「繰り上げ法要」とは、本来なら故人が亡くなってから7日目の法要(初七日)や49日目の法要(四十九日法要)などを、前倒しで行うことをいいます。
一般的には、葬儀と同日に初七日法要を行う(場合によっては葬儀と同日に初七日と四十九日法要まで行う)ことを指しますが、今回は葬儀後に四十九日法要を繰り上げる場合について解説します。
通常「香典返し」は、四十九日法要を終えて「忌明け」を迎えてから贈るもの。
しかし繰り上げて法要を行い忌明けも早めるのなら、香典返しの準備も早める必要があります。
今回の記事では、
- 繰り上げて法要を行う方法
- 四十九日法要を前倒しする際の注意点
- 早めの贈る、香典返しのおすすめ品
をご紹介します。
掛け紙・挨拶状についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
四十九日法要を前倒しする3つのケース
本来なら亡くなった日から49日目に迎える忌明け。例外的な事情で繰り上げて法要が行われることがあります。
ケース①「三月またぎ」を避けるため繰り上げる
故人が月の半ば以降に亡くなったとすると、四十九日の忌明けを迎えるのは翌々月に入ってからになります。
例えば3月15日に亡くなった場合、忌明けは5月。
亡くなった日から四十九日までに三月(みつき)またいでしまうことを「三月またぎ」といい、昔から縁起が悪いとされてきました。
- 三月(みつき)→身付(みつき)
- 四十九日と合わせて、「始終 苦(しじゅうく)が身に付く」
つまり「四十九が三につく=始終苦が身に付く」という語呂合わせから、悲しみが繰り返されたり、よくないことが起こったりするという迷信です。
三月またぎを避ける方法
家族や親族に縁起を気にされる方がいて三月またぎを避けるときは、忌明け法要の日程を
- 三十五日目の「五七日(いつなのか)」に忌明け法要をする
といったケースが多いようです。
法要の日取りは、遺族や親族の都合に合わせて、土・日曜に執り行うことが一般的です。
本来の日が平日なら、前週の土・日曜に設定しましょう。
これは「慶事は引き延ばしても、弔事は繰り上げる」という昔からの言い伝えからきています。
無理に前倒しするべきではない
ただし現実には、三月またぎはよくあることです。
月の半ば以降にお亡くなりになると、忌明けはどうしても三月にまたがってしまうからです。
四十九日法要は、故人があの世へと旅立つ大切な日。縁起が悪いからといって追い立てる必要はありません。
「どうしても」といった事情がない限り、無理に日程を調整することは避けましょう。
昨今は家族葬を行う方も増えているため、三月またぎは昔ほど気にされない傾向にあります。
迷ったときは、お寺の住職などに相談するのもよいでしょう。
ケース②忌明けが正月にかからないよう繰り上げる
四十九日のタイミングがお正月の松の内にかかる場合、四十九日(忌明け)法要を早めることがあります。
昔から「めでたい時期に不祝儀を重ねるべきではない」「松の内に香典返しを贈るべきではない」という考えがあり、お正月の松の内に法要を行ったり香典返しの品を贈ることは避けられてきました。
松の内とは元日から1月7日まで、関西など地域によっては1月15日までの期間を指します。
正月前に四十九日法要を行う方法
一般的に弔事を先送りにするのは良くないとされています。
「松が明けるのを待っていたら香典返しが遅くなってしまう」というときは、・三十五日目の「五七日(いつなのか)」に忌明け法要をするといった対応をします。
法要の日取りは、遺族や親族の都合に合わせて、土・日曜に執り行うことが一般的。本来の日が平日なら、前週の土・日曜に設定しましょう。
これは「慶事は引き延ばしても、弔事は繰り上げる」という昔からの言い伝えからきています。
<三浦先生からひとこと>
本来、葬儀後には七日ごとに
- 初七日(しょなのか)
- 二七日(ふたなのか)
- 三七日(みなのか)
- 四七日(よなのか)
- 五七日(いつなのか)=三十五日
- 六七日(むなのか)
- 七七日(なななのか)=四十九日
- の法要を営みますが、現在は「初七日」と「四十九日」の法要のみを行うのが一般的です。
そして四十九日法要を前倒しする場合には、三十五日法要を営むのが通例となっています。
ケース③地域によっては繰り上げ法要の風習がある
地域によっては、亡くなって三十五日目の「五七日(いつなぬか)」と呼ばれるタイミングで「忌明け法要」を行い、四十九日を待たずに忌明けとするところもあります。
また、葬儀当日に四十九日法要を繰り上げて行う地域もあります。
香典返しを贈る時期
繰り上げて忌明け法要を済ませたあとは、香典をくださった方々に「香典返し」をお届けします。
法要を行うタイミングがどのパターンであっても、忌明け後から遅くとも1か月以内に贈りましょう。
即日返しも増えている
昨今では通夜・葬儀当日に、香典返しを行うケースも増えています。これを「即日返し」「当日返し」といいます。
当日は、
- 会葬御礼…通夜や葬儀に来てくださったことに対するお礼の品
- 香典返し…香典に対するお礼の品
の2品を列席者にお渡しします。
ただし即日返しでは香典額に関わらず一律で香典返しを渡すので、高額の香典をいただいた場合には、後日あらためて追加の香典返しを贈る必要があります。
即日返しの香典返しの相場、贈り方マナーについてはこちら。
香典返しの相場は繰り上げ法要でも同じ
香典返しの相場は、頂いた香典額の「1/3~半額」が基本。
例えば1万円の香典をいただいたら、3,000円~5,000円程度の品を贈ります。これを「半返し」といいます。
四十九日法要を前倒ししても、香典返しは「1/3~半額」
繰り上げ法要でも、香典返しの金額に変更はありません。
頂いた香典額の「1/3~半額」とし、品物を手配しましょう。
3万円~10万円といった高額の香典をいただいた際は、1/3のお返しでも問題ありません。
▼香典返しの金額に迷ったときはこちらの記事もご覧ください▼
香典返しを早めに準備するならネット通販もあり
葬儀後、お疲れがでている頃に香典返しを準備するのは大変かと思われます。
しかし四十九日(忌明け)法要を前倒しするなら、少しでも早く準備するに越したことはありません。
ふさわしい品選びからお届けまで、香典返しの準備はネット通販が便利です。
香典返しは消費してなくなる、いわゆる「消えもの」を贈るのがマナーです。「不祝儀は後に残さない」という考え方がベースにあるからです。
これらの消え物を予算に合わせて選び、ギフト専門店のネット通販でまとめ買いするのがおすすめです。
香典返しを早めるならカタログギフトが便利
法要を前倒しで行うと、遺族は香典返しの品を急いで準備しなければなりません。
じっくり品選びをする時間がないときは、ネット通販の弔事用カタログギフトを香典返しに贈るのもよいでしょう。
カタログギフトのメリットは、
- 相手に好きなものを選んでもらえる
- 年齢層を問わず喜ばれる品を掲載している
- 贈った先方に購入金額がはっきりわからない
- 忙しい遺族はお返し選びに迷う時間・労力から解放される
などが挙げられます。
また、ネット通販では「大手メーカーの最新カタログギフト」が実店舗よりお得な価格で販売されています。まとめ買いするなら検討してみてはいかがでしょう。
センスの良いカタログギフトやグルメ専用も登場
「香典返し向きとされる商品は日本茶やタオルばかり。若い人の好みに合わないのでは?」と気になることもあるでしょう。
最近の香典返し用カタログギフトは、
など多様なラインナップがそろっています。
パソコンやスマホで中身がチェックできるため、お急ぎの方も安心して選ぶことができます。
香典返しの準備を急いでいる方は、下記ボタンからどうぞ。
四十九日法要を前倒ししてもマナーは厳守
香典返しでは、品選び以外にもマナーがあります。
香典返しに必須の掛け紙(通称:のし紙)、郵送時に必要な挨拶状(礼状)に関するマナーを解説します。
掛け紙(通称:のし紙)をつける
香典返しは正式な贈答品のため、掛け紙を必ずかけましょう、
香典返しの水引は「黒白結び切り」が一般的です。
関西地方では、「黄白の結び切り」を用いることもあります。
表書きは
- どの宗派にも使える「志」
- 関西は「満中陰志」
- キリスト教・神式は「偲び草」
と書くのが一般的です。
水引の中央下には、喪主の苗字を書き入れます。
▶【宗派別】掛け紙の選び方・表書きの書き方について詳しく解説
繰り上げ法要について挨拶状で一言添える
諸事情から香典返しの時期を早めるケースが増えていますが、年配の方から「香典返しは四十九日を過ぎてから贈るもの。早く贈ってきたのはマナーを知らないからではないか」と誤解されることがあるかもしれません。
年配の方へお贈りする際は、
などと、一言添えておくと良いかもしれません。
先方からいただいた弔意に対して失礼のない対応をするために、香典返しの本来の意味もきちんと押さえておきましょう。
香典返しは「掛け紙・挨拶状・メール便対応」のGiftA(ギフタ)
香典返しを急ぎで準備するなら、ギフト専門サイト「GiftA(ギフタ)」におまかせください。
香典返しにふさわしいカタログギフトを多数取り扱っているほか、挨拶状や掛け紙などのサービスも充実しています。
GiftA(ギフタ)から香典返しを配送するメリットを具体的に紹介します。
掛け紙・挨拶状・包装が無料
香典返し用の掛け紙・挨拶状・包装紙が無料で準備するサービスもうれしいポイントです。
香典返しの挨拶状は、和風柄や無地のほか、幅広いデザインの中から選べます。
メッセージは最大300文字まで入力可能なので、お礼の言葉をしっかりと伝えられますよ。
テンプレート(文例)も多数ご用意しているため、挨拶状を書きなれていない方にも好評です。
旧字体にも対応
GiftA(ギフタ)を運営する株式会社アーツは、年賀状・賞状・名刺なども手掛ける印刷会社。
掛け紙や挨拶状の作成実績も豊富で、たくさんのお客様に満足頂いております。
「𠮷(つちよし)」や「髙(はしごだか)」など、贈り先に旧字体が含まれる場合も、画面から簡単に作字を依頼できます。
メール便対応・最短即日発送
ギフト専門店「GiftA(ギフタ)」では香典返し用カタログギフトを、
- メール便で1冊ごとのコスト削減
- お届け先ごとに一定金額以上のお買い上げで送料無料(※会員登録が必要です)
で承っています。
さらに13時までのご注文で当日発送可能、13時以降は翌日発送とスピーディー。
お急ぎの方にもご好評いただいております。
気になる疑問に寄り添い解決
GiftA(ギフタ)では「ギフト専門店」という強みを生かして、ギフトに関するお客様の疑問や不安の解消に努めています。
贈答品にまつわるご質問には、社内のギフト専任スタッフがメールにてご対応しますので、以下のお問い合わせフォームからお問合せください。
香典返しを早めに用意したい方へ
さまざまな事情により、四十九日法要を前倒しして行うことがあります。
昨今では葬儀と同日に初七日を行うことが一般的になり、四十九日法要も早まる傾向があります。
カタログギフトは時間も労力もかからない最適な香典返しの一つ。香典返しを早めに用意したい方へ、GiftA(ギフタ)おすすめのカタログギフトを紹介します。
最大48%OFF『 割引カタログギフト【コスパ重視】シリーズ』
香典返しの品物選びに迷っている方におすすめしたいのが、こちらの【コスパ重視】シリーズ。
有名ブランドアイテムや日用品、体験型ギフト、旅行、厳選グルメなど、あらゆる世代の方に好きなものを選んでいただける、GiftA(ギフタ)人気№1の定番カタログです。
ネットで初めてギフトをご購入される人は、「返礼品に割引カタログギフトって大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、品質についてはどうぞご安心ください。
当店で取り扱うカタログは大手有名メーカーの最新版で、他社で定価販売しているものと表紙や中身はまったく同じ。流通経路を工夫して安く仕入れることで、お得な卸価が実現しました。
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百貨店や式場でも。『【割引カタログギフト プレミアム】』シリーズ
百貨店や葬儀社でも取り扱われる、高級路線の割引カタログギフト。
上司・恩師といった目上の方、マナーに厳格なご高齢の方、特別な人への返礼品に選ばれています。
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- お相手の好みがわからないので、衣食住、幅広いラインアップのカタログを届けたい
といった方に好評です。
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ご家族で、週末のご馳走を決めていただくもの良いですね。
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などラインナップはどれも北欧の暮らしを感じていただける、センスのよい品ばかり。
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