ちょっとしたお礼にぴったりの「ギフト向きビール」を紹介します。
仕事を手伝ってもらったときやお裾分けをいただいたときなど、日常生活にはちょっとしたお礼をしたい機会がありますよね。
そんなときは相手に喜ばれて、しかもお互いに負担にならない品を贈りたいもの。
今回は、ささやかながらもありきたりにならない「手頃な贈り物」として、おしゃれなクラフトビールをピックアップしました。
それぞれの特徴を詳しく解説しますので、ちょっとしたお礼の品を探している方はぜひ最後までチェックしてください。
目次
ちょっとしたお礼にビールを贈りたい! 選び方のポイントは?
ギフトの定番商品であり、「消えものギフト」の代表でもあるビールは、ちょっとしたお礼をしたいときにぴったりのアイテム。
まずはビールを贈り物にするときの選び方のポイントを紹介します。
相手の好きな銘柄を贈り、ちょっとした気遣いを
贈る相手が好んで飲んでいる銘柄が分かっているときは、奇をてらわずにその商品を贈るのがおすすめです。
「好みに合わなかったらどうしよう」「喜んでもらえるか分からない」という心配をする必要がありません。
種類としては、発泡酒ではなく「生ビール」を選ぶのがポイントです。
発泡酒は節税を目的に製造されている商品もあり、「節約」というイメージを持つ人も少なくありません。
そのため、お礼として贈るにはあまりふさわしくないといえるでしょう。
お世話になった人が好きな生ビールの銘柄を選ぶことをおすすめします。
おしゃれなラベルデザインから選ぶ
おしゃれなデザインのビールは、受け取った側の気持ちを盛り上げてくれるとともに、程良い特別感を演出してくれます。
缶ビールなら、凝ったイラストやさまざまなプリント加工を施したものが販売されています。
瓶ビールなら、瓶の形や色、ラベルといった全体の雰囲気を楽しめ、飲んだ後もインテリアとして取っておきたいほどおしゃれなデザインのものがあります。
特に、ブリュワー(醸造所)の思いやコンセプトがこもっている「クラフトビール」には、パッケージデザインにこだわった商品が多いのが特徴。
お礼の気持ちを伝えるギフトにぴったりの華やかさも備えているのです。
飲んでおいしいだけでなく、「こんなビール初めて見た」「おしゃれで素敵」という感動も味わってもらえるに違いありません。
相手の好きな食べ物に合うビールを贈る
相手が好きな食べ物を知っているなら、それに合うビールをチョイスするのも方法です。
たとえば、ステーキや焼肉といったガッツリ系の料理が好きな人には「黒ビール」を。
魚介や野菜を使ったアッサリ系のメニューが好みの人には「白ビール」を、というように、好みの味を基準に選んでみましょう。
相性のよいビールとフードを組み合わせることを「ペアリング」といいます。
ペアリングには、ビールとフードの「風味」や「味」を合わせる方法のほか、「色」や「発祥国」を揃えるなど、さまざまな方法があります。
相手にペアリングを楽しんでもらえるようなビールをチョイスしてみましょう。
新しい組み合わせを発見するきっかけになるかもしれませんよ。
飲み比べセットもちょっとしたお礼におすすめ
先方の好みが分からないときは、複数のタイプのビールがセットになっている飲み比べセットを贈るという手があります。
それぞれ味や香り、のど越しが違うだけでなく、使われている原材料によって色合いも変わってくるため、見た目の違いも楽しんでもらえます。
相手の好きな銘柄と珍しい種類のビールを組み合わせたり、1本ずつパッケージデザインが異なるビールをセットにしたりと、「ビールのおもしろさを味わってほしい」という気持ちを込められるのもうれしいポイントです。
贈られた側も「次はどれを飲もうかな」というワクワク感や、これまでに口にしたことのないビールとの新たな出会いが楽しめるでしょう。
【万人ウケしやすい】ちょっとしたお礼におすすめ!クラフトビール
クラフトビールというと「ビール通の人が飲むもの」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、多くの人にとって飲みやすく、日本人の口に合うタイプのクラフトビールはたくさん登場しています。
ちょっとしたお礼として贈るのにぴったりの、美味しさ・おしゃれ感・高級感を兼ね備えたビールをご紹介します。
【クラフトビールとビールの違いを詳しく知りたい人に、こちらの記事が人気です】
京都醸造「一期一会」
伝統と革新が融合する街・京都で創業した京都醸造の「一期一会」。
定番人気を誇る、飲みやすいセゾンビールです。
ベルジャン酵母とアメリカ+ニュージーランドのホップを組み合わせることにより、軽やかな柑橘系のアロマ香るビールが生まれました。
缶のデザインが都会的で、ちょっとしたお礼にぴったりのスタイリッシュな雰囲気。
「一期一会」の名にふさわしく、お相手との出会いを感謝するメッセージを託して贈るのも素敵です。
ベアードブルーイング「沼津ラガー」
日本国内で販売されている大手メーカーのビールは、ほとんどが時間をかけて発酵させる「ラガービール」です。
ラガービールの特徴は爽快なのど越し。
普段から大手メーカーのビールをよく飲んでいる人は、クラフトビールの中でもラガースタイルがとくになじみやすいでしょう。
ベアードブルーイングは静岡県に拠点を構え、ビールづくりに日本文化の精神を取り入れているブルワリー。
その作品である「沼津ラガー」は、地元沼津のまろやかな水を使ったラガービールです。
版画のようなラベルには、ベアードブルーイングの発祥地であり、沼津の象徴でもある沼津漁港が描かれています。
豊かな風味とすっきりした味わいが魅力で、魚介類を使ったメニューにもぴったりです。
ベアレン醸造所「ゴールドピルスナー」
ピルスナーはラガービールの一種で、大手メーカーのラガービールの大部分を占めるビアスタイルです。
ベアレン醸造所がつくったクラフトビールの「ゴールドピルスナー」は、19世紀に誕生した伝統的なピルスナーのスタイルにプラスして、チェコ産のザーツホップを使用したもの。
さわやかなのど越しと引き締まった苦味が楽しめます。
缶には醸造所のオリジナルキャラクターであるクマが描かれていて、とってもキュート。
ベースカラーはビールと同じ黄金色で「早く飲んでみたい」という気持ちをそそるでしょう。
焼き鳥や天ぷら、塩鮭といった気取らないおかずと相性抜群です。
常陸野ネスト「ホワイトエール」
エールとは、ラガーとは異なる酵母を使ってつくるビールのことで、ラガーよりも長い歴史があります。
ホワイトエールは、名前が示すように白く濁ったまろやかな色合いを持ち、豊かな香りが楽しめるのが特徴のビアスタイルです。
茨城県の老舗酒造・常陸野ネストから発売されている「ホワイトエール」は、小麦麦芽とスパイシーなホップにコリアンダーやオレンジピール、ナツメグといったスパイスを加えたエールビール。
心を洗うようなさわやかな香りとやわらかな味わいが魅力。
スパイスがふんだんに使われている餃子や麻婆豆腐、カレー、シャキシャキ感たっぷりのサラダなどとよく合います。
大きな目を持つフクロウが描かれたキュートなラベルは、ちょっとしたお礼に贈ればきっと特別感を感じてもらえるに違いありません。
ベアレン醸造所「ヴァイツェン」
南ドイツでよく飲まれている「ヴァイツェン」とはドイツ語で「小麦」を意味し、小麦を多く使ったホワイトビールを指す言葉でもあります。
ベアレン醸造所がお届けする「ヴァイツェン」は、ずんぐりとした形の瓶と、リアルなクマが描かれた青いラベルが印象的な1本。シンプルで力強いデザインが大人の感性を刺激します。
味わいは口当たりがよくまろやかで、フルーティーな香りが鼻腔をくすぐります。
ポテトチップスや唐揚げといった、色味が似ているメニューと味わうのがおすすめの一本です。
【個性派さんに】ちょっとしたお礼におすすめのクラフトビール
ビール好きの人なら、たまには個性的なビールを飲んでみたくなるもの。
そこで「お礼として贈るのに、普通のビールじゃつまらない」と考えている人にぴったりのクラフトビールを紹介します。
エチゴビール「プレミアムレッドエール」
新潟県に拠点を置き、日本第一号のクラフトビール醸造所となったエチゴビール。
エチゴビールが造る「プレミアムレッドエール」は、芳醇な柑橘系の香りとホップの苦味がおいしいエールビールです。
国際的な評価も高く、2018年のニューヨーク国際ビアコンペティションでは金賞を受賞しました。
クオリティはお墨付きなので、ちょっとしたお礼に贈るのにうってつけのビールといえます。
缶のパッケージは情熱を感じさせる真っ赤なカラーが特徴的で、ドイツやチェコで豊作や商売繁盛の象徴となっている雄ヤギが描かれています。
ピリ辛の手羽先や肉汁たっぷりのステーキ、ジューシーな唐揚げなど、肉系の料理とのペアリングが抜群です。
いわて蔵ビール「赤蔵」
岩手県が誇るクラフトビールブランド・いわて蔵ビールの「赤蔵」は、岩手のおいしい水を使い蔵元の伝統技術を注ぎ込んでつくられたレッドエール。
焙煎した大麦の香ばしさと、かすかなキャラメルの香りが特徴です。
シンプルかつスタイリッシュな缶はデザイナーの佐藤オオキさんがプロデュースしたもの。ビールづくりに対する真面目さと軽やかさの両方を感じさせます。
センスあふれるデザインは、落ち着きある大人へのちょっとしたお礼にふさわしいでしょう。
苦味が控えめで程良く濃厚な味わいは、ステーキや焼肉など、肉そのもののおいしさを楽しむ料理にぴったりです。
OH!LA!HOビール「雷電カンヌキIPA」
「IPA」とは「India Pale Ale」(インディア・ペールエール)の略。ルーツはインドがイギリスの植民地だった時代にさかのぼります。
イギリスからインドへの長い航海中でもビールが腐らないよう、ホップを大量に使ってつくられたといういきさつがあり、ホップの苦味が効いているのが特徴です。
OH!LA!HO ビールの「雷電カンヌキIPA」は、トロピカルな風味と自然な口当たりが楽しめるアメリカンスタイルIPAのビールです。
その名は醸造所の地元・東御市の伝説的人物である「雷電爲右エ門」に由来するもの。
缶には隈取りをした力士像が描かれ、ビビッドな色使いの現代的なデザインと見事な融合を果たしています。
スパイシーなカレーや餃子と一緒に味わうのがおすすめ。
インパクトある見た目は、20代~30代の、おしゃれ感度の高い男性へのちょっとしたお礼にぴったりでしょう。
ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」
長野県のヤッホーブルーイングがつくる「インドの青鬼」は、ホップの苦味が生きているIPAスタイルのビールです。
グレープフルーツのような香りと苦味がもたらす刺激に、やみつきになる人も多い一本! アルコール度数は7.0%と高めで、しっかり飲みたいときにもおすすめです。
商品名から連想されるような濃紺をベースにした缶のデザインには、独特のオリエンタルな雰囲気が漂い、飲む前から強烈な味わいを期待させてくれます。
ペアリングにおすすめなメニューは、餃子や麻婆豆腐といった中華料理にインド発祥のカレー、じっくり煮込んだ角煮など味の濃いものです。
ベアードブルーイング「黒船ポーター」
ポーターとは、イギリス・ロンドン発祥のエールビールの一種です。そのダークな色合いから黒ビールとも呼ばれ、見た目からしてインパクトがあります。
ベアードブルーイングが手がける「黒船ポーター」は、焙煎麦芽に由来する香ばしさと、漆黒の闇夜を思わせるような色合いが魅力の一本です。
ラベルには、幕末の日本にやってきて日本に大きな波をもたらした黒船が描かれ、日本史の転換点と同じ時代に人気のあったイギリスビールスタイルとを結び付けています。
濃厚な味わいは、ローストビーフやビーフシチュー、牡蠣フライといったスタミナみなぎるメニューにぴったり。
また、バニラアイスクリームとのペアリングも向いています。
意外性を楽しめるビールなので、新しいもの好きな人へのちょっとしたお礼におすすめです。
ベアードブルーイング「わびさびジャパンペールエール」
個性的なビールをつくり続けている醸造所・ベアードブルーイング。
「わびさびジャパンペールエール」は、クラフトビールの定番ともいえるペールエールとIPAという2つのビアスタイルに、日本のテイストをプラスしたユニークな一品です。
原材料には、地元静岡の名産品として知られるわさびや緑茶が使われています。
ビールでありながら日本らしい引き算の美学を感じさせる味わい。
さっぱりとした和食に合うのはもちろんのこと、イタリアンや魚料理、肉料理など、幅広いメニューと相性抜群です。
パッと見ただけだと真っ黒に見えるラベルも、日本文化の奥深い雰囲気を漂わせています。
珍しいビールを開拓したい人へ贈れば、きっと喜ばれるでしょう。
ベアレン醸造所「レモンラードラー」
クマのイラストでおなじみのベアレン醸造所から発売されている「レモンラードラー」は、ビールのレモネード割りです。
シチリア産レモンの果汁を使ったさっぱりとした味わいで、アルコール度数は2.5%と控えめなことから、ゴクゴク飲めるのが魅力です。
缶はレモン色を基調としたデザインで、アクセントに使われている濃淡のブルーがさわやかさをよりいっそう引き立たせます。
ブルスト(ソーセージ)などのドイツ料理と相性が良いので、セットで贈るのもおすすめです。
ちょっとしたお礼はクラフトビールでセンス良く
お世話になった人へちょっとしたお礼をするなら、パッケージデザインも味も多彩で、贈り主のセンスが光るクラフトビールがおすすめです。
つくり手のこだわりや思いがこもったクラフトビールには、飲みやすいものから個性派まで飽きのこないアイテムが豊富。お礼の品として贈るにふさわしい華やかさと特別感があります。
また、味わいはもちろん、ラベルデザインも相手の好みに合いそうなものを選ぶのがポイントです。
相手に気負わせない程度で、なおかつありきたりにならないギフトを探している方は、今回の情報をぜひ参考にしてください。