還暦祝いには、さまざまなしきたりがあります。有名なものでは、赤いちゃんちゃんこ。
その中に、「一升餅」があることはご存知でしょうか?
今回は、お餅が還暦祝いに贈られる理由や由来、贈り方について解説します。
他にギフト選びのポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にして素敵なお祝いを計画してください。
目次
還暦の意味、お祝いの前に知っておこう
還暦祝いが60歳を節目に祝うものとはわかっていても、詳しく説明するとなるとその意味やしきたりがわかりにくいかもしれません。
まずは還暦祝いの意味やそのポイントを確認していきましょう。
還暦の意味は「暦(こよみ)が還る」
還暦祝いを理解する際には、まず干支を知っておかなくてはいけません。
干支というと多くの方が子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥という12種類のもの、つまり十二「支」を思い浮かべるでしょう。
十二支は生まれた年によって異なるので、会話の中で自分の十二支が登場することも多いです。しかし、「支」の部分のみならず、「干」の部分まで把握している方は少ないかもしれません。
「干」は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と10種類あり、そのことから十干と呼ばれます。
例えば、2020年の十干は庚(かのえ)ですので、2020年の「干支」を尋ねられた際に、子(ね)と答えるだけでは不十分で、庚子と答えるの本来の答えです。
ここから、自分の生まれた年の干支が一巡して「還」ってくる年(暦)は、60歳のタイミングであることがわかります。10と12の最小公倍数が60だからです。
さらに、「人間50年」という言葉もあるとおり、昔は50歳ぐらいで寿命を迎える人が多かったようで、当時としては60歳と言えば長寿でした。
そこで、この一巡した干支とそれに伴う長寿を祝う「還暦祝い」という習慣ができたと考えられています。
さらに、昔は年齢を数え年で計算していたので還暦祝いも数え年で60歳の時に行うものでしたが、近年は満年齢の方に馴染みがあることもあり、満60歳の誕生日にお祝いすることが多くなっています。
また、還暦祝いに贈るものといえば、赤いちゃんちゃんこが定番とされてきましたが、時代の流れとともに日本人のライフスタイルが変化し、それに合わせてプレゼントも多様化しています。
身内なら還暦祝いのお返しは不要
お祝いをいただいた相手に「内祝い」としてお返しをする風習が日本にはあります。
そのため、職場の同僚や友人から還暦のお祝いを頂いた場合は3割〜半額程度のお返しを贈るのが良いでしょう。
一方、相手が身内であれば、お返しは不要という考えが多いです。
ただし、せっかくだから何かお返しして感謝の気持ちをあらわしたいということであれば、ちょっとしたお菓子などを贈ったり、食事をご馳走するなどもいいでしょう。
還暦祝いには餅を贈る
ここまで、還暦祝いの概要を紹介してきました。
還暦祝いではお祝いで赤いちゃんちゃんこのみならず、お餅を贈る習慣もあります。お餅を贈る意味や理由について確認していきましょう。
一升餅で長寿のお裾分けを願う
実は、還暦のみならず、古希・喜寿・米寿などの長寿祝いで紅白の一升餅を使用します。
お祝いの後には、長寿にあやかりそのお餅を家族みんなで食べるのが習わしです。
もともと、お餅は日本の伝統に欠かせないものであり、正月飾りの鏡餅でもお馴染みのことから、特別なものであることがわかるでしょう。
満1歳の誕生日でも贈られる一升餅
長寿祝い以外に、子どもの満1歳の誕生日にも一升餅を贈る習慣があります。
一升餅を子どもに背負わせて、ハイハイする姿などもかわいく、こちらの方が馴染みのある方多いかもしれません。
このお餅を背負わす行事には、その子が一生(一升)食べるのに困らないことへの願いが込められています。
その他にも、お餅の形状から一生丸く、円満に長生き出来るようにという意味、そして一生の重みを感じさせる点など様々な意味があると言われています。
還暦祝いに餅が贈られる理由
一方、還暦祝いでお餅が用いられるのは、「もち」という響きから長持ちや持ちがいに結びつけ、さらに長生きして欲しいという願いが込められています。
もちろん、紅白のお餅が縁起の良いものであることも贈られる理由のひとつです。
還暦祝いのお餅の贈り方
日本の習わしに従ってお餅を贈ることを決めた場合、どのようなタイミングで贈るのが良いでしょうか。
お祝いの食事会の席で贈る
ただお餅を贈るのではなく、レストランや料亭で豪華な食事会を開き、その席上で贈るのが良いでしょう。
まだ柔らかいお餅を用意できれば、その場で切り分けてお祝いの参加者に振る舞うのも良いでしょう。
もし、贈られた人が夫婦2人暮らしなら、大きなお餅を食べ切るのは大変かもしれません。
本来の意味に立ち返って「長寿のお裾分け」をすることにもなりますので、切り分けるのが可能ならちょうど良い方法といえるでしょう。
会えないならプレゼントと共に配送する
最近では、還暦を過ぎてからも仕事を続ける方が多く、お互いのスケジュールの都合がつかず、なかなかお祝いの会を開けないこともあります。
そういう時は、お餅やプレゼントを配達しても良いでしょう。
ただし、モノを送りつけるだけでは少し寂しい印象を相手に与えてしまいます。
カードや手紙でお祝いのメッセージを添えて贈るのが、プレゼントを配送するときの基本マナーです。
祝い餅を配る習慣がある地域も
地域によっては、還暦の主役側が親族やご近所に「祝い餅」として贈る風習もあります。
自分の地域ではどのように対応すべきかわからない場合は、兄姉や友人など還暦祝いを経験した先輩からどのようにしていたか事前に聞いておくとよいでしょう。
還暦のお祝いギフト選びのポイント
還暦祝いには、赤いちゃんちゃんこや一升餅以外にも様々なプレゼントが贈られることが増えてきました。ここからは還暦祝いのプレゼントに関する豆知識をご紹介します。
還暦のお祝いプレゼント相場
プレゼントの金額相場は、相手との関係性によって異なります。
両親や祖父母に贈る場合は予算が10,000円以上になることが多いようです。兄弟姉妹がいれば、みんなで頭割してひとつの品物を贈るのもひとつの方法です。
叔父や叔母なら3,000円〜10,000円、先輩や恩師なら5,000円~10,000円が目安です。
ただし、お祝いはあくまで気持ちによるものです。ここに挙げた金額でなくてはならないというものではないので、あくまでも目安と考えてください。
還暦祝いに定番の贈り物
還暦祝いの主役が男性であれば、贈り物にはポロシャツが人気で、還暦にちなみ赤色のものを贈ることも多いです。
還暦後は退職したり、嘱託職員になったりすることで、以前より余暇を楽しむ方も増えることから、ゴルフ好きの人にはゴルフ用品も良いでしょう。
女性には、赤い花束を贈ることが多いです。また、いつまでも若々しい気持ちでいてもらうことを願って、バッグやアクセサリーなどのファッションアイテムを贈るのもおすすめです。
還暦祝いとしてNGの物に注意
還暦祝いのプレゼントは予算内で相手の好きなものを自由に選べば良いのですが、いくつか避けるべき品物があります。「死や苦、老いを感じさせる品は贈らないこと」が注意するポイントです。
その語呂から良くないとされるのが、クシです。これは「苦」と「死」を連想させるため、避けるべきとされています。
また、老眼鏡は老いを感じさせる代表例です。
さらに、お茶は多くの人に好まれることからプレゼントに選びたくなりますが、香典返しの定番品であることから、特に長寿のお祝いでは贈るべきではないとされています。
NGの物を避けたい場合は、お相手が欲しい物を選べるカタログギフトがおすすめです。
まとめ
以上、還暦祝いをお餅で祝う意味やその方法について解説してきました。
また、赤いちゃんちゃんこやお餅は兄弟などみんなで贈り、それとは別に自分でもお祝いの贈り物をしてあげたいということもあるでしょう。
還暦祝いのプレゼントは、死や苦、老を感じさせるもの以外で相手が喜ぶものを贈るのがポイントです。しかし、相手にほしいものは何かを事前に尋ねると、かえって気を遣わせてしまうかもしれません。
そこで、カタログギフトを贈るという方法があります。この方法であれば、相手も気兼ねなく自分が好きなものを選ぶことができますし、贈る側も悩む心配がありません。
還暦祝いでお悩みの方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
GiftA(ギフタ)おすすめ!還暦祝いで人気のカタログギフト
ここからは、GiftA(ギフタ)の還暦祝いで人気のカタログギフトを紹介します。
『北海道七つ星ギフト』
- 北海道の地元で愛される選りすぐりの逸品
- 読み物としても楽しめる、生産者の想いやこだわりの紹介記事も
- 雄大な海が育んだ海鮮・海産物や、大地の恵みである野菜類、畜産物をお届け
『美味百撰』
- 食の匠が全国から厳選した ”本物の味” 100選
- 産地・生産者・生産過程が明らかなので「安心安全」のグルメ
- 農産物や畜産物だけでなく定番スイーツや生鮮、総菜、酒類までを網羅
『ANA’s フレッシュ セレクション』
- “つくりたて とれたて” にこだわったグルメを厳選
- スイーツから高級和牛まで、鮮度と味にこだわった商品
- ANAグループのネットワークにより、日本中から選りすぐりの美味しいものをお届け
『麗(うらら)』
- 還暦祝いにふさわしい、高級感ある和装表紙
- 一流ブランド・メーカーから最高品質の商品をラインナップ
- 「もう物は十分」というご年配の方にも喜んでもらえる、温泉や食事券などの体験ギフトも充実
『47CLUB(よんななクラブ)』
- 全国47都道府県の地方新聞社イチオシのご当地グルメを掲載
- 読み物としても楽しめる、編集部の推薦コメントやグルメ解説付き
- 地方ならではのおいしさで、旅行気分を食卓で味わえるカタログギフト