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「四十九日法要」と「百か日法要」の違い。一緒に行ってもいいの?

更新日:2024年8月28日

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49日間の忌明けに行う「四十九日法要」は、故人を偲ぶ日々の節目でもあります。

その後、亡くなってから100日目に行うのが「百か日法要」ですが、これらの仏事は一緒に執り行ってもよいのでしょうか?

それぞれの法要の違いとマナー、準備品まで解説します。

「四十九日法要」と「百か日法要」の違い

法要で手を合わせる様子

葬儀を終えてから、故人の冥福を祈って供養を行う儀式を「法要」といいます。

中でも有名な「四十九日法要」とは違い、あまり聞き慣れないのが「百か日法要」でしょう。

この二つの法要は何が違うのでしょうか。

四十九日法要」とは

仏教の教えでは、亡くなった人は7日ごとに極楽浄土へ行くための審判を受けると考えられています。

この、7日ごとに行われる法要のことを「忌日法要」と呼びます。

その中でも最後の審判が行われる49日目、いわゆる「満中陰」の日に行われる「四十九日法要」は、一番重要と考えられています。

「忌日法要」は、故人の魂が極楽浄土へ行けるよう、残された遺族が功徳を積んで故人に良い審判が下されるように祈る仏事です。

しかし、近年は7日ごとの忌日法要を省略し、四十九日法要だけを行うことが増えてきました。

四十九日の法要によって故人は極楽浄土へと辿り着きます。同時に、遺族にとって四十九日は忌明けの日でもあり、日常生活に戻る一つの節目でもあるのです。

「百か日法要」とは

四十九日法要と同様、「百か日法要」も忌日法要の一つです。

「百か日」とは仏教では別名「卒哭忌(そっこくき・そっこっき)」もしくは「出苦忌(しゅっくき)」とも呼ばれ、「泣き叫ぶほどの悲しみから卒業する」すなわち、故人が亡くなった悲しみに一区切りを付ける日とされています。

また、儒教にもとづく「十王信仰」では、百か日には平等王(観音菩薩)による審判があり、四十九日で良い審判が下らなかった場合でも故人が身内や親族の供養を受けることで救済されると考えられています。

このように、「百か日法要」は悲しみに区切りを付ける日のため、故人の形見分けや遺品整理などは百か日までにしておくのが望ましいと言われています。

日数の数え方

忌日法要の場合は亡くなった日、すなわち命日を1日目として数えます。

百か日も同様に、命日を1日目として100日目にあたる日が「百か日」になります。

(※ただし、関西などの一部地域では亡くなった日の前日を1日目として数える慣習もあるため、住んでいる地域の慣習を確認しておきましょう)

<その他の法要>

四十九日法要や百か日法要の他にも、亡くなって7日目の初七日に行う「初七日法要」をはじめ、7日ごとに以下のような忌日法要があります。

忌日法要
7日目 初七日(しょなぬか、しょしちにち)
14日目 二七日(ふたなぬか、にしちにち)
21日目 三七日(みなぬか、さんしちにち)
28日目 四七日(よなぬか、ししちにち)
35日 五七日(いつなぬか、ごしちにち)
42日目 六七日(むなぬか、ろくしちにち)
49日目 七七日(四十九日)(なななぬか、しちしちにち)
100日目 百か日(ひゃっかにち)

百か日を終えると、次の法要は命日から数えて1年目の一回忌(一周忌)になります。

 

一回忌以降の法要は「年忌法要」と呼ばれますが、三回忌からは数え年で数えるために注意が必要です。

年忌法要
1年目 一回忌
2年目 三回忌
6年目 七回忌
12年目 十三回忌
16年目 十七回忌
22年目 二十三回忌
26年目 二十七回忌
32年目 三十三回忌

近年の「百か日法要」について

法要に参加する親子

「遺族や親族が遠方に住んでいる」「仕事が忙しい」などの理由で親族が一堂に会するのが難しいことから、近年の法要は簡略化される傾向にあります。

そのため、初七日から百か日までの忌日法要をすべて葬儀当日に一緒に執り行う「繰り上げ法要」が行われることもが増えてきました。

四十九日のお返しについて詳しく解説

他の法要を行った場合でも、百か日法要自体を省略することもあります。

百か日法要を行わない代わりに、百か日を目安に悲しみに区切りを付けるため、儀式的な色合いの薄い「偲ぶ会」などを開き、近しい方々が故人を偲びながら会食を行うこともあるようです。

「四十九日法要」と同時に行われることが多い

先述の通り「四十九日法要」は、忌日法要の中でも最も重要とされている法要です。

そのため、繰り上げ法要が増えてきた近年においても、「四十九日法要」は執り行われるのが一般的です。

また、「四十九日法要」と一緒に「百か日法要」を行うことも増えています。

この場合、四十九日法要の次は「一周忌法要」を行うことになります。

「百か日法要」を執り行う場合

仏前にお供えされたお花

「百か日法要」を行う場合、どのような準備が必要になるのでしょうか。

法要を行う日や参列していただく人の範囲の決め方など、執り行う場合に知っておきたいことについて解説していきます。

法要を行う日の決め方

「百か日法要」は、命日を1日目として数えた100日目に行うのが基本です。

しかし、近年では100日目が平日にあたる場合、百か日より前の土曜、日曜、祝日に行うことがほとんどです。

ちなみに、中には仏滅や友引などの「六曜」を気にする人がいるかもしれませんが、仏教と六曜は本来関係がないため、とくに気にしなくても問題はないでしょう。

昔から、法要や法事を先延ばしにすることは「故人を蔑ろにしている」という考えがあるため、日程を後ろ倒しにするのは望ましくありません。

かといって、1カ月以上日程を前倒しにするのはマナーとして相応しくないため、1週間前後の前倒しで行うのが良いでしょう。

しかし、近年は「日程は後ろ倒しにしても親族が一堂に会してきちんと供養することが大事」という考え方も広まってきています。

参列してもらいたい方々の事情を踏まえて、皆が納得のいく日程を設定しましょう。

参列する人の範囲

「四十九日法要」は、故人の知人・友人にも参列していただくことが多いのですが、「百か日法要」は基本的に親族だけで行われます。

これは先述の十王信仰で百か日に行われる審判に必要なのが、故人の身内による供養だからともいわれています。

また、区切りとして四十九日に大きな法要を行っているために、百か日は身内だけで静かに供養するという意味もあるようです。

場所を決める

「百か日法要」は、故人の仏壇のある自宅や、日頃からお世話になっている菩提寺、斎場などで行うのが一般的です。

法要当日は、僧侶に読経をしていただき、参列者が焼香を行います。その後、会食(お斎)を行います。

自宅で法要をした場合は自宅で会食をするか、レストランなどに移動して会食をするかも決めておく必要があります。

お寺や斎場の場合は、そのまま会食用の部屋に案内してもらえることがほとんどです。

参列者の都合などの理由で、当日会食を行わないケースもあります。

この場合、仕出し弁当などの折り詰め料理を用意するかどうかも、事前に決めておきましょう。

お供えについて

お供え物は、「供花」を贈ることが多いようです。故人が生前好きだった花を贈るのもよいのですが、法要のためあまり派手な色の花は避けたほうが無難です。

どうしても贈りたい場合は淡い色の花などと組み合わせるように心がけましょう。

また、仏教では棘のある花も供花には相応しくないとされているため、故人が好きだったとしても避けた方がよいでしょう。

また、魚や肉などの殺生を連想させる生ものや、酒やタバコなどをお供えするのはタブーとされています。

仏前にお供えすることを考え、傷みにくく日持ちのするものを選ぶのが基本です。

お菓子などをお供えするなら、個包装で小分けしやすいものを選べば参列者に法要後すぐ持ち帰っていただくこともできます。

「百か日法要」で準備するもの

法事で住職に渡す御車代と御布施の不祝儀袋

百か日法要を執り行う際に、当日までに準備が必要なものはあるのでしょうか。

特に忘れてはいけない「住職へのお布施」「香典返し」の2点に絞って解説していきます。

住職へのお布施

法要で読経をあげてくださる僧侶(菩提寺の住職など)にお渡しする「お布施」には、とくに決まった相場があるわけではありません。

地域や、菩提寺から来てくださったかどうかなどによっても金額が異なります。

目安となる金額は、一般的に30,000~50,000円とされていますが、不安に感じる場合は、事前にお寺や葬儀社、近隣の親戚などに確認しておきましょう。

また、僧侶をお寺以外の場所までお招きしてお経をあげていただいた場合は、御布施のほかに「お車代(御車料)」として5,000~10,000円を、法要のあとの会食を辞退された場合は「お食事代(御膳料)」として5,000~20,000円をお渡しするケースが多いようです。

香典返し(お返し)

法事のお返しの品物

葬儀の「香典」とは違い、法要で参列者からいただいたお金やお花は「お供え」と呼ぶのが一般的です。

お供えへの「お返し」も事前に用意しておく必要があります。

お供えへのお返し品の相場は、葬儀の香典返しと同じく、いただいた金額の1/3~半分程度が目安とされています。

3,000~5,000円程度の贈り物を事前に用意しておき、法要が終わった後の帰り際に、お供えをくださった方にお渡ししましょう。

お返しの品に付ける弔事用の掛け紙は、無地に「白黒の結び切りの水引」が基本とされています。

しかし、関西地方など地域によっては「黄白の水引」が慣習となっている場合もあります。

掛け紙の表書きは「志」と記載し、水引の下には法要の施主の名字を記載します。地域によっては表書きを「粗供養」などと記載することもあるので、水引と同様に事前の確認が必要です。

掛け紙もお任せできるカタログギフトが便利

カタログギフト「麗」
▲和風の高級感ある表紙の「麗」は目上の方へも

お返しの品にふさわしいものは、他の法要と同じく「悲しみをあとに残さない」ために、食べたり使ったりすることでなくなる「消え物」が良いとされています。

その中でも、かさばらず持ち帰りの負担にならない「弔事用カタログギフト」は法事のお返しとしておすすめです。

カタログギフトは受け取った方自身に好みのギフト商品を選んでもらえるので、施主側が先方の好みや年齢を考えながら準備する必要がありません。

そのため、ギフト選びにかける時間と労力を大幅に短縮することができます。

また、本来なら仏事の贈答品としてタブーとされている生ものや形の残るものでも、お相手がカタログ掲載品の中から自由に選ばれる分には問題なく、マナー違反に当たりません。

カタログギフトなら先方の好みに合う品を気兼ねなく受け取ってもらえる、というわけです。

失礼なく贈りたい弔事用はギフト専門店が安心

カタログギフトなどを扱うギフト専門店・GiftA(ギフタ)では、弔事用のし紙や挨拶状などの無料サービスも行っています。

地域によって異なる表書きや水引にも対応しており、法要に合わせた内容の挨拶状やメッセージカードをネット上で簡単に編集して贈り物に添えられます。

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弔事用カタログギフトを選ぶなら、GiftA(ギフタ)のECサイトをぜひ一度ご覧ください。

「百か日法要」について理解を深めておこう

祭壇に供えたお花

「百か日法要」はあまり聞き慣れない言葉ですが、近しい人を亡くした遺族が悲しみに区切りを付ける大事な節目でもあります。

近年では、「四十九日法要」と一緒の日に行うなど、省略されることも多い法要ですが、百か日の意味やマナーを知り、故人への想いを馳せるためにも理解を深めておきましょう。

まだまだあります、弔事用カタログギフト

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この記事の執筆者

GiftAコラム編集部

GiftAコラム編集部

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