「還暦祝いのメッセージで何を伝えればいいの?」と悩む人も多いのではないでしょうか?
還暦の主役は目上の人が多いため、言葉選びが大切です。
還暦とは、干支が一巡して「生まれた暦に還る」こと。
そして「赤ちゃんに戻る歳」と解釈され、第2の人生がスタートするという特別な意味をもちます。
プレゼントにすてきなメッセージを添えて「特別な誕生日」を演出しましょう。
贈る相手別の文例もご用意しましたので、「メッセージをどう書いたらいいかわからない」という人は、ぜひ参考にしてください。
目次
還暦祝いにメッセージカードを贈ろう
メッセージカードを贈れば、いっそう素敵な思い出として記憶に残るでしょう。
相手が親しい人の場合は、普段はなかなか口にできない「いつもありがとう」の気持ちを一緒に伝えるチャンスでもあります。
これまであらたまったメッセージは寄せたことがないという人も、この機会にぜひ筆をとってみてください。
メッセージを書く際のマナーについて
「どんな紙にメッセージを書けばいいの?」
「ご祝儀袋のときのように、筆記用具にマナーはある?」
こうした疑問を抱く人もいるかもしれません。
結論からいうと、還暦祝いのメッセージカードに特別なマナーはありません。
どのようなメッセージカードやペンを使ってもOKです。
紙を選ぶときのポイントは、相手の好みや雰囲気に合わせたデザインのもの。
たとえば、海が好きな人へ贈るときは、海や貝殻がデザインされている紙がおすすめです。
また、子どもと一緒に書く場合には、カラフルなペンを使っても可愛く仕上がりますよ。
還暦のお祝いにふさわしい、気持ちのこもったメッセージを楽しく書きましょう。
相手が職場の人なら寄せ書きもOK
自分だけでメッセージカードを書くのは恥ずかしいという人や、相手が職場の人なら、寄せ書きがおすすめです。
色紙に寄せ書きするとき、よくあるのは、メッセージを放射状に書いていくやり方。もちろん、書き方は自由なので、温かい言葉が並んでいれば、どう書いてもOKです。
寄せ書きは、見るたびに贈られたときのことを思い出すもの。飾っておくといつでも眺めることができるので、還暦の思い出の品としても喜ばれます。
また最近では「社員一同から感謝状を贈る」というのも人気のアイデアです。
テレワークなどによって全員が直筆の寄せ書きをすることが難しい場合には、皆からの気持ちとして感謝状を贈呈すると喜んでもらえるでしょう。
伝えるべきメッセージの3つの内容
次に、メッセージカードで伝えるべき内容を3つご紹介します。
下記の要素をすべて詰め込む必要はありませんが、ひとつの目安にすると、ちょうどよいメッセージの長さに仕上がるでしょう。
「おめでとう」という祝福の気持ち
まずは「還暦おめでとう」という祝福の気持ちを言葉にしましょう。これは必ず入れたい内容です。
もちろん口頭でも伝える言葉ではありますが、あらためてメッセージカードに書けば、いっそう還暦の主役に喜ばれるでしょう。
「ありがとう」という感謝の気持ち
祝福のメッセージを書いた後は、これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。
何をしてもらって嬉しかったのか、具体的なエピソードを書けば、相手に感謝の気持ちがしっかりと伝わります。
たとえば、お母さんへ向けたメッセージなら
「家事や育児だけでなく仕事までも完璧にこなしていたね。本当にありがとう。今の私がいるのは、お母さんのおかげです」
といったようにシンプルな感謝の言葉をつづってください。
また、会社でお世話になっている上司へのメッセージなら
「入社したばかりで何もわからなかった私に、厳しくも優しいたくさんのご指導をくださり、大変感謝しております」
などと伝えれば喜ばれるでしょう。
感謝の気持ちを日常的に伝えている人は少ないかもしれません。
還暦祝いという特別な機会に感謝の気持ちを存分に伝えれば、主役にとっても自分にとっても忘れられないお祝いとなるはずです。
「長生きしてね」というお祈りの気持ち
無事に還暦を迎えた人には、これからも健康でいてもらいたいですよね。
そこで、メッセージの最後には「これからも元気で長生きしてね」というお祈りの気持ちを添えましょう。
冒頭でもご説明しましたが、還暦を迎えるということは第2の人生の始まりを意味します。
長寿のお祝いも、まだまだ続きます。そのため、これからの人生にエールの言葉を贈ることも大切です。
「これからまだまだ長い人生を謳歌してね」
「今後もますますご活躍くださるようお願い申し上げます」
など、還暦の主役の背中を押してあげるような言葉で締めくくるのがベストといえます。
メッセージを贈るときの注意点は?
ここで、還暦祝いのメッセージを贈る際の注意点を4つご紹介します。
不吉な言葉は絶対にNG!
結婚祝いや出産祝いなどと同じように、不吉な言葉は避けましょう。
還暦祝いで避けるべき言葉は、次のようなものです。
- 苦
- 死
- 痛む
- 老ける
- 老い
- 弱る
- 散る
- 衰える
- 萎える
- 終わる
常識的に考えて、還暦のメッセージに「苦」や「死」の文字を書くことはないでしょう。
しかし「終わる」は、「定年の退職を迎えて、ようやく長かった会社員生活が終わったね」などと悪気なく使ってしまいそうです。
なるべく不吉な言葉は使わないよう、意識して書くようにしてください。
コツは、メッセージカードに書き始める前に、まずは別の紙に下書きしてみることです。
読み返してみて、上に並べたような不吉な言葉を使っていたら必ず書き直してくださいね。
老いを感じさせないよう配慮する
不吉な言葉よりもさらに注意したいのが「老いを感じさせる言葉や文章」です。
昔は平均寿命が短く「60歳まで生きられたらおめでたい」とされました。
そのため還暦祝いが行われるようになったともいわれています。
しかし、現代は「人生100年時代」。60歳を過ぎてもまだまだ元気に働いている人がたくさんいます。
こうした中で老いを感じさせるメッセージを贈ってしまうと、「老人扱いされた」と気分を害してしまう可能性もあります。
相手がご両親や祖父母の場合は冗談として受け流してもらえるかもしれませんが、身内以外に贈る際には失礼のないように十分に注意しましょう。
伝えたいことを具体的に書くのがコツ
お祝いメッセージを贈るときは、何に対しての気持ちなのかをきちんとわかるように記しましょう。
たとえば、いきなり「おめでとう」とだけ書くのではなく、「還暦おめでとう」と還暦を迎えたことへの祝福の気持ちを明確にします。
また「今までありがとう」だけでは何に対して感謝しているのかがわかりません。
そこで「正社員として毎日朝から晩まで働いていたのに、帰ってきてから家事や育児を頑張ってくれてありがとう」など、具体的な内容とともに感謝の気持ちを表現すると、グッと心に響く表現になります。
これまで仕事を頑張ってきたお父さんには
「毎日仕事を頑張ってくれてありがとう、お疲れ様です!定年までのあと5年間も頑張ってね」
といったメッセージがおすすめです。
「おめでとう」「ありがとう」という感謝の言葉だけでも気持ちは伝わりますが、より感動してもらえるメッセージにするなら、相手に伝わるように書きましょう。
文例はそのまま使わず自分の言葉に置き換える
還暦祝いのメッセージは、贈る本人が還暦を迎えた相手のことを想って祝福や感謝の気持ちを書くものです。
それぞれに相手との思い出が必ずあるはずなので、エピソードを盛り込むことでリアルなお祝いメッセージになります。
このあとご紹介する文例はそのまま使わずに、ぜひ自分の言葉に置き換えて考えてください。
文例をテンプレートのように使ってしまうと、「他人事のような内容だな」と冷たい印象を与えかねません。
ご紹介する文例を自分の言葉でアレンジしながら、素敵なメッセージを考えてみてくださいね。
還暦祝いのメッセージ、親しい相手への文例集
ここからは、還暦祝いに使えるメッセージの文例を贈る相手別にご紹介します。
「何をどうやって書いたらいいのかわからない」という人へのヒントになるようご紹介しますので、これらの文例をアレンジしてみてください。
妻へのメッセージ
奥様に向けたメッセージでは、家事や育児などに感謝する言葉を添えると喜ばれます。
また夫婦2人だけの思い出について綴ると素敵なラブレターになることでしょう。
【文例1】
◯◯、還暦おめでとう。結婚してから35年間も一緒にいるから存在が当たり前になってしまっていたけれど、いつも本当に感謝しています。
掃除に洗濯、食事の支度など家事全般を一生懸命にやってくれてありがとう。
◯◯がいなかったら今の自分はいないと感じています。
この先、まだまだ続く長い人生を一緒に楽しく過ごしましょう。
これからもよろしくお願いします。
【文例2】
◯◯へ、還暦おめでとう。
いつも家族の健康を気づかってくれてありがとう。
◯◯がいたから家族全員、健康で過ごすことができました。
また、私が仕事で壁にぶつかったときもそばにいてくれてありがとう。
これから第2の人生が始まります。
一緒に旅行して、おいしいものを食べて、さらに楽しい思い出をいっぱいつくっていきましょう。
これからも末長くよろしくお願いします。
お父さん、お母さんへのメッセージ
ご両親には、これまで育ててもらった感謝の気持ちや、「これからは自分が支える番だ」という頼もしいメッセージをつづりましょう。
【文例1】
お父さん、還暦おめでとうございます。
これまで家族のために一生懸命働いてくれて、心から感謝しています。
家族が仲よくまとまっていられたのも、本当にお父さんのおかげです。
お父さんの背中を見て育ち、安心してここまでこられました。
これからは、どうか自分の時間とお母さんとの時間を大切に長生きしてくださいね。
何かあったら、今度は私がお父さんを支えます。
これからもよろしくお願いします。
【文例2】
お母さん、還暦おめでとう。
これまで、自分のことよりも子どもたち3人を育てるために家事・育児に専念してくれてありがとうございました。
学校から帰るといつもお母さんが笑顔で迎えてくれて嬉しかったよ。
今から思い返せば、本当に温かい家庭で育ててもらったなと感謝しています。
子どもたちも無事にみんな自立したので、これからは自分の時間を楽しんでください。
健康にだけは気をつけて、これからも長生きしてね。
義父・義母へのメッセージ
義父や義母へのメッセージは、実の両親よりも少しだけ丁寧な印象に仕上げるよう心がけましょう。
【文例1】
お義父さん、還暦を迎えられまして誠におめでとうございます。
いつもこちらの様子を気にかけて電話をくださり、本当にありがとうございます。
これからも元気にお仕事頑張ってください。
また、第2の人生としてご自分の時間を思う存分楽しんでくださいね。
今後ともよろしくお願いいたします。
【文例2】
お義母さんへ、還暦を迎えられまして誠におめでとうございます。
いつも地域の活動に参加していて何事にも積極的なお義母さんを見ていると、私も頑張らなければと励まされます。
また、そちらへ遊びに行くといつもおいしい手料理を出してくださりありがとうございます。
お義母さんが作られる料理が毎回楽しみで、帰省のときはうきうきしています。
毎日お忙しいとは思いますが、お義母さんのご健康を家族一同願っております。
これからもよろしくお願いします。
祖父・祖母へのメッセージ
祖父母に贈る際には、自分がまだ小さかったときの思い出を盛り込んであげると喜ばれます。
【文例1】
おじいちゃん、60歳の還暦おめでとう!
私が小さい頃、何度も公園へ遊びに連れて行ってくれたことをよく覚えています。
私が帰りたくないと泣いたときも優しく抱っこしてくれたよね。
今でもあの公園の横を通りかかったときには、おじいちゃんとの楽しい記憶がよみがえります。
これからまだまだ長い人生、おばあちゃんと2人で楽しく過ごしてくださいね。また遊びに行きます!
【文例2】
おばあちゃん、還暦おめでとうございます。
私が小学生の頃、学校から帰ると真っ先におばあちゃんの家で宿題をやっていたよね。
また、お母さんが帰ってくるまで、歌を唄って楽しませてくれたこともよい思い出です。
わがままばかり言っていた幼い私と遊んでくれて本当にありがとう。
今度は私が支える番だから、いつでも頼ってください。健康にだけは気をつけて長生きしてね。
恩師へのメッセージ
お世話になった、あるいは今も関わりのある恩師へのメッセージでは、「恩師のおかげで今がある」という感謝の気持ちを伝えましょう。
【文例1】
◯◯先生へ。
この度、還暦を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。
いつも懇切丁寧なご指導をいただきまして感謝申し上げます。
◯◯先生は現在もご活躍されているため、還暦と聞いてもあまりピンときません。
常に若さがあふれる◯◯先生は私の憧れでもあります。
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
【文例2】
◯◯先生、この度、還暦を迎えられたということで、心よりお慶びを申し上げます。
◯◯先生が進路相談で私の話を真剣に聞いてくださり、的確なアドバイスをくださったことで、私は長年の夢だった◯◯の仕事に励んでおります。あのときは本当にありがとうございました。
これからの先生のご活躍を願っております。どうかくれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
職場関連のメッセージ、上司や取引先への文例集
上司や取引先の方に還暦祝いのメッセージをつづる際には、ビジネス文書のような丁寧さを交えましょう。
【文例1】
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
◯◯様には、今年還暦の歳を迎えられましたこと、謹んでお慶び申し上げます。
いつもお元気で若々しいお姿から、還暦をお迎えしたとお伺いして驚いております。
お祝いのしるしまでに心ばかりではございますが、おいしい日本酒をお贈りいたしましたのでどうぞお納めください。
これからも益々のご健勝、ご活躍を期待しますとともに、あわせてご家族の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
【文例2】
この度は還暦を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。
還暦のお祝い事は、見た目も心も若々しい◯◯様にとって抵抗をお感じになられるかもしれません。
私自身、◯◯様が還暦をお迎えになられたことに驚いておりますが、人生の節目を無事に迎えられたことにお祝いの言葉を申し上げたいと思います。
誠におめでとうございます。今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
まとめ
この記事では、還暦祝いのメッセージに書くべき内容や注意点、文例をご紹介しました。
身内へ贈るメッセージでは、思い出のエピソードを振り返りながらお祝いや感謝の気持ちをこめて書いていきましょう。
上司や取引先の相手へ贈る場合には、ビジネス文書のような丁寧さが必要です。
どちらにしても、一度、別の紙に下書きし、読み返してみて「不吉な言葉を使っていないか」「文章として正しいか」を確認してからメッセージカードに書き写すことをおすすめします。
今回ご紹介した文例は、いずれも実際に使えるようなメッセージです。
しかし、還暦を迎えられた相手を想いながらご自身の言葉に置き換えて、喜ばれる内容を考えてみてくださいね。
もし、還暦祝いに何を贈ろうか迷っているならカタログギフトがおすすめです。受け取った方が好きな物を選べることから、人気が高まっています。
GiftA(ギフタ)おすすめ!還暦祝いで人気のカタログギフト
ここからは、GiftA(ギフタ)の還暦祝いで人気のカタログギフトを紹介します。
『北海道七つ星ギフト』
- 北海道の地元で愛される選りすぐりの逸品
- 読み物としても楽しめる、生産者の想いやこだわりの紹介記事も
- 雄大な海が育んだ海鮮・海産物や、大地の恵みである野菜類、畜産物をお届け
『美味百撰』
- 食の匠が全国から厳選した ”本物の味” 100選
- 産地・生産者・生産過程が明らかなので「安心安全」のグルメ
- 農産物や畜産物だけでなく定番スイーツや生鮮、総菜、酒類までを網羅
『ANA’s フレッシュ セレクション』
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『麗(うらら)』
- 還暦祝いにふさわしい、高級感ある和装表紙
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『47CLUB(よんななクラブ)』
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