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結婚の挨拶におすすめの手土産12選。基本マナーと選び方【専門家監修】

更新日:2024年3月27日

結婚の挨拶で交際相手の実家へ行く際の、「おすすめの手土産」と訪問マナーについて解説します。

手土産の選び方や渡し方にも、その人のセンスや人となりがあらわれるもの。
先方のご家族に

「いい人だな」

「しっかりしているな」

と、思ってもらえるよう、きちんと準備をしておきましょう。

手土産には、ふさわしい相場や、渡し方などのマナーがあります。

結婚の挨拶という大切な場面で好印象を与えられるよう、この記事をぜひ参考にしてください。

結婚の挨拶の手土産、準備する前に基本を確認

腕を組んで歩く男女

結婚を決めたとき、早い段階で済ませておきたいのが「お互いの親への挨拶」です。

結婚は本人だけでなく家族にとっても重大なことですから、直接伺って結婚を認めてもらいましょう。

その際、必ず用意しておきたいのが、ふさわしい手土産です。

結婚の挨拶で用意する手土産は、何に注意すればいいのでしょうか。

先方の家の近所で「間に合わせ買い」はNG

胸の前でバツ印を作る女性

「向こうの家に行く途中で、近くのお店に寄って手土産を買えばいい」と思っていませんか?

手土産は、先方のお時間をいただくことへの感謝や、よりよい関係を築きたいという気持ちを表わすものです。

手土産を訪問先の近所で買うのはNG。間に合わせ感が強く、横着したような印象を先方に与えてしまうからです。

とくに結婚の挨拶という特別な日に、欲しいと思えばいつでも買える近所の品を選ぶのは失礼であり、先方に「気が利かない」と思われてしまうかもしれません。

先方に礼を尽くすため、手土産は「あなたのことを考え、事前にきちんと準備しておきました」という姿勢が伝わることが重要。

できれば前日に購入し、手提げ袋の準備も済ませておきましょう。

2,000円~5,000円台の消え物ギフトが一般的

結婚の挨拶に持参する手土産の相場

結婚の挨拶で持参する手土産は「2,000円~5,000円台が相場」といわれています。

ボリュームゾーンは3,000円台なので、3,000円台で考えれば問題はないでしょう。

結婚の挨拶というと何かと気を遣うものですが、高価である必要はありません。

また、相場よりも高すぎる品物を持っていくと、先方に気を遣わせてしまうため、無理のない常識的な金額にしておきましょう。

手土産には、食べたり飲んだりするとなくなる「消え物」が向いています。

後に残るものよりも、お菓子のように気軽に受け取って消費できるものが手土産にふさわしいでしょう。

「のし紙」は付けなくてOKという説が有力だが、異なる解釈も

結婚の挨拶に持参する手土産に「のし紙」は付けなくてOKという説が有力

結婚の挨拶に持参する手土産には、基本的に「のし紙」を掛ける必要はないとされています。

のし紙(のし飾りと水引がついた掛け紙)は、慶事の贈答品に用いるものです。

結婚の挨拶は、「結婚の承諾をいただくための挨拶」なので、厳密には慶事ではありません。

そのため、手土産にのし紙がなくても失礼にはあたらないとされているのです。

とはいえ、のし紙などの伝統的な慣わしは、地域性や家のしきたりなどで解釈が異なり、一概にはいえないところがあります。

自分の両親や祖父母などに、事前に相談してみるのが無難でしょう。

のし紙を掛けない場合も、手土産品はきちんとした包装紙でラッピングしておくことが大切です。

<三浦先生からのひとこと>
結婚の挨拶の手土産にのし紙を掛けない理由のひとつに、「水引の判断の難しさ」があります。

結婚関係の水引は、二度と繰り返さない意味で「紅白・結び切りの水引」を用いるのが一般的。

しかし、まだ結婚の承諾をいただいていない段階の挨拶なので、「紅白・蝶結びの水引」がよいという考え方もあるからです。

すでにご両親から結婚の承諾をいただいている場合でも、人によって解釈が違うので注意してください。

また、いずれの場合も、のし紙の表書き(贈り物の名目)は「御挨拶」です。

結婚の挨拶の手土産にふさわしい品

マカロンラスク、せんべい、どらやき、バウムクーヘン

結婚の挨拶に持参する手土産は、「消え物」といわれるお菓子・飲み物などがおすすめです。

以下では、品物を選ぶ際に気を付けたいことや、失敗しない選び方を解説します。

1.お相手のご両親の好みに合ったもの

お菓子を食べて笑顔の老夫婦

あらかじめお相手にご両親の好き嫌いを聞いておき、好みに合うものを選びましょう。

好物を選んだら、手土産を渡すときに

「◯◯さん(お相手の名前)からお好きだと伺ったので」

と言い添えると、好印象につながるでしょう。

すでにご両親と親しくしているのであれば、顔を合わせたときや食事に出かけたときなどに、それとなく好物をチェックしておくとよいでしょう。

2.「割れる」「切る」はNG! 個包装がベスト

箱に入った個包装のお菓子

手土産を選ぶ際、「縁起が悪い」と感じさせるお菓子などは避けましょう。

具体的には次の通りです。

  • 食べるために切らなくてはならないもの
  • 割れやすいもの

「切る」「割れる」をイメージさせるものは、人と人が縁を結ぶシーンにはふさわしくないとされます。

加えて、「食べるのに手間がかかる」「持ち運ぶ途中に割れてしまうと見栄えが悪い」という側面もあります。

縁起と実用性の両面から、割れる心配がなく、1人分ずつ個包装になっているタイプのお菓子が安心でしょう。

3.賞味期限の長いもの

お相手のご両親にゆっくり味わってもらえるよう、手土産は賞味期限が長いものにするのもポイントです。

生クリームたっぷりのケーキなどはその日のうちに食べなくてはならず、先方が持て余してしまうかもしれません。

水分の少ない焼き菓子は、お菓子の中でも賞味期限が長めで、常温でも保存できます。

パッケージが真空パックになっているなど、賞味期限を延ばす工夫がされているものもおすすめです。

結婚の挨拶におすすめの手土産

どら焼きと緑茶

結婚の挨拶は、多かれ少なかれ緊張するものです。

手土産選びでも慎重になってしまい、「なかなか決められない」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

以下では、ギフト専門店である当店おすすめの、手土産に好評の品を紹介します。

長寿や繁栄を意味する「バウムクーヘン」

木の年輪にも見えるバウムクーヘンは、「長寿」や「繁栄」を連想させることから、縁起のよいギフトとして人気があります。

「今後も長いお付き合いをしたい」という気持ちを伝えるのに、ぴったりのお菓子だといえるでしょう。

年輪のような見た目を楽しめるのは輪っかの形で販売されているものですが、切り分けなくてはなりません。

挨拶の手土産として持参する際は、1人分ずつカット済みで、個包装されているタイプがおすすめです。

▶【予算2,000~5,000円】焼き菓子をもっと見る

丸い形が円満を表す「どら焼き」

円形に焼かれた2枚の生地が合わさっているどら焼きは、「夫婦円満」を連想させるお菓子です。

切れ目や角がない形も、結婚の挨拶向きのギフトといえるでしょう。

どら焼きは、製造方法や包装によって賞味期限が違います。

和菓子店で手作りされているものは、基本的にあまり日持ちしないため注意が必要です。

食べたいときに食べてもらえるよう、個包装のパッケージの中に鮮度保持剤が入っている商品がおすすめです。

両家の結び付きを象徴する「最中」

甘いあんこと香ばしい皮がおいしい最中は、どら焼きと同じように「二つで一つ」を表す縁起物です。

どら焼きと異なる点は、さまざまな形のものが作られていること。

縁起物をモチーフにしたものや、郷土の名物最中などを持参すれば、会話のきっかけづくりにもなってくれるはず。

皮のパリパリ感が好きなご両親には、自分であんこを挟んで完成させるタイプの最中もおすすめです。

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末長いお付き合い「カステラ」

ふんわりとした食感とやさしい甘さがおいしいカステラは、幅広い世代に愛される定番の和菓子です。

細長い形は「末長いお付き合い」を示すともいわれ、おめでたい場にふさわしい贈り物として人気があります。

1本のカステラをそのまま贈ると、カットする手間が掛かってしまいます。

カステラを結婚の挨拶の手土産にする際は、切り分ける必要がない個包装タイプを選ぶとよいでしょう。

古くから縁起物として知られる「お酒」

お酒が好きなご両親なら、好みに合うお酒を手土産にするのも気が利いています。

縁起物として扱われるのは主に日本酒ですが、好物と分かっているならワインやビールなどを持参しても問題ありません。

手土産は一般的に「親交を深める」という意味合いもあるため、お相手に喜んでもらえる品物を選ぶことが大切です。

  • 定番品が好きな人には大手メーカーのビール
  • 新しいもの好きの人には希少性の高いクラフトビール
  • 自己紹介の代わりにもなる地元の銘酒

お酒は人によって好みが分かれやすい品ではあるので、ご両親の好きなお酒の種類やお気に入りの銘柄をリサーチしておきましょう。

▶【予算2,000~5,000円】お酒をもっと見る

結婚の挨拶で用意する手土産に迷ったら

疑問に思う 女性

結婚の挨拶をするときは、お相手のご家族に喜ばれるものを手土産にしたいですよね。

しかし、「何が喜ばれるのか思い浮かばない」と、なかなか決められない人も多いようです。

手土産選びで迷ったときのヒントをご紹介します。

話題にもなる地元の名産品

日本酒 焼酎 升酒

お相手と自分の地元が離れている場合は、自分のふるさとの名産品を手土産にすると自己紹介のきっかけになるでしょう。

  • 全国的に有名な地元の銘菓
  • 小さい頃から親しんできた地元店のお菓子
  • 知る人ぞ知る老舗の逸品
  • 地元の酒蔵が手がける銘酒

お相手のご両親は、「子どもが心に決めた結婚相手をもっとよく知って、親しくなりたい」と考えているもの。

地元の名産品を贈ることでお互いに話題が広がり、親密度が高まりそうです。

ご家族に配慮できる品

お菓子とお酒

「ご両親はお酒が大好きだけれど、ごきょうだいはまったく飲まない」など、ご家族の中で好みが分かれるときは、複数の手土産を用意する方法もあります。

手土産を二つにすることは、「重ね重ね、よろしくお願いします」という意味をあらわすという説もあるようです。

ただ、品数が増えることで予算が高額になってしまうと、かえって先方を恐縮させてしまうかもしれません。

無理せず相場内に収めることも意識しつつ、ご家族全員に喜んでもらえるものを選びましょう。

結婚の挨拶で手土産を渡すタイミング

指でOKサインを作る女性

手土産を渡すタイミングは「部屋に通されて最初の挨拶を済ませてから」です。

挨拶のタイミングは和室と洋室で異なるため、覚えておきましょう。

  • 和室:まずは座布団ではなく畳の上に座り、挨拶を済ませてから差し出す
  • 洋室:立った状態で挨拶をし、椅子に座る前に差し出す

手渡すときの作法についても覚えておきましょう。

  1. 渡す前に紙袋から取り出す
  2. まずは(粗相がないか確認する意味で)自分のほうに正面を向けて持つ。90度・90度まわして相手に正面を向けて差し出す。
  3. 「◯◯さん(お相手の名前)から甘いものがお好きと伺いましたので」「心ばかりですが、私の地元のお菓子です」などの言葉を添えて渡す。緊張するかと思いますが、ハキハキと話すことや笑顔を忘れないことが大切です。

結婚の挨拶における訪問マナー

ピンクのチェックマーク

結婚の挨拶で大切なのは、手土産選びだけではありません。

お相手のご両親を不快にさせず、親交を深めるためにも、基本的な訪問マナーについて知っておきましょう。

まず、結婚の挨拶をする際の順番や時期は次の通りです。

  • 順番:男性が女性の実家へ行くのが先
  • 時期:プロポーズから1カ月以内が目安
  • 場所:お互いの実家へ2人揃って出向く

また、実家だからといって連絡なしで訪問するのはよくありません。

自立した大人として、事前に両親にアポイントを取っておきましょう。

好ましい服装

腕を組んで歩く男性と女性

結婚の挨拶に伺う際は、清潔感があり、結婚に対する誠意を感じさせる装いを心がけましょう。

  • 男性:スーツやジャケットスタイル
  • 女性:露出が控えめで明るい色のワンピースや、柔らかい印象のスーツ

仕事用のスーツやワンピースなどでも構いませんが、シワが寄った状態ではくたびれた印象になってしまいます。

事前にクリーニングに出しておき、身だしなみを整えましょう。

また、お相手のご両親と普段から交流がある場合でも、結婚の挨拶に伺う日はけじめをつけることが大切です。

ジーンズやハーフパンツなどのカジュアルな装いは控えてください。

結婚の挨拶は、結婚する当人たちだけでなく、ご両親にとっても大切な場です。

真剣な気持ちを、態度でも示しましょう。

訪問日時のタイミング

 

六曜のあるカレンダー

訪問のスケジュールは、お相手のご両親の予定や都合に合わせましょう。

当日をスムーズに迎えるために、重要なポイントは次の通りです。

  1. 自分の親に報告し、挨拶に行ける日時を確認する
  2. お互いの親の情報(好み・性格・苦手な話題など)を共有しておく
  3. 当日の話題を考えておく
  4. 結婚の話をする際のセリフを決めておく

一般的に、訪問にベストな時間は、お相手に昼食や夕食の気遣いをさせないよう、午後2時前後がよいとされます。

滞在時間は、長すぎず短すぎない2時間程度を目安にしましょう。

結婚挨拶の手土産マナーを押さえて好印象な振る舞いを

若い夫婦とその親世代の夫婦

将来の義理の両親やきょうだいには、失礼のない振る舞いで、好感を持ってもらいたいものです。

結婚の挨拶に伺う際は、きちんとした装いを心がけ、手土産を持参しましょう。

訪問マナーを知らずに行動してしまうと、「結婚して大丈夫なのだろうか」と、お相手のご両親を不安にさせてしまうかもしれません。

手土産の品物は、ご両親の好物・縁起物のお菓子・地元の名産品などがおすすめです。

先方に喜ばれるものを考えて贈ることで、親交も深まるはず。ご両親の笑顔を引き出す品物を用意して、結婚の挨拶を成功させましょう。

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この記事のマナー監修者

三浦 康子 / 和文化研究家

この記事のマナー監修者

三浦 康子 / 和文化研究家

テレビ・ラジオをはじめ、各メディアで暮らしに息づく日本文化を紹介。新聞・雑誌、WEBにて多数の記事を執筆・監修、大学で教鞭もとる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』、監修書『季節を愉しむ365日』ほか。「行事育」や歳時記に関する講演会も行う。

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