結婚祝いのお返しには様々なマナーがあります。
目上の方にはマナーに則ったお返しが適していますが、親しい友達には堅苦しくなりすぎず、本当に喜ばれる品を贈りたいですよね。
今回は、友達に贈る結婚祝いのお返しにおすすめの品を価格別に紹介します。
また、親しい友達に対しても押さえておきたい、基本的なマナーについて再確認しておきましょう。
目次
結婚祝いのお返し 友達へ贈る際の基本マナー
まずは、結婚祝いのお返しを友達へ贈る際のマナーについて解説します。
「親しき仲にも礼儀あり」ということわざがあります。
普段は遠慮なく話せる間柄でも、結婚式のような節目では基本マナーをおさえておきたいところです。
とはいえ、
「友達なのにガチガチの挨拶状は堅苦しくないかな?」
「どこまで崩してもOKなんだろう?」
と迷ってしまう方も多いかもしれません。友達へ贈る際に気を付けるべきことを、ポイント別にまとめてみましょう。
友達でもお返しは必要!
結婚祝いをいただいたら、お返しをするのは基本のマナー。相手が気の置けない友達であっても同じです。
反対に、結婚祝いのお返しが必要ないケースもあります。
友達グループ内や、挙式が近い友達同士で、事前に「お互いにお返しはなし」と決めていれば、お返しは必要ありません。
結婚祝いをいただいてから1ヶ月以内がマナー
基本的には、結婚祝いをいただいてから1ヶ月以内にお返しを贈るのがマナーです。
ただし、結婚式より1ヶ月以上早い段階でお祝いをいただいた場合は、先にお礼を伝え、お返しの品物を贈るのは挙式後1ヶ月以内にしても問題ありません。
結婚式まで時間が空くときは、口頭やお礼状・メールなどで結婚式後にお礼を贈る旨を伝えると丁寧です。
気軽に会える距離にいる友達なら、渡し方は手渡しがベスト。
遠方に住んでいたり、なかなか日程が合わなかったりする場合は、お返しの品にお礼状やメッセージカードを添えて郵送しましょう。
予算はいただいた金額の3分の1~半額程度
いただいたお祝い金額の「3分の1~半額程度」を結婚祝いのお返し相場とするのが一般的です。
現金ではなく品物でお祝いをいただいた場合は、おおよその金額を予想して、3分の1~半額程度のお返しを贈ります。
目上の方へのお返しは「半返し」では多すぎると考える向きがありますが、友達へのお返しなら半額程度がおすすめです。
また、友人グループから連名で結婚祝いをいただいた場合は、一人当たりでいただいた金額を計算し、その半額程度となるようにお返しの予算を考えましょう。
のし紙・ラッピングに関するマナー
正式な贈答品である結婚祝いのお返しでは、のし紙を必ずかけましょう。相手がどんなに親しい友達であってもこの点は押さえておくべきです。
代表的なのし紙マナーは以下のとおりです。
-
のし紙の表書き
のし紙の表書き(贈り物の名目)は「内祝」または「寿」とします。のし下には苗字(新姓)のみか夫婦連名、もしくは両家連名で名前を記しましょう。 -
水引の選び方
水引は紅白の結び切りを用います。結び切りは「一度きり」「繰り返さない」という意味を持ち、結婚祝いのお返しにふさわしいものとされています。 -
のし紙のかけ方、ラッピング方法
郵送の場合は輸送中にのし紙が破れないように、品物にのし紙をかけてから包装紙で包む「内のし」が一般的です。
一方、直接相手に手渡せるなら、包装紙で包んだ上からのし紙をかける「外のし」でも問題ありません。
また、友達へのプレゼントにはついリボンを飾りたくなりますが、実は結婚にまつわる贈答品では避けたほうが無難なラッピング方法。
リボンは「ほどける」ものなので、結婚祝いには実は適さないとされています。
メッセージはなるべくオリジナルで
結婚祝いのお返しを手渡しする際は直接口頭でお礼を伝えられますが、郵送の場合はメッセージカードをつけましょう。
新生活の報告や「温かい家庭を築きます」など今後の目標などを交えて、いただいた結婚祝いへのお礼を伝えます。
親しい友達に向けたメッセージカードなら、定型文ではなくオリジナルの文章がおすすめ。
よく会う友達なら「新居にもぜひ遊びに来てね」、既婚者の友達なら「今後は家族ぐるみのお付き合いをさせてください」など、今後のお付き合いに関する言葉を添えるのも良いでしょう。
また、結婚祝いに品物を贈られたなら「いただいたグラスは夫婦で毎日使っています」など、具体的な感想を書き添えるとお相手に感謝の気持ちが伝わるでしょう。
目上の人に向けたお礼状よりは多少カジュアルでも許されますが、結婚祝いのお返しに添えるのはあくまでも正式なお礼状。くだけすぎないことも大人のマナーです。
丁寧な言葉遣いは忘れないようにしましょう。
結婚祝いのお返し、友達向けギフトを選ぶポイント
結婚祝いのお返しを選ぶ際、どんな品が良いか悩む人も多いのではないでしょうか。友達へのお返し選びには、親しい間柄ならではのコツがあります。
ここでは、友達向けギフトを選ぶときにおさえておきたい2つのポイントを、それぞれ詳しくご紹介します。
仲のいい友達なら好みに合わせて選ぶ
結婚祝いのお返しの品には、縁起物やお返しの定番品など選択肢がたくさんあります。しかし、仲のいい友達に贈るなら目上の方に贈るときほど堅く考えなくてもOKです。
趣味嗜好が分かっている友達へのお返しは、ぜひ「相手の好み」に合わせて選んでみましょう。
たとえば、コスメが好きな友達なら、ちょっと質の良いリップやネイルカラーなどがおすすめ。いくつあっても困らないものなら、相手も活用しやすいはずです。ブランド品のハンドミラーなど小物を贈っても良いでしょう。
おしゃれな友達なら有名ブランドのグラスや食器、お酒が好きな友達ならクラフトビールや、ワインと美味しいおつまみのギフトセットなども喜ばれるはずです。
相手の環境・ライフスタイルを意識して選ぶ
相手の環境やライフスタイルを意識した品物選びも大切です。
同年代の友達であれば、人によって独身であったり、子育て中であったりと、さまざまなライフスタイルがある年代でしょう。
- 仕事に打ち込む独身の友達には、日々の疲れを癒すバスグッズやボディケアグッズ
- 既婚の友達にはペアの食器やナイトウェア
- 子育て中の友達には食べやすいお菓子やジュース
など、相手のライフスタイルを想像しながら選ぶと失敗を避けられるでしょう。
また、相手に合わせて品物を選んだら、贈る際に「夫婦で使ってね」「お子さんと一緒に食べてね」など、さりげなく伝えるのも良いでしょう。
「自分に合わせて選んでくれたんだ」と、相手も嬉しく思ってくれるかもしれません。
【価格別】友達へのお返しにおすすめの品
結婚祝いのお返しの品にも、さまざまな価格帯があります。
先ほども触れた通り、いただいたお祝いの3分の1~半額程度のお返しを贈るのが一般的なマナー。友達同士であっても、多すぎず、少なすぎない品物選びが大切です。
ここからは、友達へのお返しにおすすめの品を予算別に紹介します。
連名でのお祝いへのお返し
結婚祝いは、友達グループから連名でいただくことも少なくありません。そんなとき、まとめてお返しを贈るか、個別にお返しを贈るか悩むところですよね。
目安となるのはお祝いの金額です。
人数で割った際、1人あたりのお返し金額が500円前後になるなら代表者にまとめてお返しし、1,000円以上なら個別でのお返しをおすすめします。
- グループ内の複数人にまとめて贈るなら個包装で分けやすいお菓子
- 個別で贈るならハンドタオル
などが代表的。ただし、別れを連想させるハンカチは、結婚の贈答品にはふさわしくないとされているので避けましょう。
遠方に住んでいる友達なら、メールで送れる飲食チェーンのドリンク・フードチケットなども手軽なお返しとしておすすめ。少額で贈ることができ、相手も負担を感じにくいギフトだからです。
予算1000円~のお返し
予算1,000円~のお返しでおすすめなのは、以下のものです。
- 焼き菓子の詰め合わせやコーヒー、紅茶などのセット
- 洗濯用洗剤とタオルのセット
- おしゃれな調味料
予算内でも華やかに見えるもの、見た目が可愛いものなどが同年代の友達にはおすすめです。
また、日常生活の必需品を贈ると無駄になりにくく、喜ばれます。
天然醸造の醤油や味噌などの和食の調味料も人気です。
その他、国産のブランドタオルも1,000円代で良質なものが手に入りやすく、使いやすい贈り物と言えるでしょう。「今治タオル」など、品質に定評のあるタオルを丁寧に包装してのし紙を掛ければギフトらしい品格を感じさせてくれるでしょう
予算3000円~のお返し
予算3,000円~のお返しとして挙げられるのは、以下のようなものです。
- 有名パティスリーのスイーツ
- 高級ドレッシング・オリーブオイル
- シェフ御用達のブランド塩 など
自分ではなかなか買わないような、普段よりワンランク上のものがギフトには喜ばれます。
また、3,000円代なら食器や美容グッズなども候補に入るでしょう。
- 新婚の友達にはお皿やペアグラス
- お茶やコーヒーが好きな友達なら、おしゃれな茶器
- 美容グッズが好きな友達なら、人気ブランドのボディケアセットやバスグッズ
友達のライフスタイルや好みに合わせて選んでみましょう。
予算5000円~のお返し
予算5,000円~のお返しなら、高級食材や有名ブランドの小物、コスメなどさらに幅広いラインナップがあります。
- 食通の友達には高級米のセットやブランド牛
- 海産物好きな友達にはカニなどの高級食材を使った缶詰
- おしゃれな友達には海外ブランドの小物やコスメ
- お酒好きな友達にはクラフトビールの飲み比べセットや、人気銘柄の日本酒や焼酎。5000円以上であれば人気の品物も選びやすくなってきます。
相手が本当に好きなものをリサーチして贈りましょう。
友達へのお返しにおすすめのカタログギフト
ここまで価格別に結婚祝いのお返しの品を紹介しましたが、近年特に人気が高いのはカタログギフトです。
カタログギフトなら、贈ったカタログの中から好きな品を自分で選んでもらえるため、品選びに失敗する心配がありません。価格帯も幅広いので、お返し予算に合わせて選びやすいのもメリットです。
さらに、近年のカタログギフトは選択肢が多彩です。
- グルメ特化型
- 旅行やエステ利用券など「体験型ギフト」を集めたもの
- 有名ブランドのコンセプトをもとに品揃えされたもの
上記のような個性豊かなカタログギフトもたくさん登場しています。
「友達の趣味は把握しているけれど、持っているものとかぶらないか心配」という場合でもカタログギフトなら安心。
ここでおすすめのカタログギフトをいくつかご紹介しましょう。
イルムス
北欧ブランドのテーブルウェアやインテリアが好きな友達に特におすすめなのが、こちらのカタログギフト。日本でも人気の高いブランドのアイテムを集めています。
内容は、おしゃれな食器やキッチンウェア、インテリアや家具、雑貨、小物などバラエティ豊か。お肉や酒類などのグルメコーナーもあります。
価格帯も幅広く、予算に応じて選びやすいのもポイントです。
やさしいみらい
ナチュラル志向の友達に贈りたいカタログギフトが「やさしいみらい」です。
このカタログギフトはSDGs(持続可能な開発目標)がコンセプト。
地球と人にやさしい「オーガニックなコスメ」「自然派食品」、素材をそのまま生かしたインテリア雑貨などが多数ラインナップされています。
優しくおしゃれな雰囲気の誌面も特徴です。パラパラめくるだけでも、雑誌を眺めるような楽しさが感じられるでしょう。
おいしいお肉の贈り物
お肉に絞ったカタログギフトも人気です。
すき焼き・しゃぶしゃぶ・焼肉などが楽しめる日本各地のブランド牛・ブランド豚のセットを中心に、地鶏やマトンなど、多彩なラインナップが特徴です。
お肉の種類だけでなく、量や部位、用途が幅広いので、家族構成や好みに応じて選べます。また、生肉のほかにもハムやウインナーなど、開封するだけで手軽に楽しめる高級加工肉も掲載されています。
さらに、肉料理専門店のランチ利用券があるのも見逃せないポイント! お肉が好きな友達にぜひ贈ってみてはいかがでしょうか。
ANA’s FRESH SELECTION
グルメ好きな友達へのお返しにおすすめなのが、ANAグループが発行するこちらのグルメ特化型カタログ。
大手航空会社・ANAの独自のネットワークを生かして作られています。
機内食としても人気の高いビーフカレーをはじめ、日本各地の美味が選りすぐられた豊富な品揃えは、生産者を大切にするANAならでは。定番の肉料理から海鮮、スイーツまで、フレッシュな味が楽しめるカタログギフトです。
割引カタログギフト
コストパフォーマンスを重視したい人におすすめなのは、割引カタログギフトです。
百貨店や結婚式場で販売されているカタログギフトと同じ内容のものが、最大48%オフの卸値で手に入れられます。
予算内でワンランク上のチョイスができるのが大きなメリット。先方には割引で購入したことが分からないので、安心して贈れます。
内容は、定番の高級和牛やキッチンアイテムの他、温泉・観光などの体験型ギフトまで幅広いのが特徴。
200ページ以上・約1700点のアイテムが掲載されています。
GiftA(ギフタ)では以下のようなサービスが用意されています(※一部商品を除く)。
- まとめ買いの冊数が増えるほど割引率がアップ
- 送料無料サービス対象のカタログ多数(※一部地域を除く)
- 所定の大きさまでは、ポスト投函可能なメール便でお届け
何かと購入するものが多い新婚家庭の家計に優しく、なおかつお相手にも満足していただける贈り物となるでしょう。
友達へのお返し 本当におすすめの品とは
本当に仲がいい友達だからこそ、定番にとらわれず、相手が喜んでくれるものを選びたいもの。相手の好みやライフスタイルをじっくり考えて選びましょう。
ただ、相手が詳しいジャンルほど贈る品に迷うこともあります。
また、「すでに持っているかも…」と不安になってしまうこともあるでしょう。
そんなときにおすすめなのカタログギフト。お返しに迷った際は、ぜひ選択肢に入れてみてくださいね。