「いつもマンネリなのが気になる」「何が喜ばれるのか分からない」と、年配の方に贈るお中元のギフト選びに迷う方もいるのではないでしょうか。
年配の方に喜ばれるお中元は、お相手の好みや健康状態に合わせたり、マナーを押さえたりといった選び方のポイントがいくつかあります。
この記事では、日頃からお世話になっている年配の方に、しっかりと感謝の気持ちが伝わるおすすめのギフトを紹介します。
また、お中元の基本マナーも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
年配の人に喜んでもらえるお中元選びのヒント
年配の方へのお中元は、どんなポイントを押さえればよいのでしょうか。
日頃お世話になっている方に贈るものだからこそ、しっかりと感謝の気持ちが伝わるギフトを選びたいですよね。
脱マンネリにも繋がり、年配の方に喜んでいただけるお中元ギフトの選び方を解説します。
お相手の体調・考え方を意識しよう
お中元で食べ物を贈りたいと考えている場合は、お相手の体調に注意が必要です。
健康な方であれば、どんな食べ物でも食べられるかもしれませんが、あまりに固いものなどは避けましょう。歯が弱っている方には、やわらかく食べやすいものや口当たりのよいものがおすすめです。
また、先方の考え方も意識しましょう。新しいものに抵抗がある方の場合は、洗剤などの日用品やお米・乾物などの昔からある万人受けするものが喜ばれる傾向があります。
流行に敏感であったり、新しい物事に関心の高い人であれば、電子機器やカタログギフトなどの新たな発見ができるようなものがおすすめです。
お相手の困りごとに寄り添ったものを選ぼう
年齢を重ねていくにつれ、心身ともに健康面での悩みを抱える方は増えていきます。
年配の方に贈るギフトという意識を持ち、お相手の悩みに寄り添えるようなものを選びましょう。
- 毎日料理を作るのが億劫→手軽に食べられる高級レトルトギフト
- 足腰が痛い→マッサージグッズ
- 肌荒れに悩んでいる→成分にこだわったハンドクリーム
上記のように、先方の困りごとに合わせて悩みを軽減できるギフトを贈ると、労りや感謝の気持ちがより伝わるかもしれません。
また、体力が落ち、買い物に出かけるのが大変という方もいらっしゃいます。お米・飲料セット・調味料など、重量のあるものを配送で贈るといった配慮があると喜んでいただけますよ。
マナー違反になる・配慮が欠ける品物は避ける
感謝の気持ちを込めてお中元のギフトを選んだとしても、マナー違反になるものや配慮に欠けるものを贈った場合、悪い印象を与えてしまうこともあります。
商品券
商品券は、贈った金額が具体的に分かってしまうので、贈り物に相応しいとは言えません。
目上の方に贈ってしまうと、「お金の心配をされているのかもしれない…。」と捉えられてしまうこともあります。
どうしてもお相手の好みが分からない場合は、具体的な金額が分かりづらいカタログギフトがおすすめです。
忌み数に関連するもの
忌み数とは、数字の読み方や宗教的要因から不吉とされ、忌避される数字です。
例えば、数字の4や9は、「死」や「苦」をイメージさせてしまいます。
金額や個数はもちろん、髪をとかす「クシ」など語呂合わせになってしまうものは注意しましょう。
老いを感じさせるもの
老眼鏡や補聴器、杖などのシニア向け用品は、「老い」を感じさせてしまうため避けましょう。
本人が希望していないのに贈ってしまうと、「老人扱いされた」と相手の気分を害する可能性があるため、選ばない方が無難です。
目上の人に贈るにふさわしくないもの
履物や敷物は、足で踏みつけるものなので、縁起がよくないとされています。
また、時計やカバン、文房具などは、「勤勉に働きましょう」という意味に取れるものなので、目上の方に贈るのは不適切です。
不祝儀を連想させるもの
百合が入っている寒色系の花束や菊は、お葬式を連想させるため贈りものにするのはNGです。
花の種類だけでなく、不祝儀を連想させる色にも注意をしましょう。
お相手との関係を良好に保つためにも、マナーをしっかりと守ってお中元を贈りましょう。
年配の方に喜んでもらえる!おすすめのお中元
お中元を選ぶ際は、お相手の好みやライフスタイルに合わせて選ぶのが喜ばれるコツです。
お相手に合うものがどうしても分からない場合は、先方の体調や家族構成を考慮しつつ、日持ちするものや毎日使う日用品などを贈りましょう。
ここからは、年配の方に喜んでもらえるポイントを押さえた、お中元にふさわしいギフトを具体的に紹介します。
お米
私たち日本人の食事に欠かせないお米は、好みが分かれにくくギフトとしても人気です。
国産ブランドの高級お米ギフトは、贅沢で特別感があり、食にこだわる年配の方にも喜ばれるでしょう。
日常的に食べているお米ですが、銘柄が違うと美味しさの違いも感じられます。様々な銘柄の食べ比べギフトセットを贈れば、新たな発見にも繋がり、日常の中におけるちょっとした楽しみを感じてもらうことができるかもしれません。
お吸い物やご飯のお供になる調味料・梅干し・海苔などを一緒に贈るのもおすすめです。
調味料
美味しいものを食べることや料理をつくることにこだわりのある年配の方には、日々の食事をランクアップさせる調味料のギフトがおすすめです。
みそ・醤油・日本酒・みりんといった日常的に活用するアイテムも、厳選素材でつくられたワンランク上のものを使用することで料理の美味しさをさらに引き出してくれます。
変わり種ドレッシング・トリュフ塩・岩塩・オーガニック製法で作られたオリーブオイルなど、料理のアクセントになるものもあります。
特に無添加や減塩のものであれば、健康志向の方にも喜ばれる傾向にあります。お相手の食生活や好みに合わせて使いやすい調味調を選びましょう。
洗剤
洗剤は日々の洗濯に使える消耗品なので、いくつあっても困りません。
お相手の好みや家族構成などを詳しく把握していない場合でも贈りやすいのが魅力。
他の方のお中元と被ってしまったとしても、ストックをしておくことができます。
食器用洗剤もおすすめです。日々使うものなので、残量の見える透明なボトルやプッシュ式で扱いやすいものを選ぶ配慮があると素敵ですね。
洗剤の香りは好き嫌いが分かれるため、無香料・ナチュラル素材のものを選ぶと安心です。
フルーツ
季節を感じることができる果物ギフト。
旬の果物の盛り合わせは、見た目も華やかで受け取ったお相手にも喜ばれます。
夏バテで食欲がない方でも、柔らかくてみずみずしい果物であれば美味しく召し上がってもらえるでしょう。
歯が弱って食べるものを選ぶ必要がある方には、フルーツ入りのゼリーやソルベ(アイス)などを贈るのもおすすめですよ。
フルーツギフトは生ものです。お相手の家族構成を考え、食べきれる量を贈りましょう。
惣菜
肉・魚・漬物などの副菜・プロ監修のレトルト食品は、温めるだけで簡単に本格的な味を楽しむことができます。
夏場は食欲が落ちる方も多いので、手軽に食べられるものや喉を通りやすいものを選ぶとよいでしょう。
年配の方は舌の肥えている方が多いので、特別感のある高級レストランや老舗料亭のレトルト系グルメがおすすめです。
手軽にレンジで調理ができるものであれば、普段料理を控えている方でも安全に美味しいお惣菜を楽しんでいただけますよ。
乾麺
お中元の贈り物は、基本的にお相手の好みに合ったものを選びますが、どうしてもお相手の好みが分からない場合は乾麺ギフトがおすすめです。
うどん・素麵・蕎麦・パスタ・ラーメンなど、豊富な種類の中から選ぶことができます。
乾麺は保存が効くので急いで食べる必要がなく、食の細い方にもゆっくりと楽しんでいただけるでしょう。
量があるため、急な来客時のおもてなしや非常食として活躍するのも喜ばれるポイントです。
飲料
暑い夏に贈るお中元のギフトとして最適なのが飲料ギフトです。
さっぱりとした口当たりで飲みやすいフルーツジュースは、こまめな水分補給が必要な季節におすすめ。小さい飲み切りパックであれば持ち歩きもできるので便利ですよ。
保存が効く小さい缶ジュースは、親戚や友人との集まりなどの来客用にも重宝します。
普段からコーヒーや紅茶を飲む方には、専門店や高級ブランドなどの特別感のある商品を選ぶと喜ばれます。
お酒好きな方には、飲み比べが楽しめるセットがおすすめです。普段自分では買う機会がない銘柄のお酒は特別感があり、日常的にお酒を飲む方にも楽しんでもらえるでしょう。
お菓子(和洋菓子)
見た目も華やかなお菓子は、お中元に最適なギフトです。
夏は食欲が落ちやすい時期なので、口当たりの優しいゼリーやボソボソとしないしっとりした焼き菓子などがおすすめ。
一度にたくさんの量を食べきれない年配の方も多いので、個包装で日持ちするものを選ぶのが喜ばれるポイントです。
生菓子は賞味期限が短いため、スイーツが好きと分かっている場合や相手の予定が把握できる場合などに贈るとよいでしょう。
スイーツは様々な節目でいただく機会も多いギフトです。年配の方に贈る場合は、老舗の和菓子や確かな味わいの定番スイーツがおすすめ。さらに、上品なパッケージのものを選ぶことで「きちんと感」も伝わるでしょう。
カタログギフト
近年、お中元ギフトとしても人気が高まってきているカタログギフト。
お相手にとって本当に必要なものや欲しいものを選んでもらえるのが魅力です。
年配の方へ贈る場合は、以下のポイントを押さえて選ぶとよいでしょう。
- 高級感がある表紙
- 伝統工芸品や高級グルメなど質の良い商品が多い
お相手の好みがはっきりと分かっている場合は、グルメ・スイーツ・体験型など、一つのジャンルに特化したカタログギフトがおすすめです。
金券とは違い、直接的に金額が伝わりづらいので、年配の方にも安心して贈ることができます。ただ、マナーに厳しい方や新しいものに抵抗がある方には、贈るのを避けた方が無難かもしれません。
雑貨
年配の方へ雑貨を贈る場合は、老いを感じさせるものを避け、お相手の健康を気遣うものを選びましょう。
お中元におすすめなのは、熱中症対策グッズなどの夏に活躍する雑貨です。
年齢とともに厳しい暑さの影響を受けやすくなるため、冷却・日除けグッズが重宝される傾向にあります。携帯しやすいもの、使い方が簡単なものを選ぶのが喜ばれるコツです。
また、おしゃれにこだわりがある方へのギフトには、ファッション小物を検討してみましょう。
肌なじみのよい天然素材や上質な革素材など、高級感・上品さのあるものがおすすめです。
キッチングッズ
年配の方なら、既にお気に入りのグラスや食器のストックを持っていることが多いかもしれません。
その場合は、高級キッチンクロスなどの消耗品やおしゃれな保存容器がおすすめです。
ヨーロッパリネン製のキッチンクロスは、おしゃれで高級感があるものが多くギフトとして最適です。吸水性・速乾性に優れ、長時間使用しても臭いづらいリネン製のキッチンクロスは、実用性と確かな品質のどちらも求める年配の方に喜ばれるでしょう。
保存容器を贈る場合は、ニオイうつりしにくく使いやすい耐熱ガラス製がおすすめ。そのまま食卓に出せるおしゃれなデザインでシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
また、握力が落ちて力仕事が難しくなったり、長時間キッチンに立っているのがしんどいと感じる年配の方には、無理なく簡単に使えるキッチンツールや時短グッズが喜ばれる傾向にあります。
健康グッズ
ことさらに老いを感じさせるものでなければ、健康維持に役立つアイテムもお中元のギフトとしておすすめです。
操作が簡単なマッサージ器であれば、自宅でゆったりと楽しんでいただけます。
最近疲れやすくなったと感じている年配の方に贈ると心遣いを喜んでもらえるでしょう。
普段からよく運動をされている方には、歩数計などの健康維持に繋がるアイテムもおすすめですよ。
年配の方に贈るお中元。基本マナーを解説
お中元を贈る時期や相場、のしの書き方など、守るべきマナーがいくつかあります。
贈る相手が年配の方の場合、昔ながらの風習に厳しいこともあるようです。
相手に不快な思いをさせてしまわないように、基本的なマナーを押さえましょう。
お中元を贈る時期
お中元を贈る時期は、大きく分けると「7月15日まで」と「8月15日まで」とされています。
お中元は夏に贈るものですが、地域によって時期が異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
近年では、7月はじめから7月15日頃までに贈る人が増えていますが、できるだけ相手が住んでいる地域のお中元時期に合わせるのが望ましいとされています。
お中元のギフトを手配するのが遅くなる場合は、「残暑見舞い」として贈りましょう。遅くても9月上旬までに贈るのがマナーです。
▼お中元を贈る時期の詳しい解説はこちらから▼
お中元の予算
お中元の一般的な相場は、3,000円~5,000円、特にお世話になった方には5,000円~10,000円とされています。
日頃の感謝を伝えるための贈り物なので、「高価なギフトを用意するべき?」と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、あまりに高額な品物を贈ると、かえって相手に気を遣わせてしまうこともあります。
相手に気持ちよく受け取ってもらえるような価格でお中元を選びましょう。特にお世話になった方に贈る場合でも、10,000円は超えないように注意が必要です。
▼予算の詳しい解説はこちらから▼
お中元ののしマナー
お中元の贈り物には、のし紙を掛けるのが礼儀です。
お世話になった年配の方へ感謝の気持ちをきちんと伝えるためにもマナーに沿ってのし紙を掛けるようにしましょう。
水引きの種類
水引は大まかに分けて3種類あり、それぞれに意味があります。
「結び切り」と「あわじ結び」は解くのが難しい結び方です。一度結ぶと簡単には解けないことから、繰り返さずに一度切りがよい結婚祝いや快気祝いに使用されます。
「蝶結び」は解けても何度でも結び直すことができる結び方なので、何度あってもよいお祝いに使われます。
お中元は、普段お世話になっている方に感謝を伝えるために贈るものです。
今後の末永いお付き合いを願う意味でも、「紅白の蝶結び」の水引を使いましょう。
表書きと名入れ
水引の上側を「のし上」、下側を「のし下」と呼びます。
表書きは、のし上の中央に書く贈り物の名目です。お中元の場合は、「御中元」もしくは「お中元」と書き入れます。
のし下には、贈り主(自分)の名前を中央に記入します。これは、誰からの贈り物なのかを一目で分かるようにするためです。
ギフトショップには、のし掛けのサービスがあります。商品の購入時に依頼すると安心ですね。
GiftA(ギフタ)でも無料でのし掛けサービスをご利用いただけます。
▼のしマナーの詳しい解説はこちらから▼
おすすめのお中元を贈って年配の方に喜んでもらおう
普段お世話になっている方へ、挨拶と感謝の気持ちを伝える「お中元」。
しっかりとマナーを守ってお世話になった年配の方に喜んでいただけるギフトを贈りたいですね。
GiftA(ギフタ)でも、定番から希少な逸品まで、外れないお中元ギフトを多数ご用意しております。
お中元選びやマナーに関して不安があれば、どんな些細なことでもお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。専任スタッフが丁寧にお答えいたします。
年配の方に喜ばれるギフト選びのポイントや基本的なマナーを押さえて、真心を込めたワンランク上のお中元を贈りましょう。