父の日の贈り物に、オンオフ問わず毎日のように使う「財布」はおすすめのアイテムです。
ただし、財布へのこだわりや使い勝手の感じ方には個人差があるため、お父さんに喜んでもらえる財布を贈るには、お父さんに合う財布の条件を考える必要があります。
「スーツで仕事をするお父さんにはどんな財布がいいの?」
「二つ折り? 三つ折り? どんなタイプなら使いやすい?」
「高級感のある財布を贈りたい! 高見えするのはどんな素材?」
ここでは、このような疑問を解決しながらお父さんにピッタリの財布の選び方を解説していきます。
父の日に贈る財布の相場や、お父さん世代におすすめの財布についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
父の日に贈る財布の相場、上質なものはいくらで買える?
父の日に贈る財布の相場は15,000円~25,000円くらいが一般的だと言われています。また、ハイブランドにこだわる方だと30,000円以上の予算を準備するケースもあるようです。
「そんなに高いものは購入できない…」という方でも心配ありません。
小銭入れなら長財布などに比べてリーズナブルな価格なので、予算10,000円でも上質なものを選べます。
父の日の贈り物で大切なのは「感謝の気持ちを伝えること」です。予算にかかわらず、お父さんを想う気持ちをもって素敵なプレゼントを選んでください。
父の日プレゼントの財布を選ぶ前に、お父さんの好みをチェック
「財布」は毎日使う実用品です。お父さんが好むデザインか、長く使い続けられるかを重視して選びましょう。
好きな色やデザインに合わせる
父の日に贈る財布はお父さんの好きな色やデザインを選びましょう。これまでお父さんが使っていた財布はどんなものだったでしょうか?
歴代の財布の色やデザインに共通性があるのなら、それはお父さんの服装や生活スタイルに合っているから。お父さんがどんな財布を使っていたか思い出すと、プレゼント選びのヒントが隠されているかもしれません。
「お父さんは持ち物にこれといったこだわりがないから、定番で外れのない財布を贈りたい」というときのおすすめは、ブラック・ブラウン・ネイビーなどのシックな色・無地のデザインのものです。ベーシックカラーならスーツ・カジュアルスタイル・フォーマルなど、服装やシーンを選ばず使うことができます。
「人とはちょっと違う個性的でおしゃれなアイテムが好き」というお父さんには、キャメルやブルーなど、パッと目を引くライトカラーやデザイン性の高い財布がおすすめです。
デザインのディテールも大切なチェックポイント。ステッチ・ブランドロゴ・型押し・メタルプレートなどの有無で雰囲気が大きく変わるので、お父さんの普段の服装に合わせて選ぶと良いでしょう。
父の日に贈る財布、基本の形状はこの4タイプ
贈った財布を長く愛用してもらうには「財布のタイプ(形・種類)」が重要です。財布の使い勝手には個人差があるため、お父さんが現在使っているタイプを贈るのが最も良いでしょう。ただし、
- 二つ折りはポケットに収まるコンパクトさがいいけど、カードをあまり入れられない。
- キャッシュレス対応のお店が増えてきて現金を使う機会が減ったから、もっとコンパクトな財布にしたい。
このように、実は使いにくさに不満があったり、「新しいタイプを使ってみたい」と思っている可能性もあります。
お父さんに喜ばれるものをプレゼントするためにも「お父さんはどんな財布が使いやすいの?」といった感じで事前にさりげなくリサーチしておくことをおすすめします。
長財布

「長財布」は収納力の高さが魅力。紙幣・小銭・カードのほか領収書も折らずに入れられます。開くと中身全体が見えるため、スマートに会計をすませられるでしょう。
ただし、携帯性が低く、型崩れしやすいというデメリットもあります。そのため日ごろからバッグに財布をきちんと収納するお父さんにおすすめのタイプです。
二つ折り財布

「二つ折り財布」はメンズ財布の中で定番かつ人気のタイプ。
長財布ほどではありませんが容量も大きく、小銭の出し入れがしやすい使い勝手のよいものも多くあります。
ジャケットの内ポケットにもヒップポケットにもおさまりの良いサイズが豊富なため、コンパクトでたくさん収納量を求める男性に人気です。
しかし入れすぎると厚みが出てしまうため型崩れしやすくなります。また、紙幣や領収書が曲がってしまう点をデメリットと考える人もいるでしょう。
三つ折り財布

「三つ折り財布」は一般的に紙幣を数枚・小銭を10枚程度、カード類を5枚程度入れられるタイプのことをいいます。
コンパクトなのでポケットに入れてもふくらみにくく、スマートに見せてくれます。
容量は二つ折りサイズの半分程度で、小銭はもちろんカードもあまり入れられないため、普段の支払いをキャッシュレスにしている方におすすめのタイプです。
小銭入れ

「小銭入れ」はその名の通り小銭を入れるのに特化したタイプです。
デザインによってはファスナー付きでカードや紙幣を数枚ずつ入れられるものもあります。マネークリップを使っているお父さんにおすすめです。
お父さん世代にふさわしい品質・高級感のある財布の素材は?
父の日の贈り物には、お父さん世代にぴったりの風格のある、上質な「革」素材の財布はいかがでしょうか。
使用頻度の高い財布ですから、長く愛用してもらいたいなら高級感と耐久性を重視して選びましょう。上質な「革」は耐久性の高さはもちろん、経年変化(エイジング)を楽しめるのも魅力です。
ここではお父さんへ贈る財布におすすめの「革」とその特徴をご紹介します。
牛革

財布・バッグ・靴など革製品のなかで最も一般的に使われているのが「牛革」。一口に牛革といってもさまざまな種類があります。
- カーフスキン…生後6か月以内の牛からとれるもの。繊維のきめが細かく、肌触りがやわらかくなめらか。
- キップスキン…生後6か月~2年までの牛からとれるもの。革が厚いため強度に優れている。
- ステアハイド…生後2年以上の雄の牛からとれるもの。厚み・耐久性が平均的で使い勝手がよく、さまざまな革小物に使われる牛革。
- カウハイド…生後2年以上で出産経験がある雌牛からとれるもの。キメが細かくなめらかで丈夫。
このように牛革の種類によって肌触りや耐久性が異なりますので、使い心地や耐久性を考慮して選びましょう。
馬革
「馬革」はやわらかい質感と軽さ、そして耐久性を兼ね備えているのが特徴です。馬革には大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は全体の部位を使った「ホースレザー」で、軽くしなやかな特性をもちます。
ホースレザーのなかでも天然植物性素材のみでなめし(皮から革にするための加工技術)たものは「ホースヌメ」と呼ばれ、経年変化による美しいエイジングを味わえるものとして知られています。
2つ目は馬のお尻の皮のみを使った「コードバン」で、繊維密度が牛革の3~5倍程度あるといわれており、強度や耐久性の高さに定評があります。
コードバンは質の高さ・希少性により高級革に分類され、大変人気の高い革なので、プレゼントとして贈るのにぴったりです。
ワニ革
圧倒的な存在感と高級な雰囲気を漂わせる「ワニ革」はエキゾチックレザーのなかでも希少性の高いものです。
ワニ革=クロコダイルと思われがちですが、実はワニ革にもいくつか種類があります。
- クロコダイル…中央の腑模様が正方形に近く、端になるにつれて小さく丸みを帯びていく。牛革や馬革と比べて10倍以上の耐久性がある。
- アリゲーター…クロコダイルとよく似ているが腑模様が長方形になっているのが特徴。
- カイマン…クロコダイルやアリゲーターは腹の皮を使うのに対し、カイマンは背の皮を使うためワイルドな手触りや表情がある。
種類により特徴が異なりますが、いずれも使うほどに独特な光沢が生まれ、経年変化による風合いが楽しめます。
蛇革
「蛇革」は個性的なウロコ模様が生み出す多彩な表情と独特な肌触りが魅力です。
他の革製品と比べ、軽くて柔らかいため財布・バッグ・靴などファッションのアクセントとして高い人気があります。
「ベリーカット」とよばれる蛇の背中の模様を生かす加工方法でつくられたものは、蛇革らしい個性的で存在感あるデザインです。
「バックカット」とよばれるお腹の模様を生かす加工方法でつくられたものは、蛇革特有の独特な雰囲気がやわらぎ落ち着いた印象を与えます。
蛇革は普段の使用やブラッシングする際の摩擦によって表面の経年変化を楽しめます。
父の日に贈るなら特別感・高級感のある「国産本革財布」がおすすめ!
デザイン性の高いレディース財布に比べ、シンプルだからこそ素材本来の質感や味わいがものをいうメンズ財布。
- 経年変化による革の表情の変化を楽しめる。
- 耐久性があって長く使っても傷みが生じにくい。
目の肥えたお父さんにはこのような「質の高い財布」を選びたいものです。質の高い財布なら作り手の繊細な技がひかる「国産本革財布」がおすすめです。
国産本革財布の魅力とは?
革製品は一生モノです。
革の色艶や風合いは、持つ人が年を重ねるごとに深まります。その変化こそが革製品の魅力といえるでしょう。
しかし、革は一生モノでも“つくり”が粗雑だと長く愛用できません。「縫製」の良し悪しが大きく影響するのです。
日本の職人がつくる革製品は「縫製力」の高さが魅力の1つです。
- ステッチが細かく均等で、糸が革に沈んでいるため切れにくい。
- コバ(製品の端の部分)を何度も磨くため自然な光沢が生まれる。
- 縁返し(コバ処理の工程で耐久性にかかわる)が薄く、生地のダブつきが少ない。
このように繊細な縫製に裏打ちされた上質さと耐久性を持つ国産本革財布が多くあります。色やデザインの美しさも兼ね備えた財布を探してみてはいかがでしょうか。
どんな財布が選べるの?
国産本革財布にも長財布や三つ折り財布などさまざまなタイプがあります。
デザインにこだわっているブランドや工房のものなら、機能美やデザイン美を追求した他にはないデザインのものを見つけられるでしょう。
国産本革財布は2万円くらいで購入できるものから10万円を超える高価なものまでさまざまな価格帯のものがあります。
一般的にサイズが小さい「小銭入れ」や「コンパクトウォレット」なら比較的リーズナブルな価格で手に入ります。予算をおさえたい場合はそのようなミニマムサイズのものを探すと予算内で上質なプレゼントができるでしょう。
長財布や二つ折り財布は一般的なメンズ財布のなかでも少々値が張りますが、修理メンテナンスに対応してくれるブランドや工房の財布を選べば「一生モノ」として長く愛用してもらえるでしょう。
「父の日には上質なものを贈りたい」
「目の肥えた父に喜んでもらえる財布を贈りたい」
このようにお考えの方は国産本革財布を選んでみてはいかがでしょうか?
財布選びはお父さんのライフスタイルに合わせて
お父さんに贈る財布は、使いやすさに配慮することも大切です。たとえば、
- 日ごろスーツで仕事をしているお父さんには、シックなカラーとシンプルデザインのもの。
- 退職してアクティブに過ごしているお父さんには、遊び心のあるカラーやデザインのもの。
- 仕事柄、会食やゴルフなどのお付き合いが多いお父さんには、領収証やカードがしっかり入る収納力の高いもの。
- キャッシュレス一択・ミニマムデザインがお好みのお父さんには、コンパクト&薄型のもの。
このようにお父さんのファッションへの合わせやすさ・実用面も考慮して選びましょう。
お父さんの性格も財布選びのヒントになる
財布は毎日使うアイテムだからこそ、お父さんの性格も考慮して選ぶことが大切です。
大雑把で持ち物が傷みやすいお父さんには耐久性の高い三つ折りタイプや、修理メンテナンス可能なブランドがおすすめです。
いつも持ち物はシンプルで無難なものばかりのお父さんには、あなた目線でお父さんに似合いそうなオシャレ財布を選んでみてもよいのではないでしょうか。
お手入れ好きの几帳面なお父さんには、メンテナンスで経年変化に差が出るコードバンを贈ると大切に使ってもらえるでしょう。
逆に日ごろのお手入れを面倒と感じるお父さんだと、メンテナンスを億劫に感じてしまうかもしれません。この場合は普段使いで十分に味がでるオイルレザーの方がおすすめです。
父の日に贈る財布、愛着が持てる品質のものを
ここまで父の日に贈るメンズ財布の選び方と相場についてお伝えしました。
父の日に贈る「財布」は長く愛用できるものを選ぶことをおすすめします。上質な「革」素材のものなら耐久性が高く、お父さんと一緒に年を重ね、深みを増していくでしょう。
上質な革財布を選ぶなら、日本製の技術と誇りをもった素晴らしい工房や企業がつくる「国産本革財布」がおすすめです。
こだわりをもった手仕事からつくられる素晴らしい製品を「父の日」の贈り物に選んでみてはいかがでしょうか?