60歳の還暦が厄年と重なっていることをご存知ですか?
お祝い事とお祓いのどちらを先にすべきか、そもそも同じ年に両方行なってよいものなのか、迷ってしまうかもしれません。
この記事では、それぞれの意味や概要、知っておきたい注意点について解説します。
目次
そもそも還暦とは?
「60歳=還暦のお祝い」は知っていても、還暦の由来は意外に知られていないもの。
そこで、そもそも還暦とは何なのかを解説します。
還暦の由来は干支(えと)から
還暦のことを知るには、まず干支について理解する必要があります。
干支は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二支で知られます。
しかし、これら十二支だけでなく「甲・乙・丙・丁・戌・己・庚・辛・壬・癸」の十干(じっかん)と合わせたものこそが本来の意味の干支です。
どちらも毎年変わり、組み合わせは60種類あります。
たとえば今年、2024年なら「甲辰(きのえ・たつ)」で、次に甲辰となるのは60年後の2084年。
その次は2144年。誕生した年の60年後に、再び誕生年と同じ干支になるわけです。
このように、生まれた時と同じ「暦」に「還」ることから60歳を「還暦」と呼ぶようになりました。
還暦の数え方
もともと還暦は、数え年で61歳になったときとされています。
数え年は「赤ちゃんが胎内ですでに生命を宿している」と解釈し、生まれた時点ですでに「1歳」という考え方です。
また数え年では、誕生日に1歳増えるのではなく、毎年1月1日になると全員がいっせいに歳を取るものと考えます。
しかし、最近は満60歳になる誕生日の前後に還暦祝いを行う傾向にあります。
数え年よりも満年齢の数え方の方が現代人にとって馴染みがあり、わかりやすいためです。
還暦以外の長寿祝い
昔は平均寿命が50年程度だったこともあり、60歳といえば立派な長寿でした。
しかし、時代とともに寿命も伸び、今では60歳が高齢とはいえなくなりました。
そのため、還暦祝いは長寿祝いというよりも人生の節目を祝う意味合いが強くなったのです。
いまなら、還暦の後にやってくる古希、喜寿、米寿、白寿などが長寿祝いといえるでしょう。
いずれも数え年で、古希は70歳、喜寿は77歳、米寿が88歳、白寿が99歳のタイミングです。
還暦祝いのポイント
赤いちゃんちゃんこをはじめ、還暦祝いにはいくつかの定番があります。ポイントを押さえておきましょう。
還暦は食事会や家族旅行で祝うことも
還暦祝いといえば、よく行われるのが食事会。
どこで開催すればよいのか悩みますが、本人の希望に沿って選ぶことが何よりも重要です。
料亭やホテルでは、還暦祝い専用のプランを用意しているところもあります。
あらかじめ赤いちゃんちゃんこを用意してもらえたり、集合写真の撮影をしてくれるなどのメリットがあるので、ぜひ利用しましょう。
また、還暦祝いで家族旅行を計画してあげれば主役に喜ばれます。
自分の両親が還暦を迎え、自分の子どもも連れて三世代で旅行に行けば、にぎやかな還暦祝いになって楽しんでくれるでしょう。
スケジュール的に難しい場合は、旅行券などの体験型ギフトを贈り、夫婦2人で旅行を楽しんでもらうというやり方もおすすめです。
予算に限りがある場合は自宅で食事会を開くだけでもOKです。
食事の用意が大変なら、最近増えている通販のお取り寄せやデリバリーなども活用し、無理のない範囲で準備しましょう。
還暦祝いのプレゼント、最近の人気は?
還暦祝いで連想するものといえば赤いちゃんちゃんこ。
しかし、必ず用意しなければならないわけではありません。
主役の好みや趣味などを考えて、心から喜ばれるプレゼントを選びましょう。
たとえば、お酒だったら食事会で参加者と一緒に味わえます。
日本酒や焼酎はもちろん、ちゃんちゃんこの赤にちなんで赤ワインなどもおすすめ。
長く使ってもらえる品としては筆記用具も定番です。
高価な万年筆やボールペンは自分では買うタイミングが難しいので、プレゼントにふさわしいといえます。
家族からの贈り物にお返しは不要
還暦祝いのプレゼントをもらった主役は、お返しをしなければならないのでしょうか?
お返しの必要性については考え方が分かれます。
出産祝いに対して内祝いがあるように、還暦祝いもお返ししたほうがいいのではないか?と思ってしまうでしょう。
結論をいえば、お返しが必要かどうかは特に決まりがなく、ひとえに個人の判断に負うところが大きいです。
もしお返しをするのであれば、いただいた額の3割から半額相当の品を選ぶのが一般的なマナーとされます。
ちなみに、家族から贈り物があった場合については、基本的にお返しの必要はありません。
それでも何かお礼をしないと気が済まないという人は、食事に招待するのもよいでしょう。
厄年の起源は平安時代!
ここまで還暦祝いについて解説しました。次は厄年について確認しておきましょう。
厄年は古くから日本に根付いている風習であり、起源は平安時代にまでさかのぼるといわれます。
厄年の年齢は性別によって異なり、「前厄・本厄・後厄」の3年間にわたって災厄が訪れるものいわれてきました。
なかでも災厄の訪れる可能性が高いとされているのが大厄です。
男性と女性それぞれの厄年
男性(数え年)
- 本厄:25歳、42歳、61歳
- 前厄:24歳、41歳、60歳
- 後厄:26歳、43歳、62歳
- 大厄:42歳
女性(数え年)
- 本厄:19歳、33歳、37歳
- 前厄:18歳、32歳、36歳
- 後厄:20歳、34歳、38歳
- 大厄:33歳
注目は、男性の本厄が数えで61歳となり還暦と重なる一方で、女性の最後の本厄は37歳なので還暦とは重ならないという点です。
ただし、地域や神社の考え方によっては「女性も男性と同様、60歳・61歳・62歳を厄年とする」となる場合もあるため、一概にはいえません。
本厄の年には、お寺や神社で厄払いや厄除けを行うのが一般的。
また、科学的に明確な根拠があるわけではありませんが、本厄にあたる年代は体調に変化が出やすいともいわれます。
いずれにしても、日ごろから体調管理には気をつけ、健康診断も定期的に受けましょう。
厄払いのポイント
厄払いは古くからある風習ですが、「めったにないことなのでよく知らない」という人も多いでしょう。
そこで、意味や神社などで行う場合の相場について解説します。
なぜその年齢で厄払いするのか
諸説ありますが、男性の場合、25歳が独り立ちするタイミングであること、42歳が社会的な責任を負う年齢とされ、60歳は長寿というのが元々の理由です。
女性の場合は、19歳が婚姻や出産、33歳や37歳が出産や子育てで体調の変化が出る年齢とされています。
つまり、いずれも肉体面や精神面、環境面で変化が起きやすい時期なので「厄が憑きやすい年」と考えられ、厄払いが必要とされたのでした。
厄払いの相場
神社の場合、厄払いの祈祷のお礼として「初穂料(はつほりょう)」を渡します。金額は5,000円〜1万円が目安です。
金額は前もって神社に確認しておくとよいでしょう。
もしも金額に決まりがない場合は、「4」や「9」の金額は避けるようにしてください。
初穂料の「のし」マナーや神社での作法について、詳しくは以下の記事で解説しています。
厄払いは地方によって異なる
古くから、日本人は厄除けや厄落としに関心がありました。
そのため、各地域によって特有の厄払いの風習があります。
例えば、厄年の年齢も各地域の特徴のひとつ。
福井県では男性が25歳・37歳・42歳・61歳、女性19歳・33歳が厄年です。
他にも厄年に何をすべきかといったことも地域で異なりますので、神社や家族、知人に確認しておくとよいでしょう。
還暦の厄払い方法
還暦と厄払いについて概要を説明してきました。
それではいよいよ、男性が還暦と厄年を同時に迎えたときは何をすればよいのか、解説します。
還暦祝いには厄落としの意味もある
還暦祝いの赤いちゃんちゃんには魔除けの意味があります。
もともと「ちゃんちゃんこ」とは、赤ん坊をさまざまな困難から守ることを願って着せる産着です。
そして、「赤」という色自体にも魔除けの意味があるとされてきました。
そのため「還暦自体に魔除けの意味があり、この年に厄払いは不要」とする考え方もあります。必ず厄払いしなければならない、というわけではなさそうです。
還暦祝いは赤い贈り物がポイント
厄払いの意味があるとはいえ、赤いちゃんちゃんこは「老い」を連想してしまい、最近では敬遠する人も増えています。
そこで、主役がちゃんちゃんこを望まないなら、代わりに魔除けの意味をもつ「赤い」贈り物をしてみてはいかがでしょうか。
ネクタイやスカーフ、革小物、花など赤い色のプレゼントはたくさんあるので、主役が喜びそうなものを選んでみましょう。
まとめ
還暦と厄年の関係について解説してきました。
還暦に厄年を迎えるのは、ほとんどの地域では男性に限ります。
厄年には厄払いをするのが一般的ですが、還暦そのものに厄払いの意味もあるので、厄払いは必要ないといえます。
神社によっては60年間無事に過ごしてきたことを神様に報告する「還暦参り」を受け付けているところもあります。
厄を払い、晴れて還暦となった主役には、喜ばれる品を贈りたいところ。
何をプレゼントすればいいか悩みますが、そんなときに便利なのがカタログギフトです。
カタログギフトなら、贈る側は悩まなくて済み、受け取った側も自分の好きなものを選べて、どちらにもメリットがあります。
カタログギフトの種類によっては「温泉旅行」「高級レストランの利用券」「工芸やスポーツなどの1日体験コース」など、還暦祝いにぴったりの体験型ギフトが取り扱われています。
素敵な還暦祝いにするために、カタログギフトを検討してはいかがでしょうか。
GiftA(ギフタ)おすすめ!還暦祝いで人気のカタログギフト
ここからは、GiftA(ギフタ)の還暦祝いで人気のカタログギフトを紹介します。
『北海道七つ星ギフト』
- 北海道の地元で愛される選りすぐりの逸品
- 読み物としても楽しめる、生産者の想いやこだわりの紹介記事も
- 雄大な海が育んだ海鮮・海産物や、大地の恵みである野菜類、畜産物をお届け
『美味百撰』
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- 産地・生産者・生産過程が明らかなので「安心安全」のグルメ
- 農産物や畜産物だけでなく定番スイーツや生鮮、総菜、酒類までを網羅
『ANA’s フレッシュ セレクション』
- “つくりたて とれたて” にこだわったグルメを厳選
- スイーツから高級和牛まで、鮮度と味にこだわった商品
- ANAグループのネットワークにより、日本中から選りすぐりの美味しいものをお届け
『麗(うらら)』
- 還暦祝いにふさわしい、高級感ある和装表紙
- 一流ブランド・メーカーから最高品質の商品をラインナップ
- 「もう物は十分」というご年配の方にも喜んでもらえる、温泉や食事券などの体験ギフトも充実
『47CLUB(よんななクラブ)』
- 全国47都道府県の地方新聞社イチオシのご当地グルメを掲載
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