスピード重視。
当日中にお礼のメールを送るのがベストですが、遅くとも次の日までには必ずお礼を伝えましょう。
ただし、会食が夜に行われた場合は無理に送らず、次の日の午前中に送っても問題ありません。
万が一、お礼のメールを忘れてしまった場合は、お礼のご連絡が遅くなってしまったお詫びの言葉を添えます。
メールの内容は、
- 先方の貴重なお時間をいただいたことへのお礼
- 会食で伺ったお話の中で、印象的だった話題などを具体的に盛り込む
- お話が楽しかったので、つい飲みすぎてしまったなど、ちょっとした感想
- 貴重なお話を伺えて、よい勉強になったと相手に感謝の意
- 今後もよろしくお願いしますというお願い
上記のようなことをメッセージに盛り込むと、ビジネスライクではない、気持ちのこもった素敵なお礼メールになります。
まとめ
会食の手土産は、今後のビジネスを円滑に進めるためにお渡しするものです。
「たかが手土産」と安易に考えては、貴重なビジネスチャンスを逃しかねません。
最後までおもてなしの気持ちをもって対応し、今後の取引がうまく進む手助けになるよう、上手な品物選びをしたいですね。
ビジネスシーンにもおすすめのカタログギフト5選
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ここからは、会食の手土産にふさわしいカタログギフトを5つご紹介します。
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