仲良しの友人や身内に「赤ちゃんが生まれたから、顔を見に来てね」といわれたら、前日からわくわくしてしまいますね。
ご自宅にお邪魔する際は、出産祝いとは別に「手土産」を準備するのが訪問マナー。
でも、出産後のママへの差し入れは、どんな食べ物でもよいわけではありません。
単に“おいしいもの”を基準に選ぶのはNGです!
今回は「産後に良い食べ物のプレゼント」をテーマに、出産祝いの訪問時におすすめの手土産や、授乳中のおやつの差し入れにぴったりのお菓子などをご紹介します。
出産後のママさんたちに人気のおやつや食べ物の情報を参考にしながら、喜ばれるプレゼントを選んであげましょう。
目次
- 1 産後に良い食べ物やおやつ、授乳中ママへの差し入れは何がいい?
- 2 産後に良い飲み物プレゼント:ノンカフェインドリンク
- 3 産後に良い食べ物プレゼント:ドライフルーツ類
- 4 産後に良い食べ物プレゼント:和菓子
- 5 産後に良い食べ物プレゼント:ゼリー・プリン
- 6 産後に良い食べ物プレゼント:高級レトルト・保存食
- 7 産後に良い食べ物プレゼント:高級お茶漬け
- 8 産後に良い食べ物プレゼント:フルーツ・果物
- 9 授乳期ママへの差し入れにおすすめのカタログギフト
- 10 産後によくない食べ物とは? 授乳期ママが避けるもの
- 11 赤ちゃんを見に訪問、手土産以外の注意
- 12 授乳中のママのおやつに、産後に良い食べ物を贈ろう
産後に良い食べ物やおやつ、授乳中ママへの差し入れは何がいい?
赤ちゃんが生まれると出産祝いを贈りますが、さらに病院や自宅に直接訪問するなら、出産祝いとは別におやつなどの手土産を準備するのがマナーです。
しかし、授乳中のママさんの体はデリケートですから、いつもの差し入れ感覚で食べ物をプレゼントするのは失敗のもと。
「有名洋菓子店のケーキなら間違いなし」
「夏だからアイスクリーム詰め合わせを」
というふうに選ぶと、授乳中の体によくないとされる食べ物を知らずに贈ってしまうかも……。
甘すぎるスイーツや脂っこいものは、「母乳や産後の母体に良くない影響を与える可能性がある」と知った上で、喜ばれる差し入れを選びましょう。
授乳中のママさんへの手土産はここに気を付けよう
出産後に訪問して渡す手土産。授乳中の時期には何が喜ばれるのでしょうか?
産後のママさんは体力を消耗しており、1ヶ月ほどは安静にして外出も控えることがほとんどです。
体力の回復途中、しかも赤ちゃんにおっぱいを与える大切な時期は、ママ自身カロリーや栄養が不足しがち。そのため、栄養豊富で体を優しく温める食べ物や飲み物を贈って身体をいたわってもらいましょう。
また、新生児の子育てに忙しい時期は心身ともに疲れやすいので、ギフト選びで重視するポイントは
- 「便利で手軽」
- 「エネルギーや栄養の補給ができる」
これらを踏まえた上で選ぶと喜ばれます。
食欲がわかず困っているママさんには口当たりが良くて食べやすいものを。一方、授乳中にカロリーを消費してお腹が空くようになったママさんには、母乳に良くて満腹感が得られるものを、それぞれ選んであげましょう。
以下に授乳中のママさんから人気のお土産を6つご紹介します。
産後に良い飲み物プレゼント:ノンカフェインドリンク
コーヒー・紅茶なカフェインの入っている飲み物は、母乳に影響を与える可能性があるため、授乳中は控えるべきとされています。
そこでおすすめの手土産が、カフェインなしのドリンク。
無農薬のオーガニック素材にこだわった安心のノンカフェイン飲料は、気持ちを落ち着けたいママさんに好評の贈り物です。
母乳に良い影響を与えると言われるタンポポ茶やルイボスティーなどのハーブティーもおすすめ。
独特の味わいが強いハーブティーは好き嫌いが分かれるので、オーソドックスな味わいのものを選びましょう。
育児中は授乳や寝かしけ、おむつ替えなどで1日中大忙し。ママさんはゆっくりお茶を淹れて飲む時間もないことがほとんどです。
ノンカフェインコーヒーならドリップパック、紅茶ならティーバッグなど、簡単に淹れられる形を選ぶとより親切ですね。
無添加・果汁100%ジュース
「ノンカフェインのハーブティーは苦手」というママさんも少なくありません。
相手の好みがわからないときは、果汁100%ジュースの詰め合わせギフトがおすすめです。
フルーツ専門店の高級ジュースを手土産にするのもよいでしょう。
ポイントは、飲みきれる小さいサイズを選ぶこと。小分けタイプの詰め合わせセットで日持ちするものが喜ばれます。
育児のすきま時間でも手軽に飲みやすく、ホッとするひとときを過ごしてもらえるでしょう。
産後に良い食べ物プレゼント:ドライフルーツ類
ドライフルーツやナッツ類は、ビタミン・食物繊維・ミネラルが手軽に摂れる食べ物。
産後の母親の体に優しく、おやつとしてプレゼントするのにぴったりです。
とくにリンゴと柑橘類は産後ママだけでなく、妊婦さんにもおすすめの果物。
妊娠中のビタミンC補給にはリンゴと柑橘類が良いとされています。
妊婦さんがこれらを食べることで、生まれてくる子供にも良い影響がある可能性を、愛媛大学主導の研究チームが発表しています(※参考①)。
ドライフルーツは、朝食に添えたり小腹が空いたときの間食にするなど、さまざまに楽しんでもらえるでしょう。
また、乾燥させていることで長期間の保存がきくというメリットも見逃せません。
鉄分豊富なプルーンやレーズンをはじめ、マンゴー・いちじく・オレンジ・イチゴ・パイナップルなど、授乳中に必要なビタミンや食物繊維を含んだものがおすすめ。
また、干し芋や甘栗はやや地味なおやつのイメージはあるものの、自然な甘さで授乳中のママさんに根強い人気があります。
ドライフルーツをギフト用に詰め合わせれば、見た目がカラフルでポップな雰囲気になるところもうれしいですね。
ドライフルーツを選ぶときは、砂糖や保存料など、添加物が一切使われていないものを選びましょう。
鉄分の多いナッツ類をおやつに贈るなら、
- 松の実
- カシューナッツ
- かぼちゃの種
- アーモンド
など。貧血気味になりやすい授乳中のママに、積極的に摂ってもらいたい食べ物です。
ちなみに、「ナッツのはちみつ漬け」などはちみつを使った食品について、
「授乳中に食べても母乳に影響はないの?」
と気になるママさんもいるようですが、結論をいえば問題ありません。
はちみつは生ものなので、1歳未満の赤ちゃんに与えないよう注意が呼びかけられています。
しかし、妊婦さんや授乳期のママさん自身が食べることについての規制はありません(※参考②)。
■参考①:愛媛大学プレスリリース『妊娠中の野菜、果物、ビタミンC摂取と幼児の行動的問題との関連について発表』
https://www.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2019/09/d8d8e220cbfeb8178bc262efb7204048.pdf■参考②:厚生労働省HP「妊娠中、育児中のご自身の食事や赤ちゃんの食事に関する情報提供」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00004.html
産後に良い食べ物プレゼント:和菓子
低カロリーの和菓子も授乳中のおやつに喜ばれます。
とくに和菓子の素材としてよく使われる小豆は栄養豊富で、血行促進効果が期待できると言われています。
小豆で作る「あんこ」をメインにした和菓子も母体に優しいと言えるでしょう。
また、一般的に「もち米を食べると母乳がよく出る」という説がありますが、ママさんの体質によってはもち米で乳腺が詰まりやすくなるケースもあるようです。
そのため、おもちだけをメインにした和菓子よりも、あんこを包んだ饅頭・ぜんざい・どらやき・わらび餅などを選ぶといいでしょう。
プラントベースのお菓子
最近はプラントベース(植物由来)のおいしいスイーツも登場しています。
母乳への影響やアレルギーが心配なママさんへの手土産を探す場合、プラントベースをキーワードに探してみてはいかがでしょうか。
産後に良い食べ物プレゼント:ゼリー・プリン
出産後は食欲がなくて普通のご飯が食べられないときがあります。
とくに暑い時期なら、喉越しが良くてつるんと食べられるゼリーやプリンは、ママさんの栄養補給に一役買ってくれるでしょう。
色鮮やかで高級感のあるゼリーは見栄えも良く、お土産のおやつにぴったりです。
ゼリーを選ぶ際は国産のフルーツ・野菜・牛乳を素材に使ったものかどうかチェックしましょう。できれば食品添加物不使用のものが理想的です。
香り付けの洋酒など、アルコールが入っていないことも確認してくださいね。
産後に良い食べ物プレゼント:高級レトルト・保存食
調理いらずの缶詰・レトルト惣菜をプレゼントすれば子育て中のママが大助かりです。
「缶詰やレトルト食品は贈り物らしい高級感がないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし授乳中のママからは、
「調理に手間がかかる高級食材より、サッと食事の準備ができて食卓をボリュームアップしてくれるもののほうがありがたい」
という声が多いのです。
魚や肉のちょっと高級な缶詰・おしゃれなレトルトのスープ・ホテルメイドのお惣菜なら、手土産として十分存在感があります。
また、ソースの缶詰セットはパスタにかけたり温野菜に添えたりと、活躍の場が意外に広くて重宝します。これらも無添加のものにこだわって選んでください。レシピ付きのギフトセットならさらに喜んでもらえるはずです。
「授乳中はゆっくりと料理や食事をする時間がない」というママさんの悩みを解決する実用性の高いギフトとして、手軽に食べられる缶詰・レトルト食品は喜んでもらえるでしょう。
産後に良い食べ物プレゼント:高級お茶漬け
産後に食欲が落ちているママさんには、プレミアム感のある高級お茶漬けを贈ってはいかがでしょうか。
ホタテ・ウナギ・金目鯛など、ギフト向きの高級食材をお茶漬けに仕立てたギフトセットはお中元・お歳暮などでも注目を集めています。
子育て中のママさんは、間に合わせのお茶漬けなどで自分の食事を済ませることも珍しくありません。
食べやすい上に満足感も味わえるお茶漬けをプレゼントすれば、すぐに活用してもらえるでしょう。
産後に良い食べ物プレゼント:フルーツ・果物
低カロリーで栄養価が高い果物は、授乳期のおやつにぴったり。
水分とビタミンが手軽に補えるうえ、気分をリフレッシュさせてくれます。
出産後のママに差し入れするなら、包丁を使わない果物がおすすめです。
授乳中のママは「まな板と包丁を使い、それをまた洗って片付ける…」という作業さえ、面倒と感じるほど大忙し。
「明日食べようと思いながらも、結局ダメにしてしまった」なんてこともあり得ます。
- イチゴ
- マスカット
- さくらんぼ
- ちぎって食べる「スナックパイン」
- キウイ
- ブルーベリー
など、包丁いらずで気軽につまめるものが歓迎されるでしょう。
手土産として持参するなら、何種類かの果物をギフト用に組み合わせると、ゴージャスで見た目も華やかです。
産後ダイエットを考えているママさんにも、ヘルシーなおやつとして喜ばれそうですね。
授乳期ママへの差し入れにおすすめのカタログギフト
いい手土産が思いつかないなら、ママさん自身で好きな食べ物やおやつを選べる「カタログギフト」を差し入れてはいかがでしょうか。
新米ママさんは、新しい生活リズムに慣れるまで、期待と不安が入り混じっている状態。そんなときに自分に向けた励ましやご褒美をプレゼントされるとホッとするようです。
カタログギフトにもさまざまなタイプがありますが、授乳期のママさんには以下のようなタイプがおすすめです。
- オーガニック商品を集めたナチュラル系カタログギフト
- グルメカタログギフト
自然素材へのこだわりをテーマにしたカタログギフトは、高品質で安全基準をクリアした厳選ギフト商品を幅広く掲載しています。
また、グルメカタログギフトを贈り、ママさんが食べたいものを選んでもらうのもいいでしょう。
カタログギフトはネットショップで簡単に注文・取り寄せができます。
食べ物に気を遣う授乳期間中、子育てママさんが安心できる品揃えのカタログギフトを選びましょう。
産後によくない食べ物とは? 授乳期ママが避けるもの
授乳中の母体に良くないとされる食べ物をお土産にしてしまうのは避けたいものです。
もしママさんが知らないで食べてしまえば、母体や赤ちゃんに良くない影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
また、プレゼントする際にはママさんや家族に食物アレルギーがないか、事前に確認しておくと安心です。
以下に避けたほうがいいとされる品物を挙げますので、手土産を買うときにはチェックしてください。
乳腺が詰まりやすいとされてきた食べ物
授乳中に「甘いもの・脂っこいもの・乳製品」を摂りすぎると乳腺が詰まって乳腺炎になる、母乳の質が悪くなる、という話を聞いたことがある人もいるでしょう。
食物と母乳の質に直接の関係があるかどうか、まだ科学的に解明されていませんが、生活の知恵として昔から言い伝えられてきたことのようです。
乳腺が詰まると乳腺炎になり、乳房に痛みが出たり発熱するなどの症状が起こるので気をつけなければいけません。
一般的に、乳腺が詰まりやすくなると言われている食品は、生クリーム・バター・アイスクリーム・チョコレートなどです。
洋菓子にはこれらが多く含まれているため、赤ちゃんを母乳で育てている間はケーキやドーナツなどの洋菓子はなるべく食べないほうがいいと言われてきました。
科学的な根拠がはっきりしていないとはいえ、「念のために甘いお菓子や脂質は控えておこう」と考えているママさんもいるでしょう。
そのため、相手が気にするかもしれない食品を手土産に渡すのはやめておいたほうが無難です。
授乳中にアルコール類は厳禁
母体がアルコールを摂取すると母乳を通じて赤ちゃんに移行するため、妊娠中だけでなく母乳を与えている期間中もアルコール類を飲んではいけないとされています。
飲酒した後に時間を空ければ大丈夫という説もありますが、今のところはっきりとした安全の目安はありません。
手土産を贈る側としては「アルコールは絶対避ける」と心得ておきましょう。
ママさんに渡すおやつや飲み物は成分までしっかりチェックし、香り付けなどのアルコールを含んでいないものを選んでください。
赤ちゃんを見に訪問、手土産以外の注意
ママさんの友人なら「早く赤ちゃんの顔を見に行きたい」と思うものですが、こちらの一方的な思いで押しかけるのは禁物です。
子育てでクタクタのママさんにさらに負担をかけてしまうかもしれせん。
ママさんの立場からすれば「せっかく子供に会いたがってくれているのだから」と、気を遣い、疲れていても断りにくいでしょう。
出産祝いを兼ねた産後の訪問は、普段のように遊びに行く感覚ではなくちょっとあらたまった気持ちでいるぐらいがちょうどいいものです。
あくまでも母子の体調を第一に優先し、以下に挙げるポイントに注意しながらムリのない訪問スケジュールにしましょう。
出掛ける直前にもう一度連絡を入れる
ママさんや赤ちゃんが急に体調を崩す可能性もあります。訪問の日時は前もって決めておくものですが、念のため当日にもう一度確認の連絡を入れてから出掛けたほうが相手も安心です。
小さな子供を連れて行かない
まだじっとしていられない小さな子供をよそのお宅や病院に連れて行くと、落ち着かずに遊びたがったりぐずったりすることもあるでしょう。
赤ちゃんのママに余計な気を遣わせないため、産後まもない時期のお祝い訪問は子連れで行くのは遠慮したほうが無難です。
部屋に入ったらすぐに手洗いし感染症予防
このところウイルス感染症予防に敏感になっている方は多いでしょう。
まだ抵抗力の弱い赤ちゃんに会いに行くなら、携帯用の消毒ウェットティッシュを持参するなど、なおさら万全を期したいところです。赤ちゃんに触るのも、ママさんの許可をもらってからにしましょう。
長居せず早めに切り上げる
新生児を抱えているママさんなら寝不足の日が続いているはずです。
ママさんにおもてなしの気遣いをさせないよう、少し短めに感じるぐらいで訪問を切り上げてください。手土産を渡して赤ちゃんの顔を見せてもらい、30分もしたらおいとまするぐらいのつもりでいましょう。
▼出産後のママに手土産を渡す際の注意点を詳しく紹介しています▼
授乳中のママのおやつに、産後に良い食べ物を贈ろう
赤ちゃんの誕生は新しい命が生まれてくる大イベント。
友達や家族など関係が近い人なら、すぐにでも赤ちゃんの顔を見に行ってお祝いしたいですよね。
出産祝いとともに渡す手土産は、授乳中の母体を一番に考えた上で選びましょう。栄養素がたっぷりで手間のかからないものをプレゼントすると喜ばれますよ。
また、ママさん自身が好きなものを選べる女性向けカタログギフトや、ベビーグッズを多く集めた出産祝い用カタログギフトを持参するのもおすすめです。
カタログギフトの選び方について詳しく知りたい方は以下のページも参考にしてください。
ママさんにおもてなしの負担をかけないため、訪問しても長居をせず、赤ちゃんの顔を見てしばらくしたら切り上げるのもマナーです。
気持ちよく受け取ってもらえるプレゼントで、子育てに奮闘するママを応援してあげてくださいね。