お花をプレゼントされれば、性別や年代を問わず嬉しく感じるもの。
誕生日に「お花」を贈れば、華やかな演出になるだけでなく、感謝の気持ちを伝えることもできます。
今回は、お花の選び方や花言葉、月ごとの誕生日花、喜ばれるお花の渡し方を解説します。
目次
誕生日にプレゼントするお花の選び方!喜んでもらうコツは?
お花の種類は非常に多く、どれを贈ったらよいか迷ってしまうものです。そこで、まずは誕生日に贈るお花の選び方と、選ぶときのポイントを解説します。
花言葉で選ぶ
花言葉とは、お花の種類や色ごとに与えられている象徴的な意味を指します。どのようなお花を贈るか迷ったときは、花言葉でお花を選んでみてはいかがでしょうか。
自分が相手に送りたいメッセージにぴったりの花言葉を持つお花を贈ることで、言葉にするのは気恥ずかしい気持ちも相手に伝えやすくなります。
相手が渡したお花の花言葉を知らなくても、後から気づいたときにさり気ない気遣いに感動してくれるはずです。
誕生日花で選ぶ
誕生日花とは生まれた日にちなんだ花で、365日すべてに異なるお花が割り当てられています。
古来、ギリシア・ローマでは、自然界には神様が宿っており、お花や木々それぞれに神様からのメッセージが込められていると信じられていました。
諸説ありますが、誕生日に咲くお花に宿る神様はその日に生まれた人の守護神として、幸福や愛、富などをもたらしてくれると伝えられています。
自分の生まれた日の誕生日花はほかのお花よりも特別に感じ、愛着もわくでしょう。
「生まれてきてありがとう」という気持ちを込めて、誕生日花をプレゼントするのも素敵ではないでしょうか。
相手の印象や好きな色に合わせて選ぶ
相手の好きな色やイメージカラー、好んで身に着けている色をチェックしておくと、お花を選ぶときの色合いが決めやすくなります。
花束は一般的に好まれる色で作られていますが、その人のイメージに合ったものなら失敗がないでしょう。
ピンク系
優しくて甘い女性らしいイメージです。同じピンクでもライトピンクは甘く、濃いピンクは大人っぽく官能的な雰囲気になります。
イエロー系・オレンジ系
ビタミンカラーと呼ばれる爽やかな色合いで、元気いっぱいのイメージです。明るくエネルギッシュさが感じられるので、応援したい気持ちを伝えるときにもおすすめ。
ホワイト系・グリーン系
ホワイトやナチュラルな雰囲気のグリーンは、清楚な印象を与える人にぴったり。誰にも好まれる自然な色合いなので、穏やかな雰囲気の人にも向いています。
ブルー系
ブルー系は、クールでかっこいいイメージ。男性にも贈りやすいシックな色合いです。
相手が持ち帰るシーンを想定して選ぶ
せっかくのお花なので、相手が持ち帰るシーンも想定して、迷惑にならない形で贈りましょう。花束はそのままでは持ちにくいため、袋を用意しておく気遣いも大切です。
また、一口にお花といってもいろいろなスタイルがあります。どのようなスタイルのお花なら、持ち歩きやすいか・家に持ち帰ったあとも長く楽しんでもらえるかを考えるのも、誕生日に贈るお花選びで配慮したいポイントです。
縦長シルエットの花束
豪華に見せたいときは、茎が長い縦長シルエットの花束がおすすめです。細長い形なので持ち運びやすいにもかかわらず、ボリューム感があって華やかな印象があります。
丸いシルエットのブーケ
茎が短く丸いシルエットの花束は、可愛らしい印象でコンパクト、誰にでも贈りやすい花束です。お花屋さんでは「ブーケ」としてほかの花束と区別されています。
アレンジメント
アレンジメントは、花瓶に入れる必要がないので、贈られた人の負担を抑えられます。バスケットに入ったものが一般的で、自立するため持ち運びも簡単。
お花が箱に詰められたボックスタイプのアレンジメントは、花束を持ち歩くのが恥ずかしいと感じやすい男性におすすめで、誕生日に贈りやすいスタイルです。
プリザーブドフラワー
生花の色素を抜いて、特殊な染料を吸わせたプリザーブドフラワーは、生花のようにしおれる心配がないため、プレゼントとして渡しやすいスタイル。
水やりをする必要がなく、年単位で長持ちします。
誕生日のお祝いの思い出が長く残せる点が人気を集めています。
品質を優先して選ぶ
大切な人の大切な日には、品質にこだわったお花をプレゼントしましょう。
せっかくもらったお花が、すぐに枯れてしまっては、残念な気持ちになってしまいます。
とくに生花を贈る場合は、見た目も大事ですが、家で飾ってからも長く楽しんでもらえるよう、新鮮で高品質なお花を扱うお花屋さんを選んでください。
中間の卸売業者が少ないと、新鮮なまま手元に届きやすい傾向があります。
相手の文化や宗教に合わせて選ぶ
お花はそれぞれ異なる意味を持っていますが、文化や宗教によってその意味が異なることがあります。
日本では結婚式で使われるユリですが、お葬式に使う国もあります。
母の日のイメージのカーネーションも、ドイツやスウェーデンでは死者に捧げる献花です。
海外に住んでいる人や外国人に誕生日プレゼントを渡す場合は、あらかじめその国での花言葉やよく使用されるシーンを調べておくことが大切です。
お花選びに役立つ!月ごとの誕生花と花言葉
365日のそれぞれに守護神となる花言葉あることをご紹介しました。
他方で、誕生月のお花も誕生花としてそれぞれ決まっています。
地域や国、文化によって違いはありますが、その月に旬を迎える花や親しまれているお花が誕生花として定着しているようです。
ここからは、各月の誕生花についてみてみましょう。
1月:スイートピー
小さくてひらひらとした花びらをつけるスイートピーは、読んで字のごとく「甘い豆」という名にふさわしい甘い香りと可愛らしさが特徴。
女性らしいやわらかな印象を与えます。
花びらが蝶を連想させることから、新たなスタートを意味するお花とされています。
【花言葉】門出・ささやかな喜び・やさしい思い出
ピンク:繊細・優美
パープル:永遠の喜び
オレンジ:繊細な喜び
2月:チューリップ
世界中で愛されているチューリップは、その人気ゆえに多数多様な品種があります。
登録されている品種だけでも5,000を超えるほど。
可愛らしくシンプルなフォルムは、花束にもアレンジメントにも人気です。切り花であっても長く元気に咲いてくれるため、誕生日プレゼント向きのお花といえます。
【花言葉】思いやり・永遠の愛
レッド:愛の告白・真実の愛・家族への感謝
ピンク:愛の芽生え・ねぎらい・誠実な愛
パープル:不滅の愛
3月:ガーベラ
花びらが大きく水平に広がった可愛らしいガーベラは、クセがなく、明るく華やかな印象を与えます。
色と品種のバリエーションに富んでおり、ギフトに使われる代表的なお花です。
適度な大きさでアレンジしやすいため、花束やアレンジメントなどスタイルを問わず用いられます。
【花言葉】希望・前進
レッド:燃えるような神秘の愛
ピンク:熱愛・崇高な愛・感謝
イエロー:究極の愛や美・優しさ
4月:カーネーション
母の日の花としてイメージが強いカーネーションですが、母の日だけでなく、誕生日をふくむ記念日のフラワーギフトによく使われます。
フリルのような花びらの可憐かつエレガントなフォルムが魅力です。
世界中で愛されてきた歴史ある花で、原産国イスラムではモスクの装飾のモチーフとなっています。
【花言葉】女性の愛・感動・純粋無垢な愛
レッド:母への愛
ホワイト:尊敬
オレンジ:熱烈な愛・純粋な愛
5月:鈴蘭
鈴のようなお花が垂れ下がっている姿が可愛らしい鈴蘭。
ヨーロッパでは、聖母マリアの花とされています。1つひとつのお花が小ぶり・色は白色とほかのお花に馴染みやすいため、花束に添えるお花としてよく使用されます。
他方で、鈴蘭だけで作られた誕生日のフラワーギフトは、素朴で奥ゆかしい雰囲気が魅力的です。
【花言葉】幸福の再来・純粋・純潔・謙遜
6月:バラ
花の女王と呼ばれるほどゴージャスなバラは、花束からガーデニングまで幅広く愛されています。
品種改良も盛んに行われており、その数なんと2万5,000以上。色やフォルムのバリエーションが豊富なので、贈る人のイメージに合わせて選ぶことができます。
バラの香りは、リラックス作用があるといわれており、匂いも楽しんでもらえるでしょう。
【花言葉】愛・美
ピンク:上品・可愛い・美しい・愛の誓い
ホワイト:純潔・尊敬
ブルー:奇跡・神の祝福
パープル:気品・上品
7月:ユリ
見た目がゴージャスなユリは、1輪あるだけで一気に華やかになる存在感のあるお花です。
キリスト教においては、聖母マリアを象徴するお花とされていて、ウェディングシーンでも使われています。
インテリアにもよく利用され、洗練されたイメージが魅力。
なかでもカサブランカという種類は、香りも強く、女性への誕生日プレゼントとして人気です。
【花言葉】純潔・無垢・威厳
ホワイト:純粋・威厳
オレンジ:華麗
8月:ひまわり
お日様に向かって大輪の花を咲かせるひまわりは、夏のシンボルです。
常に太陽を追いかけているひまわりの姿は、ギリシャ神話の太陽の神アポロンを象徴するお花ともいわれています。
明るく元気な印象を与えるお花として、フラワーギフトでも大人気。背丈が高いので、花束用にミニひまわりなどの品種も生まれています。
【花言葉】あなただけ見つめている・愛慕・崇拝・熱愛
9月:リンドウ
秋の野に咲くリンドウは、釣り鐘型で上品なフォルムです。
鉢いっぱいに花を咲かせてくれるので、切り花ではなく鉢植えのプレゼントとしても人気があります。
リンドウのお花の色は高貴な色である青紫色なので、尊敬の念を込めて、年上の人への誕生日プレゼントにも適しています。
【花言葉】正義・誠実・高貴・勝利
10月:トルコキキョウ
ドレスの裾のように波打つ花びらが特徴的なトルコキキョウは、花束・アレンジメントなど幅広いフラワーギフトに活用されています。
花びらは、つぼみはねじったような独特のフォルムをしており、優雅さや気品を感じられます。切り花でも長持ちする点も魅力です。
【花言葉】優美・すがすがしい美しさ・希望・思いやり
パープル:希望
ブルー:あなたを想う
ホワイト:思いやり
11月:ダリア
何枚もの花びらが重なったゴージャスなダリアは、フランス皇帝のナポレオン一世の妻が愛したお花としても有名です。
サイズは大きいものから小さいものまで幅広く、プレゼントしたいフラワーギフトのサイズに合わせて選ぶことができます。
大輪のダリアでゴージャスにまとめたり、小さめのダリアをボックスに詰めて可愛らしくアレンジしたりすると誕生日プレゼントとして素敵ですね。
【花言葉】優雅・気品・威厳
ホワイト:豊かな愛情・感謝
レッド:栄華・華麗
イエロー:栄華・優美
12月:赤バラ
6月にもバラをご紹介しましたが、12月は赤いバラです。
赤いバラは、華麗かつ風格があり、お花のプレゼントとしては定番。特別に愛する人への誕生日プレゼントにふさわしいといわれています。
1本は「一目ぼれ」、2本は「この世界に2人だけ」、3本は「愛しています」、4本は「一生愛し続けます」、5本は「出会えて心から嬉しい」、99本は「永遠の愛」、100本は「100%の愛」を意味します。愛する人へ贈るのにぴったりのお花です。
【花言葉】愛情・美・情熱
【相手別】おすすめのお花の贈り方
誕生日にお花を贈る場合、お花の種類や品種、色のほかに、どのようなスタイルで渡すのかも考えなければなりません。
ここでは、迷ったときに押さえておきたいポイントやアイデアをご紹介します。
男性から女性に贈る
彼女や奥さんの誕生日をお家でお祝いする場合は、大きく豪華なフラワーギフトが特別感があっておすすめです。
一方で外で誕生日をお祝いする場合、小さめのブーケタイプやプリザーブドフラワーを選び、持ち歩きの負担にならないよう配慮してください。
女性に人気の焼き菓子やコスメなどとセットで販売されているプリザーブドフラワーなら、統一感あるラッピングとアレンジでハイセンスな贈り物となるでしょう。
渡すときは、ディナーを楽しむレストランに「ディナー後のデザートと一緒に出してください」などお願いするのも素敵ですね。
普段は言葉にできない感謝の気持ちを伝えたいときは、メッセージカードに想いをしたためるとよいでしょう。
女性から男性に贈る
男性は女性に比べてお花をもらう機会が少なく、自分で買うこともほぼないでしょう。
そのため、サプライズで彼氏や旦那さんの誕生日にお花を用意しておけば、新鮮だと驚いてもらえるはず。
何より自分のために選んでくれたことに喜んでもらえるでしょう。
生花の花束はもらったあとにお世話が必要なので、手がかからないアレンジメントやプリザーブドフラワーがおすすめ。
ただし、お花そのものに高い関心がある男性はそれほど多くないため、ワインや革製品、時計などとセットにして贈るとよいでしょう。
プレゼントを贈り合わない夫婦であれば、ディナーにお花を添えると華やかな食事になりますよ。
両親・祖父母に贈る
両親や祖父母と離れて暮らしているという場合は、郵送を利用するのが便利。
予約しておけば確実にお誕生日当日にフラワーギフトを届けることができるため、郵送を利用する人が増えています。
もちろん郵便局だけでなく、ヤマト運輸などの一部配送業者も利用できます。
両親や祖父母への贈り物では落ち着いた色を選びがちですが、お花の場合は温かい印象を与えられる明るく華やかな色合い・アレンジがおすすめ。
ユリ・カーネーション・ひまわりなど、華やかでも長持ちしやすいお花を選べば、長期間楽しんでもらえます。
家庭菜園やガーデニング好きな両親・祖父母であれば、鉢植えやプランターもよいですね。育てる楽しみが増え、喜んでもらえるでしょう。
友達・同僚に贈る
苦楽を共にしてきた友達や同僚に、感謝や相手を応援する気持ちをお花で伝えてみましょう。
相手の好きな色や花言葉から選んだフラワーギフトに、複数の友人・同僚でメッセージを寄せ書きして添えると、誕生日をお祝いする気持ちを十分に感じてもらうことができるはずです。
誕生日パーティや宴会を開く場合は、盛り上げるアイテムとしてバルーン付きのフラワーギフトがおすすめ。
年齢の数字を型取ったバルーンや、メッセージ・名前入りのバルーンもあります。お花があるだけで、記念写真もぐっと鮮やかになりますよ!
上司・取引先などお世話になっている人に贈る
仕事でお付き合いがある人への誕生日プレゼントには、失礼にならないよう気品があるフラワーギフトが好適です。
気軽に受け取ってもらえるよう、後に残らない生花を選ぶとよいでしょう。
取引先など好みの色やデザインが明確に分からない場合は、どこに飾っても馴染みやすいフレッシュなグリーンやホワイトを中心とした大ぶりのアレンジメントや胡蝶蘭がおすすめ。存在感があって、優美な印象のものが向いています。
上司などファッションや小物から好みの色やデザインが分かる場合は、お菓子やコスメ、小物などの品物と一緒にお花をプレゼントできます。
仕事終わりに持って帰りやすいよう、小ぶりのアレンジメントやプリザーブドフラワーがおすすめです。
お花+モノで誕生日プレゼントをワンランクアップ!
お花には、組み合わせる品物を選ばず、贈り方の自由度も高いという魅力があります。
「誕生日には品物や食事をプレゼントしている」という人は、今年はお花で付加価値を上げ、ワンランク上のお祝いにしてみませんか?
定番の生花の花束やアレンジメントだけでなく、プリザーブドフラワー・バルーンフラワーなども選択肢に入れれば、プレゼントの幅がぐっと広がります。
お花+モノのセット商品もかなり多く展開されているため、プレゼントに困ったときはECサイトや百貨店で探してみましょう!
大切な人の誕生日には花を贈って気持ちを伝えよう
お花の種類は多いですが、花言葉や誕生花などをキーワードにすると選びやすくなります。フラワーギフトのスタイルは贈る相手との間柄や渡すシーンを考慮してください。
相手の喜ぶ顔を想像しながらお花や渡し方を考えるのは、贈る側もワクワクするはず。
誕生日はこの世に生を授かった大切な日だからこそ、お花の力も借りて、幸せいっぱいの1日にしてあげてくださいね!