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七五三とは?今さら聞けない意味や由来|男の子・女の子の違いも解説

更新日:2023年11月14日

七五三といえば、子どもの頃に千歳飴を持って写真を撮った記憶があるくらい。

今度は自分が親になり、子どものお祝いをしてあげる立場・・・だけど、そもそも七五三って何?準備は?

という疑問にお答えします。

子どもの健やかな成長を願う親の気持ちは昔も今も変わりません。

ぜひ、七五三の意味と由来を知ってから子どもの七五三をお祝いしてください。

男の子と女の子で違う服装や祝う年齢、七五三のお祝いへの「お返し」についても詳しく紹介します。

七五三とは|意味や由来

七五三の参拝をしている親子3人

「七五三」は、子どもの健康と成長を願う人生の節目の行事、通過儀礼です。

3歳・5歳・7歳のときに、晴れ着を着て親子で神社やお寺に参拝してお祝いします。

諸説ありますが、昔の子どもの成長段階の儀式が起源と考えられます。

  • 3歳「髪置き(かみおき)の儀」
  • 5歳「袴着(はかまぎ)の儀」
  • 7歳「帯解き(おびとき)の儀」

これらの儀式は平安時代や鎌倉時代から、公家や武家が行なっていたといわれています。

江戸時代になると、江戸などの都市部に住む裕福な商人の間にも広まり、寺社に晴れ着を着てお参りするようになりました。

しかし、江戸時代末期まで「七五三」という呼び方はしなかったようです。

明治時代から大正時代にかけて「七五三」と呼ばれるようになり、都市部の庶民や地方の富裕層にも広がりました。

さらに戦後、七五三がブームとなり現在のように一般に浸透したようです。

七五三という呼び方ではないものの、子どもの年齢ごとのお祝いは都市部だけではなく昔から全国各地で行われていました。

3歳・5歳・7歳に限らずいろいろな年齢でさまざまに祝ったようで、現在もその風習が残っている地域もあります。

では、現在の七五三の起源となる3つの儀式を詳しく見てみましょう。

3歳は「髪置きの儀」

3歳の七五三を祝う晴れ着の女の子

生まれてから切ったり剃ったりしていた髪を、2~3歳ごろに伸ばし始めます。

ずっと短くしていた髪を伸ばし、赤ちゃんから幼児への成長を祝う儀式が、「髪置きの儀」です。

髪立て(かみたて)や櫛置き(くしおき)ともいい、男女ともに平安時代末期から行われたようです。

白髪にみたてた白糸や綿帽子を頭に置き、長寿を願ったともいわれています。

5歳は「袴着の儀」

碁盤の儀の碁盤

幼児に初めて袴をはかせる儀式で、着袴 (ちゃっこ) ともいいました。

紫式部によって書かれた『源氏物語』の中には、「御子三つになりたまふ年 御袴着のこと」との記述があります。

そのため平安時代には、袴着の儀を3歳で行っていたと考えられます。

幼児から児童への成長を祝い、古くは男女ともに行いましたが、次第に男児のみの儀式になりました。

ちなみに、現在の皇室では着袴の儀のほか「深曽木(ふかそぎ)の儀」が行われています。

深曽木の儀は、髪置き後に生え揃った髪の毛先を整える儀式です。

碁盤の上に乗って髪を切ってもらい、「えいっ」と飛び降ります。

碁盤は吉凶を占う升目として使われたり、宇宙にも例えられたりします。

碁盤が使われるのは、心身ともに自立した大人になるよう願ってのことでしょう。

神社の中には七五三の一環として、碁盤からジャンプする「碁盤の儀」をしているところもあります。

7歳は「帯解きの儀」

着物の一つ身のつけ紐

子ども用の着物は帯を使用せず、着物に付けた紐で結んでいました。

着物の付け紐を取り、大人と同じように帯を結ぶ儀式が帯解きの儀です。

紐解きや紐落としともいわれ、少女から大人の女性への第一歩でした。

鎌倉時代から始まり、室町時代までは男女ともに9歳で行っていたようです。

着袴が男児の儀式になるにつれ、帯解きは7歳の女児の儀式として定着しました。

七五三の年齢|男児と女児の違い

兄妹で七五三

起源となっている儀式からもわかるように、七五三を祝う年齢は男の子と女の子で少し違います。
一般的には以下の表のとおりですが、男の子は3歳で祝わずに5歳だけという地域もあるようです。

3歳 男の子・女の子
5歳 男の子
7歳 女の子

3歳5歳7歳と奇数の年齢に行われている理由は、仏教とともに伝わった中国の陰陽五行の思想において縁起の良い「陽」の数字だからでしょう。

数え年と満年齢どっち?子どもの成長で決めよう

3歳の七五三で着物を着ている女の子

昔の風習では数え年で七五三をお祝いしていましたが、今では普段使っている満年齢で行うことが多くなりました。
「数え年」と「満年齢」の数え方は以下の通りです。

数え年 生まれた年を1歳として、新年を迎えるたびに1歳加える数え方
満年齢 生まれた年を0歳として、誕生日がくるたびに1歳加える数え方

12月生まれの場合、初めてのお正月を迎えると数え年では2歳になります。普段使っている満年齢では0歳です。

数え年で3歳の七五三を迎えるときは、満年齢でいうとまだ1歳ということに。

1歳ではまだしっかり歩けず、ほとんど抱っこになる可能性も。着物も着崩れしやすく、参拝は大変かもしれません。

数え年と満年齢どちらも間違いではないので子どもの成長具合で、七五三の年齢を決めることをおすすめします。

また、上の子と下の子の兼ね合いで、数え年と満年齢が混ざっても問題ありません。

行事にかかる負担を考えて、兄弟姉妹が同時に行えるよう柔軟に検討してもよいでしょう。

七五三の時期|11月15日でなくてもOK

着物と11月のカレンダー、七五三の予定

七五三は11月15日に行うことが広く知られていますが、その理由には諸説あります。

  • 旧暦の毎月15日は鬼宿日(きしゅくにち)といって鬼が家から出てこない日とされ、鬼に邪魔されず何事もスムーズにいく最吉日だから。
  • 旧暦では15日は満月であり11月は収穫を祝う月だったため、子どもの健やかな成長を願うにふさわしかったから。
  • 江戸時代に徳川家が袴着の儀を行った日が11月15日だったから。

上記のように由来はさまざまありますが、必ず11月15日に七五三をしなければならないわけではありません。

11月15日が平日であれば家族の都合が付かないことも多いのでは。11月中、もしくは10月~12月の間に参拝すればよいでしょう。

近年は、11月15日に近い週末(土日)に参拝者が集中するようです。

混雑する11月の週末を避けてゆったり参拝し、お子さんの負担を軽減するのもおすすめ。

注意したいのは神社によって、七五三のご祈祷をしている時期が異なること。

11月しか受け付けていない神社もありますし、コロナ禍を経て9月~12月まで広く受け付けている神社もあるようです。

お参りする神社に七五三のご祈祷を受け付けている時期を問い合わせ、必要なら予約しておきましょう。

また、大安や仏滅など六曜の日柄を気にされる方もいるかもしれませんが、中国から伝わったとされる六曜と寺社は関係ありません。

家族にとって都合の良い日を選んで参拝してください。

七五三の服装|年齢別衣装の選び方

七五三で親に抱っこされている兄妹

七五三は着物というイメージがありますが、寺社に行くのにふさわしいきちんとした服装なら、和装洋装どちらでも構いません。

写真スタジオでは着物を着て記念撮影し、参拝は動きやすい洋装にしてもよいでしょう。

洋装なら、男の子はスーツやジャケット・パンツ、女の子はワンピースなど特別感のある服装を選んでください。

着物の場合は、それぞれの年齢や性別で衣装が変わります。

七五三の由来が、髪型や着物にまつわる儀式にあり、着物選びもそれを元にしていることがあるためです。

厳密な決まりはありませんが、両親や付き添いの兄弟姉妹の服装も含めて以下を参考に選んでみてください。

3歳

3歳の七五三で笑顔の女の子

男女ともにお宮参りのときの一つ身を仕立て直したものや、一つ身よりも大きい三つ身の着物を着ます。

7歳で行うとされている帯解きの儀よりも前の年齢なので、帯を締めず着物の上から被布を着ます。

被布はベストのように袖がない羽織物のことです。

飾りがついていることも多く、デザインが豊富。短い丈感が、幼い子特有のコロンとしたかわいさを引き立たせます。

男の子

一つ身か三つ身の着物+被布または羽織袴

5歳が袴着の儀ということを考えれば、3歳では被布を羽織らせて、袴を5歳に取っておくとよいでしょう。

袴よりも被布の方が着崩れの心配が少ないです。

気に入ったものがあれば、袴でも問題ありません。

女の子

一つ身か三つ身の着物+被布

女の子用の被布の飾りはさまざま。

古典的な刺繍をはじめ、フェルトのポンポン、真珠のビーズなどもありきっと目移りしますよ。ぜひかわいい衣装を選んでください。

髪飾りも付けますが、まだ生えそろわず短い場合もあります。クリップタイプの髪飾りなら短くても使用できますし、つけ毛を使ってもよいでしょう。

生えそろわない髪を生かすヘアスタイルは、3歳ならではのかわいさがあります。

5歳

5歳の七五三で袴姿の男の子

三つ身の着物+羽織袴

一般的に5歳は男の子だけになります。袴着の儀から由来しているので、袴をはかせます。

羽織は子どもの強く健やかな成長を願って、兜や鷹といった凛々しい柄が主流です。

髪型も少しセットすると羽織袴の凛々しさと合わさってかっこよく決まります。

7歳

7歳の七五三で晴れ着を着ている女の子

四つ身の着物+帯

帯解きの儀に由来しているため、大人と四つ身の着物に大人と同じように帯を締めます。

髪が長ければ大人っぽく結いあげて、着物に合った髪飾りを付けてください。

着物の柄にはさまざまな意味が込められています。

「桜」は五穀豊穣、「牡丹」は高貴など、花一つとっても多種多様です。

他にも「蝶」は美しく成長するように、末広がりの「扇」は発展や繁栄を願っています。

子どもと一緒に着物や小物を選びましょう。7歳の女の子ともなれば、好みがはっきりしているためです。

デザインや色で選ぶことが多いかもしれませんが、せっかくなので模様の意味を調べて伝えてあげるとよいですね。

付き添いの両親と兄弟姉妹の服装

七五三の家族写真

付き添いの両親や家族は、七五三の子どもの衣装から少し格下げした服装が一般的です。

夫婦で和装洋装それぞれでも大丈夫ですが、服装の格がバラバラにならないようにしましょう。

主役の子どもを引き立てる、落ち着いた色味の衣装を心掛けてください。

神社で見かける母親の和装の割合は1割程度。地域にもよりますが、両親のほとんどが洋装で参拝すると考えてよさそうです。

主役からは格下げすることから、付き添いの兄弟姉妹の子どもにまで着物を着せる必要はありません。

ただし、子どもだからといってカジュアルな普段着にはせず、寺社参拝にふさわしいスーツやワンピースなどきちんとした服装にしましょう。

どうしても付き添いの子どもにも着物を着せたい場合は、落ち着いた色や柄で体格に合った着物を選んでください。

年齢によって着用できる着物が変わるので、レンタルショップや呉服店で相談するとよいでしょう。

 

【父親、祖父】

和装:一つ紋か三つ紋の羽織と着物、袴
洋装:フォーマルスーツ、ビジネススーツ

【母親、祖母】
和装:礼装の色留袖準礼装の訪問着、付け下げ
洋装:セレモニースーツ、ワンピース

【兄弟姉妹】
男児:スーツ、ジャケット・パンツ
女児:ワンピース

 

七五三の着物|購入かレンタルか

カラフルな七五三の着物が並んでいる

着物を準備するときは、自宅で保管場所が確保できるかや、予算などを考慮してレンタルするか購入するか決めるとよいでしょう。

着物を購入すると、思い出の品が自分のものになるというメリットがあります。

ただし、カビやシミを防ぐために、通気性のよい保管場所と定期的なメンテナンスが必要です。

上質な着物は高価な場合が多く、必要な小物も自分で購入する必要があるため、費用がかさむことも考慮しましょう。

着物をレンタルした場合は、撮影や参拝のときしか着ることができません。

品揃えが充実しているところでは、人気のブランドや流行のデザインのものを購入するよりも安価で借りられます。

必要な小物や、レンタル費用に含まれていることがほとんど、自分で用意するものが最小限で済むでしょう。

購入やレンタルは以下ですることができます。

【購入の場合】

  • 実店舗の呉服店(百貨店・ショッピングモール・商店街など)
  • ネット通販
  • フリマサイト
  • リサイクルショップ

【レンタルの場合】

  • 実店舗のレンタルショップ
  • インターネットのレンタルショップ
  • 神社と提携しているレンタルショップ
  • 写真スタジオのレンタルセットプラン

レンタルの予約は早いところでは春ごろ(4月)からはじまります。

遅くなるほどに予約が埋まり、借りられる着物の数が少なくなります。

人気のブランドのものをレンタルしたい場合や、色やデザインにこだわりたい場合は早めに決めておくと安心です。

着付けやヘアメイクは、美容院への予約が必要です。

11月の週末は七五三で込み合うこともあるため、こちらも早めに手配しておくとよいでしょう。

レンタルなら着付けとヘアメイクがセットプランに含まれていることがあるので、着物を選ぶときに確認してください。

七五三が近くなってから慌てないように、なるべく早く計画を立てましょう。

七五三の参拝|神社とお寺のマナー

神社の鳥居

七五三の参拝は、地域の氏神や産土神の神社や、先祖が眠る菩提寺に行きましょう。

厳密な決まりはないので、子どもにご利益があるとされる神社や、有名な神社、好きなお寺に行っても差し支えありません。

神社は日本の神様に参るのに対して、お寺は仏様やご先祖様に参ります。

神社やお寺ではマナーを守って参拝し、大切な子どもの無事の成長を神様やご先祖様に感謝しましょう。

神社でのマナー

表書きが初穂料の祝儀袋

神社の境内地に入るときは、まず手水舎で柄杓を使って手と口を清めます。

鳥居をくぐって参道を進みますが、神様の通り道である真ん中(正中)は歩いてはいけません。

ご祈祷で上がる社殿においても正中は避けましょう。

ご祈祷や拝礼の際は、帽子やサングラスを外し、荷物も脇に置きましょう。

「二拝二拍手一拝」が拝礼の作法です。

ご祈祷は予約が必要なことがあるので、神社のホームページを確認したり問い合わせたりしておくと安心です。

ご祈祷する場合は、初穂料(玉串料)を納めます。

神社によって初穂料の金額が決まっていることがあるので、予約確認のときに初穂料についても聞いておきましょう。

「お気持ちでお納めください」と言われたら、相場の5,000円~10,000円を納めるとよいでしょう。

初穂料を入れる祝儀袋は、紅白もろわな結び(蝶結び・花結び)の水引を用います。

表書きは「初穂料」「玉串料」どちらかを、水引の下部には子どもの姓名(フルネーム)を記入してください。

新札もしくはきれいなお札を用意し、人物を表に揃え、人物が封入口側に来るようにのし袋に入れましょう。

社務所での受付の際に、申込用紙に子どもの氏名や住所などを記入し、初穂料(玉串料)を添えて渡してください。

兄弟姉妹で同時にご祈祷を受けることも可能です。

複数がご祈祷を受けるときは、同じ祝儀袋で構わないので人数分の初穂料を納めましょう。

お寺でのマナー

七五三で参拝している女の子

お寺の正門の前で一礼、または合掌をしてから敷地内に入ります。

正門の敷居は、踏まないよう跨いで進んでください。

手水舎で手と口を清めます。これは神社と同じです。

本堂で賽銭箱にお賽銭を入れ、両手を合わせて目を閉じ、頭を下げて静かに祈ります。

神社とは違い柏手は打ちません。

お寺に参拝する場合は、七五三のご祈祷ができるか問い合わせましょう。

お寺によっては受け付けていないところもありますし、予約が必要なところもあります。

お寺でご祈祷を受ける場合は祈祷料を用意しておき、受付の際に納めてください。

紅白もろわな結びの祝儀袋に入れ、表書きは「御布施」または「御祈祷料」、水引の下部に子どもの姓名(フルネーム)を書きます。

祈祷料の相場は5,000円~20,000円程度ですが、お寺によって金額が決まっていることがあるので事前に確認しておきましょう。

七五三のお返し|「内祝」または「御礼」

七五三の内祝いののし紙

祖父母や親類から七五三のお祝いをいただくことがありますが、身内のお祝いのため基本的にお返しは不要です。

お返しがしたいという気持ちがある場合はしてもかまいませんが、過度のお返しはかえって気を遣わせます。

七五三の写真やアルバムをプレゼントしたり、両親が七五三に同行しているなら食事会を開いたりするのがおすすめです。

もしお返しをするなら、紅白もろわな結びののし紙に「内祝」「七五三内祝」または「御礼」と子どもの名前を表書きにして贈ってください。

こころばかりのお菓子や縁起物のかつお節などに、記念写真やお礼状を添えるとよいでしょう。

GiftA(ギフタ)では、オリジナルデザインの写真入りメッセージカードが無料で付けられます。(※一部の商品を除く)

七五三で撮影した写真をメッセージカードにして、七五三のお祝いのお返しを贈ってみてはいかがでしょうか。

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七五三の写真撮影

七五三を写真スタジオで記念撮影

いまや、七五三のメインイベントは参拝よりも記念撮影にあるかもしれません。

撮影のパターンは以下の通りです。

  • 写真館やフォトスタジオで記念撮影(前撮りor当日)
  • 七五三の参拝を撮影(セルフor出張カメラマン)

写真スタジオでは撮影と衣装レンタルをセット販売していることもあります。

近年では七五三をする神社に出張撮影してくれるカメラマンもいますが、出張カメラマンを携行せず自分(セルフ)で撮影するという人も多いでしょう。

プロ・セルフ問わず、神社では他の参拝者の迷惑にならないよう、また神社が神聖な場所であることに配慮して撮影する必要があります。

神社によっては境内や社殿での撮影が禁じられていることがあるので、気を付けてください。

マナーを守って、七五三の思い出になる写真を撮りましょう。

スタジオ撮影や出張撮影の場合、11月は撮影希望者が多いかもしれません。

希望の日程で撮影したいなら、早めの予約をおすすめします。

七五三の地域ごとの風習

七五三はもともと関東地域、主に東京で行われていた歳祝いです。

関東から広がったので、地方では「七五三は東京のもの」という認識があったほど。

今でも、関東地方は七五三を盛大に祝う傾向があります。

七五三という呼び名ではないものの、昔から全国各地でさまざまな年齢や時期に子どもの成長を祝う行事がありました。

現代においても、昔からの地元の風習が残っていたり、関東地方から伝わった七五三が形を変えたりと、それぞれ特徴がある地域もあります。

たとえば北海道では11月15日よりも1か月早い10月15日頃、寒さが厳しくなる前に行います。

出雲を中心とした山陰地方では七五三をする人よりも「紐落とし」をする人が多いそう。男の子女の子ともに、数え年4歳のときに神社に参拝します。

福岡県では、4歳で「紐解き」、7歳では大人の下着を付ける「へこかき」「ゆもじかき」という通過儀礼があります。

七五三といえば千歳飴

七五三の千歳飴をもってにっこりする女の子

七五三といえば「千歳飴」がすぐに思い浮かぶくらい、子どもの頃の記憶に残っているのではないでしょうか。

七五三に欠かせないお菓子の千歳飴は、七五三が全国に広がる前の江戸時代に始まったといわれています。

千歳飴の起源は諸説あって詳しくは分かっていませんが、元和元年(1615年)に大坂商人が江戸に出て、浅草寺の境内で飴を売り出したのが始まりという説が有名です。

江戸時代には「せんざいあめ」や「せんねんあめ」と呼ばれていましたが、後に読み方を変え「ちとせあめ」になりました。

もともと七五三とは関係なく売られていた細長い紅白の飴でしたが、長く伸びている形状から「長寿」が連想され、縁起物として七五三の日に近所や親せきに配るようになったということです。

袋には長寿の象徴の「鶴」「亀」、おめでたい植物「松竹梅」など縁起の良い絵が描かれています。

今では神社の七五三のご祈祷の授与品としてお祓いした千歳飴を配ったり、七五三を撮影する写真スタジオの小道具として使われたりしています。

七五三は子どもが主役!健やかな成長を願おう

紅葉を背に着物で七五三の参拝をする親子

少しずつ形を変えながらも、古くから続いている子どものお祝い「七五三」。

その意味や由来を知ると、子どもの健康と成長を願う親の思いが今も昔も変わらないことがわかります。

11月の週末には、晴れ着に身を包んだ多くの子と親が各地の寺社を参拝します。

込み合うことが予想されるので、この記事を参考になるべく早く準備を整えて「七五三」をお祝いしてくださいね。

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