気の合う仲間や複数家族が集まって楽しむバーベキュー。盛り上げるためには食材選びが大きなポイントになります。
バーベキューなら直火で豪快に調理できるので、普段は手を出しづらいメニューにもチャレンジできるでしょう。
また、「メニューが毎年マンネリ化している」「子ども向けメニューのレパートリーを広げたい」というお悩みも多いようです。
そんなときは、定番食材でも、いつもよりワンランク上をチョイスしたり、ちょっと目先を変えた調理方法を取り入れてみたりするのもおすすめ。
今回はスペシャル感を演出できる、「バーベキューを盛り上げるごちそう食材」を紹介します。
目次
バーベキューが盛り上がるリッチな【お肉】
バーベキューの主役といえば、何といってもジューシーな「お肉」。
ジュージューと網の上で焼ける音や香ばしい匂いが食欲をそそるだけでなく、雰囲気も盛り上げてくれますよね。
同じお肉を大量に用意するよりは、さまざまな種類を揃えておくのがおすすめ。飽きずに楽しむためのポイントです。
バーベキュー用肉1人前の量と、おいしく焼くコツ
バーベキューに必要なお肉の量は、男性の1人前が300g、女性で200gほど。
子どもの分量は、中学生以上なら大人と同量、小学生の場合は女性と同量程度を目安にするとよいでしょう。
さらに素材のよさを生かすために、おいしく焼くコツも押さえておきましょう。
<肉をおいしく焼くポイント>
お肉をおいしく焼くためのポイントを下記にまとめました。
・焼く前に常温に戻しておく(冷たいまま焼かない)
・火加減は強火のち弱火~中火
・バーベキューフォークではなくトングを使って肉汁を閉じ込める
・焼き上がったらすぐに食べずに1分待つ
これらを少し意識するだけで、焼きあがったお肉の旨みが大きく変わることでしょう。
みんなで焼いたおいしいお肉を食べれば、バーベキューが盛り上がること間違いなしです。
牛肉を豪快に楽しもう! サーロインステーキは格別
牛肉にはさまざまな部位がありますが、バーベキューでメインにぜひ用意したいのが「サーロインステーキ」。
豪快に焼いて楽しむなら1枚肉で、食べやすさを求めるなら切り分ける手間を省けるサイコロステーキがおすすめです。
ほかにも「ロース」「タン」「カルビ」「ハラミ」といった鉄板の部位も用意しておきましょう。
牛肉専門店の「バーベキューセットお取り寄せ」を活用!
「牛肉は道中のスーパーで手に入れればいい」と思っていませんか?
リッチ感あるおいしいバーベキューにしたいなら、牛肉の購入先にはこだわりたいもの。そこで、事前に精肉専門店のお肉をお取り寄せしておくことをぜひおすすめします。
高級精肉店の中には、バーベキュー用セットを販売しているお店もあります。
事前に精肉店などのネットショップをチェックして、上手に利用しましょう。バーベキューの段取りがグンと手軽にスムーズになりますよ。
バーベキューセットなら、お肉を一品ずつ選ぶ必要がなく、人数分があらかじめ用意されているため、量や種類で迷うこともありません。
豚肉
ヘルシーかつリーズナブルな豚肉も、バーベキューで活躍するメニュー。
おすすめは丸ごと骨付きの「スペアリブ」で、ワイルドな見た目からして気分が盛り上がること間違いなし!
ホイル焼きでじっくり加熱すれば、待ち時間も楽しくなるでしょう。
豚のお腹側の骨付き肉が「スペアリブ」と呼ばれるのに対し、背中側の骨付き肉は「バックリブ」といい、こちらもアウトドアメニューとして人気です。
前日から下準備をし、タレにつけて味を染みこませておけば、わくわく感も高まりますよ。
このほか「豚ロース」「トントロ」「ヒレ」などの部位もバーベキューに向いています。
日本各地のブランド豚をチェックすれば、バーベキューが盛り上がるおいしい豚肉が手軽に入手できるでしょう。
鶏肉
ジューシーであっさりした味わいが人気の鶏肉は、年齢層を問わず人気の食材です。
鶏肉でバーベキューをするならぜひ「手羽先」を試してみてください。
片手で食べられる上に、名古屋風に甘辛くしたり塩コショウを効かせたりと味付けのバリエーションが豊富。
前日に下ごしらえをして漬け込んでおき、身と皮に味を染みこませておきましょう。
また、焼きやすく食べやすい「焼き鳥」のスタイルもバーベキューにぴったりです。
自分で下ごしらえや串打ちまで済ませておけば、当日はみんなで焼きながらお酒片手に盛り上がれます。
準備の手間を省くなら、バーベキュー用の焼き鳥セットをお取り寄せする方法もありますよ。
羊肉
羊肉は、北海道のバーベキューでは定番の食材です。
特に、骨付きの「ラムチョップ」は、バーベキューにぴったり。見た目も豪快で、アメリカンな雰囲気が味わえます。
羊肉は大きく分けて、生後1年未満の「ラム」と、生後2年以上が経っている「マトン」の2種類があります。
羊肉を初めて食べる人や食べ慣れていない人は、やわらかくてクセの少ないラムからチャレンジするのがおすすめです。
「バーベキューが毎回同じメニューで飽きてきた」なんていうときに取り入れると、変わり種の特別感が出て盛り上がりますよ。
もし、メンバーに羊肉を食べたことがない人がいれば、記憶に残るバーベキューになるはずです。
ハム・ベーコン・ソーセージなどの加工肉
噛みごたえのあるお肉が食べられない子どもや、お肉をそのまま食べるのが苦手な人向けに、「ハム」「ベーコン」「ソーセージ」といった加工肉も準備しておきましょう。
加工肉なら食べやすい上に、下ごしらえの手間もかかりません。また、焼かずにそのまま食べられるのもポイントです。
ファミリーでバーベキューをするときは、子どもが食べられるかどうかが気になるところ。
「焼いた肉は好きではないけれど、そのままのハムやソーセージなら食べられる」という子もいます。
選択肢を増やすことで、みんなが楽しんで盛り上がるバーベキューになりますよ。
ハンバーグ
ひき肉たっぷりの「ハンバーグ」は、かたい肉が食べられない子どもも食べやすいメニューです。
ただし、火加減が難しいバーベキューでは「外側が焦げて中身は生焼け」といった状態になりやすいのが注意点。
ハンバーグを焼くときはアルミホイルに包んでからグリルに乗せましょう。ホイル焼きにすることで全体に火が通りやすくなるだけでなく、型崩れも防げます。
また、そのまま焼くだけでなく、トマトソースやデミグラスソースで煮込むのもおすすめです。
ご飯にのせてハンバーグ丼にしたり、半熟の目玉焼きを添えたりすれば、子どもたちも喜ぶでしょう。
バーベキューに彩りを添える【魚介】や【野菜】もチェック
バーベキューではお肉が主役といっても、それだけでは物足りないですよね。
味のバリエーションや栄養も考えて、新鮮な魚介類や野菜も用意しておきましょう。
味のバリエーションが増やせる魚介
バーベキューで定番の魚介類といえば、「エビ」や「イカ」「ホタテ」などです。
オリーブオイルをかけ、グリルで焼くことでうま味があふれ出し、食欲をそそられること間違いなし!
お肉とは違うあっさりとした味わいや塩っ気がほどよいアクセントになります。
ただし、エビやカニはアレルギーを起こしやすい食材でもあるので、一緒に調理しても大丈夫かどうか、参加者にあらかじめ確認しておきましょう。
魚では、小ぶりで食べやすい「ししゃも」や、ふっくらジューシーな「ほっけ」がおすすめです。干物ならさばく手間もなく、調理の際もそのままグリルに乗せるだけでいいのでお手軽です。
特に小さな子どもは、お肉よりお魚の方が食べやすい場合も多いので、参加メンバーに合わせて選びましょう。
大人向けなら、そのまま火にかけられる「オイルサーディンの缶詰」もおすすめ。味のアレンジがしやすく、お酒のおつまみにもぴったりです。
さらに魚と貝、トマトなどを一緒に煮込む「アクアパッツァ」は、簡単にできる上に写真映えが豪華なので盛り上がりますよ。
食欲そそるカラフルな野菜
野菜は彩りになるだけでなく、栄養バランスの面でも欠かせません。
グリルで丸焼きできる定番野菜には「キャベツ」「ピーマン」「ジャガイモ」「タマネギ」などがあります。
季節によって「トウモロコシ」「タケノコ」「ズッキーニ」「アスパラ」「ナス」などもプラスしてみましょう。アスパラはベーコンで巻いてもおいしいですよ。
このほか、そのままでも焼いても楽しめる「ミニトマト」や、アヒージョの具にもなる「キノコ類」、風味付けで何かと役に立つ「ニンニク」もおすすめです。
焼き野菜以外のものがほしい人は、「キャベツやキュウリの浅漬け」や「茹でた枝豆」も用意しておきましょう。
肉以外のすぐ食べられる食材を用意しておくことで、盛り上がるバーベキューのスタートを切れるはずです。
見て・食べておいしい! バーベキューを盛り上げる【デザート】
ボリューム満点のお肉や野菜でお腹がいっぱいになったら、お待ちかねのデザートタイム。
グリルで焼いて、みんなで楽しめるデザートメニューを紹介します。
マシュマロ
マシュマロは、長い串の先に刺して軽くあぶって味わいます。外国映画のような雰囲気を楽しみ、みんなで盛り上がりましょう。
このとき火力が強すぎると焦げてしまうので、熾火の状態になってからクルクルと回転させつつ焼くのがコツです。そのまま食べるときとは違う、トロリとした食感がやみつきになるかもしれません。
焼いたマシュマロをビスケットやクラッカーで挟む「スモア」にもチャレンジしてみてくださいね。
バナナ・パイナップル
「バナナ」や「パイナップル」はそのまま食べておいしいだけでなく、火を通すことでひと味違った風味を楽しめるフルーツです。
バナナはチョコレートやマシュマロと一緒に焼くことで、こってりした甘さのスイーツに早変わり。パイナップルは焼く前にカットしておくと食べやすいですよ。
焼き上がったら好みに合わせてシナモンを振りかけましょう。
このほかに「オレンジ」や「キウイ」なども、火を通すことで甘みが引き立ち、いつもと違った味が楽しめます。
チョコレート
グリルの火や炭火を使えば、フルーツやスイーツに熱で溶かしたチョコレートを付けて食べる「チョコレートフォンデュ」が簡単にできます。
定番のマシュマロやバナナをはじめ、イチゴやチーズ、クッキーやスポンジケーキ、市販のお菓子、余った野菜などを使ってみんなで楽しみましょう。
どの食材がチョコレートに合うのかで盛り上がりますよ。
食べ盛りの子どもにうれしいバーベキューメニュー
お肉や海鮮、野菜が中心のバーベキューは、食べ盛りの子どもからすると物足りないこともあります。そんなときの強い味方が、炭水化物やサイドメニューです。
育ち盛りがお腹いっぱいになるボリュームたっぷりのメニューを紹介します。
ポップコーン
火にかけておくだけでできあがる「ポップコーン」は、子どもに大人気のメニューです。
バーベキューに持っていくなら、アルミの容器の中に味付けされたトウモロコシが入っている市販のものが便利。
説明書の通りに作るだけでトウモロコシがポンポンと弾けて、見ているだけでも楽しい気持ちになります。
フライパンなどで大量に作りたいときは、ポップコーンのタネとお好みの調味料を揃えておきましょう。
ごはん・焼きおにぎり
しっかり量を食べたいときは、ごはんものがほしくなりますよね。とはいえ、現地でごはんを炊くと手間がかかってしまいます。
そんなときにおすすめなのが「焼きおにぎり」。
しょうゆや出汁で味付けしたおにぎりを自宅で作っておき、バーベキューグリルを使ってじっくり火を通しましょう。焼くときに軽くあぶってから味噌や醤油を塗ると、香ばしく焼き上がり食欲がそそられます。
このほか、準備が手間いらずで焼く過程が楽しめる「お餅」もおすすめです。
焼きそば
一度に大量に作れる「焼きそば」は、残った野菜や脂身たっぷりのお肉をどっさり入れて豪快に調理するのがおすすめです。
おいしく仕上げる裏技は、麺をほぐすときに水ではなくビールを使うこと。味わいに深みが出るので、ぜひ試してみてください。
ただし、子どもが食べるときは、しっかりとアルコール分を飛ばさなくてはいけません。大人にもビールの風味が苦手な人がいるので、作る前に参加者に確認しておきましょう。
お酒のお供に! おつまみに最適なバーベキュー食材
大人のバーベキューに欠かせないものといえば、アルコールです。
開放的な気持ちになる屋外では、よく冷えたビールやチューハイがいつもよりおいしく感じられますよね。
ここでは、よりいっそうお酒が進むおつまみメニューを紹介します。
チーズ
そのまま食べてもおいしい「チーズ」も、バーベキューで味わうなら火を通してトロトロにしてみましょう。
マシュマロのように串に刺してあぶれば、表面にこんがりと焼き目が付いていつもと違う味わいになります。
さらに、カマンベールチーズにアルミホイルや小さな鍋があれば、バーベキュー用の野菜やソーセージなどを使った即席チーズフォンデュもできますよ。
視覚的にも楽しく、盛り上がること間違いなし。お酒がすすむだけでなく、味のバリエーションが広がることで子どもも喜んで食べてくれますよ。
厚揚げ
おでんのネタとして定番の「厚揚げ」は、焼いてもおいしい食材。
醤油を使えば和風に、焼き肉のタレを使えば濃厚な味わいになり、次から次へとつまみたくなります。
好みや一緒に飲むお酒に合わせて、さまざまな味付けを試してみましょう。
バーベキューを盛り上げるために欠かせないアイテム
バーベキューを楽しむには、外での調理を便利にするアイテムや食材の味や香りを引き立てる調味料も欠かせません。
お肉や野菜のほかに準備しておきたい、お役立ちアイテム情報を紹介します。
バゲット
バーベキューをするときは、パン屋さんで「バゲット」を購入しておきましょう。
アヒージョにひたして食べたり、チーズフォンデュの具材にしたりと、バーベキューメニューと相性がよく、大活躍してくれます。
また、ファミリーでのバーベキューは火おこしなどの準備も楽しいものですが、お腹がすいている子どもたちは待ちきれないこともあります。そんなときにバゲットがあると、小腹を満たすのに役立ちます。
写真を撮るときも、バゲットを一切れ添えるだけでオシャレ感がアップしますよ。
調味料・バター
ちょっといい食材を準備したら、次にこだわりたいのが調味料。
バーベキューはお肉や野菜を焼くというシンプルなものだからこそ、食材の味を引き立てる調味料が欠かせません。
用意したいものは次の通りです。
・塩
・コショウ
・マジックソルト
・シーズニング
・醤油
・焼き肉のタレ
・ケチャップ
・バター
要冷蔵の「バター」は、持っていくのに手間がかかることから忘れられがち。しかし、油の代わりに使ったり、バゲットや焼きおにぎりに塗ったりと、さまざまなシーンで活躍してくれる便利ものです。
「焼き肉のタレ」は、子どもの味覚からするとからいこともあります。タレの代替品に「ケチャップ」も使えますよ。
アルミホイル
「アルミホイル」もバーベキューのお役立ちアイテム。
キノコやカットした野菜など、バーベキューグリルの網の目から落ちてしまいそうな小さな食材や、焦げ付きやすいものを焼くときに重宝します。
途中で使い切ってしまうことがないよう、多めに準備しておきましょう。
アルミホイルは自由に形を変えられるため、即席で鍋やお皿を作ることもできます。
破れにくさと扱いやすさを考えると、家庭用の薄いタイプではなく、キャンプなどアウトドア用の厚めのものがおすすめです。
スキレットやダッチオーブンがあると見た目にも盛り上がる
バーベキューを本格的に楽しむなら、焼く・煮る・蒸すなどさまざまな調理に使える「スキレット」や、煮込み料理にぴったりの「ダッチオーブン」を取り入れてみましょう。
料理の幅が広がる上に写真映えもするので、SNSにアップしたり記念写真を撮ったりするのがさらに盛り上がるはず!
グリルで焼いたお肉や野菜も、スキレットに盛り付けるだけでぐっとおいしそうに、オシャレに見えますよ。
アウトドア感が出るので、バーベキューの雰囲気作りとしてもおすすめの小道具です。
バーベキューは盛り上がる食材を用意して楽しもう
大勢の人が集まるバーベキューを盛り上げる秘訣は、多彩な食材を用意することです。
リッチ感のある高級肉や、いつもと一味ちがうサイドメニューを工夫することで、思い出に残るバーベキューになるでしょう。
子連れファミリーで行く場合、食材をつい大人目線で選んでしまいがちですが、小さな子どもでも食べられるものを用意しておくことでみんなが笑顔になれます。
おいしい食材や調味料、お役立ちグッズを揃えて、グリルを囲むひと時を楽しんでくださいね。