お世話になった方への還暦祝いで喜ばれるのが、にぎやかな食事会。
還暦祝いは人生の大きな節目となる慶事なので、思い出に残る食事会を開いてあげたいですよね。
そこで今回は、還暦祝いにおすすめの食事や食事会の場所の決め方、失敗しないためのポイントについて解説していきます。
幹事さんは、ぜひ参考にしてください。
目次
還暦祝いには慶事ならではの食事を
お祝い事の料理・四季折々のおすすめ
まず、お祝いごとやパーティーの定番料理って何?というところから解説していきます。
自宅で開催する場合は、慶事の定番メニューである赤飯や鯛の姿焼きなどがポピュラーです。
参加者に若い世代が含まれていたら、上記の和食メニューなどとともにピザのようなカジュアルなイタリアンを何品が用意しておくのがよいでしょう。
食事会の予算に余裕がある場合は、落ち着いた雰囲気の懐石料理店で開催するのもおすすめです。
旬の野菜や新鮮な魚介類など、季節ならではの美食を贅沢に味わえて、見た目も華やかなので主役に喜ばれます。
何よりも、祝賀ムード+プレミアム感にあふれた食事会となり、いつもとは違う外食に主役がわくわくしてくれること間違いありません。
縁起のよい季節の食材
- 春……桜鯛、カツオ、ハマグリ、タケノコなど。花見にちなんだ献立も人気
- 夏……アワビ、ハモ、アユ、ウニ、ウナギ、タコ、桃など。見た目も涼やかな献立に
- 秋……伊勢海老、甘鯛、マツタケ、小豆、赤カブなど。色合いのよい蒸し物も
- 冬……フグ、クエ、アンコウ、ブリ、ユリ根など。鍋料理がおすすめ
エビは漢字で「海老」。「海の老人」にたとえた当て字で、「腰が曲がるまで長生きしてほしい」と長寿の意味が含まれています。
タコは1年中幸せでいられる=「多幸」と当て字され、縁起物として有名です。「茹でた赤い色が魔除けとなる」「墨をはいて苦難を煙に巻く」などと、おせち料理にも使われています。
しかし、こうした普段食べなれない魚介類や豪華な懐石料理は、大人には喜ばれますが、子どもには食べづらい場合もあります。
予約の際には参加者の年齢層に合わせて、お祝いの席らしいメニュー内容を相談し、子ども向けの食べ物があるかどうかも確認しましょう。
50〜60代に喜ばれる食事
メニューを決める前には、主役の好物をぜひ聞いておいてください。
昔の「お年寄り」というイメージとは異なり、最近の還暦世代は若々しい人も少なくありません。
あっさりした魚介類よりもステーキやフォアグラといった肉料理を喜ぶ人も増えています。
とはいえ、60歳になると若いころに比べると内臓機能が衰えていることも考えられます。
胃もたれしにくい日本食を中心にメニューを検討するのがよいでしょう。
ここで注意点をひとつ。
あまりに年齢や健康を意識しすぎた、ヘルシー過ぎる地味なメニューにしてしまえば、「自分は年寄り扱いされたのか……」と主役を落胆させてしまうおそれもあります。
大切なのはバランスなので、メニュー構成が偏らないよう、よく考えて決めてください。
幅広い世代が楽しめるメニューを考えよう
還暦祝いには、主役の兄弟など高齢者層から孫世代の小さな子どもまで、幅広い年齢層の参加者が集まります。中には好き嫌いのある人もいるでしょう。
そのため、いろんな人が楽しめるバラエティー豊かな料理をセレクトしなければなりません。
たとえば、お寿司はお祝いの席の定番料理でもあり、還暦祝いにもおすすめです。中には生ものが苦手な人もいるかもしれないので、あらかじめ参加者に確認しておいた方がよいでしょう。
中華のコース料理は品数が多いため、大勢で還暦をお祝いするにはぴったりのメニューです。
また、中華料理店によくあるターンテーブルは子どもが珍しがって喜び、還暦祝いの主役に孫の笑顔を見せられますよ。
還暦祝いの会場を選ぶポイントは?
食事会をセッティングするための会場選びのポイントをご説明します。
レストランや料亭などのお店を予約する方法もありますが、ゆっくり過ごしてもらいたいという場合は、自宅で開催するのもよいでしょう。
食事会の費用相場
食事会の費用の相場は、どのようなところで開催するかによって大きく異なります。
たとえば、家族でレストランや料亭を利用する場合。せっかくのお祝いごとで、みんなが集まる機会だから、いつもより少し豪華なコースがいいという人もいるでしょう。
そうなると1人あたり5,000円〜10,000円かそれ以上になることもあるので、予算を決める最初の段階できちんとした計画を立てておくことが大切です。
また、家族旅行を兼ねてみんなで旅館に宿泊する場合は、1人あたり10,000円〜30,000円が費用の目安です。
食事会の場所を選ぶ前に
参加人数が多くなればなるほど、幹事役は会場選びでも頭を悩ませることになります。
レストランやホテルで開催する場合、時期によってお店の予約を取れないこともあるので、まずは参加人数やスケジュールの大枠を決めましょう。
よりアットホームな雰囲気で還暦祝いをしたいということであれば、自宅での開催もOKです。
自分たちで用意するためにどうしても手間はかかってしまいますが、その反面、低予算でできるというメリットもあります。
会の趣旨や主役の意向、体調などをふまえて、みんなで楽しめるような開催場所を決めましょう。
レストランやホテルでの注意点は
料亭やレストラン、ホテルには、還暦祝いのコースや個室が用意されているところもあります。
還暦祝いコースを選択することで、お祝いのシンボル「赤いちゃんちゃんこ」を貸し出してくれる施設もあり、用意する手間が省けます。
また、コース特典として参加者全員の集合写真を撮影してくれるプランもあるので、ぜひ利用してください。きっと思い出に残る還暦祝いとなるでしょう。
ただし、日帰りで開催するときはアルコールのことも注意が必要です。
交通アクセスが不便なところは自家用車で来場する人もいます。そうした参加者に配慮して、タクシーや送迎バスなどの交通手段も考えておくことが大事です。
還暦祝いの会場をレストランなどにした場合、贅沢な料理を楽しめたり、細やかなサービスを受けられるという大きなメリットがあります。
ただし、開催費用が高くなることや、小さな子どもが参加するときはほかのお客さんに気をつかわなければならないなど、自宅での開催にはない注意点があることも覚えておきましょう。
自宅で食事会を開催
自宅で食事会を開く場合は、予算も1人当たり3,000円〜5,000円程度で済みます。また、家族や親族のみでの開催なら、全員がリラックスして還暦祝いを楽しめるでしょう。
どのようなお祝いメニューを用意すればいいのか悩んだら、先述したような慶事にふさわしい料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。ネットや書籍でレシピを探せば、たくさん見つけられます。
「準備や調理、後片付けに手間がかかるのはちょっと……」と心配になったら、お寿司などの宅配サービスでも問題ありません。準備も最低限で済むために宅配利用はおすすめです。
ほかに、最近はスマホアプリから予約できる料理の宅配サービスも増えてきています。どのようなものがあるのか、一度チェックしておきましょう。
出張料理サービスを利用する
キッチンやリビングの広さに余裕があれば、出張料理サービスも利用する価値はあります。
寿司職人やフレンチのシェフといったプロの料理人が食材を持参し、依頼人のキッチンで調理してくれるサービスもあります。
自宅と外食、双方のいいとこ取りといえるちょっと贅沢なサービスで、お祝いらしいプレミアム感も演出できるでしょう。
食事会を成功させるための秘訣
還暦祝いの食事内容や会場設定のほかにも、気をつけるべきことがあります。楽しい還暦祝いのひとときを過ごせるよう、いま一度確認しておきましょう。
誰を招待するかに気を配る
会場選びの項でも説明しましたが、日程と参加人数は最初に決める必要があります。また、誰を招待するかにも気を配らなくてはなりません。
家族で開く還暦祝いであっても、あとから「参加したかったのに呼ばれなかった」「会があったことを知らされていなかった」などと言われないために事前のアナウンスを忘れないようにしましょう。
もちろん、一番大事なのは還暦祝いの主役の気持ちです。本人が会いたがっていない相手には最初から声をかけないなど、一定の配慮は必要となります。
参加者が決まったら、プレゼントを渡す役や司会をお願いした人なども早めに依頼しておきましょう。
少人数なら家族旅行を兼ねるのもおすすめ
還暦祝いでは、食事会だけでなく家族旅行も兼ねて行う、というやり方もあります。その場合、1人あたりの相場は10,000円〜50,000円が目安です。
祖父母から孫まで家族水いらずの温泉旅行は、みんなが歳を重ねていくほど、なかなかできないこと。孫と一緒の旅行は一生の思い出に残るもので、還暦祝いの主役は絶対に喜んでくれるでしょう。
少人数なら主役も周りに気をつかわず、気楽に楽しんでもらえるはず。また、久しぶりに親子でじっくりと語り合うよい機会になるかもしれません。
段取りと流れをしっかりおさえる
家族のお祝いごとであっても、段取りは重要です。
途中で何らかのトラブルがあっても笑って許してもらえるかもしれませんが、やはりスムーズな流れで進められたほうが、お祝いごとなので縁起よく感じられます。
レストランなどである程度大きな規模の食事会を開くなら、
- 開会の挨拶
- 参加者からの祝辞
- 乾杯
- 食事と歓談
- お祝いのスピーチや余興
- プレゼント贈呈
- 還暦を迎えた方からの挨拶
- 締めの挨拶
という流れで進めることが一般的です。
プレゼント贈呈は盛り上がるタイミングのひとつなので、贈り物選びも重要になります。
食事会で渡したい還暦祝いの贈り物
還暦祝いの招待者や方向性が見えたら、肝心のプレゼントも決めましょう。
自宅で食事会を行う場合は、高級な魚介類やお肉などの食材を持参するのもよいでしょう。
また、スケジュールの都合上、食事会を開催できない場合は、還暦祝いの記念になるプレゼントだけでも贈ると喜ばれます。
父や母の食事会で喜ばれるプレゼント
食事会の開催自体が素適なプレゼントともいえますが、やはり記念になる贈り物を渡して会を盛り上げたいところです。
その場で主役にプレゼントの包みを開けてもらったり、身に付けてもったりすれば、会はいっそう盛り上がります。
また、還暦祝いの品としてお酒を贈ることもよくあります。お酒ならその場ですぐに楽めるのでおすすめです。
主役がお酒の飲める男性なら、日本酒や焼酎などのプレゼントを検討するのもいいでしょう。
女性が主役なら、還暦祝いに赤ワインを贈ることがあります。これも、その場でみんなで味わうことができます。
また、お花も外せない定番プレゼントで、女性なら誰もが嬉しく思うものです。
高級レストラン利用券をプレゼントする手も
何らかの事情で還暦祝いの食事会をどうしても開催できないという場合は、主役のご夫婦に食事券を贈るというアイデアも喜ばれるでしょう。
両親の思い出の場所で、豪華なディナーを夫婦水いらずで楽しんでもらうという粋な計らいです。
還暦の60歳で会社を定年退職する人も多く、第2の人生がスタートします。これから一緒にいる時間が長くなる夫婦が、お互いへの感謝の気持ちを新たにするよいきっかけになるかもしれません。
還暦以降の長寿祝い、食事会の注意点
ここまで還暦祝いの食事会について解説してきましたが、還暦以外にもさまざまな長寿祝いがあります。
現代人の平均寿命は伸び続けているため、長寿を祝う機会はこれから何度でも訪れるでしょう。
「両親の還暦祝いができなかった」という人は、まだ古希や喜寿、傘寿などのお祝いがあります。
その後の長寿祝いを盛大に祝ってあげましょう。
古希・喜寿以降のお祝いの食事会
一例を挙げると、古希は70歳、喜寿は77歳と、いずれも70代のタイミングで行う長寿祝いです。
食事会などの大筋は還暦祝いと変わりませんが、年齢が上がるにつれて、還暦の時に比べて移動が大変になるなど、配慮すべきことが増えていきます。
また、レストランのメニューで味付けが濃いものや硬い肉は避けたい場合もあるかもしれません。
自宅なら、家族水いらずのお祝いとなり、主役が疲れたときもすぐに休めるという安心感もあります。
祝う側としては「せっかくだから高級なお店に連れて行きたい」という気持ちもあるかもしれませんが、主役本人の希望や体調をなによりも優先しましょう。
【まとめ】還暦祝いでの食事会場の決め方と縁起のよいメニュー
以上、還暦祝いで喜ばれる食事メニューや、食事会を計画する際の注意点を解説してきました。
レストランや料亭、ホテルなどで外食するケースと、自宅で準備する食事会には、それぞれメリット・デメリットがあります。
いずれにしても、予算や周囲の意見も参考にしつつ、主役の好きな食べ物を中心に考えましょう。
食事会自体もプレゼントのひとつですが、記念の贈り物を用意すると、お祝いしてもらった嬉しい気持ちを思い出すきっかけになるでしょう。
どのようなプレゼントが欲しいのかを本人に確認しても、気をつかって「いらない」「欲しいものは特にない」という答えが返ってくるかもしれません。
そんなときは、本人が好きな品物を選べるカタログギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。
カタログギフトの掲載商品の中には、レストラン利用券が掲載されているコースもあります。
また、ファッションや小物雑貨、グルメ、体験型ギフトなど、品ぞろえが豊富なカタログギフトを雑誌感覚で眺められるという楽しみ方もできるでしょう。
還暦祝いの食事会と贈り物で悩んでいたら、まずはカタログギフトの無料サンプルを取り寄せてみることをおすすめします。
心のこもった素適なお祝いの企画に、今回お伝えした情報をぜひお役立てください。