自分が異動することになったら、お世話になった方々にプレゼントを贈り、しっかり挨拶をしたいですよね。
しかし職場の人にプレゼントを贈る際、以下のような悩みを持つ方もいるでしょう。
「職場の人に喜ばれるギフトって?」
「失礼のないように挨拶するには、どのようなプレゼントがいい?」
異動前は忙しく「ゆっくりプレゼント選びをする時間がない!」という方も多いはずです。
この記事では以下のパターン別におすすめのプレゼントをご紹介していきます。
- 部署の全員に贈るプレゼント
- 一人ずつ全員に贈るプチギフト
- 一人だけ個人的に贈るプレゼント
プレゼントに添えるメッセージカードの文例や、贈答マナーも解説します。
自分が異動する時のプレゼントを今すぐ準備したい! という方はぜひお役立てください。
目次
<自分が異動する時>プレゼント選びのポイント
まずは「社内でこれまでどのようにしていたか」を確認します。
贈り物に関するルールは会社によって異なります。
独断でプレゼントを贈ると、自分の後に異動する人に迷惑をかけるかもしれません。
以前に異動した人・長く勤めている上司・先輩などに慣例を確認しましょう。
プレゼントを贈る範囲
自分が異動する際のプレゼントは、同じ部署の人全員と、お世話になった人に贈るのが一般的です。
また、以下のような方に、個別にプレゼントを贈ることがあります。
- 迷惑をかけた上司
- 教育係をしてくれた先輩
- 切磋琢磨した同期
- 異動後に自分の仕事を引き継いでくれる後輩
ただし個別に贈り物をすると、
「お世話したのに自分にはプレゼントがなかった…」
「あまり関りがないのに、プレゼントをもらって申し訳ない」
などの意見が出るかもしれません。
個別にプレゼントを贈るなら、自分と相手の関係性をよく考えることが大切です。
社外の人・取引先の人には
社外の方への贈り物は、コンプライアンス違反になる可能性があります。
また、後任の人と取引先の関係に影響するかもしれません。
事前に社内規定と慣例をしっかり確認しておきましょう。
プレゼントの相場
自分が異動する際のプレゼントの相場は、1人当たり100円から500円です。
部署の全員に贈る菓子折りなどの予算は、3,000円~5,000円が一般的です。
全員に贈るプレゼントと別で、1人だけ個人的に贈り物をする際の相場は1,000円~3,000円。
上司なら1,000円~3,000円、同僚・部下なら1,000円~2,000円の予算で選ぶとよいでしょう。
相手に気を遣わせない金額にしましょう。
NGとされる品は?
自分が異動の際のプレゼントでは以下の品物に注意します。
縁起の悪い品 | 櫛(くし):死・苦を連想させる
ハンカチ:手巾=手切れを連想させる 刃物:関係を断つ 緑茶:弔事によく贈られる |
文房具 | 勤勉に働くようにという意味を持つ。目上の人にはNG |
靴・靴下 | 見下す、足で踏みつけるという意味を持つ |
また、異性に贈るなら誤解が生まれそうな品物は避けましょう。
相手が既婚者の場合、相手のご家族に不用な心配をかける可能性もあります。
高価すぎる品物や、ハートのモチーフのグッズなどは注意が必要です。
異動のプレゼントはこれまでの感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。
相手の気持ちに配慮してプレゼントを贈りましょう。
自分が異動する際におすすめ【大人数に贈る詰合せ】
大人数の部署には「みなさんで召し上がってください」と渡せる詰め合わせがおすすめです。
誰もが知るブランドの品物や、最近話題の商品など、高級感や特別感のある品物がよいでしょう。
お菓子・スイーツ
定番のお菓子を贈るなら、以下のようなポイントに気をつけましょう。
- 音やにおいが出ない
- 仕事の手を止めずにサッと食べられる
- 個包装
- 常温保存が可能
相手が仕事中に食べる可能性を考えて、職場で食べやすいお菓子がよいでしょう。
洋菓子
洋菓子は、性別や年代を問わず人気です。
老舗のホテルや、有名パティシエが監修したスイーツは、特別感があり異動の際のプレゼントにおすすめです。
クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子や、おやつに人気のチョコレートなど、賞味期限の長いお菓子がよいでしょう。
残業が多い職場であれば、ボリューム感のあるバームクーヘンなどのお菓子がおすすめ。
女性が多い職場なら、限定のフレーバーや、おしゃれなパッケージなど、流行りを意識するとよいでしょう。
和菓子
丁寧な印象の和菓子は、年配の方が多い職場におすすめです。
- どら焼き
- 個包装の羊羹
- カステラ
緑茶が好きな方が多い職場なら、お茶請けに喜ばれるでしょう。
ただし、おせんべいやおかきは、職場では「音やにおいが気になる」という意見があります。
仕事しながら食べにくいお菓子は、仕事場と別に休憩室がある場合に候補に入れましょう。
コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶も、職場におすすめのプレゼントです。
甘いものが苦手な方が多い職場でも楽しんでもらえます。
賞味期限が長いのもポイント。
異動の際のプレゼントには、いつもよりも高級感が感じられる品物を贈るとよいでしょう。
コーヒー専門店のドリップコーヒーのセットや、フレーバーティーの詰め合わせなどは、職場での気分転換に役立ててもらえます。
また、他にも異動する人が多いなら、プレゼントがお菓子ばかりになるのを避けられるでしょう。
自分が異動する際におすすめ【1人ずつ全員にプチギフト】
少人数の職場なら「1人ずつ全員に」プチギフトを贈るのもおすすめです。
人数の少ない職場では、お互いの関係性も深かったことでしょう。
一人ずつにメッセージをつけてプチギフトを贈れば、より丁寧な気持ちが伝わるプレゼントになりますよ。
ただし、プチギフトを贈る際は、全員に同じものを贈ることが鉄則です。
人によって差をつけないように気をつけましょう。
食べ物のプチギフト
食べ物のプチギフトは、相手が気軽に受け取れるのがポイント。
自分が異動の際、相手に気を遣わせない贈り物ができます。
最近ではパッケージや食べ物そのものに「ありがとう」「お世話になりました」などのメッセージが入っている商品があります。
これまでの感謝の気持ちが一目で伝わるプレゼントになるでしょう。
また、食品やお菓子なら、500円前後の予算で有名ブランドのプチギフトを用意できますよ。
お菓子以外のプチギフト
出社時間がバラバラだったり、リモートや外出が多かったりする職場なら、食べ物やお菓子以外のプチギフトがおすすめです。
直接渡せない時でも、賞味期限を心配せずに、デスクに置いておくことが可能です。
相手が気軽に受け取れる消耗品や、職場で日常的に使うものがおすすめです。
ハンカチ:接客業など
プチギフトにハンカチを贈るなら「使いやすさ」を重視するとよいでしょう。
- 水をよく吸う素材
- 仕事着に入れやすいサイズ
- 誰でも持ちやすいデザインや色
最近ではスマホや眼鏡を拭くタオルハンカチも登場しています。
ただし前述のように、ハンカチには相手との関係を断つイメージがあります。
ハンカチを贈るなら「これからもよろしくお願いします」というメッセージを添えるとよいでしょう。
文房具:オフィスワークが多い職場に
職場でよく使う文房具をプレゼントするのもおすすめです。
ボールペンや付箋、メモ帳など、出番が多い消耗品は仕事で活用してもらえます。
「文房具屋さん大賞」をチェックして話題の文房具をプレゼントするのもおすすめ。
・デザインと書き心地にこだわったボールペン
・何度も使える付箋、持ち歩き用の付箋
・耐水ペーパーのメモ帳
最新の文房具は気の利いたプレゼントになるでしょう。
ハンドクリーム:手をよく使う職場に
手を洗うことが多い職場なら、ハンドクリームがおすすめです。
相手への優しさが伝わるプレゼントになるでしょう。
ただし、ハンドクリームには香りの種類がいろいろあります。
「香りが苦手で使えない」ということも考えられます。
部署全員に同じものを贈る際は、無香料や、香りが控えめなものを選びましょう。
香り付きなら、嫌いな人が少ないとされるフローラル系や、男女問わず使えるユニセックスの品物がおすすめです。
入浴剤:忙しい職場に
忙しい職場なら、入浴剤のプチギフトはいかがでしょうか。
「疲れをとってくださいね」という思いが伝わる贈り物になるでしょう。
入浴剤や入浴料も、ハンドクリームと同様に香り付きの商品が多くあります。
また、全身に使うものなので相手の肌に合う、合わない、という心配もあるでしょう。
部署全員に同じ品物を贈るなら、刺激や負担が少ないものがおすすめです。
無添加のバスソルトや、赤ちゃんからお年寄りまで使える成分の品を選びましょう。
自分が異動する際におすすめ【一人だけ個人的に贈るプレゼント】
とくにお世話になった人に個別でプレゼントを贈る際は、相手の好みや使いやすさを考えた品物がよいでしょう。
異動後も、相談に乗ってもらったり、プライベートで仲良くしてもらったりすることがあるかもしれません。
「これからもよろしくお願いします」という丁寧な気持ちを込めてプレゼントを贈りましょう。
男性におすすめのプレゼント
男性におすすめのプレゼントは、職場で役立つアイテムです。
- タンブラー
- ステンレスボトル(水筒)
- マグカップ
- マウスパッド
- 携帯用の靴ベラ
おしゃれで高級感があるものがよいでしょう。
ただし、目上の方に文房具を贈ると「さらに精進しなさい」という意味に受け取られる恐れがあるので注意が必要です。
お酒や、好みのブランドのゴルフボールなど、相手の好きなものを贈るのも◎
かさ張ったり、重くなったりするなら、ご自宅に贈るのも一つの方法です。
女性におすすめのプレゼント
異動の際の女性へのプレゼントは、相手のリフレッシュにつながる品物がおすすめです。
リフレッシュグッズをお供にして、自分を労わる贅沢な時間を過ごしてもらえるでしょう。
- アイピロー
- 足用のリフレッシュシート
- ピローミスト
- ツボ押しグッズ
リラックスグッズには香り付きのものが多いので、事前に相手が好きな香りを聞いておくとよいでしょう。
また、女性の上司のプレゼントにねらい目なのはデパートコスメのポイントケア用品。
ネイルオイルや、シートマスク、リップバームなどは予算内でも購入しやすくおすすめです。
ブランドの高級感があり華やかなので、女性がもらってうれしい贈り物になるでしょう。
家族がいる方におすすめのプレゼント
家族がいる方にプレゼントをするなら、ご家族に喜んでもらえるものを贈ってはいかがでしょうか。
家族が喜ぶ姿を見ることで満足感を得る方も多いはず。
お子さんがいる家庭なら、子どもが喜ぶものを贈ることで「気が利いている!」と思ってもらえるでしょう。
子どもが好きなキャラクターのパッケージのお菓子や、家族で楽しめる食べ物のギフトなどがおすすめです。
家族全員で楽しんでもらえるように、個数や量に気を付けましょう。
スマートに贈れるカタログギフトも◎
カタログギフトは相手の家族に好きなものを選んでもらえます。
「どれにしようか」と家族で相談する時間も楽しんでもらえそうですね。
家族の好みや、アレルギーの有無がわからない場合でも安心です。
また、カタログギフトやカード型のギフトは職場でもさりげなく渡せます。
相手が持ち帰る際の負担が少なくなるでしょう。
<自分が異動する際>プレゼントの贈答マナー
異動の際のプレゼントの基本的なマナーを解説していきます。
注意点を確認し、失礼のない贈り物をしましょう。
全員へのプレゼント・プチギフトの渡し方
プレゼントは最終日のお昼休みや夕方などに渡します。
相手の仕事の手を止めないように、タイミングをはかって贈りましょう。
部署の全員へのプレゼントをする場合、以下のような方法があります。
- 役職が上の人から順番に手渡し、一人ひとりに挨拶をする
- 一番上の立場の上司に渡して、上司から配ってもらう
- 全員の前で挨拶、またはメールやチャットで挨拶をして、休憩室になど置いておく
慣例に習うか、職場の雰囲気に合う方法で、プレゼントを贈りましょう。
一人だけ個人的にプレゼントを贈る際の注意点
個別のプレゼントは、目立たない場所とタイミングを見計らって、そっと渡しましょう。
職場の中で相手が気まずくならないように配慮が必要です。
プライベートでも付き合いがあるなら、自宅に郵送したり、社外で渡すのもよいでしょう。
異動のプレゼントにのし紙は必要?
「のし紙」をつけることで、より丁寧な気持ちが伝わる贈り物になります。
自分が異動のプレゼントの際は、以下のようなのし紙をつけます。
- 紅白蝶結びの水引ののし紙
- 表書きは「御礼」「感謝」など
- 水引の下段には自分のフルネーム
マナーに厳しい会社や、マナーに詳しい年代の方が多い職場の場合は、のし紙をつけることをおすすめします。
<例文あり>メッセージカードで感謝を伝えよう
異動の直前は引継ぎや準備で忙しくなります。
プレゼントを手渡すタイミングがなかったり、その場ではお礼の気持ちを伝えきれない場合もあるでしょう。
メッセージカードを添えれば、相手への思いをプレゼントに託せます。
〇〇部の皆様
5年間、〇〇部の皆様には大変お世話になり、本当に有難うございました。
〇月より▲▲部に異動となりますが、ここで学ばせていただいたことを活かし、一層仕事に励んで参ります。
また会議などでご一緒させていただくこともあるかと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
〇〇部長
入社より5年間、本当にお世話になりました。
〇〇部長にかけていただいた「・・・」という言葉が今でも胸に残っています。
いつもあたたかく見守っていただき、心より感謝しています。
(次の部署)でも教えていただいたことを胸に精一杯頑張ります。
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
〇〇さん
新入社員のころから、〇〇さんには沢山のことを教えていただきました。
私が困っていると、さりげなく声をかけて助けていただいたこと、本当に感謝しています。
ここまでやってこられたのは、〇〇さんのおかげです。
これからも尊敬する〇〇さんを目標に精進します。
部署は離れますが、これからもよろしくお願いします。
〇〇さん
いつも一生懸命で丁寧な仕事ぶりに、沢山刺激をもらっていました。
これから▲▲の業務をお願いすることになりますが、困ったことがあればいつでも連絡してください。
また一緒に仕事できる日を楽しみにしています。
個別に贈るメッセージカードには、相手との具体的なエピソードを添えるのがポイントです。
これまでの日々が思い出される、素敵なメッセージになるでしょう。
自分が異動する際は、感謝の気持ちが伝わるプレゼントを
自分が異動する際は、これまでの感謝を伝えるよい節目になります。
また、自分が担当していた業務を他の方にお願いすることもあるでしょう。
部署が変わっても、今後も仕事上やプライベートで関わる場面があるかもしれません。
「今までありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」という気持ちを込めて、プレゼントを贈りましょう。
異動前の忙しい時期はネットでの購入が便利
異動の際は、引継ぎや荷物の整理、転勤・転居の準備などで忙しくなるでしょう。
時間がない場合のプレゼントの用意には、ネット注文が便利です。
ギフト専門店のGiftA(ギフタ)では無料でオリジナルのメッセージカードが添えられます(一部商品を除く)。
メッセージを編集できるので、あなたの言葉で感謝を伝えられますよ。
また、全員に贈るプレゼントやプチギフトと、個別のギフトを一度に注文することも可能です。
「急いで異動のプレゼントを用意したい!」という方はぜひお役立てください。