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代表的なフランス焼き菓子10選!お菓子のトリビアを紹介

更新日:2024年1月19日

食感や味わい、香ばしさが魅力の焼き菓子には「美食の国」と呼ばれるフランスで生まれたものが少なくありません。

もっと焼き菓子を楽しむために、フランス焼き菓子の由来や誰かに話したくなる豆知識を紹介します。

フランス発祥の焼き菓子の種類

フランス 焼き菓子

フランスの焼き菓子は、近隣にあるヨーロッパ諸国との交流や修道院でのお菓子作りなどをきっかけに発展してきました。

いつも何気なく口にしている焼き菓子にも、意外な歴史があるもの。

ここでは、フランス発祥の焼き菓子10種類を紹介します。

【マカロン】カラフルな色合いが愛らしい

カラフルなフランスの焼き菓子「マカロン」

「マカロン」は、フランス各地で作られてきた焼き菓子で、実はさまざまな種類が存在します。

ピンクやイエロー、グリーンといったパステルカラーの色合いが目を引く日本でおなじみのスタイルは、比較的歴史の浅い「マカロン・パリジャン」と呼ばれるもの。

卵白・アーモンドパウダー・砂糖を使った生地を丸く絞り出して焼き上げ、間にガナッシュやクリームをサンドして作ります。

独特の軽やかな食感を生み出すには、卵白を数日から1週間寝かせてからメレンゲを作るのがポイント。

一口サイズのかわいい焼き菓子ですが、実は手間暇をかけて作られているのです。

【カヌレ】人気急上昇中

人気なフランスの焼き菓子「カヌレ」

釣り鐘のような形をした「カヌレ」は、日本では90年代に流行したのち、2020年代にも再び注目を集めた焼き菓子です。

正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー」で、「カヌレ」には「溝の付いた」という意味があります。

「ボルドー」はフランスの地名で、ワインの生産地として有名。ワインを製造するにあたって卵白が必要だった時代に、余った卵黄を活用するために生み出されたのが「カヌレ」でした。

21世紀のカヌレはアレンジされたスタイルも多く、さまざまなフレーバーやトッピングが味わえるのが魅力。

冷蔵庫で冷やしたり、オーブントースターでカリッと焼いたりしても楽しめます。

【フィナンシェ】アーモンドとバターのハーモニー

しっとり柔らかいフランスの焼き菓子「フィナンシェ」

「フィナンシェ」は、しっとりとやわらかい食感が特徴の焼き菓子です。

名前には「お金持ち」や「金融家」という意味があり、シンプルな長方形は金塊をイメージしています。

由来は諸説ありますが、19世紀末に書かれた「フランス菓子覚書」によると、金融家が服を汚すことなく食べられるお菓子として考案されたと記されています。

アーモンドパウダーと焦がしバターをたっぷり使った香ばしさが特徴で、片手で食べやすい形状から差し入れや手みやげにしても喜ばれます。

食べる前にオーブントースターで軽く焼くと、香りが際立ちますよ。

【マドレーヌ】貝の形が特徴

可愛い形のフランスの焼き菓子「マドレーヌ」

「マドレーヌ」は貝の形がかわいい焼き菓子です。

マドレーヌとはフランス語の女性名で、由来には「発明した料理人の愛人の名前」「考案者本人の名前」といった諸説があります。

キツネ色の見た目やバターの存在を感じる味わいから「フィナンシェ」と混同されがちですが、この2つは単純に形が違うだけではありません。

バターや卵の使い方に違いがあり、それゆえに触感も異なるのです。

フィナンシェ 焦がしバター・卵白 サクッと軽い食感
マドレーヌ 溶かしバター・全卵 ふんわりやわらかな食感

また、フィナンシェではアーモンドパウダーを使用しますが、マドレーヌの場合は使いません。

レモンやはちみつ、紅茶など味わいのバリエーションが広いのも特徴です。

フィナンシェとマドレーヌを食べ比べてみると、フランス焼き菓子の奥深さに触れられますよ。

【ダコワーズ】カリッふわの独特な食感

独特な食感のフランスの焼き菓子「ダコワーズ」

「ダコワーズ」は、アーモンドパウダーを使ったメレンゲ生地を使うスイーツです。

もともとは、フランスでホールケーキの土台として使われていました。現在よく知られている楕円形・片手サイズのものは、和菓子の最中(もなか)をヒントに日本人が考案したスタイルです。

1981年に福岡市の洋菓子店が「ダックワーズ」という名前で売り出すと、そのおいしさが評判を呼び、やがて日本のみならずフランス国内にも広まりました。

噂を聞き付けたフランス人シェフが、レシピを聞きに来日するほどの人気ぶりだったのです。

表面はカリッとしつつ中はふわふわの食感と、アーモンドの香ばしさが魅力の「ダコワーズ」。

中にサンドするクリームによって、さまざまな味わいが楽しめるのも特徴です。

【ラング・ド・シャ】サクサク軽いクッキー

サクサク軽いフランスの焼き菓子「ラングドシャ」

「ラング・ド・シャ」は小麦粉・バター・卵白・砂糖を原材料にした軽い食感が特徴のクッキーです。

フランスらしさを感じさせる名前は「猫の舌」という意味。

現代のラング・ド・シャには、丸や四角、クルクルと巻いたものなどさまざまなスタイルがありますが、本来は細長く平べったい形に焼き上げます。

また形だけでなく、生地にさまざまなフレーバーのパウダーを練り込んだものやクリームを挟んだものなど、味のアレンジも豊富。

食べ比べて好きなフレーバーを探してみるのも楽しいですよ。

シンプルな味わいゆえに紅茶やコーヒー、緑茶などとの相性もよく、ちょっとしたギフトにもぴったりです。

【タルト・タタン】失敗から生まれた産物

失敗から生まれたフランスの焼き菓子「タルトタタン」

「タルト・タタン」は、バターと砂糖で炒めて煮つめたリンゴを、タルト生地で覆って焼くお菓子です。

焼き上がったあとにひっくり返すので、生地の上に煮つまったリンゴが乗る形になります。

名前の「タタン」とは、このメニューを生み出したタタン姉妹のこと。

ある日、リンゴのタルトを作ろうとしていた姉がうっかりリンゴの下に生地を敷くのを忘れ、焼いている最中に生地を被せたのです。

結果的に、じっくり煮つめたリンゴが甘く香るタルトが完成し、タタン姉妹が経営する「ホテル・タタン」の名物となりました。

失敗してもあきらめない心と、ちょっとしたアイディアから誕生した、おいしいスイーツです。

【シブースト】キャラメリゼがポイント

上品なフランスの焼き菓子「シブースト」

「シブースト」とは、19世紀にパリで洋菓子店を営んでいたパティシエのシブースト氏が考案したスイーツです。

カスタードクリームやゼラチン、メレンゲを合わせた「シブーストクリーム」を生地の上に乗せて層を作り、中にフルーツを入れ、表面をキャラメリゼするのがスタンダードな作り方。

キャラメリゼのパリパリ感とシブーストクリームのしっとり感が、口の中でおいしいハーモニーを奏でます。

中に入れるフルーツはリンゴが主流ですが、桃などが使われることもあります。

職人の技が光る繊細な舌ざわりや上品な風味を味わってみましょう。

【クイニー・アマン】パン屋さんで目にすることも多い

パン屋さんで目にするフランスの焼き菓子「クイニーアマン」

「クイニー・アマン」は、フランス北西部に位置するブルターニュ地方で作られている伝統的な焼き菓子です。

日本ではパン屋さんで見かけることも多いメニューですが、生まれたのもブルターニュのドゥアルヌネにあるパン屋さん。パン生地の上でうっかりバターを溶かしてしまったのがはじまりです。

生地を無駄にしないために薄く延ばして折り込み、焼き菓子として完成させたといわれています。

ほおばると甘みの中にほんのりと塩味を感じるのは、ブルターニュ地方で一般的な有塩バターを使って作るから。

世界的に知られるパティシエのピエール・エルメ氏が紹介したことで、90年代半ばには日本でもよく知られるようになりました。

【ゴーフル】ワッフルとも呼ばれ凹凸が特徴

フランスの焼き菓子「ワッフル」

「ゴーフル」とはワッフルのフランス語表記で、凹凸のある型で生地を焼き上げるスイーツです。

日本では生地を円形に薄く焼き上げ、クリームをサンドしたサクサク食感のゴーフルが一般的ですが、これは日本人の口に合うように考案されたもの。

本場フランスでは北部に伝わるスイーツという位置付けで、ふんわりと焼き上げた厚めの生地に甘いクリームを挟んだゴーフルが販売されています。

生地に凹凸が付けられているのは共通ですが、食感も風味も違う焼き菓子になっているのが興味深いですね。昨今では日本でも、本場のゴーフルに近いスタイルのお店が登場しています。

贈り物にフランス焼き菓子を選ぶなら

花で綺麗に飾られたフランスの焼き菓子

おいしくて日持ちもするフランス焼き菓子は、大切な人へのギフトや手みやげにもぴったりです。

とはいえさまざまな種類があるので、迷ってしまいますよね。

ここではフランス焼き菓子を贈るときのポイントを解説します。

お相手の好み・家族人数にあったものを

焼き菓子を贈る際は、お相手の好みに合うことを優先して選びましょう。

喜んでもらえるのに加え、「あなたのことを考えて選びました」という気持ちも伝わります。

とはいえ、好みが分からないこともありますよね。そんなときは、さまざまな種類の焼き菓子が詰め合わせになっているものがおすすめです。

また、お相手の家族構成や人数を考慮することも大切です。

基本的には1人に1つ以上行き渡るよう、家族人数と同じか、多めの個数が入っているものを選びます。

例えば、5人家族に贈る際は10個入りや15個入りにしておくと、ぴったり分けあえます。

見た目の色合い・ラッピングを意識してみる

フランス 焼き菓子

焼き菓子を贈る理由は「ご挨拶」「お祝い」「お礼」などさまざまですが、気持ちを伝えるためには見た目にもこだわりましょう。

カラフルな「マカロン」やコロンとした形がかわいい「カヌレ」は、見ているだけで幸せな気持ちになれるという人は多いもの。

「フィナンシェ」や「マドレーヌ」も、プレーン・チョコ・抹茶のように複数のフレーバーがセットになっている商品なら、味も見た目も楽しめます。

また、ギフトとして贈る以上、ラッピングも重要です。

同じ焼き菓子でも、おしゃれな箱や缶に入っているだけで高級感が出ます。

包装紙の上からリボンをかけたり、メッセージカードを添えたりしても素敵ですよ。

アレルギーにも配慮する

 

アレルギーに配慮したフランスの焼き菓子を楽しむ家族

焼き菓子には、小麦や乳製品、卵やナッツなど、アレルゲンとなる食材が使われているものがたくさんあります。

贈りたい人やその家族にアレルギーがないか、焼き菓子を贈って問題ないかどうかを確認しておきましょう。

お相手や家族にアレルギーがある場合は、卵不使用のものや米粉を使ったものなど、アレルギー対応の商品を選ぶのもよい方法です。

また、受け取ったお相手が口にしても大丈夫かどうかを判断できるよう、原材料がしっかりと書かれている商品を選ぶことも大切です。

焼き菓子の贈り物で迷い中なら

紅茶とフランスの焼き菓子を楽しむ女性

 

「フランスの焼き菓子はどれもおいしそうで、なかなか決められない…」なんていうときは、お相手に選んでもらうのはいかがでしょうか?

迷ったときに役立つお菓子のカタログギフトをご紹介します。

お菓子専門のカタログギフト

 

カタログギフトでフランスの焼き菓子を見る家族

お菓子専門のカタログギフトなら、贈られた側が「おいしそう!」「食べてみたい!」と思うお菓子を選んでもらえます。

カタログのページをめくると目に飛び込んでくるのは、カラフルなスイーツの数々。

フルーツをふんだんに使ったタルトや伝統的なマドレーヌ、さまざまなフレーバーがあるフィナンシェなど、スイーツ好きをうならせるアイテムがラインアップ!

大切な人には見ているだけでワクワクしてくるようなお菓子専門のカタログギフトを贈って、好きなスイーツを楽しんでもらいましょう。

日本でも親しまれているフランス焼き菓子

フランスの焼き菓子を楽しむ家族

フランスの焼き菓子には、日本でも親しまれているものや、日本で独自のスタイルを確立したものがたくさんあります。

普段何気なく口にしていたスイーツも、誕生や伝来には意外な背景があるもの。

お菓子を口にしたときは、スイーツの歴史や由来にも思いを馳せてみましょう。

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