還暦を迎える家族・親戚・友人へのプレゼントに、華やかな「お菓子」を贈ろうとお考えの方は多いでしょう。
目も舌も肥えた経験豊富な60歳の大人へ、お祝い品として贈るお菓子とは、どんなものがいいのでしょうか?
この記事では、還暦祝いにふさわしいお菓子の選び方や、ギフト専門店の好適品をご紹介します。
「60歳のお誕生日おめでとう」
「第二の人生の門出をすばらしいものに」
との想いを込めて、一生に一度の慶事を祝福しましょう。
目次
還暦祝いのお菓子の予算相場
還暦祝いのお菓子の相場は、2,000円~5,000円程度が目安です。
ただし、贈る相手との関係性や、ご自身の予算によっても変わってきます。
例えば上司や恩師への還暦祝いなら、3,000円~5,000円程度が一般的です。
一方、普段とてもお世話になっている方には、感謝の意味を込めて5,000円~10,000円にするという人もいるようです。
職場の同僚など、複数人の連名で上司の還暦をお祝いする場合は、1人あたり500円~1,000円の予算を集めることが多いようです。
人数によって高級なお菓子を贈ることができるでしょう。
還暦祝いの食事会などを企画するなら、余った予算でお菓子を贈るのもおすすめです。
学生の孫から祖父母へ贈る還暦祝いは、一般的な相場にこだわる必要はありません。
自分たちの無理のない範囲で、心からお祝いしましょう。
還暦祝いに贈りたいお菓子20選!人生の節目を祝う贈り物
長寿を願い、人生の節目を祝う還暦祝い。
経験を重ねた60歳のお眼鏡にかなう上質なお菓子で、還暦祝いの雰囲気を盛り上げましょう。
お祝いの贈り物は、「縁起の良い意味を持つもの」に注目して選ぶのがおすすめです。
また、還暦祝いを象徴し、魔除けの意味を持つとされるカラーが「赤色」なので、赤いお菓子にこだわってみるのもひとつです。
ここからは、贈り物にぴったりの、華やかさのあるスイーツをご紹介します。
洋菓子
還暦祝いには、花をかたどった焼き菓子や、カラフルなケーキなど、目を引く洋菓子が華を添えてくれるでしょう。
また、いちごやクランベリーなど赤い色の材料を使った洋菓子は、還暦のお祝いならではの演出になりますよ。
バウムクーヘン
生地を木の年輪のように焼き重ねたバウムクーヘンは還暦祝いにぴったり。
「幸せが長く続くことを願う」という意味もあるそうです。
お店によっては、名入れやメッセージの焼印サービスもあるので、チェックしてみましょう。
クッキー
還暦祝いで贈るクッキーは、赤いベリー類を使ったものを選んだり、ラッピングを赤でまとめたりすれば、より還暦らしさが加わります。
小麦粉不使用のクッキーや米粉を使ったものもあり。
健康志向の方にはクッキーに使われている材料もチェックすると良いでしょう。
ケーキ
お誕生日にあわせて還暦祝いをすることが多いので、ケーキもおすすめです。
高級なケーキなら、お祝いムードもいっぱい。
不老長寿のシンボルとされる桃、金運を呼ぶというマンゴーなどをあしらったケーキも良いでしょう。
チョコレート
還暦を迎えた方は目も舌も肥えていることが多いもの。
そんな方への贈り物には高級なチョコレートもおすすめです。
トリュフなどの上質なチョコレートは、食後のデザートとしても楽しめます。
色とりどりのチョコレートが入ったアソートギフトは、箱を開けたときに目を喜ばせてくれる華やかさがあります。
ゼリー
還暦祝いのお菓子としてゼリーを贈るなら、話題の果物や高級フルーツを使ったものがおすすめです。
フルーツが入ったゼリーは、カラフルな彩りのものが豊富。
還暦祝いにふさわしいあでやかさがあります。
また、みかんは海外では吉を運ぶ食べ物という見方があり、りんごは風水では平和のシンボルなのだそう。
迷ったときは縁起の良い果物を使ったフルーツゼリーを選ぶのもよいでしょう。
アイスクリーム
長期保存が可能なアイスはシニア層に人気を集めているそう。
特に人気を集めているのが高級なアイスで、食後のプチぜいたくを楽しむシニア世代が増えているようです。
参考:2012年と比べると購入額は32%増 シニア世代のアイスに夢中のワケ<WBS>
還暦祝いにアイスクリームを贈るときも、高級路線がカギ。
ふだん気軽に購入できないご当地のものや、素材にこだわった上質なアイスを贈りましょう。
和菓子
慶事の贈り物に使われることが多い上質な和菓子は、還暦祝いにもぴったりです。
和菓子によく使われる代表といえば「小豆」と「お餅」。
小豆は厄除けとしても使われている食材で、お餅は神様が宿るといわれ、特別な日のお祝いによく用いられます。
和菓子には、長寿のシンボル「鶴と亀」や厄除けの「赤富士」など、幸先のよいモチーフをかたどったものがたくさんあります。
以下に、還暦祝い向きの和菓子を具体的にご紹介します。
お餅を使ったもの
「ハレの日」に食べる習慣のあるお餅は、還暦祝いにふさわしい食べ物です。
お餅は長くのびて切れないことから、長寿を願う意味も込められています。
還暦祝いのお菓子として特におすすめなのが、小豆のあんをお餅で包んだ「大福」です。
丸いお餅には「円満」という意味があるそう。
これからも「満ちたりた人生を贈ってくださいね」という思いを込めて贈りましょう。
いちご大福
大福は男性にもファンが多く、甘い物が好きな方に喜ばれます。
還暦祝いとして特別感を演出したいなら、おすすめはいちごとあんこをお餅で包んだいちご大福。
いちごとお餅の色合いは、それ自体がおめでたい紅白の組み合わせです。
また、お餅自体が紅白に色づけされているものだと、一目でお祝い感が伝わります。
注意点として、上質な大福は消費期限の短いものがほとんどです。
お相手に直接手渡しし、早く召し上がっていただきたい旨を伝えるか、贈答用の冷凍品を配送で届けるのが安心でしょう。
ぜんざい
厄除けの意味を持つ小豆と、神が宿るとされるお餅を組み合わせたぜんざいも、還暦祝いのお菓子にふさわしいでしょう。
さらに紅白のお餅が入ったものを選べば、お祝いムードも演出できます。
身体が温まるので、寒い時期に還暦祝いをする方へ贈りたいときにおすすめです。
焼き菓子
還暦祝いのお菓子として安定した人気を誇る和菓子。
和菓子の中から、特に年配者への贈答におすすめの焼き菓子(焼き物)をご紹介します。
カステラ
カステラは細長い形から「末永く」という意味があります。
「これからの人生も長く楽しんでください」という思いを込めて乗せて贈りましょう。
カステラは、気軽に購入できる価格帯のお品もありますが、一生に一度の還暦祝いとして贈るものは、ふさわしい特別感にこだわりましょう。
厳選された材料のみで作られたものや、金箔を使ったもの、桐箱に納められたものなど、高級感のあるカステラを選ぶのがおすすめです。
どらやき
どらやきは2枚の皮であんこを包む形状から、贈られた方と、贈った側のきずなを結ぶという意味合いもあるそうです。
還暦祝いのお菓子としてどら焼きを贈るなら、金運や勝負運を上げるとされる「栗」が入ったどら焼きはいかがでしょうか。
「第二の人生も幸せが訪れますように」という思いを込めて贈りましょう。
きんつば
きんつばは「金鍔」と書きます。
名前に「金」が入っていることから縁起が良いとされ、お祝いや贈答用として人気の高い和菓子です。
高級な小豆をふんだんに使ったきんつばは、あんこのお菓子が好きな方への還暦祝いとしてうってつけ。
木箱入りなど、品格を感じさせるたたずまいのものがお祝いにふさわしいでしょう。
そのほかの和菓子
四季折々の風景を写し取ったような生菓子は、還暦祝いのお菓子にふさわしい晴れ晴れしさがあります。
以下に代表的な生菓子をご紹介します。
ようかん
細長い形が「末永い幸せ」につながるとされるようかんは、長寿を祝う還暦祝いのお菓子にぴったり。
ただし、切り分けることから「縁が切れる」という考えもあるようです。
気になる場合は、あらかじめカットしてあるひと口サイズのようかんを選びましょう。
わらび餅
グルメな方へ還暦祝いのお菓子を贈るなら、上質なわらび餅もおすすめです。
希少な「わらび粉」を使ったわらび餅は高級品であり、自然な甘味ととろけるような食感が魅力。
還暦祝いの贈り物にも喜ばれることでしょう。
練り切りなどの上生菓子
還暦祝いに贈るお菓子は、上質さにこだわりたいもの。
茶道のお茶うけにも使われる上生菓子は、お祝いにふさわしい高級感があり、見た目の華やかさにおいても申し分ありません。
上生菓子の代表的なものが、白あんと求肥などを混ぜて作る、細工の凝った「練り切り」です。
花鳥風月をかたどった練り切りは目でも楽しめるのが魅力。
還暦祝いにふさわしく、赤い色のものを選んではいかがでしょうか。
注意点として、生菓子は基本的に日持ちが短いものがほとんどです。
お相手に早く召し上がっていただける見通しがあるときに贈るといいでしょう。
甘いものが苦手、控えている方へのお菓子
辛党の方や甘いものを控えている方へ還暦祝いのお菓子を贈るなら、米菓子はいかがでしょうか。
米という字は分解すると末広がりの「八十八」になるため、験がいいものとされています。
箱のデザインが華やかなものを選べば、還暦祝いにぴったりの上質感ある贈り物になるでしょう。
おかき・あられ
軽くて食べやすいだけでなく縁起も良いおかきとあられは、還暦祝いのお菓子に向いています。
もともと仏前や神前にお供えしていた鏡餅から、おかき・あられは作られていました。
小分けタイプのおかき・あられのギフトセットなら、甘いものが苦手な方にも喜んでもらえるでしょう。
おせんべい
還暦祝いのお菓子には、赤い色が華やかなえびせんべいもおすすめです。
えびは古くから長寿を表す縁起物とされてきました。
また脱皮をくりかえすことから、成長と発展を象徴するといわれています。
人生の節目を迎える還暦祝いにぴったりのお菓子だといえるでしょう。
ちょっとユニークな還暦祝い向けスイーツ
他の人とかぶりにくい還暦祝いのお菓子を探している方は、、以下のようなお菓子・スイーツを検討してみてはいかがでしょうか。
ドライフルーツ
還暦を迎える方が健康志向なら、贈り物にドライフルーツはいかがでしょう。
ヨーグルトにちらしたり、紅茶に浮かべるなどいろんな楽しみ方ができます。
ドライフルーツは水分を蒸発させてあるため、果物の栄養を効率よく摂取できる人気食材。
還暦祝いにするなら、質の良さにこだわりましょう。
農薬や化学肥料に頼らず栽培されたオーガニックドライフルーツの詰め合わせがおすすめです。
焼きいも
さつまいもスイーツの専門店が増えている今、流行に敏感な方への還暦祝いに焼きいもスイーツをチョイスするのもいいでしょう。
焼きいもは赤い皮と黄金色の中身という、運気アップのシンボルとされる色の取り合わせになっています。
さつまいもは、おせち料理の栗きんとんにも使われる、験が良い食材。
さつまいもの品種も高級なものにこだわるのがおすすめです。
お菓子と雑貨の組み合わせ
還暦祝いには、お菓子と雑貨を組み合わせたギフトも人気です。
お菓子と組み合わせる雑貨は、アートフラワーのブーケやタオル、マグカップなどさまざま。
「相手の負担にならない程度で、思い出に残るものを贈りたい」という場合におすすめです。
お菓子と花
還暦のお祝いにお菓子だけでなく、もう一工夫加えたい方におすすめしたいのが、花とお菓子を組み合わせてギフトセットにすることです。
アートフラワーやドライフラワーのブーケならお手入れ不要。
お祝いの記念として長く楽しんでもらえるでしょう。
また、「お菓子だけだと贈り物のボリュームが物足りない」というときにも、ブーケなどをセットにして贈ると一気に華やかさが生まれます。
スイーツとタオルのセット
お菓子とタオルの組み合わせも、還暦祝いにおすすめのギフトです。
タオルは糸と糸をつなぐことで出来ていることから、「ご縁をつなぐ」という意味もあるそう。
華やかなお菓子にタオルを加えて贈ることで「新しく始まる人生も素敵なご縁がありますように」というメッセージになるでしょう。
スイーツに特化したカタログギフト
還暦祝いのお菓子がなかなか決められないときは、スイーツに特化したカタログギフトがおすすめです。
カタログギフトは「選ぶ楽しみ」を味わってもらえるのが大きな魅力。
アレルギーがある方や好みが分からない相手にも、カタログギフトなら安心して贈れます。
スイーツ特化型カタログギフトといってもその内容はさまざまです。
絵本仕立てになっていたり、好きなお菓子を数種類選べたりするカタログギフトもあります。
還暦という特別なお祝いだからこそ、ご本人に「本当に好きなもの」を選んでもらいましょう。
【還暦祝いのお菓子】贈答マナーを覚えよう
還暦祝いのお菓子を贈るなら、贈答マナーもチェックしておきましょう。
そもそも還暦とは、数え年61歳で自分の生まれ年と同じ干支に還ることを意味します。
古くは数え年の61歳で還暦を祝っていましたが、現在は満60歳の誕生日にお祝いをすることが多いようです。
還暦祝いに特別な決まりはありませんが、贈り物には避けた方が良いとされるアイテムもあります。
- 弔事の贈り物として使われることの多い日本茶
- 縁起が悪いとされる椿・シクラメン・菊 など
上記を還暦祝いに贈ると「縁起が悪い」と感じる人もいるため、避けた方が無難でしょう。
還暦祝いのお菓子と一緒にドリンクや花を贈る場合は、これらの組み合わせに気をつけましょう。
【還暦祝いのお菓子】のし紙を掛けよう
還暦は人生で一度のお祝いごとです。
贈り物のお菓子には、正式な贈答品であることを示すのし紙を掛け、礼を尽くしましょう。
のし紙とは、のし飾りと水引を印刷した贈答用の掛け紙のこと。
贈り物にのし紙を掛けることで、相手への敬意とお祝いの気持ちが伝わります。
還暦祝いののし紙の表書き(贈り物の名目)は、以下が一般的です。
- お祝いごと全般に使う「御祝」
- 祝還暦
- 寿還暦
- 還暦御祝 など
上記のほかにも、女性に向けて贈るときは還暦の別名「華甲(かこう)」が好まれることから、「賀華甲」の表書きにするのもよいでしょう。
還暦祝いののし紙について、詳しくはこちらの記事もご参照ください。
【還暦祝いのお菓子】手渡し・郵送の基本マナー
還暦祝いの食事会などが開催されるなど、外で主役の方と会う場合もあるでしょう。
「そのときにご本人に贈り物を直接手渡ししよう」と考えている方は、注意が必要です。
外で贈り物を渡すなら、贈り物を受け取った方がお持ち帰りしやすいように手提げ袋を用意するなど、配慮を忘れないようにしましょう。
贈り物を渡した後のことまで気配りしてこそお祝いといえるでしょう。
また、お祝いの品を郵送する場合は、満60歳の誕生日の1週間前の到着を目安に手配するのがおすすめです。
お祝いするときは物を届けるだけでなく、手紙やメッセージカードを同梱して、お祝いの気持ちを言葉にして伝えましょう。
【還暦祝いのお菓子】ネットで注文するときはギフト専門店が安心
還暦祝いのお菓子を贈る際にマナーなどのミスがあっては、せっかくのお祝いに水を差してしまいます。
ネットで贈る際は、直接品物やのし紙を見られないこともあり、不安を感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、贈答マナーに詳しいギフト専門店をチェックしてはいかがでしょうか。
ギフト専門店の当社では、お祝いに合わせたデザインののし紙や包装紙、メッセージカードをご用意しています(※一部対象外商品あり)。
業界最大級のメッセージ用文例をご用意しており、文例の編集も自由自在。
ルールやマナーに沿ったメッセージを簡単に作成できます。
メッセージカードや挨拶状のデザインは、豊富な種類の中から選べるので、ぜひチェックしてください(※一部対象外商品あり)。
贈り物のマナーや注文方法などの疑問があれば、お問い合わせフォームからメールでご相談いただければ、ギフト専任のスタッフによるご対応が可能です。
慶賀にふさわしいお菓子で還暦をお祝いしよう
人生の区切りを喜び、第二の人生へ向けて新たな門出を祝う還暦祝い。
お祝いにお菓子を贈るなら、慶賀にふさわしく、経験豊富な大人のお眼鏡にもかなう特別感のあるものにしましょう。
縁起の良い素材やモチーフ、還暦祝いのテーマカラーである「赤」を使ったお菓子なら、お祝いの気持ちをより伝えることができるはずです。
注意点として、食べ物を贈るときはご本人の体調を考慮することも大切です。
甘い物を控えている方には甘くないお菓子を贈るなど、配慮を忘れないようにしましょう。
いまどきの60歳はアクティブで若々しく、情報感度も高めです。
お年寄り扱いはせずに、お相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、気持ちの伝わる還暦祝いのお菓子を選んでくださいね。