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引き菓子とは?引き出物との違いと慶事・弔事での選び方

更新日:2024年9月19日

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結婚式や法事の際の引き出物として欠かせない引き菓子。

慶事と弔事でそれぞれどのようなお菓子を選べばいいのか迷いませんか?

引き菓子のマナーや相場などは、地域によってそれぞれの違いがあることも。迷った場合は、両親や親戚に相談するのがおすすめです。

当記事では引き菓子の基礎知識や選び方をご紹介しますので、式典の準備にお役立てください。

結婚式における引き菓子とは?

引き菓子とは

結婚式における「引き菓子」とは、メインの引き出物と一緒に贈るちょっとしたお菓子のことをいいます。引き菓子と引き出物には以下のような違いがあります。

  • 引き出物:参列者に対し、結婚式に参加してくれたことへの「感謝の気持ち」を込めて渡すメインの贈り物。
  • 引き菓子:参列者のご家族への「お土産」という意味を込めて渡すお菓子。

それでは、どうして引き出物や引き菓子には、「引く」という言葉が使われているのでしょうか?

平安時代、客人を招いた際のおもてなしとして、贈り物をするという風習が生まれました。

引き出物は宴を開いた平安貴族が、馬を庭に引き出して客人に贈ったことが始まりだと言われています。その後、馬の代わりに金品を送るようになったことから、客人への贈り物には「引く」という言葉が使われるようになりました。

また、「引く」という言葉には、「続く」や「長引く」などの意味もあります。

現代では「末永くよろしくお願いします」や「夫婦の縁が長く続きますように」といったう願いを込めて、引き出物や引き菓子が贈られているのです。

結婚式で贈る引き菓子の相場は?

引き菓子とは

結婚式の際の引き菓子の一般的な相場は、1,000~2,000円程度。引き菓子は引き出物に添えて贈るお菓子なので、基本的に高額なお菓子は選ばない傾向にあります。

しかし、引き菓子の価格にルールはないため、結婚式の規模やこだわりによっては高級な引き菓子を選ぶこともあるでしょう。

また、地域によっては引き出物や引き菓子の相場がかなり高いところもあるようです。

引き菓子を決める場合は、地域や家の特別なしきたりがある可能性もあるため、事前に両家の両親に相談しておくと安心ですね。

慶事の引き菓子を選ぶポイント

焼き菓子

1.見た目が華やかな引き菓子を選ぶ

結婚式の引き菓子は、シンプルで質素なお菓子よりも、見た目が華やかでおしゃれなお菓子を選んだほうが、特別感があって喜ばれます。

例えば、マカロンのようにお菓子自体がカラフルなものや、パッケージのデザインがおしゃれで洗練されているお菓子などがふさわしいでしょう。

2.日持ちする引き菓子を選ぶ

結婚式には遠方から来てくださるゲストもいるため、常温保存が可能であることと、日持ちがするお菓子を選ぶことも大切。

傷んでしまう可能性があるので、消費期限が短い生菓子はNGです。

チョコレートを使ったお菓子も夏場や溶けやすいので避けましょう。

3.縁起のいい引き菓子を選ぶ

引き菓子には、紅白まんじゅうやバウムクーヘン、金平糖など、おめでたい意味が込められた定番のお菓子が合います。
また、

・鯛や招き猫といった縁起物をモチーフにしたお菓子
・縁起のいい言葉や感謝の気持ちがパッケージに書かれているお菓子

などもおすすめです。

4.四季を感じる引き菓子もおすすめ

旬の果実が入った焼き菓子ゼリーなど、四季を感じるようなお菓子も好まれます。

例えば、春なら桜が入ったクッキー、夏ならスイカが入ったゼリーなどを選ぶと、季節の思い出とともにさらに印象深い引き菓子になりますよ。

5.新郎新婦や式の雰囲気に合った引き菓子を選ぶ

結婚式の雰囲気に合わせたお菓子を選んでみるというのもいいですね。
例えば、神社で行う神前式なら引き菓子も「和」にこだわってみると、結婚式全体に統一感が出ます。

上記の他、新郎新婦の仕事や趣味、郷土にゆかりのある引き菓子もおすすめですよ。

ふたりの雰囲気や人柄が伝わりやすく、唯一無二の結婚式になります。

法事や法要における引き菓子とは?

引き菓子とは

日本で行われている一般的な法事や法要には、参列してくださった人へのお礼の気持ちを込めて、「引き出物」をお渡しする習慣があります。

地方によっては、この引き出物に添えて「引き菓子」も一緒に贈るところもあり、中には3~5品も用意する地域もあるようです。

そもそも法事の引き出物と引き菓子には、以下の意味があります。

  • 法事の引き出物は、参列者に当日渡す手土産
  • 法事の引き菓子は、参列者が帰宅後に家族と食べながら故人を偲ぶためのお菓子

そのため、引き菓子はできるだけ家族で分けやすいものを贈るのがマナーとされています。

法事・法要で贈る引き菓子の相場は?

引き菓子とは

法事の際の一般的な引き出物の相場は、およそ2,000~5,000円です。

引き出物を用意した上で、さらに引き菓子を追加するときは、1,000円程度のお菓子を準備します。

引き菓子の品数は地方によって差があり、関西などでは2〜3品贈る場合もあります。

相場も地域によって異なるため、いくらの引き菓子を贈ればよいか迷うときは地域の年長者に意見を聞いてみましょう。

弔事の引き菓子を選ぶときのポイント

箱に入った個包装のお菓子

1.かさばりにくく、日持ちするお菓子を選ぶ

参列者の中には公共機関を使って、遠方からお越しになる方もいらっしゃいます。

重いお菓子やかさばるようなお菓子を贈ると負担になるため、このようなお菓子は避けるようにしましょう。

また、常温で日持ちがするものを選ぶのが重要なポイントです。

2.小さな子どもやお年寄りも食べやすいお菓子を選ぶ

参列者にお年寄りや幼児が多い場合は、歯に負担がかかりにくいお菓子がおすすめです。

硬い煎餅や、粘り気のあるお餅や団子は避けたほうが無難です。

3.落ち着いたパッケージのお菓子を選ぶ

法事は故人を偲ぶしめやかな行事ですので、色とりどりの華やかなお菓子はふわさしくありません。

パッケージも派手で華美なものは避け、シンプルで落ち着いたイメージのお菓子を選びましょう。

4.家族で分けやすいお菓子を選ぶ

ワンホールのケーキや1本丸ごとの羊羹やカステラなどは、切り分ける手間がかかります。

引き菓子を選ぶ際は、家族で手軽に分けて食べられるように個別包装されたものを選ぶのがマナーです。

慶事用におすすめの引き菓子

引き菓子とは

結婚式などの慶事では、どのような引き菓子を贈ると喜ばれやすいのでしょうか。ここでは、おすすめの引き菓子をご紹介します。

バウムクーヘン

引き菓子とは

生地を重ねて作られるバウムクーヘンには、木の年輪のような模様があります。

年輪は長い年月をかけて1つ1つ刻まれていくことから、長寿や繁栄を願う縁起の良いお菓子として人気がある引き菓子です。

「これからの二人を長い年月見守ってほしい」「幸せな夫婦生活が長く続きますように」などの意味を込めて、結婚式の引き菓子によく使われています。

▶バウムクーヘンの一覧はこちら

フィナンシェなどの焼き菓子

引き菓子とは

フィナンシェなどの焼き菓子は、甘いバターの香りがするリッチな味のお菓子。小分け包装になっていることも多く、ある程度日持ちもするため、慶事の引き菓子として利用しやすいという特徴があります。

また、ふっくらとした食感で柔らかく、子どもからお年寄りまで誰でも食べやすいので、贈る相手の年齢層を選ばないという点でもおすすめです。

焼き菓子はいろいろなお菓子メーカーが作っていますが、例えばモロゾフのような多くの人から愛されている老舗メーカーのものは、ギフトとして安心感があります。

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マカロン

引き菓子とは

マカロンはフランスを代表する、見た目がカラフルでかわいらしいお菓子。パッケージも華やかなものが多く、結婚式などの慶事にふさわしい演出ができます。

また、柔らかくしっとりとしてて食べやすいので、幅広い年齢層の人から愛されています。

マカロンの色は多彩です。結婚式の引き菓子として利用するならば、結婚式の季節に合わせて色を選ぶといいかもしれませんね。

例えば、春夏ならばふわっとしたペールカラーの組み合わせ、秋冬では温かみのあるダークカラーの組み合わせが素敵です。

▶GiftA(ギフタ)お菓子の一覧はこちら

弔事用におすすめの引き菓子

引き菓子とは

次に、法事・初盆など弔事のお礼として贈ると喜ばれやすい、おすすめの引き菓子をご紹介します。

カステラ

引き菓子とは

カステラは、落ち着いた上品な包装をされているものも多く、弔事の際の贈り物として利用しやすいお菓子です。柔らかくて食べやすいため、老若男女問わず幅広い年齢層に贈りたい場合におすすめ。

カステラは、和菓子と洋菓子の良さをあわせ持つため、どんな飲み物とも相性抜群特に温かい緑茶や紅茶によく合うため、冬場の法事に贈ると喜ばれるでしょう。

▶カステラの一覧はこちら

ゼリー

引き菓子とは

法事の引き菓子にゼリーを選んでもマナー違反にはなりません。

見た目がさわやかで、暑い日でもツルッと食べやすいゼリーは、特に夏の法事で喜ばれます。

夏の法事には、旬のフルーツがたっぷりと入ったゼリーが季節を感じられるのでおすすめです。夏はさくらんぼやスイカ、マンゴーや桃などが旬ですよ。

パッケージのデザインは華やか過ぎない落ち着いたものを選ぶといいでしょう。

▶ゼリーの一覧はこちら

おせんべい

引き菓子とは

法事の引き菓子は必ず甘いお菓子を選ばなければいけないわけではありません。しょっぱい引き菓子を選びたいなら、おせんべいがおすすめです。

ただしおせんべいは湿気に弱いため、個包装のものを選ぶのが鉄則です。

1~2枚ずつ包装されていれば、かなり日持ちがします。ひとり暮らしの方にも最後までおいしく味わってもらえるでしょう。

また、おせんべいは軽いので、持ち帰りやすいというのも利点です。高齢の参列者が多い式や法事では、引き菓子はできるだけ軽いものを選ぶといった配慮も必要ですね。

▶おせんべいの一覧はこちら

引き出物と引菓子の違いを知り、失礼のない贈り物を

引き菓子とは

今回は、引き菓子として一般的に好まれるお菓子を数点ご紹介しました。

TPOに合わせて、慶事では華やかなパッケージ、弔事では落ち着いたパッケージの引き菓子を選ぶことがポイントです。

引き菓子を選ぶ際は、結婚式の場合も法事の場合も、贈る相手のことを考えることが大切。参列者の好みや年齢層、季節、その場の雰囲気などを考慮し、贈る相手に合わせた引き菓子を探してみましょう。

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この記事の執筆者

GiftAコラム編集部

GiftAコラム編集部

当編集部では「贈り物選びの参考にしたいメディア」を目指し、ギフト通販専門店 GiftA(ギフタ)の社内ライターがリサーチ・執筆を行っています。贈答マナーや人気ギフトのトレンドなど、お役立ち情報をわかりやすく発信します。

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