四十九日法要のお返しに、お菓子は定番中の定番です。
好き嫌いがわかれにくいうえ、価格帯も豊富にそろうため、選びやすいのが理由でしょう。
ただし、弔事の贈り物にはマナーがあります。
四十九日法要のお返しにふさわしくないお菓子を選ぶと、「マナーを知らない施主」のレッテルを貼られ、恥ずかしい思いをするかもしれません。
この記事では、四十九日法要のお返しにお菓子を選ぶ際の
- 外せない注意点
- 失礼のない相場、マナー
- 人気のお菓子
などを網羅して解説。
簡単・便利なまとめ買い情報も提案しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
四十九日法要のお返しにお菓子が人気の理由
四十九日法要のお返しに、お菓子は定番の品物です。
理由は以下の3つ。
- 弔事には「不祝儀を後に残さない」というしきたりがある
- 食べたら消えてなくなるお菓子はマナーに則している
- 性別や世代を問わず好き嫌いが分かれにくい
洗剤などの日用品も弔事のお返しの定番ですが、香りや使用感の好みが分かれる可能性があります。
価格帯も豊富で贈りやすいお菓子は、四十九日のお返しに最適といえるでしょう。
とはいえ、お菓子なら何でもよいわけではありません。
四十九日法要のお返しにふさわしいお菓子とは、どういうものでしょうか?
▼香典返しとの違いは?四十九日のお返し全般について詳しく解説
お菓子は忌明けにふさわしい品を
四十九日法要は「忌明け法要」とも呼ばれる、大切な忌日法要です。故人を偲び、多くの方が足を運んでくださるでしょう。
お越しくださった方に失礼のないよう、4つのポイントを確認してください。
1. 持ち帰りやすいお菓子を選ぶ
まず気をつけたいのが、「軽くてかさばらないもの」を選ぶことです。
四十九日のお返しは、基本的に当日、手渡しするもの。
列席される方が、ご自宅まで持ち帰ることを想定した配慮が大切です。
- クッキー、フィナンシェなど焼き菓子
- 羊羹など和菓子
- 煎餅
- あられの詰め合わせ
などが、持ち帰りやすいお菓子の代表格でしょう。
気温が高い時期、チョコレートを使ったお菓子は候補から外しましょう。
「帰って包みを開けてみたら、チョコがドロドロに溶けていた…」となると、先方をがっかりさせてしまいます。
夏場だけでなく、昨今は5月頃から25度を超える日も少なくありません。
チョコレートがサンドされているクッキー、チョコチップ入り・チョコレートがけの焼き菓子なども、冬期以外は避けたほうが無難でしょう。
2. 個包装で日持ちするお菓子を選ぶ
四十九日法要でお返しするお菓子を選ぶときは、
- 賞味期限は最低1ヶ月以上か
- 形態は個包装か
も、押さえておきたいポイントです。
生菓子は上品で見映えも良いのですが、賞味期限が短いため、もらった側が「急いで食べなくては!」と負担に感じてしまいます。
日持ち1ヶ月以上のお菓子なら、すぐ消費しなくても傷む心配がありません。いつでも好きなタイミングで召し上がってもらえるでしょう。
また、個包装のお菓子を選ぶことも鉄則です。切り分ける手間が省けるほか、日が経過しても風味を損なうことなく、最後までおいしく味わってもらえます。
3. 高年齢の方でも食べやすいお菓子を選ぶ
四十九日の法要に列席してくださる方の「年齢層」を意識して、お菓子を選ぶのも大切なポイントです。
ご高齢の方にはバターたっぷりの洋菓子より、軽いテイストの洋菓子が喜ばれるでしょう。
例えばカステラや、薄く焼いたクッキーなど。
また、高齢になると固いお菓子は歯に合わないため
- どら焼き
- 羊羹
- 饅頭
- 甘納豆
など「柔らかく口どけのよい和菓子」が好まれる傾向にあります。
地味なパッケージのお菓子を選ぶ
弔事である四十九日のお返しには、華やかなデザインのパッケージのお菓子は不向きです。
金色や濃い赤色のような、派手な色を基調としたデザインを避け、「グレー」「銀色」「薄紫」「白」など、落ち着いた色合いのものを選びましょう。
パッケージに「小花」「菊」の絵柄が入っているお菓子も、弔事にふさわしい品といえるでしょう。
ただし大ぶりな花柄は、色使いが地味であっても華やかな印象になるため避けたほうが無難です。
四十九日のお返しに贈るお菓子の相場
用意するお菓子のイメージができたら、予算を確認しましょう。
四十九日法要のお返しに贈るお菓子は、いくらの金額の品をいくつ用意すべきか、目安となるケースとともに説明します。
お返しのお菓子|相場は2000~5,000円
四十九日のお返しのお菓子は「2,000円~5,000円」程度が相場です。
内訳を簡単にご説明しましょう。
四十九日法要では、列席者から御仏前(現金)をいただくのが一般的。
それに対し施主は、
- 法要後の会食の席
- 帰り際にお渡しする手土産(引き出物)
を用意し、四十九日法要のお返しとします。
お菓子の相場金額に幅があるのは、「四十九日法要のお返しの相場」が、以下のように考えられているためです。
「会食代+引き出物代(お菓子)」= 御仏前の金額の7~8割程度
御仏前は四十九日法要の当日までわかりません。慌てないよう以下を参考に準備するとよいでしょう。
列席者からいただく御仏前 | 会食代 | 引き出物代(お菓子) |
1万円 | 5,000円~ | 2,000円~3,000円 |
夫婦で2万円 | 5,000円~×2人分 | 3,000円~5,000円 |
家族4人で3万円 | 5,000円~×4人2 | 2,000円~6,000円 |
※引き出物は、一世帯にひとつが基本です。
お菓子は金額別に2~3種類用意するとスムーズ
四十九日法要のお返しの予算が悩ましいのは、列席者から頂く御仏前の金額が当日までわからないからです。
そのため、頂く御仏前の金額を想定して、価格違いのお菓子を何品か用意すると、当日スムーズにお渡しすることができます。
会食代に合わせて、
- 「2,000円~3,000円」で1~2品
- 「5,000円程度」で1品
用意するとよいでしょう。
2品以上の品物を贈る地域も
地域によっては、四十九日法要の引き出物を2種類以上セットにして贈ることがあります。
関西では、2種類以上の品物をお渡しすることが多いようです。
2種類以上の品物を用意する場合、引き出物の予算を増やす必要はありません。
例えば予算3,000円の場合、「2,000円のお菓子+1,000円の飲み物ギフト」といった内訳で2つの引き出物を用意します。
合わせて贈る飲み物ギフトは、スティックタイプのコーヒー・日本茶ギフトが適しています。
お渡しする品物の数が気になる方は、年長者か詳しい親族などに伺い、地域の慣習を確認することをおすすめします。
四十九日法要のお返しに人気のお菓子
ここからは、四十九日法要のお返しに実際に選ばれているお菓子をご紹介します。
選ばれている理由も解説しますので参考にしてください。
和菓子
個包装の和菓子は、四十九日法要のお返しの定番です。
落ち着いたパッケージのものが多いので、選択肢が広がるでしょう。
きちんとした印象があるので、目上の方が列席される場合にも最適です。
「最中」「どら焼き」「饅頭」といったあんこを使ったお菓子は、季節を問わずに選ばれています。
「わらび餅」や「くず餅」は、口当たりがよく食べやすいので、暑い時期に最適です。
そのほか、
なども定番といえるでしょう。
和菓子には四十九日法要に適した品がたくさんあるので、決め手を欠く…という方もいるかもしれません。
和洋で迷ったときは、ワッフルにバニラクリームをサンドした洋風せんべい「ヴァッフェル」もおすすめ。
ヴァッフェルと、どらやきなど和菓子をセットにした詰め合わせギフトが人気です。
ご家族のいる方は分け合って、一人暮らしの方も飽きずに食べてもらえるでしょう。
洋菓子
四十九日の法要に様々な年代・家族構成の方が来られる場合は、洋菓子はいかがでしょうか。
マドレーヌやフィナンシェなどの「焼き菓子」は、年齢を問わず人気のお菓子。
賞味期限が長いので、単身者の方も持て余す心配がありません。
百貨店ブランドの品や人気スイーツ店のお菓子は、包装も丁寧で、味はもちろんお墨付きです。
洋菓子を選ぶときは、華やかすぎない上品で落ち着いた印象の品を選ぶのが鉄則。
パッケージはもちろん、お店で掛けてもらう包装紙や、お菓子そのものの色にも気を配りましょう。
ネットで購入するなら「用途」を「法要のお返し」などに指定できるお店が安心です。
煎餅・あられ
列席者に高年齢の方が多い場合におすすめなのが、軽く食べられるおせんべい。
年齢と共にバターたっぷりの洋菓子を好まなくなった方や、甘いものが苦手な方にも、安心してお渡しできます。
緑茶を飲む習慣がある方には、お茶請けとしても気に入ってもらえるのではないでしょうか。
四十九日のお返しとする際は、高級感のある老舗メーカーの詰合せを選びましょう。
上品なパッケージに、色々な味のお煎餅が入っていて、四十九日のお返しにふさわしい品格があります。
列席者のご年齢を考慮しつつ、きちんとした印象のある品を選びたいときにおすすめです。
カステラ
高年齢の方を意識したお返しとしては、カステラもおすすめです。
カステラは、おせんべいと同様に、高年齢の方に好まれるお菓子。
洋菓子のような卵の風味と、和菓子のほっとする甘さを併せ持ち、コーヒーとも、お茶とも合わせやすいのが特徴です。
卵、砂糖、小麦などシンプルな材料で作られる分、製法や素材へのこだわりで、味に違いが出ます。
購入の際は、長年愛される老舗のものを選ぶのがおすすめです。
注意点は、単身者や小食の方には、一本丸ごと、切られていないものは負担になりかねないことです。
カットされ小分けになっているものを選びましょう。
四十九日法要の列席者に高齢で、甘党の方が多い場合に特におすすめです。
ゼリー
夏場に四十九日法要を行うなら、ゼリーのお返しはいかがでしょうか。
清涼感のあるゼリーは、暑さで食欲がない時にも口にしやすいでしょう。
老舗のフルーツゼリーなら、厳選されたフルーツ本来のおいしさを、さっぱりと味わっていただけます。
- 抹茶やほうじ茶など「和」テイストのゼリー
- 水羊羹
もおすすめです。
暑い中、四十九日法要に列席してくださることへの感謝込めて、ゼリーを選んでみてはいかがでしょうか。
【1000円〜】49日法要向け併せ買い用ドリンクギフト
お菓子と併せてもう一つお返しを用意するなら、お菓子と一緒に召し上がれる「ドリンクギフト」がおすすめです。
価格は1,000円から選べるため、追加のお返しとして最適です。
重さがある瓶詰めやペットボトルは、持ち帰る際に負担となります。ドリップコーヒーやスティックコーヒーを選びましょう。
洋菓子には紅茶やコーヒーを、和菓子には日本茶を併せてみてはいかがでしょうか。
お菓子に付ける「のし」の選び方と表書き
四十九日の法要のお返しには、「のし紙(掛け紙)」をつけるのがマナーです。
水引の色は「黒白」「結び切り」が基本。
関西を中心に「黄白」の水引を用いる地域もあります。
表書きは「志」が一般的ですが、地域や宗派によっては
- 粗供養、茶の子……関西や西日本
- 偲草……神式・キリスト教式
と表書きするケースもあります。弔事の掛け紙についての詳しい解説はこちらもご覧ください。
四十九日法要でいただいた御仏前(現金)と葬儀でいただいた香典が別物です。
表書きに、香典へのお返し「香典返し」「満中陰」と書くのは誤りです。間違わないように気を付けましょう。
のし・包装無料|一括購入はGiftA(ギフタ)におまかせ
商品を一括で購入されるなら、ご自宅から購入ができるネットショップが簡単・便利です。
のし紙・包装など失礼がないよう、信頼できるギフトショップからの購入をおすすめします。
のし・包装・挨拶状無料|法事のお返しはGiftA(ギフタ)
ギフト専門店「GiftA(ギフタ)」では、のし・包装・挨拶状を無料でご用意。
ご利用いただいたお客様からは「親切、丁寧、安心してお任せできました」「スタッフの対応が良かった」などのお声も頂戴しています。
気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
スムーズに四十九日のお返しをご準備いただけるよう、お手伝いさせていただきます。
四十九日のお返し気になるお菓子の贈り方O&A
ここでは、四十九日法要の当日に気になる、お菓子の贈り方の疑問について解説します。
Q.3万円以上の御仏前を頂いた!お菓子だけでいい?
A.高額の御仏前を頂いた場合、基本的には、お菓子だけのお返しで問題はありません。
四十九日の法要は、故人が亡くなって最初の法要です。
関係の深い身内の方からは、3万円以上の高額の御仏前を頂くことがあるかもしれません。
その場合も、他の方と同じお菓子をお返ししましょう。
もし気になる場合には、1週間~10日以内に、「心ばかり」の品物にお礼状を添えて贈るとよいでしょう。
Q.お寺さんにも同じお菓子を渡していい?
A.お寺の住職さんにも、他の方と同様のお返しを贈るのが一般的です。
住職さんは、49日法要を執り行ってくださり、当日とてもお世話になります。
感謝の気持ちを込めて、他の方と同様の品物をお渡ししましょう。
ただし、地域やお寺の慣習によっても異なるため、住職さんや、身近な目上の方に確認してみてください。
お寺から事前に知らされている料金に、お返しはお布施に含まれる旨の記載があれば、お返しは不要です。
Q.法要当日のお菓子の渡し方は?
A.会食がある場合、会食の最中に施主がテーブルを回り、お礼の言葉を添えて、手渡ししましょう。
ただし人数が多い場合は、時間がかかるとご迷惑なので、あらかじめ席においても良いでしょう。
Q.会食がない場合、渡すタイミングは?
A.法要が終わり、お開きになるタイミングでお渡ししましょう。
なお、会食がない場合は、お弁当や小さいサイズのお酒を用意するのが一般的です。
Q.四十九日法要の欠席者にもお菓子を配送すべき?
A.頂いた額の1/3~半額のお品物を返しましょう。
頂いた金額のお礼を、「半返し」としてお返しするのが一般的です。
例えば1万円の御仏前を頂いた場合には、3,000円~5,000円のお品物をお返ししましょう。
四十九日法要にふさわしいお菓子でお返しを
たくさんのお菓子の中からお返しを選ぶ時は、以下のポイントを押さえると安心です。
- 持ち帰りしやすい
- 個包装で日持ちする
- 高齢の方も食べやすい
- 地味なパッケージ
お返しの相場は2,000円~5,000円。価格帯別に2~3種類用意すると、当日慌てません。
お菓子を購入する際は、「包装」や「のし」に気を使いましょう。
GiftA(ギフタ)では、四十九日法要のお返しにふさわしい包装紙やのし、挨拶状を無料でご用意。
弔事用カタログギフトは、手提げ袋も無料でお付けしています。
この記事を参考に、感謝の気持ちが伝わるお菓子を選んでみてください。