新年の挨拶として贈るお年賀は、華やかでおめでたい印象のお菓子がおすすめです。
お菓子を選ぶ際は、贈る相手の好みや生活環境を考慮するのがポイント。
そこで今回は、ギフト専門店が本気で選んだ「お年賀に喜ばれるお菓子」を紹介します!
さらにお年賀を贈る際のマナー解説付きです。
昨年の感謝と「今年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて、喜ばれるお菓子を贈りましょう。
目次
お年賀に人気のお菓子。準備で気を付けたいこと
お年賀とは、新年を迎えた際にお祝いや挨拶の意味を込めて贈る品物のことです。
新年を祝う気持ちが視覚でも楽しめる、豪華で人気のお菓子をお年賀には贈りたいものです。
お菓子は華やかな雰囲気を伝えることができ、それでいて、お相手に気を遣わせることもありません。
- 離れて暮らす両親や義両親に会いにいくとき
- 親戚宅や友人宅を訪問するとき
- 上司や恩師の家へ新年の挨拶へ行くとき
お年賀は本来、目下の人が目上の人に贈るもので、手渡しするものです。
上司や恩師、仲人さんなどに新年の挨拶へ伺う際は、忘れないように持参しましょう。
ただし、お相手が遠方で会えないときなどは、配送で手配しても構いません。
「年末にお歳暮を贈りそびれていた」という人は、お歳暮の代わりにお年賀の品を新年の挨拶とともに贈るとよいでしょう。
また、お年賀の贈り物は、贈り先の人数をふまえ、全員に行きわたる数量を用意するのが基本です。
しかし、中には「飛び入り参加者が来る可能性のある新年会に、お年賀を持参する」などのケースもあるでしょう。
人数が予測できないときは、少し多めの個数が入ったお年賀の品を準備するのがおすすめです。
お年賀に人気のお菓子の予算相場
お年賀の予算相場は「3,000~5,000円」程度です。
季節の挨拶の品ですので、あまり高価なものを選ばなくても問題ありません。
ご近所や友人にプチギフトを贈りたいという場合は、1,000円前後でもよいでしょう。
贈り先別の目安額はこちらです。
両親・親戚 | 3,000円 |
義両親 | 3,000~5,000円 |
仲人 | 3,000~5,000円 |
上司 | 3,000~5,000円 |
友人・知人 | 3,000円 |
予算の相場を目安にしつつ、普段の関係性も考慮して決めましょう。
お年賀で贈りたい人気のお菓子46選! プチギフトも紹介
お年賀の贈り物は、両親や義両親、親戚、上司や恩師など、普段からお世話になっている人に贈るものです。
「どんなお菓子がいいのかな」と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
せっかくならお相手に喜んでいただけるお菓子を選びたいものです。
そこでここでは、今どんなお菓子が人気なのかの傾向も踏まえつつ、ギフト専門店がピックアップした、お年賀におすすめのお菓子をご紹介します。
【お年賀に人気のお菓子】洋菓子
幅広い世代から人気がある洋菓子は、おしゃれで華やかなものが多いことも魅力。
お年賀に贈るなら、おめでたい要素や縁起物の食材が使われている洋菓子を選ぶといいでしょう。
- 桃:不老長寿の象徴
- ざくろ:赤い粒がたくさん入っていることから、子孫繁栄を表す
- アーモンド:花言葉が「希望」「真実の愛」という意味
また、お正月の三が日は、日持ちするおせち料理を用意して、包丁を使うなどの家事をせず、ゆっくりと休む期間とされます。
なるべく洗いものなどをしなくても済むよう、切り分ける必要がないお菓子がおすすめです。
クッキー
ギフトとして定番人気のクッキー。
お年賀に選ぶなら干支をモチーフにしたものや、デコレーションされたアイシングクッキーもおすすめです。
小さな子供がいるご家庭にはキャラクターのクッキーも喜ばれるでしょう。
マカロン
2つのものが合わさった形のお菓子は「円満」を意味することから、マカロンは縁起のいい贈り物として新年のご挨拶にぴったりです。
カラフルな見た目は、特に女性からの人気が高いお菓子。
手間暇かけて作られることから、特別な人に贈るものとされています。
ケーキ
お年賀のご挨拶で先方へお伺いした日に、食事会やティータイムの予定があるときは、ケーキをお年賀の品として持参するのもおすすめです。
季節の果物をふんだんに使ったケーキなら、見た目にも華やか。
ホールケーキの場合、ケーキの5号サイズは4人、6号なら6人が目安です。
ロールケーキ
繁栄をあらわす縁起物といわれているロールケーキは、年明けのティータイムのお茶菓子にもお似合いです。
日本では古来、巻いてあるものはハレの日に口にする特別な食べ物として扱われてきたそう。
切り分ける手間をかけさせたくないときは、個別包装されているタイプを選ぶとよいでしょう。
チョコレート
お年賀の贈り物には高級なチョコレートもおすすめです。
トリュフなどの見た目も華やかな詰め合わせなら、お正月に家族・親族が集まるときの団欒に楽しんでもらえるでしょう。
またお子様がいる家庭なら、お花や動物をモチーフしたかわいい形のチョコレートもおすすめ。
季節柄、気温で溶けてしまう心配が少ないことも贈り物にしやすい点です。
アイスクリーム
お年賀にアイスクリームを持って行くなら、パフェのようにデコレーションされた華やかなものや高級なアイスがおすすめです。
ただし、要冷蔵・要冷凍の食品を贈る場合、個数には配慮が必要です。
年末年始は、どのご家庭でも冷凍庫に保存される食材が増えがち。贈り先のご家族の人数+αの個数で検討しましょう。
ゼリー
お年賀にゼリーを贈るなら、色とりどりの果物が入っているものが高級感があってぴったりです。
みずみずしいゼリーは年代を問わず食べやすいため、二世帯で暮らす家族のお年賀にもおすすめです。
小さな子どもから、食べ物を飲み込みにくくなったお年寄りまで、安心して楽しんでもらえるでしょう。
プリン
お正月料理でおなかいっぱい。
けど「少し甘いモノが食べたい」「食後のデザートがほしい」ということはよくあります。
お正月にお招きを受けてご馳走を振る舞われる予定なら、プリンをお年賀の品に持参してはいかがでしょうか。
性別や年齢を問わず食べやすく、デザートとしても大人気のお菓子。
自分でソースをかけるなどの高級タイプはちょっとした楽しみがあり、子どもがいる家庭へのお年賀としてもおすすめです。
洋菓子+ドリンク
目上の人へのお年賀でおすすめなのが、洋菓子とドリンクが入ったギフトセットです。
夫婦二人暮らしの家庭などは、お菓子のみだと食べきれないこともあります。
コーヒーや紅茶、日本茶などがセットになったものなら、無理なく楽しんでもらえそうです。
【お年賀に人気のお菓子】和菓子
お年賀には、新年らしさを演出できる縁起のよい和菓子もおすすめです。
- 紅白がセットになったもの
- その年の干支にちなんだもの
- 餅や小豆など、縁起のよい食材が使われているもの
また、以下のようなおめでたいモチーフがお菓子やパッケージに使われているものも、お年賀として人気があります。
- 松竹梅
- 鶴亀
- だるま
- 七福神
- 富士山
- 鷹
- なすび
季節感を重視する和菓子には、新年にちなんだ品物がたくさんあります。
お相手の笑顔を想像しながら選びましょう。
大福
お餅とあんこが使われている大福は、名前からしても縁起がよく、お年賀にもぴったりです。
ただし中には、「年齢を重ねた家族にお餅を食べさせたくない」と考える人も。
年配の人がいる家庭には避けたほうがよい場合もあるため、注意が必要です。
生菓子
高級な和菓子の代表格ともいえる練り切り(白あんに小麦粉などを加えた練り切りあんで、細工したお菓子)。
練り切りは上生菓子の一種であり、お茶席用のお菓子にもよく用いられる高級品です。
梅や鯛などめでたいモチーフを表現した詰め合わせは見た目にも華やか。
和の風情を感じさせてくれます。
渋いお茶にもよく合うので、年配の人へのお年賀にもおすすめ。
新年のご挨拶にふさわしい、彩り鮮やかなものが人気です。
もなか
お年賀らしく、小判型や梅の花などのデザインがほどこされた「もなか」はいかがでしょうか。
2枚の皮が合わさっているもなかは、贈る相手と、自身の結びつきを表現することから縁起のよい和菓子といわれています。
上質で香ばしいもなかは高齢者層から根強い人気があり、お年賀の品にぴったりです。
どら焼き
あんを2枚の皮で包み込んだどら焼きは、近年変わり種がたくさん登場している人気のお菓子です。
「互いの家族をつなぐ」という意味があるとされ、縁起の良さでもお年賀にぴったり。
あんこの材料である小豆にも「邪気を払う」との言い伝えがあります。
縁起が良い食べ物の「栗」が入ったどら焼きだと、さらに高級感がアップ。
お正月の贈り物にふさわしいお菓子といえるでしょう。
カステラ
中高年を中心に人気の高いカステラは、一本が長いことから「末永く」という意味があるとされます。
「これからも末長いお付き合いをよろしくお願いします」という思いを込めたお年賀の品として、ぴったりのお菓子といえるでしょう。
お年賀には、切り分ける必要がない、すでにカットしてある個包装のタイプがおすすめです。
ようかん
小豆は厄を払い、良い運気を呼び込むとされます。
お年賀には、小豆をたっぷりと使ったお菓子がおすすめ。
その代表格ともいえるのがようかんです。
細長い形状が基本のようかんは、「長いお付き合い」を表現するともいわれます。
その一方で、切り分けて食べることから「縁が切れる」と解釈する方もいるようです。
気になるときは、最近人気が高まっている食べきりサイズのタイプを選びましょう。
ぜんざい
寒い時期に人気のぜんざいも、お年賀の贈り物にぴったりです。
魔除けの意味のある「小豆」を使っていることからも、新年に食べるお菓子にふさわしいといえます。
身体を温められるお菓子であり、小腹対策にもなるため、食べ盛りの子どものいるご家庭や、女性の一人暮らしの方へのお年賀にも向いています。
ゆっくりしたいお正月のひとときに、ぜんざいならすぐ楽しんでもらえるでしょう。
わらび餅
お年賀には、お正月のご馳走を食べた後のデザートになるお菓子が喜ばれます。
そこで、控えめな甘さで若い世代にも人気のあるわらび餅はいかがでしょうか。
わらび餅はきなこなどをかけて食べますが、きなこは金色に見立てられることもあり、「金運を呼ぶ縁起の良い食べ物」という考え方もあります。
お年賀の品は、縁起の良さにも注目して選んでみるといいでしょう。
【お年賀に人気のお菓子】甘いモノ以外
甘いものを食べる習慣がない人には、甘くないお菓子で新年のご挨拶をしてはいかがでしょうか。
親戚が顔を合わせる新年会などでは、各家庭からのお年賀で甘いお菓子が集まりがち。
そんなときに、甘くないお菓子のバリエーションがあると嬉しいものです。
子供たちにはおやつの変化があり、大人の方々にはお酒のおつまみとして喜ばれるでしょう。
おせんべい
しょうゆ味や塩味のせんべいは「甘くないお菓子」の代表格として、老若男女問わず辛党の人から人気があります。
お年賀におせんべいを贈るなら、えびや昆布など縁起物の食材が使われた、高級感のあるものがおすすめです。
年配の人や小さな子どもがいる家庭に贈る場合は、辛いものや硬いものは避けるとよいでしょう。
あられ・おかき
あられの原型である硬いお餅は、昔の宮中で、健康と長寿を祈って食べる儀式に使われたそう。
まさに新年にぴったりのお菓子といえるでしょう。
あられやおかきは、洋菓子や和菓子に比べてカロリーが控えめであるところもポイントです。
「年末年始で甘い物を食べ過ぎたかな」という方には、塩味のお菓子はきっと歓迎されるでしょう。
豆菓子
豆の風味が香る豆菓子は、平安時代におめでたい席などでお酒のあてとして使われていたそうです。
豆は「まめまめしく暮らす」という意味から、縁起物としておせち料理にも使われる食材です。
色鮮やかな豆菓子をお年賀にすれば、お正月らしさを感じてもらえるでしょう。
ナッツ
健康志向の方へ贈るお年賀のお菓子に、ナッツ類がおすすめです。
ご当地もののピーナッツや、燻製されたアーモンドなど、新年の贈り物にはこだわりが注がれたナッツ類がおすすめ。
とくにお正月に来客が多い家は、昼間は子どものおやつ、夜は大人のお酒のお供にと、幅広く楽しんでいただけるでしょう。
スナック菓子
お正月は豪華な食事をすることも多く、素朴な塩味のお菓子が食べたくなることもあります。
ポテトチップス・クルトン菓子・揚げパスタといったシンプルなスナック菓子は、気分転換にもなってくれそうです。
甘くないお菓子の中で、大人にも子どもにも人気のものといえば、ポテトチップス。
お年賀に贈るなら、普段はあまり口にする機会のない高級路線にこだわりましょう。
味のバリエーションがあるギフト用の詰め合わせだと、いろいろつまんで食べ比べる楽しみ方もできます。
「いつもの甘いお菓子ではなく、何か別のものお年賀に贈りたい」という方は、高級なスナック菓子も検討してみましょう。
【お年賀に人気のお菓子】和洋折衷
最近は和洋折衷のスイーツの人気が高まっています。
「和菓子も洋菓子も好きな方へお年賀を贈りたい」というときは、ひと味変わった和洋折衷の路線を狙ってみましょう。
- 抹茶味のスイーツ
- あんこを使ったパイ
- あんこをサンドしたクッキー
- 生クリームが入った大福やどらやき
どれにしようか迷ったときは「お正月限定商品」や「新春」をイメージしたお菓子がおすすめ。
期間限定のお菓子は新しいもの好きの方にも喜ばれるでしょう。
また、「先方のご家族が、甘党と辛党に分かれている」という場合は、両者の詰め合わせギフトを選ぶ配慮も大切です。
【お年賀に人気のお菓子】スイーツと日用品の組み合わせ
「お菓子だけではお年賀の贈り物としてもの足りない」
と感じるときは、お菓子と日用品のセットを贈るのもよい方法です。
お菓子にあわせてタオルや、マグカップなどが組み合わされたギフト用の詰め合わせも登場しています。
お菓子単体よりも高級感がありつつも、相手に負担をかけない、気の利いた贈り物といえるでしょう。
お年賀のお菓子に人気の「プチギフト」
趣味仲間やママ友、ご近所さんなど、お年賀に簡単なご挨拶だけでもしたい方もいることでしょう。
また、「昨年ちょっとしたことでお世話になった方にお礼を伝えたい」というときは、1,000円以下で用意できるプチギフトをお年賀にしてはいかがでしょうか。
数百円程度のお菓子なら、相手への負担も少なく気兼ねなく受け取ってもらえるでしょう。
【お年賀に人気のお菓子】スイーツ特化型カタログ
お年賀のお菓子に何を贈るか決められないときは、スイーツ専門に特化したカタログギフトを贈るという手もあります。
訪問する際に、
「お子様と一緒にお好きなものを選んでくださいね」
「ご夫婦でゆっくり選んでください」
など、ひとこと添えてお渡しすると、選ぶ楽しみをプレゼントできるでしょう。
<お菓子のカタログギフトがおすすめのシーン>
- お相手の好みが分からない
- 本人や家族に食品アレルギーがあると聞いている
- こだわりのある人に好きなものを楽しんでもらいたい
特に贈る相手や、その方のご家族にアレルギーがある場合、何を贈っていいのか迷うもの。
カタログギフトなら、もらった本人が原因となる食材を避けて選べるので、贈る側も受け取る側も安心です。
お年賀は人気のお菓子でご挨拶。贈る際の基本マナー
マナーとは、相手を敬う気持ちをあらわし、人間関係を円滑にするために欠かせないものです。
お年賀は「あけましておめでとうございます」という挨拶に添えて贈るもの。
お相手に失礼がないよう、お年賀のマナーを知っておきましょう。
以下に基本の知識を解説します。
【お年賀の豆知識】お年賀でのタブー
お年賀に高価すぎる品物を贈ることは避けましょう。
かえってお相手に気を遣わせてしまうかもしれません。
贈り物は、高価なものほど喜ばれるというわけではありません。
贈る相手との関係やそのときの状況に応じて、適切な予算をかけることが大切です。
ちなみに、お年賀をいただいた側の人は、「いただいたお年賀へのお返しは基本的に必要ない」とされています。
お正月に自宅へ招いた人からお年賀を受け取ったなら、お礼を伝え、お茶や食事でおもてなしすることがお返しになるでしょう。
【お年賀の豆知識】お年賀を贈るタイミング
お年賀は基本的に、新年の挨拶にうかがう際に持参するものです。
新年の挨拶は元日を避け、1月2日から松の内に済ませるのが基本です。
松の内の期間は地域によって異なるため、確認しておきましょう。
- 関東の松の内:1月7日まで
- 関西の松の内:1月15日まで
訪問する時間帯は、一般的には午後がよいとされていますが、先方の都合を確認して決めます。
親族での集まりや新年会があるときは、その場にお年賀を持参しましょう。
また、お年賀を配送する場合も、松の内に先方へ届くよう手配するのが基本です。
【お年賀の豆知識】のし紙を掛けよう
お年賀のお菓子には、購入したお店でのし紙を掛けてもらいましょう。
のし紙の形式は次の通りです。
表書き | 御年賀/御年始 など |
水引 | 紅白・蝶結び |
サイズの小さなギフトには、のし紙対が掛けられない物もあります。
その場合、お相手との関係性によってはのし紙なしで済ませても問題ありません。
【まとめ】お年賀は人気のお菓子で新年のご挨拶
お年賀は新年のご挨拶の品であり、「今年もよろしくお願いします」という気持ちを込めた贈り物。
先方に大きな負担を感じさせることなくお渡しできる、ほどよい手土産とも考えられます。
お菓子を贈る場合は、縁起のよい食材やモチーフ、華やかな色味を取り入れ、お正月らしい豪華さを加えるのがおすすめです。
お相手の気持ちに寄り添うもの、一緒に暮らしているご家族のことも考えて人気のあるお菓子を選べば、きっとお相手に喜んでいただけるでしょう。
お年賀は基本的には目上の方への贈り物なので、失礼がないよう、贈答マナーを守ることもお忘れなく。
年の始まりとともに気持ちも新たになるタイミングで、真心が伝わるお年賀を贈りましょう。