60歳を迎えた年に、人生の節目としてお祝いする還暦祝い。
これまでの人生を振り返りつつ、これからも元気でいて欲しいという願いを込めて行います。
しかし、弔事と重なったり、仕事が忙しかったりなどの理由で、うっかり両親や義理の両親の還暦祝いが遅れてしまった、という場合もあります。
そこで今回は還暦祝いの正しいタイミングや、忘れていた時の上手な対処法についてご紹介します。
目次
還暦祝いを忘れてたらどうする？
そもそも還暦というのは、満60歳（数え年61歳）を迎える年のことを言います。
では、還暦のお祝いはどんなタイミングで行えばいいのでしょうか？
還暦祝いを行うのは満60歳
還暦とは、60年で干支が一周し、生まれた年と同じ組み合わせに戻ることから「暦が還る」、つまり人生の節目・長寿の証として昔からお祝いされてきました。
そのため、ぴったり60歳になる誕生日は還暦祝いにふさわしい日と言えます。
主に還暦を迎える人の子どもや親族、部下、教え子など、その方の身近な方やお世話になっている人が主催して行います。
しかし、本人の体調が悪かったり、出席者の都合が合わなかったりということで、誕生日にお祝いができない場合もあります。
また、周囲が「おじいちゃん・おばあちゃんが還暦だということを忘れていた」というケースも珍しくありません。
そんな場合はどうしたらいいのでしょうか？
還暦祝いは誕生日当日でなくても大丈夫
還暦祝いは、満60歳になる誕生日当日や誕生日に近い休日に行う方が多いようです。
しかし前述したように、体調が悪かったり、出席者の都合が合わなかったり、また、忘れていたという場合は、その年のうちにお祝いすれば大丈夫です。
というのも、還暦祝いを行う日ははっきりと決まっていません。
ですから誕生日を過ぎていても、満60歳になる年のうちであれば還暦祝いが遅れたことにはならないのです。
遠方に住んでいる親族も集まりやすいお正月や、ゴールデンウィークなどに行うのもよいでしょう。
還暦の年を過ぎてしまったら？
還暦祝いは、誕生日から遅れてしまった場合でも大丈夫ですが、弔事と重なったり、還暦を祝われる方が体調不良であったりと、さまざまな理由で還暦をお祝いしないまま、満60歳の年が過ぎてしまった時はどうすればいいのでしょうか？
還暦の年をうっかり忘れて過ぎてしまった時の対処法を紹介します。
お祝い事は翌年に行っても大丈夫
還暦祝いは満60歳で行うもの、と決まっています。
しかし、もし忘れてしまっていた場合は翌年行ってもOKです。
葬儀や法事などの弔事は、その機会を逃すともう二度と行えないことなので、後回しにしてはならないとされています。
そのため、葬儀や法事などの弔事と、還暦などのお祝い事が重なった場合は弔事を優先し、お祝い事を後回しにするのがマナーです。
つまりお祝い事は後回しにしてもやり直しできることですから、翌年に行っても問題はないのです。
次の誕生日を盛大にお祝いするのもOK
還暦の年を過ぎてしまった時は、次の満61歳の誕生日を盛大にお祝いするのも一つの方法です。
普段よりも多くの方が参加したり、プレゼントを豪華にすることで還暦祝いと兼ねることができます。
忘れていたことは素直に謝る
還暦祝いを忘れていたことに気付いた時は、素直に忙しくて時期を逃してしまったことを謝りましょう。
その上で、改めてお祝いをして差し上げましょう。
遅れたけれど気持ちを込めて贈り物を
還暦祝いを忘れていたけれどお祝いの気持ちを伝えたい、という場合は心を込めて贈り物をするのもおすすめです。
人を集めてお祝いの席を設けるのは難しくても、贈り物なら自分ですぐに用意して渡すことができます。
実用性のある記念品がおすすめ
還暦祝いとして贈るなら、実用性のある記念品がおすすめです。普段から使えるものは喜んでもらえるでしょう。
ただし実用一辺倒では味気なくなってしまいます。
お祝いされる人の好みに合わせた時計やアクセサリー、万年筆など、普段使いできるもので少し贅沢な気分が味わえるものがプレゼントに適しています。
また、相手の普段の趣味に使える道具をプレゼントするのも喜ばれます。
贈ってはいけない！タブーの品に注意
還暦祝いの贈り物として、贈ってはいけないとされるマナー違反の品もあります。
例えば靴下、靴は「踏みつける」「下に見ている」、ハンカチは「手切れ」という意味があることから、お祝い事のプレゼントには避けた方がよいといわれています。
その他にも、老いや死を連想させるものは還暦祝いにはふさわしくありません。
たとえば、老眼鏡や杖などを「これから役に立つだろう」と思って贈ると、相手から「年寄り扱いしないでほしい」と思われてしまうかもしれません。
贈り物の一番大切なポイントは「相手に喜んでもらえるもの」です。
還暦祝いの品の希望を本人に尋ねてみて、「これが欲しい」と答えてくれたものなら多少のマナー違反も問題はないと思われますから、心配ならまずは相手の希望を聞いてみるのも良いでしょう。
まとめ
還暦祝いを忘れていた、遅れてしまったという時の対処法についてご紹介しました。
還暦は人生の節目となる大切なお祝いです。 できれば忘れずにきちんとお祝いして差し上げたいものですが、さまざまな都合でお祝いが後回しになってしまうこともあります。
そんな時は遅れてお祝いするなどして、これまでの感謝の気持ちや「これから第2の人生を楽しんでね」というメッセージを伝えていきたいものです。
心のこもった素敵な贈り物を準備して、大切な方の還暦祝いを素敵に祝ってあげましょう。
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