身内や友人に赤ちゃんが産まれると「出産祝いを渡すのに日柄は気にするべき?」「縁起の良い日取りは?」など、改めて気になりますよね。
お祝い事を行ったり贈り物を渡す日は、昔から「大安」や「友引」などの縁起が良いお日柄を選ぶことが一般的です。
つまり、出産祝いを渡すのにふさわしくない日柄もあるのです。
今回は、出産祝いを贈るのに良い日柄など、慶事マナーについて解説します。
出産祝いを渡すのに良い日柄は?
出産祝いを贈るのに最適な日柄について、詳しくご説明します。
カレンダーの「六曜」をチェックしよう
まず、カレンダーなどに書かれている「六曜」をチェックしてみましょう。
「六曜(ろくよう)」とは、古来中国から日本に伝わる歴注の一つで、「その日の吉凶を決める日柄」のことです。
六曜はカレンダーに書かれていることが一般的ですが、近年では日柄をそこまで気にする人は少なくなってきています。
そのため、最近売られているカレンダーには六曜が書かれていないものも多くなっています。
ただし、例えご自身が持っているカレンダーに六曜の記載がなくても、インターネットで「六曜カレンダー」などと入力して調べればすぐに調べられます。
六曜の読み方と意味
六曜のそれぞれの読み方と意味についてご紹介します。
読み方 | 意味 |
先勝(せんしょう、せんかち、さきかち) | 急用や訴訟などに良いとされ、早く事を行うのが良く、午前中は吉、午後は凶という日 |
友引(ともびき) | 何をしても勝負がつかないとする日。朝晩は吉、昼は凶 |
先負(せんぶ、せんぷ、せんまけ、さきまけ) | 急用・争い事・公事などを避け、静かに待つのが良いとされる日。午前中は凶、午後は吉 |
仏滅(ぶつめつ) | 勝負なしの日。俗に万事に凶とし,特に結婚式をあげることを忌む |
大安(たいあん、だいあん) | 旅立ち・移転・開店・結婚など、万事に吉とする日 |
赤口(しゃっこう、しゃっく、せきぐち) | 凶日。ただし、正午のみ吉 |
出産祝いには「大安」か「友引」が良い
ご紹介したように六曜の意味を踏まえると、出産祝いを贈るのに良い日は「大安」か「友引」となります。
ここで注意していただきたいのは友引です。
友引は、大安の次に日柄の良い日とされていますが、時間帯によって吉凶が分かれています。
朝と夜は吉ですが、昼は凶といわれているので、出産祝いを渡すタイミングとして昼間の時間帯は避けたほうがよいでしょう。
お祝いを渡すなら大安の日を選べば、「万事に吉とする日」ですので時間帯も気にしなくて大丈夫です。
「仏滅」と「赤口」は絶対に避ける
六曜の中で縁起の悪い日柄とされる「仏滅」と「赤口」は、出産祝いを贈る日としてふさわしくありません。
赤口に関しては、正午のみ吉とされています。しかし、そもそも出産祝いを渡すのにお昼時に訪問するのはマナー違反と言えるでしょう。お昼時の食事時間と重なってしまうと相手にいらぬ気を遣わせてしまったり、食事の時間をずらしてもらったりすることにもなりそうですよね。
しかし、時間をずらすと「凶」となってしまうわけですから、赤口の日もお祝い事は避けるべきでしょう。
出産祝いは「手渡し」か「郵送」で
出産祝いを贈る方法は「手渡し」か「郵送」がほとんどです。
手渡しする場合には、お母さんと赤ちゃんの都合を伺ってから予定を組みましょう。例えば生後間もない新生児は、約3時間おきにミルクを飲みます。
母乳の場合はもう少し短いスパンで飲むため、お母さんと赤ちゃんにとって都合の良い時間帯を確認してみてください。
そして訪問しても、30分〜1時間程度で引き上げるようにしましょう。長時間滞在していると、母子にとって負担になる可能性があるためです。
また、遠方に住んでいる方への出産祝いなら、郵送するケースが考えられます。
出産祝いを現金で贈りたいなら、郵便局にて「現金書留」で送らなければなりません。
通常通りポストに入れても送れませんので注意しましょう。
郵送の場合は訪問時間を気にする必要はありませんが、相手の家に届く日柄まで配慮できるとより丁寧ですね。
近年では日柄を気にしないことが多い
これまで、出産祝いを贈る日は、縁起の良い日柄を選ぶと喜ばれることをご説明してきました。
しかし、近年では日柄をあまり気にしない人も増えています。
例えば、結婚式の日取りも、あえて縁起が良くない仏滅を選ぶことで費用を抑えるプランもありますよね。
縁起が悪い日を選んでも、本当に嫌なことが起きるというわけではありません。
あくまで「縁起を担ぐ」意味で、昔から日柄の良い日を選ぶことがマナーとされているのです。
そうした中にあって、何といっても、日柄より気にしていただきたいのは「母子の体調」です。
贈る側がどんなに縁起の良い日柄を選んでも、母子の体調や都合が悪ければ遠慮すべきといえます。
日柄というマナーも大事ですが、相手を思い、祝福するという点では、受け取る側の状況を気遣えることが、それ以上に大切なマナーといえるでしょう。
それでこそ、日柄を気にしないことの意味が出てくるのです。
まとめ
今回は、出産祝いを贈る最適な日柄について解説しました。
です。
これはお祝い事の基本的なマナーとなりますが、一番考えなくてはならないのは相手の状況ですので、まずは出産を終えたお母さんに体調や都合を伺ってみましょう。
贈り物を気持ちよく受け取ってもらえるよう、マナーを踏まえて渡してあげてくださいね。