結婚式の受付係や余興を友人・知人・同僚などにお願いした場合、お礼を渡すのがマナーです。
受付の場合、披露宴に来てもらう上に気を遣う仕事までお願いするのですから、感謝の気持ちをきちんと表しましょう。
引き受けてくれた人にはお礼として現金を渡すのが一般的ですが、プレゼントを贈っても差し支えありません。
この記事では、
- 結婚式の受付のお礼相場とマナー
- お礼にふさわしい喜ばれるギフトアイテム
上記について解説します。
結婚式の受付を依頼する際は、ぜひ記事を参考にしてください。
目次
結婚式で受付をお願いしたらお礼相場は3000円以上
結婚式で受付をお願いする方へのお礼の相場は、3,000円~5,000円が一般的といわれています。
あまりに高額すぎるお礼を渡すと相手が恐縮してしまうため、一般的な相場の範囲にとどめておくのがおすすめです。
招待客の人数が多く、受付が大変になりそうなときは高めの5000円にしておくなど、状況に合わせて金額を判断しましょう。
結婚式の受付、主な仕事内容とは?
受付の仕事内容は、ゲストへの対応とご祝儀の受け取りの他にも、さまざまな用事が発生すると考えたほうがいいでしょう。
会場の大きさや招待客の人数によっては、以下のような仕事もお願いするケースがあります。
- 会場スタッフとの打合せ
- ゲストをお迎えし、芳名帳に記帳いただく
- 遠方から参列する方にお車代を渡す
- お手洗いなどへの会場案内
- 子どもゲストの動きに目配り
受付係は、式当日の集合時間も早くなります。会場スタッフとの打合せのために、他のゲストより30分以上早く集合してもらうことが多いようです。
受付でたくさんのお金を預かる役目上、万が一の事態も考慮しておかなければなりません。
受付を依頼された人はなにかと気を遣うものだということを知った上でお礼を準備しましょう。
着付け代なども考慮しお礼金額を調整するのがおすすめ
女性に受付をお願いする場合、意識しておくべきなのが「晴れの日の身だしなみには費用がかかる」ということです。
受付役を引き受けるとなると、一般ゲストとして出席する以上に美容や服装に気を遣うでしょう。場を晴れやかにする演出として、着物を着る人もいます。
ほとんどの女性は美容院でパーティ用のヘアセットをしてもらうでしょう。さらに着物を着せてもらうと、着付け料金もプラスされます。
集合時間が早いなら、早朝から美容院に予約を入れて準備をしなければなりません。
また、着物の着崩れや汗をかくのを防ぐために、会場までタクシーを利用する女性も多いようです。
上記のような、女性ならではの準備の手間・出費を踏まえると、
「一般的なお礼相場の中でも、高めで考えておくほうがいい」
「少し上乗せするぐらいでいい」
という意見もあります。
準備に負担が掛かっていると思われる女性には、現金のお礼に加えてちょっとしたプレゼントも渡すなど、配慮したほうがいいかもしれません。
結婚式の受付を親しい人に頼んだらお礼はいらない?
結婚式の受付は、古くからの友人や同級生、あるいは仲のいい同僚など、親しい方に依頼するもの。そのため、
「形式張ったお礼をするのは水臭いのでは?」
と、思う人もいるでしょう。
結論を言えば、どれだけ親しい方でも、仕事をお願いした以上はお礼の気持ちを形にして表すことをおすすめします。
受付を依頼すれば、式の当日だけでなく、打合せなど前後合わせてその人の時間をいただくことになります。
たとえお相手が快く仕事を引き受けてくれたとしても、こちらから何もお礼をしなければ、後でお相手をもやもやさせてしまうかもしれません。
良好な関係を続けていくためにも、お礼を用意するのは大人の配慮といえます。
受付のお礼は現金 or 品物、どっちがいい?
持ち帰る際に荷物にならないよう、受付のお礼は現金や商品券を渡すケースが多いようです。
しかし、仲の良い関係性だからこそ、
「現金やギフト券は金額がそのまま分かるので生々しい」
「そっけなく感じてしまう」
という人もいます。その場合は、お礼にプレゼントを渡すのがおすすめです。気心知れた友人なら、式までに打合せをする段階で、お礼に欲しいもののリクエストを聞いてみるのもいいでしょう。
その他のお礼の仕方として、
- 新婚旅行のお土産を豪華にする
- 引き出物の価格をワンランク上げる
などの方法も考えれらます。
ただ、上記の方法の場合、お相手に「これは受付を引き受けてくれたお礼だよ」と直接伝えないと、気づいてもらえないかもしれません。
お相手との関係性などを踏まえて、どんな形のお礼にすれば感謝が伝わるか、検討してみましょう。
結婚式の受付のお礼、現金の準備
受付のお礼に現金やギフト券を渡す場合には、守るべきマナーがあります。以下のポイントに気をつけましょう。
お礼は新札で用意する
お礼として渡す現金は新札で用意しましょう。
銀行の窓口で新札に両替してもらえますが、申し込み用紙の記入など時間と手間がかかることがあります。式が近づいてからあわてないよう、新札は余裕をもって準備しておくことをおすすめします。
当日までに新札を用意できなかった場合は、結婚式場のフロントに新札が必要な旨を伝えると対応してもらえる場合があります。
結婚式場ではゲストのご祝儀用に新札を準備してくれているところもあります。事前に式場に問い合わせて確認してみるのもいいでしょう。
縁起が悪い数を避ける
現金を贈る場合は、お札の枚数は奇数になるよう調整してください。
「割り切れる数字」は、婚礼にまつわる贈り物にするには縁起が悪いとされます。
2,000円札や、4,000円など偶数の金額のお礼は避けるほうが無難です。特に「4」は死を連想させるため、慶事全般の贈り物には避けるべき数字です。
お礼のポチ袋は水引に注意
お礼に現金を渡す場合は、そのままむき出しにせず、ご祝儀袋やポチ袋に入れるのがマナーです。
入れる袋は中身の金額に応じて使い分けます。入れる金額と、包む袋の豪華さとが釣り合っていないと、お相手にちぐはぐな印象を与えてしまいます。
3,000円~5,000円程度の金額であれば、ポチ袋でも問題ありません。
ただし、紅白の水引(飾り紐)が印刷されているタイプのポチ袋の場合は注意が必要です。
水引には大きくわけて3種類の結び方があり、それぞれ意味が異なるためです。
婚礼にまつわるお礼に使う水引は「結び切り」「あわじ結び」がふさわしいとされます。中に入れる金額を踏まえると、結婚式の受付なら、お礼のポチ袋は「紅白・結び切りの水引」が印刷されたものを使いましょう。
もしなければ、水引のないシンプルなポチ袋でかまいません。
お札は三つ折りにしてポチ袋に入れましょう。まず、お札の左側から3分の1を内側に折り、次に人物が印刷された右側の3分の1を内側に追って重ねます。
お札の肖像が上下逆にならないようポチ袋に入れることもマナーです。
表書きは「御礼」と記載する
ポチ袋には表書きを書き入れてください。表書きとは、贈り物の名目のことです。
受付のお礼に表書きの決まりはありませんが、「御礼」と記載しておけば問題ないでしょう。
ポチ袋に宛名は書きません。誰に渡せばいいか分からなくなりそうなら、付箋を貼って名前をメモしておきましょう。
結婚式の受付のお礼、プレゼントを渡すならおすすめはコレ
「お礼に現金だけ渡すのは味気ない」と感じる人は、ウェディングらしい雰囲気のプレゼントを贈るのがおすすめです。
「プレゼントだけ贈る」「現金にプレゼントを添える」どちらのパターンも可能です。
注意点として、受付の人へのお礼は結婚式当日に渡すため、持ち帰りやすい軽いものであることがベスト。
二次会への移動や帰りのことを考え、持ち運びしやすいプレゼントを選びましょう。
以下に、受付の方へのお礼におすすめの、慶事にふさわしい華やかさのあるギフトを紹介します。
スイーツ
スイーツは好き嫌いが少なく渡しやすいため、お礼の品としてよく選ばれています。
特に焼菓子は日持ちしてかさばらないため、受付の方へのお礼としておすすめです。
名店のスイーツなど高級なものであれば、ボリュームが少なくても物足りない印象にはならないでしょう。
3,000円程度の少額でも高級感を感じてもらいやすく、かけられる予算が決まっている場合でも喜んでもらいやすいギフトです。
コスメグッズ・ボディケアグッズ
コスメグッズやボディケアグッズは、とりわけ女性に人気のギフトです。例として、ハンドクリームやバスソルトなどが挙げられます。
おしゃれな女性には、シンプルで洗練されたデザインのグッズを選ぶと喜んでもらえるでしょう。
日常的に使える上質な美容グッズは、結婚式のように華やかな舞台でのお礼の品としても適しています。
親しい方に贈るからこそ出来る限り、その方の好み・イメージに合うものを考えてみてください。
カタログギフト
「お礼の金額をお相手にはっきり知られたくない」
「限られた予算でも、満足してもらえるものを贈りたい」
そんなときは、カタログギフトを贈るのがおすすめです。
【カタログギフトのメリット】
- 冊子型・カード型などコンパクトなので持ち帰りやすい
- カタログに掲載商品の中から相手の方が好きなものを選べる
- 選んだカタログの価格帯が分かりにくい
カタログギフトは好みをよく知らない人にも贈りやすいのがメリット。受付を依頼した人にほしいものを聞く時間がない場合も重宝します。
特に、結婚式の受付のお礼なら「グルメカタログ」「スイーツ専門カタログ」「デザイン性の高いカタログ」がおすすめ。手頃な価格帯でありながらおしゃれ感のあるものを選びましょう。
ここからはギフト専門店GiftA(ギフタ)の人気グルメカタログを紹介します。結婚式のお礼にぴったりのカタログシリーズをピックアップしました。
『すいーともぐもぐ』
『すいーともぐもぐ』は洋菓子から和菓子までスイーツを幅広く掲載したカタログギフト。かわいらしい雰囲気で、女性に贈りやすい1冊です。
絵本のようなストーリー仕立てでお菓子が紹介されているため、読み物として楽しみながらギフト商品を選ぶことができます。
有名店や老舗のお菓子も掲載しているため、甘い物に目がない方にもきっと満足してもらえるでしょう。
『Peck』
『Peck』はかわいいペンギンのイラストで、若い女性に好評のカタログギフトシリーズです。
約60品のさまざまなスイーツが掲載されており、コースによって掲載商品の中から3品~9品まで選べます。
お相手が好きなお菓子を組み合わせて、自分好みのスイーツセットとして受け取れるのが魅力。
「あれも美味しそう」「これもかわいらしい」そんな選ぶ楽しさまで味わってもらえますよ。
『Made In Japan with 日本のおいしい食べ物』
『Made In Japan with 日本のおいしい食べ物』は、2種類の冊子をひとつにまとめたカタログギフトです。「日本全国」から、とっておきのグルメ商品が選ばれています。
カードタイプのカタログギフトでIDとパスワードを入力して品物を選ぶ形式のため、持ち運びしやすい点も魅力の一つ。
できるだけ荷物を少なくしたい結婚式当日、お礼として渡すのに適したタイプです。
お礼のプレゼントにはメッセージを【文例】
結婚式当日は新郎新婦本人は忙しく、受付の方に直接感謝を伝える時間があまりありません。そのため、お礼のプレゼントには感謝のメッセージを添えておくと好印象です。
親しい方に贈ることが多いため、かしこまった内容にする必要はありません。
手伝ってくれたことへの感謝の気持ちを心のままに伝えてください。
【文例】
今日は結婚式の受付を引き受けてくれて本当にありがとう
○○さんになら安心して任せられます
ささやかですが感謝のプレゼントを用意させていただきました
喜んでもらえるとうれしいです
落ち着いたら また食事にでも行こうね
お礼を渡すタイミングは「受付開始前」
結婚式で受付をしてくれる人へお礼を渡すタイミングは、結婚式当日、受付の開始前が一般的です。
受付が忙しくなる前の、まだ手があいている頃合いがいいでしょう。
新郎新婦本人は忙しいため、受付の人へのお礼は両家の親から渡してもらうケースが多いようです。
「今日はよろしくお願いします」という挨拶とともにお渡しします。
現金ではなくお礼のプレゼントを渡す場合は、その人へ贈る引き出物の手提げ袋の中にあらかじめ入れておいてもいいでしょう。
結婚式の受付のお礼の準備はギフト専門店にお任せ
受付の方へのお礼選びで迷ったら、ぜひギフト専門店をチェックしてください。
GiftA(ギフタ)では、結婚式の贈答品にふさわしいギフト商品を多数取り扱っています。
ギフトに掛けるのし紙や包装紙、メッセージカードなど、オリジナルデザインのものをバリエーション豊かにご用意しています。
ご購入時にメッセージカードを無料作成できるサービスもあり、お礼状が簡単につくれます。
贈り方のマナーなど分からないことがあれば、問合せフォームからメールでご質問ください。ギフト専任スタッフがご対応する安心サポート体制を整えています。
【3分でおさらい】結婚式の受付|お礼のまとめ
受付の方には、結婚式当日に多くの仕事を任せることになります。
引き受けてくれたことに感謝の気持を伝えるため、どんなに親しい間柄でもお礼を贈りましょう。
- お礼相場は3000円以上。招待客が多く、対応が大変そうと予想される場合は、高めの5000円~
- 女性は着付けや美容院代がかかるため、現金にプラスしてプレゼントを渡すなどの配慮も必要
- 現金は「紅白・結び切りの水引」が印刷されたご祝儀袋に入れる。ポチ袋でもOK。
- お札は、左側から3分の1を内側に折り、次に人物が印刷された右側の3分の1を内側に追って重ねる
- お礼を渡すタイミングは「受付開始前」またはプレゼントなら引き出物を入れる手提げ袋に入れておく
- プレゼントはカード式のカタログギフトもおすすめ。
お礼のギフトや感謝のメッセージで喜んでもらえればお互いの良い思い出となり、これから先も良い関係が続くでしょう。
今回お伝えした情報を参考に、「受付を引き受けてよかった」と思ってもらえるようなお礼を見つけてくださいね。