近年、日本でも増えてきた「妊娠祝い(懐妊祝い)」。
この記事では妊娠祝いを贈る上での注意点や、おすすめのプレゼントを紹介します。
姉妹・仲良しの友達・従姉妹から妊娠の報告を受けたら、幸せをお裾分けしてもらったようなうれしい気持ちになりますよね。
「お祝いを励ましを込めてプレゼントを贈りたい」という人のために、贈答マナーとギフト選びの参考情報をお届けします。
目次
- 1 妊娠祝い(懐妊祝い)のプレゼントを贈りたい! みんなはどうしてる?
- 2 妊娠(懐妊)祝いプレゼントの相場は3,000円~5,000円
- 3 妊娠祝いのおすすめプレゼント【ヘルシーな和菓子】
- 4 妊娠祝いのおすすめプレゼント【スキンケアアイテム】
- 5 妊娠祝いのおすすめプレゼント【カフェインレスのドリンク】
- 6 妊娠祝いのおすすめプレゼント【スープ・おかゆ】
- 7 妊娠祝いのおすすめプレゼント【フルーツギフト】
- 8 妊娠祝いのおすすめプレゼント【カタログギフト】
- 9 妊娠祝いのおすすめプレゼント【上質タオル】
- 10 妊娠祝いのおすすめプレゼント【ブランケット】
- 11 妊娠祝いのおすすめプレゼント【入浴剤】
- 12 妊娠祝いのおすすめプレゼント【ルームウェア】
- 13 妊娠祝い(懐妊祝い)に避けた方がよいプレゼント
- 14 妊娠祝いをプレゼントするタイミングは安定期以降に
- 15 妊娠祝い(懐妊祝い)にはのし紙を掛けよう
- 16 妊娠祝い(懐妊祝い)はプレママを励ますギフトを贈ろう
妊娠祝い(懐妊祝い)のプレゼントを贈りたい! みんなはどうしてる?
「友達から妊娠の知らせを聞いて、自分のことのようにうれしい」
「妊娠へのお祝いの気持ちを、何か形にして贈りたい」
近年では、子どもが生まれてから贈る出産祝いだけでなく、「妊娠したことへのお祝いを贈りたい」と考える人が増えています。
ただし、妊娠祝いには、センシティブな側面もあります。
まずは近年の傾向や、お祝いする上での注意点を確認しておきましょう。
本来、出産祝いは生まれた後に贈るのが望ましい
無事に出産を終えた母親に向けて贈るのが、「出産祝い」。
一方、「妊娠祝い」という習慣はもともと日本にはなかったものです。
これは、妊娠中にお祝いを贈ることで、妊婦さんがプレッシャーを感じてしまうからだと考えられます。
出産とは何が起こるか分からないものであり、もし残念な結果になってしまった場合、女性はプレゼントを見るのもつらい気持ちになってしまうかもしれません。
妊娠祝いを気持ちよく受け取ってくれるかどうかは、相手の女性の人柄や、お互いの関係性によるといえるでしょう。
妊娠祝いは、近年注目されるようになったとはいえ、人によって受け止め方か異なる可能性があります。
「お祝いしたいから贈る」という自分の気持ちだけで行動するのではなく、相手の意向に沿うことが大切。
少しでも気になるときは、無事に赤ちゃんが生まれてから出産祝いを贈るほうが安心です。
妊娠(懐妊)祝いプレゼントの相場は3,000円~5,000円
妊娠祝いを贈ると決めたら、気になるのが予算相場です。
プレゼントの相場は「3,000円~5,000円」で検討する人が多いようです。
あまり高額のプレゼントを贈ると、受け取った妊婦さんに、お返しやお礼などで気を遣わせてしまうかもしれません。
妊娠を盛大にお祝いしてあげたい気持ちがあっても、ちょっと立ち止まって相手の立場になって考えてみましょう。
相手にプレッシャーを感じさせない範囲の金額にすることも贈答マナーといえます。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【ヘルシーな和菓子】
妊娠祝いとしてお菓子を贈りたいなら、ヘルシーで伝統的な和菓子がおすすめです。
妊娠中に体重増加を気にする女性は多いため、プレゼントとしてバターや砂糖たっぷりの洋菓子はあまりおすすめできません。
一方、和菓子ならカロリーが比較的低めなので、それほど罪悪感を感じることなく楽しんでもらえるでしょう。
妊娠中のおやつに喜ばれるのは以下のような和菓子です。
- 小豆がメインのまんじゅう
- おかき・おせんべいなどの甘くないお菓子
- わらび餅 など
妊婦さんが毎日のささやかな楽しみにできるような、質の良い材料にこだわった和菓子をチョイスしてあげましょう。
https://www.city.kashihara.nara.jp/soshiki/1037/soudan/2962.html
妊娠祝いのおすすめプレゼント【スキンケアアイテム】
妊娠前よりも敏感になったり、荒れたり、むくんだりと、何かとデリケートな女性の肌。
そんな悩みを抱える妊婦さんには、上質なナチュラル素材でできた「スキンケアアイテム」をプレゼントしてはいかがでしょうか。
妊娠すると、急激に体形が変わることで、お腹やヒップなどに「妊娠線」と呼ばれる皮膚の割れを起こすことがあります。
妊娠線の予防には、ボディクリームやオイルによるこまめな保湿が欠かせません。肌をやさしく保護するナチュラルな成分のものを選びましょう。
ただし、アロマオイルの中には、子宮収縮作用があるとされる成分を含むものもあります。
商品の注意書きをしっかりと確認し、店員にも聞いたりして、妊婦さんが使っても安全なものを選んでくださいね。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【カフェインレスのドリンク】
妊娠中でも安心して楽しめる「ノンカフェインの飲料」「天然果汁100%のジュース」はお相手にきっと喜ばれるでしょう。
妊婦さんに定番のノンカフェイン飲料と言えば、「タンポポコーヒー(タンポポ茶)」が有名です。
しかし近年は、大手カフェチェーン店でもカフェインレス(デカフェ)コーヒーが購入できるところが登場しています。
カフェインが少ない飲み物の種類が増え、ギフト向きのおしゃれなタイプもあるので、ぜひチェックしてみてください。
<カフェインが少ない飲み物>
- カフェインレスコーヒー
- カフェインレス紅茶
- ハーブティー
- ルイボスティー
ティーバッグタイプや、スティックタイプなら、手間を掛けずに飲めるのでおすすめです。
リラックスタイムのお供としてプレゼントしてはいかがでしょうか。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【スープ・おかゆ】
高級感のあるレトルト食品ギフトは、妊婦さんの立場からすると、とても実用性が高く、「助かる」という声の多いプレゼントです。
「湯せんで温めるだけ」「レンジでチンするだけ」と、調理の手間が掛からないのが「レトルト食品」の大きなメリット。
お腹が大きくなりキッチンに立つのがつらい妊婦さんをサポートしてくれます。
妊婦さんの体への負担を軽減しながら豪華な一品を増やせるので、とても重宝されますよ。
妊娠祝いにするなら、食卓の主役になるハイクオリティな一品がおすすめ。
有名な老舗料亭・高級レストラン監修のレトルト惣菜や、添加物が少ないものを選びましょう。
<おすすめのレトルト食品>
- ハンバーグなどの総菜
- バリエーション豊かなカレー
- 具だくさんの野菜スープ
- ごはんにかけるだけの丼もの
妊婦さんは体調が不安定で落ち着かないときでも「家族の食事だけでも作らなきゃ」と頑張ってしまいがち。
豪華なレトルト食品を活用すれば家事の時短になり、家族みんなに喜ばれるでしょう。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【フルーツギフト】
自然本来の甘みを楽しめる「フルーツギフト」も妊娠祝いとしておすすめです。
妊娠中は酸味のあるものを食べたくなる人が多いので、フルーツの贈り物はとても喜ばれます。
妊婦さんの中には、体重増加を気にしてカロリーを控えている人が多くいます。
ナチュラルな甘さが楽しめるヘルシーなフルーツなら、安心して食べてもらえるでしょう。
生の果物もいいですが、日持ちが気になる場合は以下のようなギフトを検討するのもおすすめです。
- フローズンフルーツ
- ドライフルーツ
「ドライフルーツは果糖が多いため食べ過ぎてはいけない」
という説がありますが、その一方で
「鉄分が多いため、妊婦さんにおすすめ」
という意見もあります。
本人が「カロリーを気にしているのか」、「貧血気味なので鉄分不足を気にしているのか」など、状況に配慮しながら選ぶとより喜ばれるプレゼントになるでしょう。
また、妊娠中にしっかりと摂取するのが望ましい「葉酸」は、柑橘類やキウイフルーツなどに多く含まれます。
妊婦さんにおすすめの栄養素を豊富に含むフルーツをチェックしてギフトセットにするのもいいでしょう。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【カタログギフト】
体を動かしづらくなってきた妊婦さんには、「カタログギフト」を妊娠祝いに贈って、お家時間を楽しんでもらいましょう。
カタログギフトの大きなメリットは、掲載されているギフト商品の中から、本人が好きなものをじっくり選んで受け取れること。
近年は、読み物としても充実したカタログギフトが増えており、掲載商品にまつわるコラム・レシピ・美しい写真など、雑誌感覚で楽しめます。
グルメギフト専門のカタログギフトや、北欧デザインをテーマにしたおしゃれなカタログギフトなど、コンセプトに特色のあるカタログも女性に人気。
本人の好みやイメージに合う一冊を贈ってみましょう。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【上質タオル】
妊婦さんの敏感肌をやさしく包む上質な「タオル」も妊娠祝い向き。
天然素材100%で質の良いアイテムを選びましょう。
日常使いできるだけでなく、出産で入院する際や、産後の赤ちゃんのお世話などでも大活躍します。
妊娠祝いにふさわしい上質なタオルとして、「今治タオル」など、日本製の高級ブランド品が挙げられます。
オーガニックコットン素材で、縫製のしっかりした国内産が安心。
洗濯を繰り返しても劣化しにくく、長く使いやすいタオルが喜ばれるでしょう。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【ブランケット】
妊娠中は、年間を通じて身体が冷えないよう対策が必要です。
ブランケットを贈れば、出産後に赤ちゃんのおくるみとして活用してもらうこともできます。
ダブルガーゼなどの肌触りの優しい上質素材で、季節を問わず使える薄手のものだと使い勝手がいいでしょう。
妊娠祝いのおすすめプレゼント【入浴剤】
身体を温める入浴剤などのバスグッズは妊婦さんにおすすめのプレゼントです。
使えばなくなる「消えもの」のため、お相手の趣味が分からないときの贈り物にぴったり。
お相手もプレッシャーを感じることなく受け取りやすいでしょう。
さまざまなアロマが楽しめる入浴剤が出回っていますが、妊娠中の女性に贈るなら、香りの強くない、ナチュラル素材のものにしましょう。
おすすめは、気分をスッキリさせてくれる柑橘系の香りです。
日本では昔から寒い時期に柚子風呂に入って体を温める習慣があるほど。
安心素材の入浴剤でリラックスしながら、ゆったりバスタイムを楽しんでもらいましょう。
出典元:JAグループ「大きなお腹を抱えて… 辛くなってしまった時には」
https://life.ja-group.jp/food/premama/note15
妊娠祝いのおすすめプレゼント【ルームウェア】
自宅で過ごす時間が増える妊婦さんへのプレゼントに、おうち時間を快適に過ごせる「ルームウェア」はぴったりです。
妊娠中のデリケートな肌にやさしい、肌触りの良い生地の部屋着がおすすめ。
おしゃれなデザインの腹巻は靴下など、冷え防止機能が付いているルームウェアで、妊婦さんへの気遣いを一緒に贈りましょう。
また、妊娠中だけではなく、出産後も長く活用してもらうためには、以下のポイントも重要です。
- 体形が変化しても着られるゆったりしたデザイン
- 産後も着られる、授乳がしやすい前開きのデザイン
季節によっては、ポンチョやカーディガンなどの羽織りものもおすすめです。
妊娠祝い(懐妊祝い)に避けた方がよいプレゼント
妊娠祝いは妊婦さんに贈るプレゼントだからこそ、避けた方が無難なアイテムがあります。
喜んでもらいたくて贈ったプレゼントで相手を困らせることのないよう、事前に確認しておきましょう。
匂いの強いもの
妊娠中、妊婦さんの体はどんどん変化していきます。
妊娠前は平気だった匂いが、ある日突然気持ち悪く感じることも珍しくありません。
自分が良い香りだと感じるものであっても、妊娠祝いとして贈るのは避けたほうがいいでしょう。
<匂いの強いものの一例>
- アロマオイル
- アロマキャンドル
- 石鹸
- 芳香剤
- お菓子(エビ・醤油など)
- 食品(生肉・魚介など)
カフェイン入りの飲料・アルコールの入ったお菓子・生もの
妊婦さんが口にすることを避けるのが「カフェイン」「アルコール」「加熱していない生もの」など。
これらが含まれた食べ物や飲み物は、妊娠祝いにはNGです。
カフェインやアルコールは、妊婦さんが摂取すると、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与える可能性があるとされています。
特に、アルコールは洋菓子などの香りづけに使用されていることが多いため、注意してください。
また、免疫力が低下している妊婦さんにとって、寿司や刺身などの生魚や、チーズや生ハムなどの生ものは食中毒を引き起こす可能性があります。
たとえ妊婦さんの好物だとしても「食べたいのに食べられない」というつらい思いをさせてしまうかもしれないため、避けた方が無難でしょう。
参考:妊娠中や授乳中はお酒を飲んではいけないの? | お酒 | TOKYO女子けんこう部
参考:内閣府『お母さんになるあなたと周りの人たちへ』
心理的なプレッシャーを与えてしまうもの
ベビー服などのベビー用品を贈るのも、妊婦さんに出産へのプレッシャーを与えてしまう可能性があります。
本人からリクエストされない限り、避けたほうがいいでしょう。
妊娠祝いは赤ちゃんが使うものではなく、「妊婦さんが今すぐ使えるもの」を選ぶのがポイントです。
体の変化が激しくつらい時期の妊婦さんへいたわりの気持ちを込めて、ギフトを選びましょう。
どうしてもベビー用品を贈りたいなら、無事に赤ちゃんが生まれてから出産祝いとして贈ることをおすすめします。
妊娠祝いをプレゼントするタイミングは安定期以降に
妊娠期にプレゼントを贈りたいのであれば、妊婦さんの体調が落ち着く安定期以降にしましょう。
ベビーシャワーやジェンダーリビールパーティーなどの影響で、日本でも出産前にお祝いをすることをタブー視しない風潮が広がりつつあります。
しかし、妊娠中はつわりなどで体調がすぐれない妊婦さんが多いもの。特に、妊娠初期は流産等のリスクが高く、万が一の事態も考えられます。
妊娠祝いのプレゼントを贈るなら、妊婦さんの体調が落ち着く安定期以降にする配慮が大切です。
近年話題の「ベビーシャワー」と「ジェンダーリビールパーティー」
一方で、近年は出産前に行う「ベビーシャワー」や「ジェンダーリビールパーティー」がSNS等で話題になっています。
「ベビーシャワー」は、出産前の妊婦さんの安産を祈願して行うパーティーのこと。
「お腹の赤ちゃんに、愛情や祝福がシャワーのように降り注ぐように」という願いを込めて行われます。
「ジェンダーリビールパーティー」とは、お腹の赤ちゃんの性別を家族や友達に向けて発表するパーティーのことです。
参加者は赤ちゃんの性別をクイズ形式で考え、主催者は風船やケーキなどを使って参加者に性別を発表します。
プレママ本人がこれらのようなパーティーを開催する場合は、妊娠祝いのプレゼントを持参すると喜ばれるでしょう。
妊娠祝い(懐妊祝い)にはのし紙を掛けよう
礼を尽くして贈る贈答品には、のし(熨斗)紙を掛けるのがマナーです。
赤ちゃんの誕生は、人生で何度あってもうれしい慶事。
妊娠祝いには、「紅白・蝶結びの水引」が描かれたのし紙を使いましょう。
蝶結びは何度でも結び直せることから、繰り返してもおめでたい慶事のシンボルとされます。
のし紙の上部に書く「表書き(贈り物の名目)」は、
- 御祝
- 懐妊祝
などが一般的です。
水引の下部(名入れ部分)には、贈り主である自分の名前をフルネームで記載しましょう。
お祝いの品には、祝福のメッセージカードを添えることも喜ばれるポイントです。
妊婦さんを励まし、出産に向けて明るく前向きな気持ちになれる言葉を贈ってあげましょう。
以下の記事では、出産祝いののし紙について詳しく解説しています。
基本的に妊娠祝いと出産祝いは「繰り返してもめでたい慶事」としてマナーが共通する部分が多いため、ぜひそちらの記事もご参照ください。
妊娠祝い(懐妊祝い)はプレママを励ますギフトを贈ろう
おめでたを祝福する妊娠祝い(懐妊祝い)。
体の変化につらい思いをしている妊婦さんを思いやり、応援の気持ちで選ぶことが喜ばれるコツです。
出産を控えてナーバスになりがちな女性に寄り添い、気分が明るくなるようなプレゼントを選んであげましょう。
妊娠中の時期に嬉しい、心と身体をいたわる贈り物で、プレママさんへ励ましの気持ちを贈りましょう。