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お中元の時期を過ぎたらどうする? 遅れたときのマナー&おすすめ品

更新日:2023年8月3日

「お中元を贈る時期を逃してしまった……!」

そんな方のために、本来の時期を過ぎてからお中元を贈る場合の適切な対処方法をご紹介します。

知っていると役立つ贈答マナーの基本からおさらいしますので、

「これ以上失礼を重ねることのないよう、しっかり確認しておきたい」

という方はぜひ参考にしてください。

「お中元の時期を過ぎた?」まず地域の確認を

お中元の時期が過ぎた場合の対応解説。風鈴のイメージ。

お中元を贈るのが遅れてしまったかも?」と思ったら、まずは「その地域のお中元時期」がいつなのかを確認するのが先決です。

お中元を贈るタイミングは、大別すると「7月15日まで」と「8月15日まで」に分けられます。いずれもお盆の時期です。お中元は、古代中国の中元と仏教の盂蘭盆会が結びついて成立したので、お盆の時期と関係があるからです。

お盆の時期は地域によって異なりますが、お盆の時期が必ずしもお中元の時期とイコールではないので注意しないといけません。

以下で各地のお盆の時期や、お中元を贈る時期の違いについて解説します。

お盆は「7月盆」「8月盆」「旧盆」がある

お盆の時期には、「7月盆」「8月盆」「旧盆」の3種類があります。

旧暦を使っていた頃のお盆は、7月15日(現在の新暦でいう8月半ばごろ)に行われていました。それが明治時代に入って新暦になると、7月15日は多くの地域で農繁期に入ってしまうため、ひと月遅らせた8月15日をお盆とする地域が増えました。これを「8月盆」「月遅れの盆」と呼びます。

一方で、今でも7月15日にお盆を行う地域もあります。それが東京や横浜、金沢、札幌といった地域の一部で、昔から代々その地に暮らしている家では7月に行うお宅が多いようです。こちらを「7月盆」と呼びます。

さらに沖縄や奄美地方では、旧暦の7月15日を新暦にあてはめてお盆を行っているので、毎年日付が異なります。これを「旧盆」と呼びます。

  • 7月盆・・・7月15日を盆中日として、7月13日~16日
  • 8月盆・・・8月15日を盆中日として、8月13日~16日
  • 旧盆・・・旧暦の7月15日を新暦にあてはめた日を盆中日として行う

<三浦先生からのひとこと>
俗に新暦に基づいた7月15日のお盆を「新盆」、それに対し8月15日のお盆を「旧盆」と呼ぶことがあります。

しかし、7月15日のお盆は「7月盆」、8月15日のお盆は「8月盆」「月遅れの盆」というのが正しい呼び方になります。「旧盆」は沖縄のように旧暦の7月15日を新暦にあてはめて行う場合を指します。

また、故人が迎える初めてのお盆を「新盆」と呼ぶので、さらにややこしくなります。

勘違いしないためにも、「7月盆」「8月盆」「旧盆」で区別するとよいでしょう。

お中元を贈る時期は相手の地域に合わせる

お中元の時期が過ぎた場合の対応解説。日本地図のイメージ

お中元は「7月15日まで」、もしくは「8月15日まで」に大別されますが、その地域のお盆の時期と必ずしも同じではありません。たとえば、関東では東京や横浜の一部では7月盆、それ以外では8月盆ですが、いずれもお中元は7月初旬から7月15日までに贈ります。

贈り先のエリアのお中元の時期によって対応するようにしましょう。

詳しくは「お中元を贈る時期を解説!地域ごとの違いとおすすめ品を紹介」をご覧ください。

もし、ご自分のお住まいが関東地方で「7月15日まで」の地域であっても、贈り先のお住まいが「8月15日まで」の関西地方だとすると、「お中元を贈るのが遅れた!」と思っても、まだ間に合うかもしれません。

いずれにしても、ポイントは「贈り先のお中元の時期に合わせる」という点です。自分のエリアとは時期が異なる場合があるため注意しましょう。遠方の方にお中元を贈る場合には、早めに先方のお中元の時期を確認しておくことをおすすめします。

なお、近年は「お中元の配送が混み合い遅れるのを避けたい」「夏に役立つ品を早めに届けたい」といった理由から、早めにお中元を贈ることも多くなっています。たとえば、7月初旬から7月15日までの地域で6月下旬にお中元を贈るといった具合です。

ただし、あまりに早すぎると贈り物がお中元だと気づいてもらえない可能性もあるため、お中元ののし紙をつけ、挨拶状を添えるようにしましょう。

お中元の時期を過ぎたら対処法は?

お中元の時期を過ぎたら3つの方法で対処

「うっかり忘れていた」「贈る件数が多くて忙しかった」などの理由で、お中元を贈るタイミングを逃してしまった場合のカバー方法をご紹介しましょう。

お中元の時期を過ぎてから贈る場合、タイミングに応じて「暑中見舞い」または「残暑見舞い」として贈る、「お歳暮」に回すという対処法があります。

以下では、関東や東北など「7月初旬から7月15日までにお中元を贈る地域」を例にしながら詳しく解説していきます。

暑中見舞いとして贈る

夏の風物詩である風鈴

7月15日までに贈るべきお中元が間に合わなかった場合は、立秋の前日までであれば「暑中見舞い」の名目で贈ることができます。

立秋は、毎年8月7日頃です。ここで注意点があります。暑中見舞いの贈り物の表書きは「暑中御見舞」が一般的ですが、目上の方に対しては「暑中御伺」「暑中御伺い」とすると礼儀にかないます。

残暑見舞いとして贈る

残暑御見舞ののし(解説付き)
▲名入れはフルネームで記入するのが一般的。目下の方へは姓のみの場合も。

贈り物の到着が立秋を過ぎる場合は、「残暑見舞い」として贈ることができます。暑中見舞いの時期を過ぎてしまったときや、8月15日までに贈るべきお中元が間に合わなかったときの対処法です。

残暑見舞いは立秋から処暑(8月23日頃)を目安に8月末までに贈ります。残暑が厳しい年は9月初めになってしまっても大丈夫です。

注意点として、真夏に合わせた品物の場合、贈るタイミングによってはやや季節外れの印象を与える可能性があります。贈り物の到着が9月に差し掛かる場合は、あまり季節を感じさせないギフトを選ぶのがおすすめです。

また、残暑見舞いとして贈る場合も、ふさわしい表書きにしましょう。

「残暑御見舞」が一般的ですが、暑中見舞いと同様、目上の方には「残暑御伺」「残暑御伺い」としたほうが丁寧です。

お歳暮に回す

お中元の時期を過ぎたらお歳暮に回すイメージ

お中元を贈りそびれて9月初旬を過ぎてしまったら、残暑見舞いとして贈るのもおすすめできません。時期外れになり、非常識な印象を与えてしまう可能性があるからです。

この場合は思い切って年末のお歳暮に回すことを検討しましょう。

基本的に、お中元を贈った方にはお歳暮も贈り、どちらか一方を贈りたい場合にはお歳暮にするのが一般的です。毎年、お中元とお歳暮を贈っているのにもかかわらずお中元の時期を逃してしまった場合は、お歳暮の予算を増やすなどして調整してはいかがでしょうか。

どうしてもお歳暮とは別に贈りたい場合は、季節感の強くないものを選びましょう。

表書きは「御礼」「感謝」などとして、日頃の感謝を述べた挨拶状を添えるとよいでしょう。

喪中はお中元の時期が変わる?

お中元の時期が過ぎた場合の対応解説。喪中の男女イメージ

自分、もしくは相手が喪中でもお中元を贈ることに差支えはありません。以下では、喪中の場合にお中元を贈る注意点について解説します。

自分が喪中の場合

お中元はお祝いごとではなく日頃お世話になっている方への感謝の贈り物なので、自分が喪中でも、お中元を贈ることはできます。ただし、四十九日が過ぎていない場合には、時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いにしたり、紅白の水引きを控えたりするとよいでしょう。

中には不幸があった方からのお中元を「縁起が良くない」とみなす人もいます。また、自分が喪中であることを知っている人にお中元を贈ると、相手に気を遣わせてしまうこともあるかもしれません。こうした事情に配慮し、特に自分の身内に不幸があって間もない場合は、お中元を贈る時期を少しずらしたほうが無難でしょう。

もちろん、自分の心と体を第一に考えることも大切です。悲しみから体調がすぐれないなど、お中元の手配をするのが難しいときには、落ち着くまでお中元を贈るのを見送っても差支えありません。

状況に合わせて、暑中見舞いや残暑見舞いにする、見送るなどの方法を検討してみてください。

相手が喪中の場合

お中元の時期が過ぎた場合の対応解説。仏壇を拝む人と家族写真。

お中元はあくまで日頃のお付き合いに対する感謝の気持ち。お祝いごとではないため、相手が喪中の場合でも、お中元を贈ること自体には問題はありません。

ただし、故人が亡くなって日が浅い場合は、忌明けまでは待ったほうが良いでしょう。

少なくとも四十九日(仏式の場合)を過ぎてから贈ることをおすすめします。

また、紅白の水引は用いず、白い奉書紙を掛け紙にするようにします。

亡くなった時期に関わらず、相手の気持ちに配慮することも大切です。大切な人を失った悲しみから、相手がお中元を素直に喜べないことも考えられます。贈っても良いか不安な場合は、あらかじめ相手にさりげなく確認してみてもよいでしょう。

<三浦先生からひとこと>

喪中の方に対しては、紅白の水引や華やかなものを避け、ご家族を慮った品物を選ぶなど、何をどうお贈りするかが大切です。

お中元の由来のひとつに、仏様への供物を親戚や知人に贈る習慣があります。

挨拶状に感謝とともにその話を添えて故人にお供えしてほしいと伝えると、相手の心情に寄り添えると思います。

時期を過ぎたお中元のおすすめ品

お中元 時期 過ぎたら 品選びに悩まないカタログギフト

お中元がお盆の時期に間に合わない場合、おすすめの品は「お中元向きカタログギフト」です。

夏を過ぎるとお中元の品物選びにも気を遣うもの。その点、カタログギフトであればオールシーズン対応可能です。

季節を問わずお喜びいただける! GiftA(ギフタ)のグルメ特化型カタログギフト

お中元 時期 過ぎたら グルメカタログギフトがおすすめ

お中元の定番といえば、何と言ってもグルメ系のギフトです。

GiftA(ギフタ)では、高級スイーツや産直グルメなどを掲載した「グルメ系のカタログギフト」を取り扱っています。

いろいろなテーマで美味を集めた個性的なグルメカタログは、お相手に「どれにしようかな」と選ぶ楽しみも味わってもらえるでしょう。

詳細ページから電子カタログで中身を閲覧できるので、ぜひチェックしてください。

『おいしいお肉の贈り物』シリーズ

お中元 時期 過ぎたら

■定番の高級ブランド和牛をはじめ、ハム・ソーセージなどの加工肉、地鶏やマトンなど幅広く掲載。お肉専用のカタログギフトとして大人気のシリーズです。高級ステーキレストランの利用チケットなどもあり。

『ANA’sフレッシュセレクション』シリーズ

お中元 時期 過ぎたら

■ANAグループのネットワークによって全国から集められた厳選のグルメを掲載。ANAならではの高級ブランド感から、目上の方に贈るカタログギフトとして最適。

『47CLUB』シリーズ

お中元 時期 過ぎたら

■地方新聞社がチョイスした47都道府県の「本当においしいご当地グルメ」をラインナップ。推薦コメント付きなのでグルメ情報誌としての楽しみ方も。

『北海道七つ星ギフト』シリーズ

お中元 時期 過ぎたら

■グルメの宝庫・北海道から、地元で愛されているグルメを掲載。海鮮、野菜など北海道ならではの魅力を味わえる一冊。

『九州七つ星ギフト』シリーズ

お中元 時期 過ぎたら

■九州7県の多彩なグルメを網羅したカタログギフト。名産品に加え、地元の知る人ぞ知る美食も掲載しているため、美味しいものに目がない人への贈り物におすすめ。

『美味百撰ギフト』シリーズ

お中元 時期 過ぎたら

■全国から農産物、畜産物、スイーツ、生鮮、酒類など幅広いグルメを掲載。味だけではなく、安心・安全にもこだわった一冊。

もっとグルメカタログギフトを見る

まとめ

お中元の時期が過ぎた場合の対応解説。お中元を贈る夫婦のイメージ

お中元を贈る時期を過ぎてしまった場合でも、暑中見舞いや残暑見舞いなどに間に合えば、ギフトの名目を変えてカバーすることができます。

大幅に時期を外れてしまうなら、お歳暮に回してみるのもひとつの方法です。
注意点として、ギフトを贈る時期によって、のし紙の表書きもふさわしいものに変えることを忘れないようにしてください。

また、贈る時期が遅れてしまう場合、あまり夏らしさを感じさせない物を選ぶことをおすすめします。グルメ系のカタログギフトであれば季節に関係なく贈れるため、時期を外したときの贈り物に悩む必要はありません。

また、単にモノだけを贈るのではなく一言メッセージが添えてあれば、時期を過ぎてしまったとしても良い印象を残せそうです。

インターネットのギフト専門店・GiftA(ギフタ)では、商品ご購入の際にメッセージ作成サービスをご利用いただけます(※一部商品を除く)。

注文時に登録画面上で挨拶例文を編集することで、お中元・暑中見舞い・残暑見舞いとしてすぐに贈れるメッセージが簡単にできあがります。

スマホ画面からでもすぐにメッセージが作成できるので、贈り物に一言添えて日頃の感謝を伝えたいときにご活用ください。

今回ご紹介した情報を「時期が過ぎてしまったお中元の対処法」としてぜひお役立てください。

この記事のマナー監修者

三浦 康子 / 和文化研究家

この記事のマナー監修者

三浦 康子 / 和文化研究家

テレビ・ラジオをはじめ、各メディアで暮らしに息づく日本文化を紹介。新聞・雑誌、WEBにて多数の記事を執筆・監修、大学で教鞭もとる。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』、監修書『季節を愉しむ365日』ほか。「行事育」や歳時記に関する講演会も行う。

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