「ピルスナー」は、輝く黄金色とキレのある苦みが特徴のビールです。
日本人になじみ深く、人気のあるピルスナーですが、もっとおいしく飲むコツがあるのをご存じでしょうか?
ピルスナーをおいしく飲む方法と、おすすめ商品を紹介します。
ピルスナーとはどんなビール?
ピルスナーは「世界初の金色のラガービール」と呼ばれ、世界中から愛されているビールです。
ピルスナーをよりおいしく味わうために、まずはピルスナーの歴史や風味、味わい方のコツをチェックしていきましょう。
チェコで生まれたラガービール
ピルスナーは19世紀に現在のチェコのピルゼンで生まれた、ラガー酵母(下面発酵酵母)で発酵したビールです。
ヨーロッパの水は硬水が主流なので、ビール醸造にも硬水が使われることが多かったそうですが、ピルゼンにはヨーロッパでは珍しい軟水が流れていました。
ピルゼンの軟水により、麦わら色のような淡い黄金色と、ホップの爽やかな苦みを持つピルスナーが生まれました。
今ではピルスナーは「世界で最も広まっているビール」として多くの国から愛されています。
日本の大手ビールメーカーも、このピルスナーを手本としてビールを造っているため、日本人にとってなじみ深いビールとなったのです。
しっかり冷やしてグラスに注いで味わうのがおすすめ!
さっぱりとした飲み心地が特徴のピルスナーは、しっかり冷やしてグラスに注いで味わうのがおすすめです。
飲み頃の温度は約5~8℃ぐらいが目安とされているので、冷蔵庫で5~6時間冷やしてみましょう。
また、ピルスナーはビール名と同じ「ピルスナー」という名のグラスで楽しむのがおすすめです。
スリムの細足グラス「ピルスナー」で飲めば、ピルスナーの黄金色が映えてさらにおいしさがアップするでしょう。
唐揚げをはじめ、肉料理や揚げ物と共に、程よい苦みと爽やかな口あたりを堪能してみましょう。
ピルスナーをクラフトビールで味わおう!おすすめ5選
1994年の酒税法改正による規制緩和で、日本では小規模なビール醸造所が全国で増加しました。
醸造所それぞれのこだわりと技術から生まれた、個性的で味わい深いクラフトビールが注目されるようになったのです。
地域に根付いた「地ビール」の名で人気のクラフトビールの中には、ピルスナースタイルのビールも存在します。
クラフトビールで味わえる、おすすめのピルスナーを5つピックアップしました。
いわて蔵ビール「金蔵」
1995年、岩手県内の企業5社で立ち上げた協同組合・いわて蔵ビールの「金蔵」は、フレッシュな麦の香りとすっきりとしたのど越しが特徴の、ピルスナースタイルのビールです。
黄味がかった琥珀色と、ふんわりとした泡のコントラストが絶妙で、キレのある炭酸のあとに、スッと抜ける苦みとアルコールが味わいを深めてくれます。
いわて蔵ビールは、ろ過や殺菌を一切せず、新鮮な味わいを追求しているため、よりナチュラルな刺激と味わいが楽しめるでしょう。
ベアレン醸造所「THE DAY / TRAD GOLD PILSNER 」
「ベアレン醸造所」は、ヨーロッパのビール文化を尊重して、本格的なビールを手造りしている岩手県の醸造所です。
そんなベアレン醸造所が、伝統的なピルスナーのスタイルで仕上げた「THE DAY / TRAD GOLD PILSNER 」は、チェコ産のザーツホップが生み出すキリっとした苦みが堪能できます。
飲み口ものど越しもすっきりとしているので、飲んだあとの爽快感は抜群です。
コエドブルワリー「COEDO 瑠璃-Ruri-」
「COEDO 瑠璃-Ruri-」は、埼玉県川越市発のクラフトビールメーカー・コエドブルワリーの定番ビールの一つです。
2022年に、世界最大級のビールコンペである Australian International Beer Award でブロンズ賞を受賞した、世界からも認められた逸品です。
黄金色の液体と、ノーブルホップの上品な香り、そしてアクセントとなる苦みが味わえます。
グラスに鼻を近づけて、ハーブのような爽やかな泡の香りを楽しんでから飲むと、さらにおいしさがアップします。
「和」を感じさせる洗練されたパッケージにも注目です。
エチゴビール「ピルスナー」
日本で最初に地ビールを生産したといわれている新潟県のビールメーカー・エチゴビールの「ピルスナー」は、ピルスナー発祥の地であるチェコのアロマホップを使用した、クラシカルなビールです。
香ばしいホップと、清々しい苦み、しっとりとした麦芽(モルト)のコクのバランスが絶妙なビールなので、本格的なビールを飲みたい人にはぴったりでしょう。
通常のピルスナーとはひと味違う、まろやかで濃厚なうま味を楽しんでみてください。
エチゴビール「こしひかり越後ビール」
エチゴビールの「こしひかり越後ビール」は、新潟産コシヒカリを使用したビールです。
爽やかなのど越しと、キリっとした辛さが楽しめます。
お米を使っているということもあり、和食との相性が抜群です。後味は甘く、ほのかなお米の香りが残ります。
辛口でありながらも、甘さやコクも感じる一品なので、ビール初心者にもおすすめです。
ピルスナーはグラス次第!もっとおいしくする方法
グラスは、ピルスナーのおいしさを左右する重要な要素です。
せっかくのピルスナーをもっとおいしくするために、グラスの扱い方についての関連情報をチェックしていきましょう。
ビールグラスの洗い方
グラスが汚れていたり、油分が付いていたりすると、ビールはあまり泡立ちません。
ビールを飲む前は、グラスに残った油分やほこりを洗剤で取り除いて、水で入念に洗い流しましょう。
なお、洗うときは、スポンジに汚れが付いていないかもチェックすることが大切です。
水洗いが終わったグラスは自然乾燥して、冷蔵庫で適度に冷やしておきましょう。
グラスを冷やしておくことで、注いだあとにビールがぬるくなるのを防いでくれます。
グビッと爽快なピルスナーを楽しもう
ピルスナーは、日本はもちろん世界各国で愛されている人気のビールです。さまざまな銘柄のピルスナーを飲み比べてみると、味わいの違いや分類に気づかされ、よりビールが楽しくなることでしょう。
ピルスナーをおいしく楽しむには、清潔なグラスを使い、5~8℃ぐらいに冷やして飲むのがおすすめ。
ビール職人のこだわりが詰まったクラフトビールなら、個性豊かなピルスナーがたくさん登場しています。
自分好みの銘柄をぜひ探してみてくださいね。