お彼岸に菓子折りをお供えする場合、どのようなものを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お彼岸のお供えにおすすめの菓子折りを紹介します。
お彼岸の菓子折りを選ぶポイントやお供えする際のマナーについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
お彼岸のお供えにふさわしい菓子折りの選び方
お彼岸は、現世と死後の世界の距離が最も近付くとされている期間です。
2024年のお彼岸期間はいつ? | ||
春彼岸 | 秋彼岸 | |
彼岸入り | 3月17日(日) | 9月19日(木) |
中日 | 3月20日(水) | 9月22日(日) |
彼岸明け | 3月23日(土) | 9月25日(水) |
お彼岸の時期にはご先祖様と向き合い、日頃の感謝や敬意の気持ちを込めたお供えをします。
そのため、お供えを選ぶ際は、故人が好きだった菓子折りや季節を感じられるものがおすすめです。
お彼岸のお供えに人気の菓子折りは?
お彼岸の定番といえば、以下のような菓子折りが挙げられます。
- ぼた餅(春)/ おはぎ(秋)
- おせんべい/おかき
- ゼリー
- 焼き菓子
五穀豊穣の意味を持つとされる「お餅」や魔除けの力があるとされる「小豆」を使った縁起の良い和菓子は、お供えの定番です。
他にも、日持ちの良い焼き菓子やゼリー、おせんべいなども人気のお供えです。
お彼岸にお供えする菓子折りの選び方のコツ
お彼岸に用意する菓子折りについて、絶対にこれを選ばなければいけないというルールはありません。
ただ、一般的にお供えにふさわしいとされている菓子折りはあります。
小分けの菓子折りを選ぶ
お彼岸の期間にお墓やお仏壇にお供えしたものは、仏様からの「お下がり」としていただきます。
共に供養をした家族・親族で分け合うなら、個包装の菓子折りがよいでしょう。
お菓子を分けるのは、お墓やお仏壇にしばらくお供えした後が一般的です。そのため、個包装であればお供え物の乾燥や劣化を防ぐことができます。
日持ちの良いお菓子を選ぶ
飲食物をお供えする場合は、傷まないように早めに下げることが多いようです。
ただ、お彼岸のお菓子は、お彼岸期間の初日にお供えをして最終日に下げるのが一般的。
常温保存ができて、日持ちする菓子折りだと長めにお供えできるのでおすすめです。
また、お彼岸の期間には、多くのお供え物が集まることもあります。
賞味期限が長いお菓子であれば、お彼岸の期間が終わってからでも長く保存することができるので喜ばれるでしょう。
お彼岸のお供えで避けるべき菓子折り
お彼岸にお供えするお菓子について、それほど厳しいタブーはありません。
しかし、お供えに不向きなものがいくつかあるので注意が必要です。
- 香りが強いもの
- 生菓子やチョコレート、アイスなどの溶けるもの
数日お供えするため、溶けたり腐ったりしてお墓やお仏壇を汚さないお菓子を選びましょう。
お彼岸のお供えにおすすめの和菓子
和菓子は、上品で落ち着いたパッケージの商品が多く、お供え物にぴったりです。
年配の方が多く集まる場合は、きちんと感が感じられる老舗の和菓子がおすすめ。
定番から変わり種まで、お彼岸にぴったりの和菓子を紹介します。
お彼岸の定番「おはぎ・ぼた餅」
お彼岸の定番といえば、おはぎとぼた餅。
どちらもあんこでもち米を包んだ和菓子ですが、季節によって呼び方が異なります。春は牡丹の花に見立てて「ぼた餅」、秋は萩の花に見立てて「おはぎ」と呼ばれるようです。
また、おはぎやぼた餅に使われる小豆の赤色には、邪気を払う効果があると言い伝えられています。「縁起の良い材料で作られたお菓子」「昔は貴重で高級品だった砂糖を使ったお菓子」という理由から、お彼岸にお供えされるようになったそうです。
ただし、おはぎやぼた餅は日持ちが短い生菓子です。お彼岸のお供え物にしたい場合は、お供えを持参する訪問先が近いときのみにしましょう。
小豆を使った縁起の良い和菓子「どら焼き」
どら焼きも邪気払いの効果があるとされている小豆を使用した、縁起の良い和菓子です。
しっとりふわふわの生地と優しい甘さのあんこで作られたどら焼きは、老若男女問わず喜んでいただけるでしょう。
春彼岸には、桜の花や葉が使われた桜餡、秋彼岸には、栗やさつまいもなどの季節の素材が使われているものがおすすめです。
いくつかの味が詰合せになっている商品を選べば、訪問先での会話のきっかけになるかもしれません。
最近ではクリームが入ったどら焼きも人気ですが、日持ちしないためお彼岸のお供え物としては避けた方が良いでしょう。
サクサク食感の「おせんべい・おかき」
お彼岸のお供えとして、甘いお菓子を選ぶことが多いのではないでしょうか。マンネリ感が気になるという方は、しょっぱい系の和菓子がおすすめです。
甘いものが苦手という方もいらっしゃる場合は、塩味・しょうゆ味のおせんべいやおかきがあるとよいでしょう。
おせんべいやおかきは、小さくて軽いものが多いので、その場で食べきれず持ち帰る場合にも便利です。
年配の方や小さなお子さまが多いときは、硬めのものは避けた方が良いでしょう。軽めの食感のおせんべいやサイズの小さいおかきがおすすめです。
素朴な味わいの「かりんとう」
かりんとうは、製造の過程でじっくりと乾燥させているため、長期保存に向いているお菓子です。
お彼岸が終わってからも、じっくりと家族や親族で味わうことができます。
黒糖だけでなく、抹茶、ごま、野菜など様々なフレーバーがあり、選択肢が豊富です。
お彼岸のお供え物にかりんとうを購入する場合は、季節の野菜や果物、地域特有の素材を使用したものを選ぶとよいでしょう。
優しい甘さの「カステラ」
しっとり食感のカステラは、お子さまから年配の方まで楽しんでいただけるお菓子です。
優しい甘さなので、好き嫌いも分かれにくいのではないでしょうか。
1本入りの商品を購入する場合は、すでにカットされているものを選ぶと分けやすいですよ。
なめらかで上品な味わいの「ようかん」
なめらかな食感で、上品な甘さのようかんもお供えにぴったりのお菓子です。
シンプルな見た目で、お墓やお仏壇にお供えするのに適しています。
お供え物としてようかんを選ぶ際は、小さめで食べきりサイズのものがおすすめ。
詰め合わせセットで様々な味があれば、家族や親族で分ける時に好きなものを選べるので喜ばれるでしょう。
絶妙な食感の「最中」
お彼岸のお供えに選ばれることが多い和菓子の一つに、最中があります。
サクサクの最中種であんこを挟んだ絶妙な食感が、多くの人に愛されてきました。
シンプルで上品な見た目がお供え物に最適です。
お供えに最中を選ぶ際は、桜や栗、柚子などの旬の素材を使われているものを選ぶと良いでしょう。
使われている材料によって賞味期限が異なるため、購入の際は確認が必要です。
柔らかい食感の「わらび餅・葛餅」
日本の伝統的な和菓子であるわらび餅・葛餅も、お彼岸のお供えにおすすめです。
透明感のある上品な見た目が、お供え物に適しています。
滑らかで優しい口当たりなので、残暑を感じる秋のお彼岸に喜ばれるでしょう。
きな粉や黒蜜、抹茶など、様々な味が詰め合わせになったセットであれば、家族でのお茶の時間に楽しんでいただけます。
お彼岸のお供えにおすすめの洋菓子
最近では、お供え物に洋菓子を選ぶ方も増えてきました。
ただ、洋菓子はクリームや果物を使用しているものや、見た目が華やかなものが多い傾向にあります。
お彼岸のお供えとして洋菓子を選ぶ際は、「常温保存が可能か」「見た目が華美すぎないか」といった点に注意しましょう。
焼き菓子の定番「クッキー」
日持ちする焼き菓子として、クッキーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
常温で長く保存できる商品が多いので、お供えに向いています。
旬の果物や穀物を使ったもの、季節の花や動物を型取ったクッキーがおすすめです。
おしゃれな洋菓子「マドレーヌ・フィナンシェ」
豊かなバターの風味が魅力のマドレーヌとフィナンシェも、お供え物におすすめ。
上品な味わいと見た目が魅力で、お茶菓子に最適なお菓子です。
近年では、様々なフレーバーでカラフルな商品なども増えていますが、色が華美なものはお供えとしては不向きです。
お彼岸のお供え物として準備する際は、味や見た目がシンプルなものを選びましょう。
のどごしが良い「ゼリー」
お下がりを親戚で分ける時は、口当たりがなめらかで食べやすいゼリーがおすすめです。
季節の果物を使ったものや、故人が好きだった味のゼリーを選ぶと良いでしょう。
秋のお彼岸の時期は、「まだまだ暑さを感じる」ということもあります。清涼感があるゼリーは、お子さまやご高齢の方でも食べやすいので喜ばれるでしょう。
お供え物にゼリーを選ぶ場合は、常温保存できるものか確認しましょう。
しっとり美味しい「バウムクーヘン」
常温で日持ちする焼き菓子の一つとして、バウムクーヘンがあります。
樹木の年輪のような見た目から、「長寿」や「繁栄」の意味が込められているお菓子です。
弔事には不向きだと思われる方もいるようなので、年配の方やマナーを気にする方が多く集まる場合は控えた方が良いでしょう。
バウムクーヘンをお供えするなら、砂糖やチョコレートのコーティングがされていないものがおすすめです。
お供え後に家族や親戚で分けたい時は、小さくカットされて個包装になっている商品を選びましょう。
お彼岸のお供えに関するマナー
お彼岸のお供えを用意する際に、金額やのしについて迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからは、お彼岸のお供えについてのマナーを詳しく解説します。
高額なお供えは避ける
お彼岸のお供えの一般的な相場は、3,000円~5,000円です。
あまりに高額すぎるお供えを用意すると、お相手に気を遣わせてしまうので注意しましょう。
義実家のご親族など、生前によくお世話になった方へは、相場より高めの菓子折りをお供えすることもあります。相場より高額になる場合は、1万円以内に収めましょう。
お供えにのしは必要?
フォーマルな贈り物に掛けるのし紙には、のしと水引が印刷されています。
のしとは本来、あわびを薄く伸ばして干したもので、縁起物の象徴でした。
長寿を表すのしは、慶事の贈り物に使用されるものなので、お彼岸のお供えには不要です。
お彼岸のお供えには、水引のみが印刷された「掛け紙」を用います。
掛け紙に印刷、または記載する内容は、以下の項目を参考にしてください。
- 表書き:「御供」または「お供え物」
- 水引:「黒白」か「双銀」の結び切り
- 名入れ:贈り主のフルネーム
地域によっては、「黄色と白」の水引を使用することもあります。
掛け紙のマナーについて不安がある場合は、親戚に確認して合わせると良いでしょう。
お彼岸にお供えする菓子折りの準備はネットショップで!
「忙しくて店舗に行けない」「マナーについて不安がある」という方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、ネットショップでの購入がおすすめです。
- 豊富な商品ラインナップ
- 丁寧な梱包や掛け紙、メッセージカードの手配
- 24時間注文可能
ネットショップでは、伝統的な和菓子から人気店の洋菓子まで、幅広い種類の菓子折りを取り扱っています。店舗での購入が難しい商品でも、ネットショップを通して注文が可能です。
また、ネットショップであれば、24時間いつでも菓子折りを購入できます。店舗の営業時間を気にする必要がないので、忙しくて時間がないという場合でも準備を進めやすいでしょう。
心を込めてお包みいたします
当店では、無料の掛け紙・包装紙を多数ご用意。ご購入金額にかかわらず、お供えの菓子折りにおつけしてお届けいたします。
また、先方へ菓子折りを郵送する際には、挨拶状を同梱することも可能です。
弔事のマナーやルールに沿った文例を多数ご用意しておりますので、ぜひご利用ください。(一部対象外商品あり)
お彼岸にふさわしい菓子折りをお供えしてご先祖様へ感謝を伝えましょう
お彼岸のお供えにおすすめの菓子折りを紹介しました。
お供えする菓子折りを購入する際は、
- 賞味期限
- 常温保存が可能かどうか
- 個包装になっているか
といった点に着目しましょう。
お供えする菓子折りを選ぶ際は、季節感を大切にしたり、お供えのマナーを守ることが重要です。
お供えに最適な菓子折りをお供えして、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えましょう。