出産祝いをネット通販で直送するのは失礼？贈り物の注意点

「出産祝いを買いに行きたいけれど、時間がない…」
「感染症対策が気になるからできるだけ外出を避けたい…」

親戚や友達から赤ちゃんが生まれた報告を聞いたら、すぐにでも出産祝いを贈ってあげたいもの。

しかし、最近はできるだけ外出を控えていたり、ソーシャルディスタンスに気をつけている人も多いでしょう。

こんな時にはインターネット通販で出産祝いの贈り物を購入し、そのまま相手の自宅へ直送するのが便利です。

しかし、お祝いの品をネットで購入・配送するのはマナーの点で失礼にならないのか、ちょっと心配ですよね。

また、ネット通販だと出産祝いらしいきちんとしたラッピングがしてもらえるのかも気になるところです。

今回は、ネットで買ったお祝いの品物を直送したいときの注意点をご紹介します。

出産祝いのネット通販直送は失礼ではない

結論から述べると、ネットで出産祝いを直送することはマナー違反になりません。

最近では、出産祝いなどのギフト商品を専門に販売するオンラインショップが増えてきています。

むしろ、これからは感染症予防対策の目的もあってネット通販を利用する人がもっと増えるでしょう。

さらに、出産祝いの場合は贈り物を「配送」すること自体がグッドマナーと言えるのです。

なぜネット配送が良いマナーにあたるのか、その理由を見ていきましょう。

出産予定日から後に時間が取れない

「出産祝いを渡すべき時期にどうしても時間が取れない」
「仕事が繁忙期で、前から立てていた予定と被ってしまった」

お産を終えたママさんがもしも自分の家族や親しい友人であったら、産後すぐに駆け付けないわけにはいきません。

しかし、仕事で長期出張や外せない用事が多くて、産後1ヶ月以上も時間が取れないとなったら、お祝いにも行けませんよね。

そんな時こそ、ネットを活用する場面です。ネットならちょっと時間が空いているタイミングに、いつでも品物選びから購入や配送の手続きまで行えます。

訪問するとママの負担になることも

訪問して、直接渡すことこそが本当のマナー？　配送なんて冷たい渡し方？

いいえ、実は配送の方がママさんへの気遣いになることがあります。ママさんからすれば「訪問してくれるのは嬉しいけど、正直ちょっとしんどい」と思っている方も多いことでしょう。

産後はママさんの体力が落ちているうえに、赤ちゃんも加わった新しい生活に奮闘しているタイミングです。

そんな折に、お祝いとはいえ家に客人が訪れるとどうでしょう。きっと気疲れしてしまいます。

親しい友人や家族なら話は別ですが、気を遣わせてしまうような関係の人は、なるべく訪問するのを避けるべきでしょう。

また、どうしても訪問する場合は、必ず事前連絡を入れて予定を空けてもらってください。訪問する際はなるべく少人数がおすすめです。

またママさんの心身を気遣ってあまり長居せず、30分から1時間以内で切り上げることが大切です。

自分、またはママさんや赤ちゃんの体調が少しでもすぐれないなら、大事をとって訪問を見送ることも考えましょう。

出産祝いを配送するとママも助かる

出産祝いを訪問して手渡しするのはママさんによっては大きな負担になります。

赤ちゃんの誕生を祝おうと相手が訪問してくれるのは嬉しい反面、産後でへとへとのママさんに追い打ちをかけてしまうのです。

その点、配送サービスを使えばママさんが訪問前に時間を取る必要も、来客を迎える準備をする必要もありません。

ママさんの体を気遣う意味でも、ギフトを配送することは、スマートな配慮と言えるでしょう。

出産祝い、ネットと店頭のどちらが丁寧？

「出産祝いはやっぱり店頭で買った方が良い？」
「ネット通販だと手抜きに見られるかな？」

ネットショップと実店舗では、店頭に足を運んだほうが誠意が伝わると思われがちです。

しかし、ネットで買い物を済ませることと店頭に買いに行くこと、どちらにもメリットとデメリットがあります。

どちらで買い物するべきか、自分の環境に合っているのはどちらかを検討してみてください。

また、ネットで購入して直送しても「心がこもっている」と感じてもらえる方法も一緒にご紹介します。

ネットで出産祝いを探すメリット・デメリット

ネットで出産祝いの品物を探す最大のメリットは、実店舗よりも多くの店舗から品物を探せることです。

近所のデパートに販売していない物はもちろん、ネットでしか販売していないものを手に入れることができます。

また、購入から配送の手続きまで全てネットで完結できるので、忙しい人にはうってつけですね。

一方、ネットならではのデメリットは「品物を実際に手に取ってみることができない」という点。

消耗品や食べ物ならまだしも、ベビー服や食器類、おもちゃなどは「思っていたサイズではなかった」「イメージしていた質感ではなかった」という問題が起きるかもしれません。

デパートで出産祝いを探すメリット・デメリット

デパートに行けば、実際に商品を手に取ることもできるので、商品をじっくり確かめながら選ぶことができます。

また、その場でスタッフさんに商品について質問することもできるので安心ですね。

しかし、デパートや実店舗では、ネットよりも探せる品数が限られます。実際にデパートまで行っても思うような贈り物が見つからず、無駄足になることもあるでしょう。

デパートは商品への信頼と安心感は大きいですが、時間と労力が必要な上に本当に欲しいものがすぐに見つかるとは限りません。

そのため、時間がない時にデパートや実店舗へ買いに行くのはあまりおすすめできません。

ネット直送には温かみの込もったメッセージを

贈り物をネットで購入してそのまま直送すると、どうしても冷めた印象を与えがちです。

品物だけ送りつけられると、受け取った相手はあまりいい印象を持てないかもしれません。

そこで、お祝いの気持ちがしっかり伝わるように、手紙かメッセージカードをぜひ一緒に贈りましょう。

心のこもったお祝いの言葉が添えられていれば、きっと祝福の気持ちが伝わるはずです。

メッセージの内容は、出産後のママへの気遣いや赤ちゃんに会える日を楽しみにしていることなど、明るい言葉を自分らしく丁寧に書いてください。

また、おめでたいメッセージの中では「切る・流れる・終わる」などの「忌み言葉」を使わないのがマナーです。

ネット購入の出産祝い、失礼のない贈り方

次に、ネットで購入したお祝いの品を贈るタイミングや、お日柄の良い日、贈る際のマナーを紹介します。

産前や入院中は避ける

出産祝いは赤ちゃんが生まれた後に贈るお祝いです。生れる前に贈るのは「出産前祝い」となってしまいます。

出産前祝いはマナー違反とまではいきませんが、かなりデリケートな贈り方であり、よほどの事情がなければ贈るべきではありません。

また、お産を終えた直後の入院中に、贈り物を届けるのも迷惑になるので控えましょう。

すぐにお祝いしたいという気持ちはママさんも嬉しいかもしれませんが、産後は体力を消耗しており、体の回復と赤ちゃんのお世話に集中したい時期です。

かさばる贈り物を病院に届けてしまうと病室のスペースが狭くなる上に、荷物が増えることで退院時の負担になってしまいます。

出産祝いはお七夜からお宮参りの間に贈る

出産祝いは赤ちゃんが生まれたらいつでも渡して良いというわけではありません。早すぎても遅すぎてもマナー違反です。

出産祝いを渡すべき時期は、「産後2週間から1ヶ月頃」の間が理想的です。そうなると、マナー違反にならない期間は「実質たったの2週間くらい」しかないということです。

家族や親しい友人なら少しぐらい早くても遅くても良いかもしれませんが、目上の人や親戚に対してならお祝い事のマナーをきちんと守るべきです。

とは言え、生まれてから週間以内にデパートで品物を選んで自宅へ渡しに行くのが難しい場合もあるでしょう。そんな時こそネット通販を上手に活用しましょう。

届ける日は大安もしくは友引がおすすめ

日にちごとに変わる六曜はご存じですか？
「大安」「赤口」「友引」「先負」「先勝」「仏滅」の6つがあり、その日の吉凶を占う伝統的な慣わしです。

この中で、出産祝いを贈るのにもっとも良いお日柄は「大安」ですが、都合が合わなければ「友引」を選びましょう。

最近はお日柄を気にする人が減ってきているものの、あまり縁起の良くない「仏滅」にお祝いを贈られると、赤ちゃんの祖父母の世代には不快に思う人がいるかもしれません。

指定日に届けてくれる配送業者を選ぼう

ネットで出産祝いを贈る際は、お日柄の良い日に届けてもらえる業者さんにお願いしましょう。

日付を指定できない業者さんも多いため、品物を選んでから業者さんに指定するのではなく、「お祝いごとだからお届け日を指定できないか？」と先に相談して確認を取ることをおすすめします。

出産祝いのおすすめ3選！

ここからは出産祝いにおすすめの定番アイテムを3つご紹介します。

デザイン性の高いおくるみやタオル

赤ちゃんの体を温めるおくるみや、体を拭く時に必要なタオル。これらは、いくつあっても困らないものです。

当人たちも購入するものではありますが、「使いまわすものだから」と、自宅用のおくるみやタオルにお金をかけることはそうそうありません。

そのため、出産祝いとして贈るならちょっと価格帯の高いおしゃれなものを贈ればきっと喜ばれるでしょう。

出産祝い専用のカタログギフト

せっかく選んだ贈り物が、相手にとって「あまり欲しいものではなかった」あるいは「他の人からもらったものとかぶっていた」となったらちょっと残念ですよね。

お祝いの品選びに悩んだときはカタログギフトがおすすめです。

特にベビー用品や子育てアイテムを集めた「出産祝い用カタログギフト」なら、ママさん自身が欲しいものをリクエストできるので満足度が高いはずです。

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高価なベビー服

ベビー服にはママさんの好みがあるので、ちょっとセレクトが難しいアイテムですが、おくるみやタオルと同じように何枚あっても困らないものです。

赤ちゃんは1日に何度も着替えるので、ママさん自身は高いベビー服は買わず、手頃なものを買う人が多いようです。

そのため、お出かけ用のブランド服や赤ちゃんの名入れをした服を贈ればきっとママさんも喜んでくれるでしょう。
素材が良くて長持ちする上質な服はプレゼントにぴったりです。

まとめ

ネットで出産祝いを直送することは、マナー違反ではありません。

むしろ、訪問して贈り物を渡すのはママさんの負担になることが多いため、配送で贈ること自体がママさんへの配慮になるのです。

しかし、ネットで全てを済ませるのは「手抜き」や「冷たい」などのマイナスな印象を与える可能性もあります。

そこで、心を込めたお祝いメッセージと、ママさんに本当に喜ばれるプレゼントを包めば、赤ちゃんと家族を祝うあなたの想いがしっかりと伝わるでしょう。