この記事では、取引先の会社にお歳暮を贈る際のポイントについて解説します。
会社間でお歳暮をやりとりすることは、日頃の取引・お付き合いへの感謝を伝える良い機会です。
総務部などで働く人なら、他社へのお歳暮を手配するように上司から命じられることもあるでしょう。
会社どうしのお付き合いですから、ビジネスマナーにかなった失礼のない贈り物を準備しなければなりません。
贈答マナーに沿ったお歳暮を贈れるよう、今回紹介する内容を参考にしてください。
目次
お歳暮を会社宛てに贈る意味
お歳暮は、今年一年の感謝とともに、今後のお付き合いを願う伝統的な風習です。
会社間でやり取りされるお歳暮には、取引先との関係性を良くするというビジネス上の意味合いもあります。
特にお歳暮を手渡しする場合は、普段会えない重要なポストの方と直接お会いできる可能性もあり、ビジネス上のメリットは決して小さくありません。
「単なる儀礼的なお付き合い」と軽視せず、誠意を込めて取引先にお歳暮を贈ってみましょう。
お歳暮を贈る会社はどうやって決める?
取引先が多い場合「どこまでお付き合いしている会社にお歳暮を贈ればいいのか」と、判断が難しいかもしれません。
良好な関係を維持することを目的にお歳暮を贈るなら、
- 直近半年以内でやりとりがあり、今後もお付き合いが続きそうな会社
または - 上得意の会社
を基準に考えるとよいでしょう。
自社の方針にもよりますが、取引してきたすべての会社にお歳暮を贈る必要はないという見方が一般的です。
贈り先を増やすと、交際費など金銭的な負担と、準備する担当者の手間が増えてしまいます。
また、しばらくやりとりが途絶えている会社にお歳暮を贈ると、先方の会社に「何かお返しをしなければと」と気を遣わせてしまうでしょう。
そのため、お歳暮を贈る範囲をむやみに広げる必要はありません。
今年限りは「お歳暮」ではなく「御礼」
お歳暮は継続性を伴う風習なので、一度贈ったら、その後もある程度贈り続けるのが基本マナーです。
「今年は特にお世話になった」「来年以降は未定」といった場合は、表書きを「御礼」として贈りましょう。
会社に贈る【お歳暮】基本のビジネスマナー
会社宛てのお歳暮は、一年のご挨拶をする重要な贈り物。会社を代表するものとして、マナーをしっかりと確認することが大切です。
「ビジネスマンとして失格」といった印象を与えてしまうと、会社全体の評判に悪い影響を与えかねません。まずは基本を押さえましょう。
お歳暮を贈り始める時期
一般的なお歳暮の時期は12月初旬日頃~20日頃。
自社の所在地ではなく、相手の所在地のお歳暮時期に合わせて贈るのがマナーです。
地方 | 時期 |
関東・東北・北陸・沖縄 | 12月1日~12月20日頃 |
関西・中部・四国・中国・九州・北海道 | 12月10日頃~20日頃 |
地方により若干の違いがありますが、会社宛てのお歳暮であれば、12月に入った時点で贈り始めるとよいでしょう。
昨今では11月下旬に贈り始める会社も珍しくありません。
ビジネスシーンでは、12月になると繁忙期に入る会社がほとんどです。
配送でお歳暮を贈るなら、天候不良により大きく遅延する可能性もあるでしょう。
取引先の数によっては準備に時間がかかることもあるため、11月に入った時点で、社内でお歳暮の準備を進めると安心です。
会社のお歳暮の準備
会社のお歳暮は、総務部メインで手配を行うケースが一般的です。
- 総務(担当者)から各部署に、お歳暮の準備の案内をする
- 各部署からリストアップされたお歳暮の送り先を整理する
- 取引先ごとに、お歳暮の予算・品物を決定する
- お歳暮をどこで購入するかを決定する
- 配送か持参か、各部署のスケジュールを確認して調整する
特に、贈り先のリストアップと、ギフト商品の選別は早めに済ませましょう。
▶地域ごとのお歳暮の時期について詳しく解説。
取引先へのお歳暮の相場金額
会社宛てにお歳暮を贈るときの相場は、以下の通り。
送り先 | 相場金額 |
会社宛ての基本相場 | 3,000円~5,000円 |
取引先の社長・個人宛 | 5,000円~10,000円 |
複数の取引先へあいさつ回り | 1,500~2,000円 |
特にお世話になっている会社宛て・個人宛てのお歳暮は、基本の相場より高めになる傾向にあります。
ただし、相場からあまりにもかけ離れた高額のお歳暮を贈るのはおすすめしません。
自社の負担になる上、相手に気を遣わせてしまうからです。
ビジネス上のお歳暮は、相手の会社の規模やお付き合いの深さによっても相場は変わります。
予算の判断が難しい場合は、これまでの経緯を知っている先輩や上司に相談しながら検討すれば失敗を防げるでしょう。
会社宛てのお歳暮「のし紙」の付け方
お歳暮で贈る品物には必ず「のし紙」を掛けましょう。のし紙とは慶事・弔事などの贈答品に掛ける紙の通称です。
お歳暮に使うのし紙は上記の画像の通り。
- 右上にのし飾りあり
- 中央に印刷されている水引は紅白・蝶結び
贈り物の名目を示す「表書き」として、上段中央に「御歳暮」と記載します。
下段中央に自社代表者の氏名を書き、その右に小さく自社名を記載してください。
今年限りの可能性があるときは、表書きを「御礼」とします。
内のし・外のしの使い分け
のし紙のかけ方は、「内のし」「外のし」の2種類があります。
- 品物にのし紙を掛け、その上から包装する…内のし
- 品物を包装して、その上からのし紙を掛ける…外のし
会社に出向いて手渡しするときは、「外のし」がおすすめ。どの会社からのお歳暮かひと目でわかるからです。
お歳暮を郵送するときは「内のし」に。「外のし」にして送付状を貼って郵送すると、のし紙が汚れたり破けてしまったりするからです。
渡し方によって、のし紙の付け方に違いがあることを覚えておきましょう。
お歳暮の渡し方|ビジネスシーンでスマートに贈る
会社宛てのお歳暮は配送で贈っていいのでしょうか。それとも、手渡しすべきなのでしょうか。
お歳暮の正式な贈り方は、手渡しが基本です。特にビジネスシーンでは、手渡しするのが望ましいでしょう。
しかし昨今ではさまざまな事情から、配送でお届けする会社も少なくありません。
手渡しと配送、それぞれビジネスマナーに則したお歳暮の贈り方を解説します。
取引先に出向いてお歳暮を渡す
取引先へのお歳暮は、やはり「直接手渡しする」のが理想です。
訪問の際、重要なポストの方と直接対面できれば感謝を伝えつつビジネスチャンスにつなげられる可能性もあります。
12月、相手の会社を訪問しての打ち合わせは、お歳暮を手渡しする良い機会です。
部屋に入り挨拶が終わったあと、打ち合わせに入る前に渡すとスマートでしょう。
取引先でお歳暮を渡す際の基本的な流れは以下の通り。
- 部屋に通されたあと、まずは起立して挨拶を交わす
- 椅子に座る前に、紙袋から品物を取り出す
- 相手側に正面が向くように回す
- 品物を両手で持ち、相手に手渡す
品物を入れていた紙袋は、小さくたたんで持ち帰ります。
「出先のお店」「自社」でお歳暮を渡す
- 自社(取引先が自社に訪問)
- 出先のお店(接待の席など)
でお歳暮を渡すパターンもよくあります。
いずれも最初に挨拶をしたあと、その流れで手渡すとよいでしょう。
本来なら品物は、紙袋から取り出して渡すのがマナーです。
しかし相手が持ち帰ることを考えると、紙袋のまま渡したほうが親切でしょう。
紙袋のまま手渡すときは、紙袋の底部に片方の手を添え、「紙袋のまま失礼いたします」とひと言添えるとスマートです。
お歳暮を手渡しする際の言葉
お歳暮を手渡しするときは、
- 今年一年お世話になったお礼
- 感謝の気持ちを込めた品を受け取ってほしいこと
来年も懇意にお付き合いいただきたいこと
といった旨を相手に伝えます。
【文例】
今年も大変お世話になり、感謝しております。
心ばかりの品ですが、お納めください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
「つまらないものですが…」には気をつけて
「つまらないものですが…」という慣用句は、謙虚な印象を与えることから、よく使われる言葉です。
しかし相手によっては「つまらないものをよこすのか」といい気がしない人もいるかもしれません。
代わりの言葉として便利に使えるのが「心ばかりの品ですが」という表現です。
ついつい口にしてしまう「つまらないものですが…」。安易に使わない方が無難でしょう。
お歳暮を配送|宛名・配送伝票のビジネスマナー
年末は多くの会社が忙しいため、わざわざお歳暮を渡すためだけに訪問すべきなのかは判断が難しいところ。
12月に取引先の方と対面する機会がない場合は、配送でも問題ないでしょう。
お歳暮を配送で贈る場合、配送伝票の宛名の書き方にもマナーがあります。
贈り先 | 配送伝票の宛名の書き方 |
相手の会社全体に宛てて贈る | 会社名+代表(社長)の名前 |
支店や部署宛に贈る | 会社名+支店(部署)名 |
会社名+支店(部署)名+支店(部署)長の名前 |
配送伝票の送り主(自社)の欄に印刷されている「様」は二重線で消すのがマナーです。
会社に配送で贈るなら事前に送り状を
お歳暮を配送する際は、品物の到着の3日前を目安に送り状(挨拶状)を送付するのが正式なマナーです(この場合の「送り状」とは、配送業者の「配送伝票」とは異なります)。
ビジネスシーンでは「品物をいきなり贈りつけるのは失礼」ととらえられるケースがあるため、お歳暮の配送前に送り状(挨拶状)を出しておきましょう。
送り状の体裁は、縦書きの方がより丁寧な印象を与えます。正式なやり取りをする際の手紙は、基本的に縦書きだからです。
以下は、ビジネスシーンでの送り状の文例です。
【送り状の文例】
謹啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご懇情を賜り、厚く御礼申し上げます。
我社が無事に年の瀬を迎える事ができましたのは、ひとえに皆様のご指導とご助力の賜物と存じ、心より御礼申し上げます。
つきましては、感謝の気持ちを込めお歳暮の品を別送いたしましたので、ご笑納いただければ幸いに存じます。
明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
甚だ略儀ではございますが、書面をもちまして歳末のご挨拶を申し上げます。
謹白
令和○年○月○日
○○株式会社(自社名)
(役職)○○○○
前述の通り、取引先へのお歳暮は、送り状(挨拶状)を先に送付しておくのが正式なマナーです。
しかし、近年は配送でのお届けが浸透しており、ビジネス上でも、お歳暮に挨拶状を同封して贈ることは珍しくありません。
お歳暮と挨拶状を同封してよいか判断に困ったら、先輩や上司に相談しましょう。
お歳暮の時期に間に合わないときは、新年に違う名目で送ります。贈り方マナーはこちらの記事を参考にしてください。
▶お歳暮の時期に間に合わないときは、新年に違う名目で送ります。贈り方マナーはこちらの記事を参考に。
会社へのお歳暮のNG対応!押さえておきたいマナー
せっかく会社にお歳暮を贈るのであれば、皆さんに喜んでもらえる品を選びたいものです。
かえって迷惑になったり、失礼な印象を与えたりするのは避けたいところ。
会社にお歳暮を贈る際に意識しておきたいNGポイントを解説します。
会社で手軽に消費できないものはNG
会社宛に贈るお歳暮なら、オフィスで消費する(食べる)ことが考えられます。
そのため、手軽に消費できないものを贈ると、迷惑になってしまうかもしれません。
さらに、複数人に配るケースを想定することも重要です。
たとえば個包装のお菓子やスティックタイプのコーヒーなどは消費しやすく分けやすいことから、会社宛てのお歳暮に適しています。
商品券を贈るのはNG
商品券(金券類)は贈った金額がはっきりとわかるため、お歳暮には不向きです。
また、現金や商品券などを贈る行為は目上から目下への施しの意味合いが含まれるとされます。
目上の方や法人宛ての贈り物では特に避けたほうがいいでしょう。
取引先の競合会社の商品を贈るのはNG
相手の会社の競合商品を贈るのは「配慮に欠けている」と受け取られます。
例として、飲料会社の取引先に別の飲料会社の商品をお歳暮として来ると、大変失礼な印象を与えてしまうでしょう。
分けにくい商品を贈るのはNG
会社で分けにくいものもお歳暮としては好まれません。
たとえば新巻鮭やブランド和牛のブロック肉などは、ギフトとしては贅沢な高級品ですが、複数人で分けるのが大変です。
切り分ける手間がかかるホールケーキや、大型のバウムクーヘンなども避けたほうが無難でしょう。
取引先が贈答を禁止。対応は?
会社によっては贈答品の受け取りが禁止されていることがあります。
贈答によって利害関係が生まれることをリスクと考えていることが主な理由です。
また、近年の傾向として形式的な儀礼をなくす「虚礼廃止」のルールを設けている企業も増えています。
贈答品を受け取っていない会社へ、事情を知らずにお歳暮を贈ったとしても自社が責任を問われるようなことはありません。
しかし、ルールがあるため相手に気を遣わせてしまうことも事実です。
先方の会社が贈答の受け取りを禁止していないか、可能な限り事前に調べておきましょう。
辞退の礼状が届いたら
贈答品を受け取っていない会社や、これまでお歳暮を贈っていた会社から、「今後はお気遣いなく」といった礼状が届くことも考えられます。
先方の会社からお歳暮の辞退の申し出があった際は、次回からお歳暮を贈るのを控えましょう。
「送ってしまってすみません」といった謝罪は相手に気を遣わせるため、下記のような文例で返事を出すと良いでしょう。
○○株式会社(相手の会社名)
○○様
拝啓 歳末の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日はご丁重なお手紙をいただき、ありがとうございました。
また、今後につきましても承知いたしました。
今後の御歳暮は控えさせていただきますが、
末永くお付き合いくださいますようお願い申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
○○株式会社(自社名)
(役職)○○○○
会社宛・取引先におすすめのお歳暮【GiftA(ギフタ)厳選】
ギフト専門店GiftA(ギフタ)は、さまざまな法人ギフトのニーズに対応可能です。
企業間のお歳暮にご利用いただける商品も多数取り扱っています。
会社向けのギフトとして好ましいのは、大人数で分けやすく、消費しやすいことです。
会社宛てのお歳暮の選定を任された方は、GiftA(ギフタ)のおすすめをぜひチェックしてください。
お菓子
お菓子は会社向けのお歳暮の定番です。
オフィスで従業員の方が分けられるように、個包装になったお菓子が好ましいでしょう。
「お菓子の数が足りない!」とならないよう、一つひとつは小さくても、数が多い詰め合わせを選びましょう。
食べるタイミングが早いとは限らないので、少なくとも賞味期限が1カ月以上あるものを選ぶと親切です。
コーヒー・ジュース
コーヒーやジュースも会社向けのお歳暮として人気です。
缶ジュースやスティックタイプのコーヒーは賞味期限が長く、オフィスに保管しておけば誰でも飲めるため、会社へのギフト向きです。
お歳暮として贈るなら、天然素材にこだわったジュースや本格的な名店の味を再現したコーヒーなど、少し高級感のある商品を選ぶと喜んでもらえるでしょう。
スープ
手軽に飲みやすい高級インスタントスープも、「日持ちする・消費しやすい」という、会社宛てのお歳暮としての条件を満たしています。
オフィスに置いておき、ランチのお供に楽しんでもらえるでしょう。
お湯を注ぐタイプやレンジで温めるタイプが簡単でおすすめです。
調味料
仕事関係でお世話になった方に郵送でお歳暮を贈るなら、調味料も選ばれることが多い定番品です。
ブランド岩塩や有機野菜を原料にしたドレッシングなど、高級感のあるものを選びましょう。
【もらう側】取引先からのお歳暮のお礼マナー
ここまで解説してきた状況とは反対に、自社が他社からお歳暮をもらうことも考えられます。
以下では、他の会社からお歳暮をもらった際のビジネスマナーについて解説します。
送り状に対して電話でお礼を述べる
一般的には、お歳暮が到着する前に、それを予告する「送り状」が届けられます。
まず、この送り状に対して電話でお礼を述べるとよいでしょう。
送り状には可能な限り早くレスポンスすることが大切です。
お歳暮が届いたらお礼状を送る
お歳暮を贈ってくださった会社に対して、お歳暮の到着後なるべく早く、遅くとも3日以内にはお礼状を送るようにしましょう。
お礼状は書面で郵送すると丁寧ですが、近年ではメールでも問題ないという認識が広まっています。
お礼状は、以下のような内容でまとめるのが一般的です。
- 時候の挨拶
- お歳暮のお礼・感謝の言葉
- 今後も変わらぬお付き合いを願う言葉
- 取引先の健康や繁栄を願う言葉
- 日付・差出人名
お礼状の文例を紹介します。
お礼状の文例
○○株式会社(相手の会社名)
○○様
拝啓 歳末の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は結構な品を頂戴しまして誠にありがとうございます。
いつもお心にかけて頂き心より感謝申し上げます。
寒さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
○○株式会社(自社名)
(役職)○○○○
自社がお歳暮の受け取りを禁止している場合の対応
自社がお歳暮をはじめとした贈答品の受け取りを禁止しているにもかかわらず、他社からお歳暮が届くケースもあります。
その際、お歳暮を送り返したり、注意をしたりすることは少ないようです。
「ルールなので」と事務的な対応をすると、相手に不快感を与え、せっかくの関係性にヒビが入る可能性もあります。
届いたお歳暮は一旦受け取り、感謝の意を伝えましょう。
その後で「自社のルールがあるため、次回からはご遠慮いたします」という旨を丁寧に伝えてください。
自社のルールにこだわらず、まずは相手のご厚意を素直に受け取ることが大切です。
<三浦先生からのひとこと>
贈答品のやりとりを禁止している会社でも、そうとは知らずに贈ってくださった品物を「最初だけ受け取り、次からは辞退する」ところと、「例外なく返品する」ところがあります。
その場であたふたしないよう、自分の会社はどのように対応するのかを確認しておきましょう。
次回からお断りする際の文例を紹介します。
お断りの文例
○○株式会社(相手の会社名)
○○様拝啓
師走の候、貴社におかれましては一層ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
先日はご丁寧に御歳暮をお送りいただき心より感謝申し上げます。
ご厚意をいただきながら、甚だ心苦しいのですが、今後はこのようなお心遣いをされませぬようお願い申し上げます。
実を申しますと、弊社ではお取引先様からのご贈答はご辞退させていただいております。
その旨お伝えしておりませんでしたので、この度はありがたく頂戴させていただきます。
弊社の都合ばかりで恐縮でございますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
今後も末永くお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。
末筆となりましたが、貴社益々のご繁栄と皆様のご健康をお祈りし、御礼とお願いを申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
○○株式会社(自社名)
(役職)○○○○
取引先へのお歳暮はマナーに特化したギフト専門店で
お歳暮は一年間お世話になった感謝を伝える贈り物。
特に会社名義で贈る場合は、品物選びや贈答マナーについて慎重になる必要があります。
配慮が行き届いたお歳暮を贈れば、「対応がしっかりした信頼できる会社」という印象を与え、取引先とのより良い関係構築にもつながるでしょう。
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ビジネス贈答マナーの基礎知識を押さえて失礼のないお歳暮を贈れるよう、今回ご紹介した情報をぜひ参考にしてください。