初盆(新盆)法要で、施主が列席者へ感謝を込めて用意するのが「お返しの品」です。
早めに用意したいところですが、品物選びにお困りの方も多いのではないでしょうか?
初盆のお返し(引き出物)の相場は1,000円〜3,000円程度とされていて、四十九日より予算が減ることもしばしば。
「予算内でいいものが見つからない…。」というお悩みもよくあるようです。
そこでこの記事では、初盆法要の施主の方に向けて、以下のことを解説します。
復習しておきたい法事の贈答マナーもしっかり説明しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
初盆のお返し|必ず押さえたい「3つの鉄則」とNG品
初盆のお返し(引き出物)の品を選ぶ際には、以下の3つの条件を押さえましょう。
<初盆のお返しの品選び3つの鉄則>
- 消えもの…食品やタオル・入浴剤など「消費したらなくなり、形に残らないもの」
- 軽くてかさばらないもの…当日帰り道で邪魔にならず持ち帰りやすいもの
- 日持ちするもの…1か月以上を目安に、最低でも2週間ほど賞味期限があるもの。
◎相手に気を遣わせたり、困らせたりしない配慮が大切です!
反対に、避けるべきタブーの品もあります。
<初盆のお返しにタブーの品>
- 四つ足生臭もの…肉や魚などの「生もの」
- おめでたいデザイン…松竹梅・鶴亀・紅白・うさぎ・ふくろうなど
- 慶事に贈る品…かつお節、昆布、酒など
パッケージは、グレーや紺、白、薄紫のような落ち着いた色味のものを選びます。
赤や金色を基調とした華美すぎるデザインは避けましょう。
また、ご家庭や地域性によって判断が分かれるのが「商品券」です。
お返しに商品券を検討中の方はこちらの記事も参考にしてください。
▼相場・マナーなど初盆のお返し基本知識はこちらをチェック!
【10選】初盆のお返しに人気の品物。おすすめランキングTOP7
ギフト専門店GiftA(ギフタ)が作成した、初盆のお返しオリジナルランキングを紹介します。
ギフト専任のスタッフが、法事のお返しに人気の品物の中から「とくに初盆にふさわしい品物」をピックアップしました。
季節も考慮し「香典返し」「四十九日」に贈った定番品とはひと味違った品物ばかりです。
どれも初盆にふさわしい、マナーにのっとった品物ですので、ぜひ参考にしてください。
1位 清涼感がカギ「ひんやりしたスイーツ」
冷やしておいしいさわやかなスイーツは、真夏に行われる初盆のお返しに最適な品のひとつ。
夏らしさ満点の「ゼリー」はもちろん、上品さを兼ね備えた「水ようかん」「わらび餅・くず餅」など、冷たい和菓子も人気です。
暑い中、親戚一同が遠方から集うことも多い初盆。
移動や暑さの疲れを癒すひんやりとしたスイーツなら、相手の体をいたわる気持ちも伝えられるでしょう。
▼あられやフィナンシェなど、初盆に人気のお菓子はほかにも多数
華やかなゼリーは「上品さ」を意識
ゼリーは見た目のカラフルな品が多いため、初盆法要のような儀礼的な場にふさわしいか、迷う方もいるかもしれません。
結論としては、ゼリーは初盆の引き出物に適しているといえるでしょう。
ただし初盆の雰囲気を損なわないためには、上品で洗練された品を選ぶことが大切です。
贈答用として有名なブランドで、包装やゼリーの詰め方が美しい品物を選べば、初盆法要でも安心して贈れます。
それでも心配な場合には、ゼリーよりもぐっと落ち着いた印象の「わらび餅・くず餅」などを選ぶとよいでしょう。
2位 外さない贈り物「グルメカタログギフト」
カタログギフトは香典返しをはじめとする弔事の贈り物の定番で、初盆のお返しにも人気です。
「香典返し」や「四十九日のお返し」に総合カタログギフトを贈った方は、食べ物に特化した「グルメカタログギフト」を選ぶとよいでしょう。
食品は「消えもの」で邪魔にならないため、列席者の好みやライフスタイルを問わずに贈れます。
多くの親族が集まり、「全員の好みに合うお返しが思いつかない」というときにも最適です。
またグルメに特化している分、3,000円前後の低価格帯でも品物は多岐にわたり、充実しています。
予算が少なくとも、満足してもらえるお返しになるでしょう。
3位 夏を乗り切るごはんのお供「高級梅干し」
食欲や体力が落ちがちな夏には、ごはんが進む健康的なギフトもよく選ばれます。
なかでも日本の伝統的な食材である「梅干し」は、昔から弔事の贈り物として重宝されてきました。
弔事向けの格調高い品物が多数そろうため、目上の方にも贈りやすい夏ギフトです。
食べ応えのある「お茶漬け」もおすすめ
初盆法要に子どもや学生が多く集まり、梅干しが贈りにくい場合には「お茶漬け」もおすすめです。
夏バテ気味でもさらっと食べられるお茶漬けは、昼食はもちろん、勉強に精を出す学生の夜食にも重宝します。
大ぶりな具材が載った、食べ応えのあるお茶漬けは当店が自信を持っておすすめする品です。
4位 初盆の定番ギフト「素麺(そうめん)」
そうめんは、冷やすとおいしい初盆には定番の食品ギフトです。
家族の多い家庭には、とくに満足してもらえるでしょう。
贈答用の高級なそうめんは、スーパーなどでいつでも購入できる品とは味や食感が格段に違うといわれます。
手作業で製造される「手延そうめん」を選びましょう。
【コシのあるうどんも人気】
5位 夏も心地よい肌ざわり「国産タオル」
タオルは「悲しみを包み込む」という意味を持ち、昔から法事の引き出物の好適品とされてきました。
引き出物には肌ざわりがよく見た目も美しい、今治タオルなどの「国産タオル」がおすすめです。
初盆の時期には吸水性や通気性に優れたガーゼタオルを選ぶと、暑い日のお風呂あがりにも気持ちよく使っていただけるでしょう。
色は「白」がもっともふさわしいとされるほか、水色やグレー・クリーム色などの落ち着いた色味も好まれています。
6位 暑い時期にも人気「コーヒーギフト」
コーヒーは、初盆をはじめとする法事の引き出物として一年中人気があります。
初盆の時期におすすめなのは、スティック型などのインスタントタイプです。
夏でもホットコーヒーを好むという人は多いですが、やはりアイスで飲みやすい品の方が気に入ってもらいやすいでしょう。
インスタントコーヒーなら、お湯の量を調整して氷を入れ、アイスコーヒーをつくるのも簡単です。
7位 夏のお風呂を快適に「入浴剤」
法事で贈る入浴剤には「悲しみを洗い流す」という意味があります。
夏らしいすっきりとした香りの入浴剤を贈れば、暑い日も快適に入浴してもらえるでしょう。
また、ひんやりする成分や炭酸成分入りの品物も人気です。
年配の方や小さな子どもには刺激に感じる場合があるため、成分・効能によって贈り分けるなど配慮しましょう。
【7選】初盆のお返し|贈る相手に合わせた人気の品
初盆にふさわしい品物は贈る相手によっても変わってきます。
より配慮や心遣いが伝わるよう、列席者の年齢層や関係性を踏まえて選ぶことが大切です。
高齢の方|「食べやすいお菓子」がおすすめ
初盆法要の列席者に高齢の方が多い場合、お返しの品選びには配慮が必要です。
食べやすさに配慮したお菓子なら、高齢の方も安心して日々のおやつやお茶請けに食べていただけます。
<高齢の方に贈りやすいお菓子>
- おせんべい…固いものを避け、薄焼きせんべいや軽い食感のあられを選ぶ。
- ゼリー…のどにつかえやすい「寒天」よりくちどけのよい「ゼラチン」が適切。さくらんぼやぶどうなど、誤嚥しやすいフルーツにも注意。
- あんこ系…のどにはりつきやすいおもちや最中は避ける。「ようかん」がおすすめ。
お菓子と合わせて、のどを潤す「お茶」をセットで贈ってもよいでしょう。
ご近所さん|500円~1000円の高見え手土産
ご近所さんと交流がある場合は、500円〜1000円程度でも満足度の高い手土産を用意しておきましょう。
初盆の期間中は、ご近所さんがお線香をあげにきてくださるケースが多々あります。
また葬儀が家族葬だった場合には、列席できなかった地元の友人が帰省に合わせて訪問してくれることもあるでしょう。
ご近所さんや友人が法要に参加しなくとも、訪問への感謝を込めて心ばかりの手土産を贈ると気持ちが伝わります。
- 500円〜購入できる百貨店ブランドのお菓子
- 有名店のコーヒーギフト
- 普段あまり目にしない珍しいお菓子
などを選べば、低予算でも満足度の高い手土産になるでしょう。
▼お茶・タオル・スープ…1,000円以下の手土産はこちらもチェック。
仲のよい親戚|おしゃれなお菓子や日用品もOK
親戚同士の付き合いが深く気心が知れているなら、肩ひじ張らずに品物を選んでもよいでしょう。
マナーの範囲内で、相手に喜ばれるおしゃれな品を選んではいかがでしょうか。
高級感のある有名店の洋菓子ギフトはもちろん、見た目やパッケージにこだわった日用品もおすすめです。
遠方から来る方|地域ゆかりの品や思い出の味
初盆は帰省のシーズンでもあります。
お盆に合わせて地元内外から人が集まるなら「地域ゆかりの品」を贈るのもおすすめです。
百貨店の贈答用ギフトは全国で取り扱いがあることも多いため「関東から帰って来る人にあげるのはちょっと…」と悩んでしまいませんか?
あえて地域ゆかりの品を選べば、帰省してきた方は懐かしく感じ、地元以外の方も「故人や家族ゆかりの品」として親しんでくれるでしょう。
<初盆のお返し向き「地域の名品」>
初盆のお返しは贈り方マナーを押さえて
初盆のお返しには、守るべき贈答マナーがあります。
ほとんどの場合身内のみが集う初盆法要ですが、本来は厳かな儀式。
マナーは省略せず、きちんと列席者への謝意を示すことが大切です。
香典返しや四十九日のお返しと共通しますが、失礼がないよう改めて確認しておきましょう。
お返しには「掛け紙(のし紙)」をつける
初盆のお返しに贈る品物には、必ず「掛け紙(のし紙)」をつけましょう。
掛け紙の選び方・書き方は以下の通りです。
<掛け紙の選び方・書き方>
- 表書きは四十九日と同じく「志」が一般的 ※関西などでは「粗供養」も
- 水引は関東が「黒白」関西は「黄白」が多い
- 水引の下には施主の名前または〇〇家と入れる
【▼内のし?外のし?掛け紙マナーは以下の記事もチェック】
お渡し用の「手提げ袋」の用意を忘れずに!
初盆の返礼品は当日列席者に直接手渡しするため、持ち帰り用の「手提げ袋(紙袋)」の準備が必要です。
品物についてくるケースもありますが、法事ではあえて地味な無地の袋を用意することもあります。
100円ショップや雑貨店、ネットショップでサイズの合う紙袋を用意しましょう。
品物を郵送するなら挨拶状(お礼状)を添えて
- 欠席者から御仏前をいただいたため、引き出物を自宅に届ける
- 想定より高額な品物をいただいたため、後日追加の品を贈りたい
といった場合、初盆のお返しは郵送することがあります。
品物を郵送する場合は、必ず丁寧に感謝をしたためた挨拶状を添えましょう。
【▼挨拶状(お礼状)の文例はこちら】
初盆のお返しにふさわしい品。選び方のヒント
初盆のお返しにふさわしい品物選びのヒントをまとめました。
納得のいくお返し選びに、ぜひ役立ててください。
ヒント①:夏らしいギフト |
ゼリー |
水ようかん |
そうめん |
梅干し |
ガーゼタオル |
ヒント②:とくに礼節を重んじたいなら |
カタログギフト |
梅干し |
高級タオル |
コーヒー |
ヒント③:高齢の方に配慮 |
ゼラチンのゼリー |
軽い食感のあられ |
ようかん |
ヒント④:子どもも喜ぶ品物 |
ゼリー |
そうめん |
高級茶漬け |
ヒント⑤:食べ物以外 |
夏向けの入浴剤 |
ガーゼタオル |
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時間がない方には、当日13時までのご注文で即日出荷可能な品もおすすめです。
品物選びや掛け紙について不安な点は、ギフト専任のスタッフへお気軽にお問合せください。
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