赤ちゃんが生まれると、周囲の方々から出産祝いを贈られるでしょう。
いただいたお祝いには「内祝い(お返し)」を贈るのがマナーです。
しかし、新米ママ・パパの中には、
「出産祝いをもらったら内祝いを贈ると聞いたけど、いつまでに、どうやってお返しすればいい?」
と、迷う人も多いようです。
中には、「出産祝いをだいぶ後になってからもらった」「内祝いを渡すのがかなり遅れてしまった!」など、イレギュラーなケースも……。
この記事では「出産内祝いはいつまでに贈ればいいか」をテーマに、知っておきたい基本的な贈答マナーや、遅れてしまった場合などの適切な対処法も解説します。
赤ちゃん誕生を祝福してくださった方々に失礼なく対応できるよう、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
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目次
「出産内祝いはいつまでに贈る?」←基本はお宮参り後
出産祝いを贈る側(親戚・友人など)は、出産の報告を受けた後、母子の体調が安定して退院する生後1週間~1カ月頃を目安にお祝いを贈るのが一般的です。
つまり、この3週間ほどの期間に、赤ちゃんと両親のもとへいろんな方々から出産祝いのご祝儀・贈り物が集中して届くことになります。
それに対するお返しとして「内祝い(出産内祝い)」を贈る時期は、お祝いをいただいてから1カ月以内が目安とされ、一般的には、生後1カ月頃に行う「お宮参り」を済ませたタイミングで贈ります。
お宮参りとは、赤ちゃんが初めて神社にお参りをする行事で、生後1カ月頃に行います。
もとは氏神様に子どもの誕生を報告し氏子として認めてもらう儀式で、赤ちゃんの健やかな成長を祈願する大事な行事とされています。
<三浦先生からのひとこと>
近年は「内祝い」という言葉を、慶事にいただいたお祝いに対するお返しの意味で使っていますが、本来は文字通り「内(内輪、身内)のお祝い」という意味で、わが家におめでたいことがあったから、その喜びを周囲の人にも分けるため品物を贈ったり宴会を開いてもてなす習慣をいいました。 出産祝いをいただいた方に贈る内祝いには、感謝の気持ちとともに喜びを分ける気持ちが込められています。 |
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「出産祝いを遅れてもらった」←1カ月以内にお返しを
赤ちゃんのお宮参りが済んで、出産祝いと内祝いのやりとりが一段落したあとに出産祝いをいただくことも珍しくありません。
そんな場合はどう対応すればよいのでしょうか?
それほど親しい間柄ではない人には、赤ちゃんの誕生をすぐにお知らせしないこともあるでしょう。
そうすると、出産後しばらくしてから「お子さんが生まれたと人づてに聞いたので……」「年賀状でお子様誕生を知ったので……」と、出産祝いをくださるケースがあります。
赤ちゃんの親からすると、思いがけない方からのお祝いがありがたい反面、
「お返しをどうしようか。準備しなおすには時間がかかるし……」
と、焦ってしまうかもしれませんね。
しかし、後から出産祝いをもらった場合でも焦ることはありません。
基本的に内祝いを贈るタイミングは「お祝いをもらった日から1カ月以内」が目安です。
あらためて内祝いの品を準備すれば問題は生じません。
出産を知り、わざわざ祝ってくださった心づかいに感謝し、誠意ある対応を心がけましょう。
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出産内祝いを贈る時期はあくまで目安。産後の体調を整えるのが優先
出産内祝いを贈るタイミングは、出産祝いをいただいてから1カ月以内とされていますが、これはあくまでも目安です。
出産後、母親の産後の肥立ちが悪く、体調が戻るのに時間がかかることもあります。
そんなときに「早く内祝いを贈らないと」と焦る必要はありません。
あくまでも体調の回復が最優先。
無理せず体調が戻ってから内祝いを準備しましょう。
内祝いの品に添える挨拶状に遅れたお詫びを書いて贈れば、先方も事情を分かってくれるはずです。
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出産内祝いが半年~1年も遅れた! お返しはすべき?
赤ちゃんが加わった新生活の忙しさにまぎれ、ふと気が付くと、
「出産内祝いを贈っていなかった!」
「お祝いをいただいてからもう半年~1年も経っている!」
これはさすがに焦ってしまうことでしょう。
お返しが大幅に遅れてしまったら気まずいかもしれませんが、せっかくお祝いしてくれた方の気持ちを無下にするわけにはいきません。
先方に正直にお詫びをし、きちんと内祝いを贈ることをおすすめします。
その際、メインの贈り物の他に、お詫びの気持ちとしてちょっとした品を添えてもいいでしょう。
たとえば、箱入りの小さなお菓子や上質なミニタオルなどを添えて、お詫びの気持ちを伝えます。
ただし、遅れたからといって内祝いの予算を大きく上乗せする必要はありません。
一般的な相場を大きく上回る内祝いを贈っては、かえってお相手に気を遣わせてしまいます。
また、大幅に遅れてしまった場合は、贈り物の体裁も控えめにするといいでしょう。
出産からすでに半年以上の月日が経っているなら、「いかにも出産内祝いです」といった印象の贈り物は、先方に今更感を与えるかもしれません。
たとえば、出産内祝いの品に添える赤ちゃんの命名札や、赤ちゃんの名入れギフトなどがそれに当たります。
出産内祝いならではの特別感を打ち出した品物や体裁は、避けたほうが無難です。
納期に時間がかかるという点でも、名入れギフト・オーダーメイドギフトはやめておいたほうがいいでしょう。
また、どんなに急いでいても内祝いの品だけを贈るのではなく、必ず挨拶状を添えるのが贈答マナーです。
返礼がかなり遅れてしまったからこそ、挨拶状はしっかりした内容のものを準備してください。
具体的な「お詫びを兼ねた出産祝いの挨拶状の例」を以下でご紹介します。
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出産内祝いが遅れたときの挨拶状【お詫びの参考文例】
「出産内祝いを贈るのを忘れていた」「体調不良で用意ができなかった」などの理由で、お返しが遅れてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、これ以上失礼を重ねることのないよう、より丁寧な対応を心がけましょう。
具体的には、できるだけ早く贈り物を準備し、挨拶状をしたためて品物に添えます。
文章の基本的な構成は、
- まず出産祝いをいただいたことへのお礼
- 内祝いが遅れた非礼のお詫び
- 母子の現在の様子
- 今後も変らぬお付き合いをお願いするしめくくり
上記の要素を盛り込むとスマートにまとめやすいでしょう。
注意点として、内祝いが遅れた理由を書きすぎると、先方に言い訳のように受け取られてしまう可能性もあります。
遅れた理由にはあえて深くふれないほうが無難ですが、そこはお相手との関係性によって柔軟に判断してください。
【メッセージ例①】
本来であればすぐにお礼を申し上げるべきところ、遅くなりまして誠に申し訳ございません。
おかげ様で母子ともに健康に過ごしております。
今後とも、家族一同よろしくお願い申し上げます。
【メッセージ例②】
すぐにお礼を申し上げるべきところ、初めての育児に戸惑い慌ただしく過ごしているうちに遅くなってしまい大変失礼いたしました。
おかげ様で息子の〇〇は元気にすくすくと成長しております。
これからも、親子共々どうぞよろしくお願いいたします。
お相手によっては、事前に電話を入れ、出産内祝いが遅れたことのお詫びを直接伝えてもいいでしょう。
なにはともあれ誠意ある態度で先方に感謝とお詫びを伝えることが大切です。
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内祝いはタイミングが早すぎてもNG
「出産祝いをいただいてから1カ月以内を目安に内祝いを贈るなら、忘れないように出産祝いをもらったらすぐにお返しすればいいのでは?」
そう思った方もいるかもしれませんね。
しかし、贈るタイミングも贈答マナーの一つであることを心に留めておきましょう。
お祝いをもらってすぐにお返しすると「待っていました感」「品選びを適当に済ませた感」がにじみ出てしまったり、お相手が「大変な時期に気を使わせてしまった」とかえって気にしたりするからです。
お返しを贈り忘れないようにしつつ、適度に時間をおいて、ふさわしいタイミングで届けましょう。
また、出産前にお祝いをもらった場合も、慌てる必要はありません。
通常の内祝いと同じように、生後1カ月頃のお宮参りが済んだタイミングでお返しの品を贈りましょう。
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出産内祝いをあえて遅らせるケースも
出産内祝いは、出産祝いを受け取ってから1カ月以内を目安に贈るのが一般的です。
しかし、中には特別なケースで出産内祝いをあえて遅らせることもあります。
具体的には「赤ちゃんのお披露目会を開く場合」「お盆や供養、辛い時期と重なる場合」です。
その理由を解説します。
<1>赤ちゃんのお披露目会を行う場合
出産内祝いは、出産祝いの返礼のみならず、赤ちゃんの名前のお披露目も兼ねています。
近年は、贈答品のやり取りに留まらず、お祝いをくださった方や親しい人を直接招いて赤ちゃんの「お披露目会」をするケースも増えてきました。
お披露目会は、出産を祝ってくださる方々をもてなし、内祝いの品もお渡しするというもので、本来の内祝いの形式に相当します。
生後1カ月以上経ってからお披露目会を開く予定を立てたなら、内祝いの品はお披露目会の席でお渡しするのがスマートでしょう。
お披露目会の開催日が、一般的な出産内祝いのタイミングを過ぎていても、多少のズレなら問題はないといえます。
ただし、お披露目会の開催が何カ月も先になってしまうようなら話は別です。
自分たちの都合で返礼が遅くなり過ぎると、せっかくお祝いしてくださった方々に失礼に当たります。
この場合は、本来のタイミングで内祝いを渡し、後日あらためてお披露目会を開催するのがよいでしょう。
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<2>お盆や供養、辛い時期に重なる場合
先祖の供養を行う時期にはお祝い事を控えるのが伝統的なマナーです。
お盆(7月中旬または8月中旬)や、お彼岸(3月の春分の日を中日とした7日間、9月の秋分の日を中日とした7日間)などがそれに当たります。
内祝いのタイミングが上記の時期と重ならないよう配慮しましょう。
また、お相手の身内が亡くなって間もない忌中の時期や、事故・病気などで辛い出来事の真っただ中にいる方には、出産内祝いを遅らせる心配りが必要です。
辛い状況の方に喜ばしい内祝いを贈ってしまうと、こちらに悪気がなくても「他人への配慮がなく、自分たちの喜びだけに気を取られている」という印象を与えかねません。
忌明け後の喪中の方に内祝いを贈る場合は、のし紙の表書きを「内祝」「出産内祝い」にせず「御礼」にしたり、お祝いイメージの強い華やかな商品を避けるなどの配慮をしましょう。
また、高齢者の中には暦の「六曜」を気にする方もいらっしゃいます。
縁起を気にする方に内祝いの品を届けるなら、到着日は六曜で縁起が悪い日とされる「仏滅」「赤口」を避け、吉日である「大安」「友引」に着くよう手配すると安心です。
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出産内祝いをいつまでに贈るか、予定を立てて準備しよう
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出産祝いを受け取ったら、後日「内祝い(出産内祝い)」の品を贈るのがマナーです。
出産祝いは、ほとんどの場合、赤ちゃんが生まれてから1カ月以内に贈られてくるでしょう。
それに対し、内祝いを贈るタイミングは、生後1カ月頃に行う「お宮参り」を過ぎてすぐが一般的です。
赤ちゃんの誕生を知らなかった方から、遅れて出産祝いをいただくケースもあります。
その場合は「お祝いをもらってから1カ月以内」を目安に内祝いを贈りましょう。
注意点として、出産祝いを受け取った直後に内祝いを贈るのは、先方にあまり良い印象を与えません。
あまりに早すぎる内祝いは「出産祝いをもらうのを待ち構えていた」「内祝いの品を吟味せず適当に選んだ」などと思われてしまうからです。
中にはトラブルやうっかりミスで、
「内祝いが半年も遅れてしまった!いまさら内祝いを贈ってもいいんだろうか?」
とお悩みのケースもあるでしょう。
この場合はすぐに誠意ある対応で、お祝いをくださった方への礼を尽くすことをおすすめします。
大幅に遅れてしまったら、内祝いの品は仰々しくない控えめな体裁にし、必ず挨拶状を添えて非礼をお詫びしましょう。
なお、お盆・お彼岸・忌中など、昔から「祝い事は控えるべき」とされる時期に内祝いの時期が重なったら、内祝いをあえて遅らせる判断も必要です。
「何を贈るか」だけでなく「いつ贈るのが適切か」まで配慮するのが贈答マナー。
今回お伝えした情報を参考に、お祝いをくださった方へ感謝の気持ちをしっかり伝えてくださいね。