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初節句のお祝いにお返しは必要? 相場金額や時期・おすすめの品を紹介

更新日:2024年6月13日

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赤ちゃんが生まれて初めて迎える桃の節句や端午の節句を「初節句」といいます。

両親や親戚から「初節句のお祝いに」と、雛人形・五月人形・お祝い金などをいただくケースが多いでしょう。

近年は、「子どもが生まれて初めて『初節句』という言葉を知ったので、しきたりがよくわからない」という人も多いようです。

特に第一子のパパ・ママにすれば「お返しをしたほうがいいかな?」というところが気になりますよね。

お祝いを受け取ったらお返しを贈るのが一般的ですが、子どもの初節句の場合はどうすべきなのでしょうか?

この記事では、「初節句のお祝いにまつわる疑問」を取り上げ、対応方法をご紹介します。

基本のマナーや、おすすめの贈り物もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

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初節句のお祝いにお返し(内祝い)は必要? 由来と基本の考え方

初節句 お返し

桃の節句・端午の節句は、子どもの健やかな成長を祈る行事。特に赤ちゃんが初めて迎える節句のことを「初節句」と呼びます。

初節句の風習として、「孫のお祝いのために、妻の実家から嫁入り先へ、節句人形を贈る」という習わしを聞いたことのある方もいるでしょう。

昔は家と家とのつながりが重視され、子どものお祝い事をする際は「両家で祝う」という意識が強くありました。
子どものお祝い事は、夫と妻、双方の実家が役割分担をしながら執り行うものでした。

  • 「妻の実家は、嫁入り先(夫の実家)へ節句人形や節句飾りを贈る」
  • 「嫁入り先(夫の実家)は、初節句のお祝いの席を設けて妻の両親を招待する」

このように、双方の実家が協力してお祝いを行い、費用を分担する形でした。そのため、昔は赤ちゃんの親夫婦が自分たちで直接お返しをする必要がなかったわけです。

しかし、現代では日本人のライフスタイルが大きく様変わりし、実家の両親と同居している夫婦の数も減っています。

今では、初節句のお祝いを赤ちゃんの親へ直接贈るケースが一般的。そこから「初節句のお返し(内祝い)をどうすべきか」という悩みへつながっているといえます。

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初節句のお祝いは基本的にお返し(内祝い)不要だが、例外も

赤ちゃんを抱いて困っている若い夫婦 初節句 お返し

一般的に、初節句など子供の成長を願う行事では、「身内からお祝いを受け取ってもお返し(内祝い)は不要」とされています。

しかし、中には
「義実家から、とても高価な節句人形が贈られてきた」
「赤ちゃんのおじ・おばからお祝いをいただいた」
など、判断に迷うケースもあるようです。

そんなとき、何もお返ししないのは申し訳ない……と思ってしまいますよね。

他人行儀にお返しをするのもどうかと思うときは、以下の方法でスマートに感謝を伝えてはいかがでしょうか。

もらったお祝いへの感謝を込め、食事会でおもてなし

初節句を祝う赤ちゃんとひな人形

初節句は身内の慶事なので、親族からお祝い金などをいただいても、基本的にお返し(内祝い)の品を贈る必要はありません。お祝いの食事会に招待することが、お返しがわりとなります。

食事会を開き、祝ってくれた赤ちゃんの祖父母・おじ・おばをおもてなしすれば、皆で赤ちゃんとだんらんの時間を過ごせます。

初節句は一生に一度の行事。よい記念となり、親族のみなさんにも喜ばれるでしょう。

子どもが大きくなってからも、写真を見ながら「初節句をみんながお祝いしてくれたんだよ」と話せる、幸せなエピソードになりそうです。

自宅でもてなすのが難しい場合には、ホテルのレストランや料亭など、特別感のある場所で食事会を開催する方法もあります。

赤ちゃんが一緒なので、個室のほうが気兼ねなく過ごせるでしょう。

遠方の親族から初節句のお祝いが届いたら、内祝いを贈ろう

こいのぼりと兜。初節句をお祝いする赤ちゃん

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赤ちゃんの祖父母・親戚が遠方に住んでいる場合、「初節句のお祝いに」とお祝い金や品物が郵送されてくることがあります。

この場合は食事会に招くことができないため、お礼状とともに「内祝いの品」を贈るのが一般的です。

ちょっとした心遣いとして、初節句祝いで記念撮影した写真を贈り物に同封すると喜んでもらえますよ。

モノを贈るだけでなく、赤ちゃんの写真も添えることで印象はグンとよくなります。離れて住む実家のご両親に孫の晴れ姿を見せるのも親孝行になるでしょう。

<三浦先生からのひとこと>
「内祝い」とは「内(内輪、身内)のお祝い」という意味で、「身内におめでたいことがあったときに、その喜びを周囲の人にも分けるため、品物を贈ったり宴会を開いてもてなすこと」をいいます。
しかし近年は、いただいたお祝いに対するお返しの意味で「内祝い」という言葉を使うことがほとんどです。
注意点として、「お返し」という表現は、直接的でやや義務的なニュアンスを含みます。贈る際には「内祝いをお贈りします」と表現するようにしましょう。

 

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初節句の内祝い(お返し)の相場と基本マナー

初節句 お返し

初節句の内祝いを準備する上で、相場などのマナーを知っておきましょう。

赤ちゃんの成長を祝ってくれた祖父母や親戚へ失礼のない対応ができるよう、参考にしてください。

内祝いの相場金額

初節句のお祝いをいただいた方へ贈る内祝い相場は、「いただいたお祝いの1/3~半額程度」が一般的です。

ただし、高額なお祝いをいただいた場合は、この限りではありません。

たとえば、赤ちゃんの祖父母から10万円を超える高価なお祝いをいただいたくケースもあるでしょう。その場合、1/3~半額程度でお返ししようとすると、経済的な負担が大きくなってしまいます。

このようなときは、一般的な相場より少なめのお返しでも問題ないとされています。

初節句のお祝いをしてくれるのは、赤ちゃんの祖父母・おじ・おばであることがほとんど。

身内が赤ちゃんのためにお祝いしてくれたなら、少しぐらい甘えても失礼には当たらない、という考え方が一般的です。

相場にこだわって背伸びをする必要はなく、常識的で無理のない範囲に留めても問題はありません。

それよりも、直接お礼を述べて感謝を伝えるなど、気持ちのこもった対応を心がけましょう。

初節句の内祝いを贈るタイミング

カレンダーと赤の色鉛筆

初節句祝いへのお返しは、1カ月以内に贈ると失礼がないでしょう。

できれば月内を目安に、女の子であれば3月中、男の子であれば5月中に内祝いの品を贈るとよいでしょう。

いずれの場合も、お祝いをいただいたらすぐに電話などでお礼を伝え、後日あらためて内祝いの品を贈ります。

初節句祝いのお返し「のし紙」マナー

初節句 お返し

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初節句のお返しを贈る際、品物に掛けるのし紙には、「紅白・蝶結びの水引」のものを用います。

蝶結びの水引は、何度でも結び直せるので、「何度あってもめでたいお祝い事」に使われるもの。

子どもの成長をお祝いする機会は、何度あっても嬉しいことなので、蝶結びがふさわしいのです。

なお、水引の上部の「表書き(贈り物の名目)」の部分には、「内祝」と書き入れるのが一般的です。

水引の下の「名入れ」部分には、贈り主として赤ちゃんの下の名前を記しましょう。

両親の氏名を記入してしまいそうですが、あくまでも赤ちゃんからのお礼という形を取るため、赤ちゃん本人の名前を記載するわけです。

ただし、お祝い事のマナーが地域によって異なるケースは多々あります。

名入れをどう書くか心配な場合は、周囲の年長者に相談して判断するのが無難でしょう。

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両実家へのお返しと対応には配慮が必要

親戚の集合写真 初節句 お返し

初節句で夫婦それぞれの実家からお祝いを渡されたとき、お返しや対応に差を付けないのが理想的です。

たとえば、
「妻側の実家から節句人形をもらったから、飾ってあるのを見せたい」
と、妻側の祖父母だけを食事に招いた場合、それを夫側の祖父母が知れば、あまりいい気はしないかもしれません。

また、「片方の実家からは初節句のお祝いをもらったが、もう一方の実家からは何もお祝いがなかった」ということもあり得ます。

孫のお祝い事は、両家の祖父母がからむため、夫婦が何かと気を遣う状況になりやすいもの。

夫婦間で意見が対立したり、互いの実家にそれが知れたりすると、せっかくのお祝い事に水を差すことになりかねません。

お返しや対応について、夫婦でしっかり話し合って決めることが大切です。

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初節句祝いへのお返しに人気のギフト【専門店のおすすめ品紹介】

赤ちゃんを囲んで写真を撮る三世代ファミリー 祖父母

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初節句の内祝い(お返し)にはどんな品物がふさわしいのでしょうか?

ここからは、ギフト専門店の当店が、祖父母世代に喜んでもらえる人気のお返しギフトをご紹介します。

赤ちゃんの名前や写真入りギフト

身内に贈る内祝い(お返し)には、赤ちゃんの名前や写真が入ったギフトが喜ばれるでしょう。

名入れタオルなどは、「他人に贈るにはちょっとためらう」ということもあるもの。しかし、祖父母・おじ・おばなどの身内にとってはまたとない嬉しい記念品になります。

孫の存在を身近に感じられる名入り・写真入りのギフトを贈れば、きっと大切にしてもらえるでしょう。

焼き菓子の詰め合わせギフト

老若男女問わず好評の焼き菓子も、初節句の内祝い(お返し)の定番です。

個包装の焼き菓子なら、賞味期限が長めに設定されているのが一般的。年配の方から子供のいるファミリーまで、どなたにも喜んでもらえるでしょう。

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高級なタオルセット・入浴剤などの日用品

いくつあっても困らない上質なタオル石けん入浴剤などのセットも、初節句の内祝い(お返し)に最適です。

「タオルの贈答品はありきたり」というイメージを持つ人もいますが、上質なタオルは肌触り・吸収性・耐久性がバツグン。実際に使ってもらえば、一般的なタオルとの違いを体感してもらえるでしょう。

内祝いとしておすすめなのは、品質と製法にこだわりのある今治タオルなどの国産ブランドです。

高級タオルは自分用に買う人はなかなかいないもの。それだけに、毎日の暮らしの中で贅沢感を味わってもらえるギフトになります。

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カタログギフト

カタログギフトを見る夫婦 初節句 お返し

既にたくさんの物を持っている祖父母世代。

「たいていのものは家にあるはずだから、内祝い(お返し)の品とかぶってしまうのでは?」

と気になる方は多いようです。

このようなときにおすすめなのが、上質なカタログギフトの贈り物です。

「総合型カタログギフト」は、生活雑貨から食べ物まで、幅広いギフト商品を一冊のカタログの中に集めたタイプ。

一方、「グルメ特化型」「スイーツ専門」などのカタログギフトは、それぞれの編集テーマに沿ってギフト商品を特集しています。

カタログギフトは、デパートの店頭販売よりも、インターネットで購入するほうがお得な割引価格になっていることがあります。

スピーディに取り寄せることも可能なので、ギフトショップのECサイトをチェックしてみてください。

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初節句に向けて、時期・祝い方を確認しよう

カレンダーと赤の色鉛筆 初節句 お返し

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初節句とは、赤ちゃんが女の子なら、初めて迎える桃の節句・ひな祭り(3月3日)

男の子なら、初めて迎える端午の節句・こどもの日(5月5日)です。

ただし、初めて迎える節句にこだわる必要はありません。誕生から初節句までの期間が短い場合は、お祝いを翌年にのばしても構いません。

また、母子の体調が安定しないうちに初節句を迎えるケースもあるでしょう。

その場合は無理にお祝いを行うよりも、体調を整えることが最優先。次の年に初節句のお祝いを盛大にしてあげましょう。

女の子の初節句の祝い方

ひな人形

女の子の初節句では、雛人形を飾りお祝いします。

雛人形は、立春(2月4日頃)を迎えたら飾りはじめてもよいと言われています。

また、ひな祭りは水に関係する行事なので、二十四節気の「雨水」(2月18日頃)に飾りはじめると良縁に恵まれる、という言い伝えもあります。

ひな祭りがすんだら、雛人形をすぐに片付けたほうが良いといわれており、翌日には片付ける家が多いようです。

なお、ひな祭り当日は、縁起の良いちらし寿司やひなあられ、菱餅などの行事食を食べてお祝いします。

赤ちゃんの体調を見ながら初節句をお祝いしてあげましょう。

<三浦先生からのひとこと>
雛人形をなるべく早くしまうのは、「雛人形を早くしまわないと、嫁に行くのが遅くなる」という言い伝えによるものです。
雛人形にはその子の厄を引き受ける役目があるので、早く片付けて災いを遠ざけ、お雛様のような幸せな結婚をしてほしいという親心に由来します。
もちろん、気にしないで飾っておいても構いませんが、ひな祭りには春を寿ぐ意味もあるので、遅くとも「春分」(3月21日頃)までにはしまいましょう。

男の子の初節句の祝い方

端午の節句の兜(五月人形)

男の子の初節句では、五月人形や鯉のぼりを飾りお祝いします。

五月人形や鯉のぼりは、春のお彼岸(3月21日頃の春分の日を中日とした7日間)が過ぎたら早めに飾ってもよいと言われています。実際には4月に入ってから飾り始める家が多いようです。

しまう時期は、5月5日を過ぎたら早めに、遅くとも5月中旬までに片付けます。

端午の節句の当日は、行事食のちまきや柏餅、縁起の良いカツオや竹の子料理などを準備。赤ちゃんが元気に育つことを願いながらお祝いします。

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初節句を祝ってくれた親族に心のこもったお返しを

初節句 お返し

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初節句は身内の慶事なので、お祝い金などをいただいても基本的にお返しは不要です。

お祝いの席をもうけ、祝い膳を振舞うことがお返しになるとされています。そのため、実家や親戚からお祝いをいただいたら、すぐにお礼を伝え、お祝いの席に招待しましょう。

遠方に住んでいて食事会に参加できない親族には、いただいたお祝いの1/3~半額程度で「内祝い(お返し)」を贈るのが一般的です。

ただし、高額なお祝いをいただいた場合には、内祝いは相場より低めにおさえても問題ありません。

赤ちゃんの祖父母世代は、必要なものはたいてい家に揃っているため、お返しの品物選びに悩んだらカタログギフトを贈るという方法もあります。

贈り物に添える挨拶状を無料で手配できるギフトショップもあるので、時間がないときは利用してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの初節句を祝福してくれた方々へ、心のこもったお返しができるよう、ぜひこの記事をお役立てください。

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この記事のマナー監修者

三浦 康子 / 和文化研究家

この記事のマナー監修者

三浦 康子 / 和文化研究家

テレビ・ラジオをはじめ、各メディアで暮らしに息づく日本文化を紹介。新聞・雑誌、WEBにて多数の記事を執筆・監修、大学で教鞭もとる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』、監修書『季節を愉しむ365日』ほか。「行事育」や歳時記に関する講演会も行う。

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この記事の執筆者

GiftAコラム編集部

GiftAコラム編集部

当編集部では「贈り物選びの参考にしたいメディア」を目指し、ギフト通販専門店 GiftA(ギフタ)の社内ライターがリサーチ・執筆を行っています。贈答マナーや人気ギフトのトレンドなど、お役立ち情報をわかりやすく発信します。

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