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仏壇のお供え物 置き方はどうしたら良い?

更新日:2023年10月31日

「仏壇にはお供え物をする」という認識はあっても、いざお供え物を置くとなると、初心者には難しい課題です。

この記事では、以下のことを確認します。

  • お供え物の基本
  • お供え物の置き方
  • 法事のときのお供え物について
  • お供え物のタブー

基本を押さえて、故人やご先祖様を想ったお供えをしましょう。

そもそもお供え物とは?

お供えのフルーツと供花

お供え物とは、故人やご先祖様の供養のために捧げるものです。

また、生前お世話になったことへの感謝の気持ちを表す品でもあります。

ちなみに、お供え物と似た「供物(くもつ)」という言葉があります。

供物とは、故人の家族や親族以外から贈られたお供え物のこと。

どちらも同じお供えする物のことを指しますが、誰が準備するかで呼び方が変わるということですね。

基本のお供え物「五供」の意味と置き方

仏飯

毎日のお勤めの流れは、基本的に以下の通りです。

①飲み物、食べ物をお供えする
②花の水を交換する
③ロウソクに灯をともし、お線香をあげる
④手を合わせる

※地域や宗派によって変わることがあるので、念のため詳しい人に確認することも大切です。

このときお供えする5つのお供え物を、「五供(ごく)」と呼びます。

「香」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」です。

それぞれに供養の意味があるので、確認していきましょう。

「香」お線香をあげる

「香」とは、お線香やお香のことを指します。

仏教の考えでは、「香食」といって、仏様は香りを食べると言われています。

また、線香の香りで周囲や心身が清められ、立ち昇る煙はこの世とあの世を繋ぐとも言われています。

線香の香りで、心を落ち着かせてお参りしましょう。

「花」花を供える

香りや彩りを仏様に楽しんでもらうために供える「花」。

生花の場合は毎日水を交換して、枯れる前に新しいものと交換しましょう。

生花にこだわらず、造花やプリザーブドフラワーでもかまいません。

仏壇の左右に花立を1つずつ置き、活けます。

日持ちがするもので、故人が好きな花はあるでしょうか。

あればぜひお供えしてください。

「灯燭(とうしょく)」ロウソクに灯をともす

ロウソクのともしびは、故人の心を照らすと言われています。

また、供養する人の迷いや煩悩を取り除くとも言われ、心を引き締めてお参りをするためのものでもあります。

お参り後、灯を消すときには手で仰ぐか、ロウソク消しなど専用の道具を使って消しましょう。

仏教では、「人の息は不浄のもの」という考え方があるため、吹き消すのは失礼にあたるのでやめましょう。

火の始末に不安があるときは、LEDのロウソクも販売されています。

利用してみてもよいかもしれません。

「浄水」お水やお茶をお供えする

仏様の喉を潤すために、お水やお茶をお供えします。

浄水には、お供えする人の心を洗い、清めるという意味もあります。

毎日新鮮な飲み物を茶器に注ぎます。

お菓子などのいただきものをお供えするときも、新しいものと交換しましょう。

浄土真宗では飲み物は不要

浄土真宗では、「八功徳水(はっくどくすい)と呼ばれる8種類の功徳を持った水が極楽浄土の池に満ちているため、仏様は喉が渇かない」と考えられています。

そのため、飲み物をお供えするのは不要です。

「飲食(おんじき)」ご飯をお供えする

炊きたてのご飯をお供えします。

主食をお供えすることで、仏様とつながるという考えからお供えするものです。

また、家族と同じものを食べることで、故人とつながるという意味もあります。

基本的には、自分たちが食べる前にお供えしましょう。

仏様はご飯の香りを召し上がるという考えから、湯気が消えたら下げてしまってかまいません。

下げたご飯を食べることも、供養となりますよ。

▶お供えに使える「線香・ろうそく」を見る

仏壇に供えるお菓子・果物の置き方

お供えのお菓子と果物盛り合わせ

基本のお供え物に加えて、普段から口にしているお菓子なども、お供え物に適したものです。

お菓子や果物をお供えするときに使うのは、「高杯(たかつき)」「盛器(もりき)」といった仏具です。

高坏や盛器は、仏様への敬意を表すため、足に高さがあります。

宗派によって、果物や飲み物に決まりがある場合があるので、確認が必要ですが、一般的なお供えの方法を説明します。

基本は奇数個。高く積み上げて

お菓子は、仏具のサイズにあわせた量を箱から出して、高く積み上げます。

仏具は対で使うことが基本ですが、1つでもかまいません。

対で使う場合も、左右で乗せる数が違っても大丈夫です。

仏具がない場合は、お皿やお盆で代用してもかまいません。

あまり難しく考えず、供養の気持ちを持ってお供えしましょう。

お供え物の数

お供え物の数には、必ず守らなければならない決まりはありません。

ただし、以下の数は、避けるのが無難でしょう。

  • 偶数・・・2つに割れるため、故人と縁が切れることを連想するため
  • 4、9・・・忌み数と呼ばれるもので「死」「苦」といった不吉な言葉を連想するため

奇数個を基本に、忌み数を避けて積み上げるのがよいでしょう。

懐紙を敷いてお供えを乗せる

お菓子や果物は、直接仏具に置かず、懐紙を敷いて乗せます。

懐紙を置くことで、より丁寧なお供えになります。

懐紙は、頂点を少し左にずらして三角に折ります。

頂点を自分たちに向け、お仏壇には平らな方を向けるようにしましょう。

懐紙がない場合は、半紙を使用することも可能です。

個包装のものは封を取らず、そのまま置いてください。

浄土真宗専用の仏具「供笥(くげ)」

浄土真宗の伝統仏具には「供笥(くげ)」と呼ばれる仏具があります。

落雁やお餅をお供えするときに使う仏具です。

浄土真宗の中でも、宗派によって使われる仏具に違いがあるので、しっかりと確認するようにしましょう。

お供え物を正しい向きにして置く

お供え物は、お参りする側が正面になるように置きます。

ただし、これも宗派によるところがあるため、事前に確認が必要です。

果物はヘタを上にすることが多いですが、安定性重視で大丈夫です。

仏壇の大きさによって置き場所を考える

お供えを置く場所は、仏壇の大きさによって変わります。

ただし、お菓子や果物を置いた仏具は中段や下段に置くのが一般的です。

コンパクトな仏壇や、お供え物が大きくて置けない場合は、仏壇の前に供物台を用意して置くようにします。

くれぐれも床に直接置くことのないように注意しましょう。

仏様はもちろん、故人やご先祖様に対しても失礼になります。

お供え後は傷む前に「お下がり」としていただく

色とりどりの落雁

お供えは、故人やご先祖様に対する感謝の気持ちを表したもの。

お供え後は、故人やご先祖様からお恵みを、感謝をしながらいただくようにしましょう。

下げるタイミングは、傷む前。

痛みやすいものは、お供えして手を合わせた後、すぐに下げてしまってもかまいません。

法事などで参列者が持参したものも、法要後に開封して分け合います。

お供え物におすすめのお菓子・果物

お供え物のフルーツ盛り合わせ

法事のときなどにお供え物として準備したいお菓子や果物。

どのような基準で品物を選んだらよいのか、参考にしてみてください。

常温で日持ちするもの

要冷蔵のものや、日持ちしないものはなるべく避けるようにしましょう。

果物も、痛みやすいものや、水分の出やすいものは好ましくありません。

とくに法事のときは、参列者にお下がりを分けるため、異動のことを考えて、常温で痛まないものを選びましょう。

個包装のもの

個包装のものは、衛生的で取扱いやすいのでおすすめです。

仏具に置くのも、封を開けずにそのまま置くことができます。

故人や家族が好きなお菓子や果物

故人を偲ぶ目的で、故人の好きなお菓子や果物を用意するとよいでしょう。

また、家族で故人の思い出を語りながら食べられるため、故人や家族が好きなお菓子を選びましょう。

見栄えのするカゴ盛りの果物

盛り合わせの果物は、見栄えもよく、そのままお供えすることができます。

あらためて盛り付ける必要がないのは、手間がかからず便利です。

法事の際のお供え物の置き方

子供二人と父親が故人の冥福を祈る法事

法事などで参列者が持参したお供えは、数も多くなるため、あらかじめ置くスペースを決めておきましょう。

置くときは、掛け紙が参列者の方に向くようにし、参列者側から文字が読めるようにします。

また、箱や袋に入ったお菓子をお供えするときは、そのままではなく、数個箱から出して仏具に乗せてお供えします。

お供え後、お参りが済んだらお供え物は下げて問題ありません。

お下がりとして、参列者にお渡しできるものはお渡しして、持ち帰っていただいて差し支えありません。

避けた方がよいお供え物とは

指でバツを作る女性

お供え物を選ぶとき、仏教の考え方にあわせて、避けるべきものがあります。

香りが強いものや、殺生を連想させるものなどがその例です。

間違って選んでしまわないよう、以下で詳しく確認しておきましょう。

五辛(ごしん)

においや辛味の強い5つの野菜で、五辛と呼ばれるものがあります。

  • ニラ
  • ニンニク
  • ネギ
  • らっきょう
  • 玉ねぎ

宗派によっては、野蒜(のびる)やショウガが含まれることもあります。

これらの野菜は、強いにおいがあるので、お参りの邪魔になるということはもちろん、欲の増進にもつながるとして、仏教では避けられています。

普段の食べ物としては好まれる方が多いですが、お供え物としては不向きなものです。

肉や魚

仏教では、殺生を禁じています。

そのため、殺生の末に得られる肉や魚は、お供え物として好ましくありません。

故人が肉や魚が大好きで、どうしてもお供えしたいような場合は、短時間だけお供えしてすぐ下げてしまうようにしましょう。

香りが強い・トゲや毒のある花

花を選ぶときにも注意が必要です。

香りが強いものは、線香の香りに勝ってしまったり、五辛と同じく欲を駆り立てると言われるため、避けましょう。

トゲや毒のある花は、殺生を連想させるため好ましくありません。

お供えするときにケガをする可能性もあるので、やめておく方がよいですね。

気持ちのこめて丁寧にお供えを

お供えのお線香と花

いろいろな決まりごとや、宗派による違いなど、お供え物に関する注意点はいくつかあります。

始めは慣れないかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に行いたいものです。

ただ、お供え物は、故人やご先祖様の供養のためのものです。

また、生前の感謝の気持ちを表すためのものでもあります。

いろいろなしきたりはありますが、忘れてはいけないのは、故人やご先祖様への気持ちです。

故人が好きだったものもお供えして、どうぞおだやかな気持ちで手を合わせてください。

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