結婚式を欠席する場合のお祝いマナー!金額相場や渡し方を解説

更新日:2024年2月28日

友人や職場の方、親族など、大切な方の結婚式であっても、やむを得ない事情により欠席する場合もあります。

「せっかく招待してくれたのに申し訳ない」と心苦しく思うことでしょう。

結婚式を欠席することへのお詫びと、結婚する2人への祝福の気持ちを伝えるにはどうしたら良いのだろう…と悩んでしまいますよね。

結婚式を欠席する場合は、新郎新婦に配慮して礼を尽くす姿勢をあらわすことが大切です。この記事では「結婚式を欠席する場合のふさわしいお祝い」について解説します。

欠席を伝えるタイミングで異なるお祝いの相場や渡すタイミング、欠席する場合の連絡マナーなどについて詳しくお伝えします。

 結婚式を欠席する場合のお祝いの相場

結婚祝い

結婚式を欠席する場合のお祝いは、通常ご祝儀相場の半額~1/3程度の金額を贈るのが一般的です。

お祝いの気持ち、欠席をお詫びすることへの気持ちを込めて現金でご祝儀を贈る方が多いようです。

ただし、お相手に欠席することを伝えるタイミングによって、金額が異なる場合があるので注意しましょう。

通常の結婚祝い相場とその内訳を知ろう

結婚祝い

結婚式に「出席しない場合」のお祝い金額を決めるには、通常のご祝儀相場とその「内訳」を元に考えましょう。結婚祝いの内訳を知っておけば、ふさわしい金額が判断しやすくなります。

【結婚式に出席する場合のご祝儀相場】

  • 友人へ贈るお祝い…3万円
  • 職場の方へ贈るお祝い…3~5万円
  • 親族…5~10万円

(※贈り主の年齢が30代以上の場合、お相手との親交が深い場合は金額が高くなる傾向にあります)

一方、参列者が贈るご祝儀金額の内訳については

「お祝い金」+「おもてなしにかかる費用」

と考えるのが一般的です。

おもてなしにかかる費用とは、ゲストのための料理代・席代・引出物代などを指し、一般的な結婚式では2万円程度になることが多いようです。

「飲食代はゲスト自身が負担すべきもの」という考えから、参列者はおもてなし費用分にお祝い金額をプラスした総額を「結婚祝いのご祝儀」として新郎新婦に渡すわけです。

しかし、あなたが結婚式に参列しないなら、おもてなし費用が必要なくなります。そのため、結婚祝い相場からおもてなし費用を差し引いた金額が「欠席する場合の結婚祝い金額」の目安になる、というわけです。

【注意】親戚へ贈る結婚祝いは欠席する場合も変わらない

結婚祝い

親族へ贈る結婚祝いは、結婚式の有無にかかわらず、相場通りの金額をご祝儀として包むのが一般的です。

「結婚式が開かれても開かれなくても」「自分が出席でも欠席でも」、親族へ贈るご祝儀の金額は変わりません。

場合によっては親戚間で独自ルールがあって、「結婚式がない場合は〇万円、皆一律○万円にする」など決められた慣習があるかもしれません。念のため、親あるいは事情に詳しい親族に確認することをおすすめします。

結婚式の「招待状をもらう前」に欠席すると伝えたときのお祝い相場

結婚祝い

新郎新婦が結婚式にゲストを招待する場合、招待状を送る前に相手に出席を打診するのが一般的です。

こちらが「招待状を受け取る前」に欠席を伝えた場合は、結婚祝い金額をどう決めるのがふさわしいのか確認していきましょう。

一般的な結婚祝い相場の半額~1/3程度

招待を受けるということは親交のある間柄。結婚式に欠席せざるを得なくても、何らかのお祝いを贈りたいものです。

招待状をもらう前ということは、新郎新婦が出席者の人数を検討している準備段階ですから、こちらが欠席を伝えても料理などのキャンセル料金はまだ発生せず、新郎新婦の損失はありません。

この場合の相場は、結婚式に出席する場合のご祝儀の半額~1/3程度の金額が目安になります。友人や職場の方なら1万円~15,000円程度でしょう

また、現金ではなくささやかなプレゼントを贈る方もいるようです。

【招待状を受け取る前】お祝いは結婚式の1~2か月前、遅くても1週間前に渡す

結婚祝い

結婚式の招待状をもらう前に欠席を伝えた場合、お祝いを渡すなら結婚式の1~2か月前、遅くても1週間前までには先方へ届くように手配しましょう。

「結婚式に出席できずに申し訳ない」という気持ちを込めて、欠席の連絡をしてからなるべく早いうちに渡すことをおすすめします。

結婚式の「招待状に欠席の返信」をする際のお祝い相場

結婚祝い

結婚式の招待状が届いた後、招待状の返信で欠席すると伝える場合についてです。この場合は、打診されている段階でどのように返事をしていたかによって贈り方が変わります。

打診された段階では出欠が明確でなかった場合

打診されている時点で「出席できるかわからない」と答えていた場合は、結婚式に出席した場合のご祝儀の半額~1/3程度の金額を目安にしましょう。友人や職場の方なら1万円~15,000円程度が目安になります。

打診されて「出席」と伝えていたが招待状の返信では欠席と伝える場合

結婚祝い

打診されたときは出席すると伝えて招待状も受け取ったが、その後やむを得ない事情により欠席になる場合もあるでしょう。

この場合は、招待状を受け取ってから結婚式までの期間がどれくらいあるかによってお祝い相場が異なります。

【結婚式まで1か月以上ある場合】

挙式まで1か月以上あるなら、新郎新婦はゲストの料理や引き出物をキャンセルしたり、他のゲストを招待したりできるため、実質的な損失は発生しないと考えられます。

しかしながら一度出席の返事をしていることから、新郎新婦へお詫びする気持ちをあらわすことが大切です。この場合は1万円~1万5000円程度のご祝儀を贈るのが望ましいでしょう。

もちろん、お詫びの気持ちとして、出席する場合のご祝儀相場全額を贈っても問題ありません。もしくは1万円のご祝儀にささやかなプレゼントを添えるのも良いでしょう。

【結婚式まで1か月を切っている場合】

結婚式まで1か月を切ったタイミングで欠席を伝えると、すでに新郎新婦が結婚式の料理や引き出物を手配済みで、キャンセルも難しいと考えられます。

そのため出席する場合と同額のご祝儀をお渡しするのが望ましいでしょう。

招待の打診がなかったのに招待状が届いた場合

結婚祝い

一般的に、新郎新婦は招待状を出すのに先だって相手に出欠の打診をするものです。しかし、何らかの事情で相手が打診されないうちに招待状が届くケースもあるようです。

打診なく招待状を受け取ると驚くもの。この場合、結婚式を欠席するにしてもご祝儀を包まないという方が多いようです。

しかし、親しい間柄の方など、お祝いをしてあげたい気持ちがある相手ならご祝儀やプレゼントを贈ると良いでしょう。

【欠席の返信をする場合】お祝いを贈るのは返信ハガキを出した後なるべく早めに

結婚祝いのご祝儀袋

結婚式の招待状に欠席の返信をする場合、お祝いを贈るのは結婚式の1~2か月前、遅くても1週間前までにしましょう。

欠席をお詫びする気持ちを込め、欠席を伝える返信ハガキを出した後なるべく早くお祝いを贈ることが大切です。

結婚式の招待状に「出席の返信をした後に欠席」になった際のお祝い相場

結婚祝い

結婚式の招待状に「出席する」と返信をした後に欠席することになった場合です。

お悔やみごとや身体の不調など、やむを得ない事情で直前での欠席になった場合、どのようにお祝いをすべきか見ていきます。

通常の結婚祝い相場と同額を贈るべし

結婚式の1か月前ともなれば、新郎新婦は披露宴や引き出物の手配をすべて終わらせていると考えられます。この段階で欠席の調整をするのは難しいでしょう。お詫びの気持ちを込めて結婚式で渡す予定だった金額をご祝儀として渡すのがマナーです。

お祝いを渡すタイミングは結婚式後の落ち着いた頃

結婚祝い

欠席する場合の結婚祝いは結婚式の1~2か月前、遅くても1週間前までに渡すのがマナーとされています。

しかし、一般ゲストは式当日の受付でご祝儀をお渡しするのが通例。結婚式が差し迫ってから欠席が決まった場合、「まだお祝いを渡していない」という方は多いでしょう。

この場合は結婚式が終わって新郎新婦が落ち着いた頃にお祝いを渡すことをおすすめします。

結婚式の後は新居への引っ越しや新婚旅行などで忙しいもの。お相手の都合をよく確認する心遣いが大切です。また、ご祝儀を渡す際は、結婚式を欠席したお詫びとお祝いの言葉をきちんと伝えましょう。

お相手が自分の結婚式に出席したor招待する予定がある際のお祝い相場

結婚祝い

友人・知人の結婚式を欠席するとなると、お祝いの仕方には何かと気をつかうものです。

とりわけ、今回結婚式を挙げる方が「以前自分の結婚式に出席してくれた」、あるいは「この先、自分の結婚式に招待しようと思っている」という場合は、お祝いをどうするか判断に迷いますよね。

結論から言えば、式直前の欠席でなければ、自分の結婚式に出席してくれた相手でも、渡すお祝い金額は相場の半額~1/3程度で良いとされています。その理由は、早い時期にキャンセルできれば、新郎新婦にゲスト接待費用の負担をかけないからです。

しかし、「気分的にはお互いにモヤモヤが残る」という場合もあるでしょう。その場合は自分の結婚式のときに相手からもらった金額と同額をご祝儀として贈れば、お互い気持ち良くまとまるでしょう。

相手を今後自分の結婚式に招待するつもりの場合も、そのときにご祝儀をいただくことを見越して想定される金額を包むと良いでしょう。

お祝いを渡すタイミングは、欠席を伝えたのが結婚式の「1か月以上前」か「1か月を切っているか」を境に対応が異なりますので、前項までの内容を参考にしてください。

【結婚式を欠席する場合】お祝いとお詫びの気持ちを伝えるマナー

結婚祝い

結婚式を欠席する場合に気をつけたいマナーがいくつかあります。新郎新婦の幸せな気持ちに水を差すことのないよう、マナーを確認しておきましょう。

欠席のハガキは少し時間をおいてから出す

結婚式の招待状の返信で欠席を伝える場合、招待状が届いてから1週間程度間を空けてから返信しましょう。

招待状を受け取った時点で欠席するとわかっていても、すぐに欠席の返信を出すと「欠席するつもりだったのか」「出席するように配慮できなかったのか」ととらえられてしまう可能性があります。

とはいえ、期限ギリギリに返すのも印象が良くありませんので1週間程度置くのがベストです。また、出席か欠席か、都合をつけるのに時間がかかる場合は電話で調整中であることを伝えておくと良いでしょう。

【欠席の連絡】返信ハガキの書き方

結婚祝い

結婚式の招待状の返信ハガキには書き方のマナーがあります。

一般的な返信ハガキには「御出席」と「御欠席」、「御芳名」「御住所」が記載されています。

欠席を伝える場合は、まず「御出席」と「御欠席」の自分への敬称にあたる「」の部分を二重線で消します。次に欠席を丸で囲みます。最後に丸で囲んだ「欠席」の右側に「残念ながら」、下側に「させていただきます」と書き入れましょう。

欠席を伝える返信ハガキにはメッセージを書くのもマナーとされています。空いているスペースに

 

【御結婚おめでとうございます 残念ながら欠席させていただきます 素敵な御式になりますよう心よりお祈り申し上げます】

 

など、お祝いの気持ちと欠席を詫びる気持ちを書くと良いでしょう。メッセージには区切りを連想させる「、」「。」などをつけないのが正式なマナーです。

式場にお祝いの気持を届ける「電報」の送り方

結婚祝い

結婚式を欠席する場合は「電報」を贈りましょう。

「祝電」として式場に飾られたり、披露宴中にメッセージが読み上げられたりします。出席できないが、お祝いの気持ちで式に華を添えたいという気持ちが伝わるでしょう。

電報は結婚式の3日前、遅くても前日までには届くように手配する必要があります。

電報の送り先は披露宴会場、宛名は新郎新婦です。披露宴会場には事前に受け取り可能かを確認し、住所に間違いがないかも確認しておくと安心です。

すでに入籍していても両家の名前で結婚式を挙げるのが一般的であるため、宛名は旧姓にすると良いでしょう。

【電報のメッセージ文例】

 

・本日はおめでとうございます

晴れの日を迎えられたことを 心からうれしく思います

おふたりの末永い幸せと ご家族皆様方のご隆盛をお祈り申し上げます

 

・ご結婚おめでとうございます

○○ちゃんの美しい花嫁姿が目に浮かびます

おっとりしているようで 実はしっかり者の〇〇ちゃん

でもひょんなことで元気がなくなることも

○○さん そんなときは 美味しいものを食べに連れて行ってあげてくださいね

おふたりが 深い愛情で強い絆のご夫婦となられますように

 

結婚式に参列している方の中に欠席=お祝いに水を差すことと考える方がいるかもしれません。電報には欠席を詫びる文面を入れなくても良いでしょう。

ふさわしい祝儀袋・のし紙で”礼を尽くす姿勢”を

結婚祝いの祝儀袋と現金

欠席する場合、ご祝儀は祝儀袋に入れ、プレゼントは包装してのし紙を掛けて渡しましょう。

祝儀袋やのし紙についている「熨斗(のし)」は祝賀の贈答品であるしるしです。熨斗袋・熨斗紙といわれるものを用意し、お渡しするのは“改まった気持ちでお贈りします”という意思の表れにもなります。自身の結婚式を欠席すると伝えられ残念に思う新郎新婦に配慮して、礼を尽くす姿勢を表しましょう。

ただし、結婚祝い用のものでなければ失礼に当たります。下記を参考に、ふさわしいものを選びましょう。

  • 水引の結び方…結び切りまたはあわじ結び
  • 水引の本数…10本(5本)
  • 水引の色…紅白または金銀

表書きの名目は「御祝」「御婚礼御祝」「寿」などとするのが一般的です。名前は贈り主である自分の名前を書きましょう。

お祝いは直接渡すのが望ましいが現金書留・郵送でも大丈夫

結婚祝い

本来、結婚祝いはお相手の自宅に訪問してお祝いの言葉と共に直接お渡しするのがマナーとされています。結婚式を欠席する場合はできるかぎり手渡しし、お詫びの言葉も伝えるのが誠意ある対応と言えます。

しかし、遠方に住んでいる・都合が合わないなどの理由により手渡しできない場合もあるでしょう。その場合は郵送または配送しても問題ありません。現金のご祝儀は郵便局の「現金書留」で、プレゼントは一般郵送または配送で送りましょう。

お祝いにはメッセージを添えて贈る【文例紹介】

結婚祝い

結婚式を欠席する場合はご祝儀やプレゼントにメッセージまたは手紙を添えて贈るのがマナー。郵送する場合はもちろん、手渡しする場合もあった方が望ましいでしょう。

メッセージや手紙に書く文章は下記を参考にしてください。

【ご祝儀やプレゼントに添えるメッセージの文例】

・ご結婚おめでとうございます

結婚式へ招待していただき ありがとうございました

○○さんの晴れ姿をとても楽しみにしていたのですが やむを得ない事情により 残念ながら欠席させていただきます

ささやかですが お祝いを送ります

新生活に役立ててもらえるとうれしいです

落ち着いたら 結婚式のお話を聞かせてね

末永くお幸せに

 

 

・拝啓

早春の候 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます

このたびはご結婚誠におめでとうございます

ご家族のみなさまも さぞお喜びのことと存じます

ご結婚式へご招待いただき 誠にありがとうございます

おふたりの人生の門出に立ち会うのを楽しみにしておりましたが 

やむを得ない事情がございまして 不本意ながら出席を控えさせていただくこととなりました

つきましては ささやかですがお祝いをお送りいたします

落ち着かれたころに お詫びかたがたお目にかかれればと存じます

末筆ではございますが 新郎新婦並びにご両家のご健勝とご繁栄を心よりお祈り申し上げます

敬具

 

 

欠席することを詫びる文面を入れることが大切ですが、あまりくどくならないようにまとめるのがポイントです。欠席の理由が弔事に関することならメッセージに理由を書かず、式の後に伝えましょう

お相手に好きなものを選んでもらえるのが魅力【カタログギフト】

結婚

結婚式を欠席する場合、「お詫びの気持ちを込めてご祝儀にプレゼントを添えたい」「少額の現金よりもプレゼントを贈りたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。

それならお祝い向けの「カタログギフト」はいかがでしょうか。

カタログギフトは掲載された商品の中からお相手に好きなものを選んでもらえるのが魅力の1つ。

  • さまざまなジャンルの商品が掲載された総合カタログ
  • ご当地グルメや高級な肉類など食べ物に特化したグルメカタログ
  • オーガニック商品や自然素材のアイテムが豊富な女性向けカタログ
  • 北欧デザインのアイテムが豊富に掲載されたブランドカタログ  など

カタログによってそれぞれコンセプトや特徴があるため、お相手の好みに合わせて選べるのも魅力といえるでしょう。価格帯が広いため、予算に合わせて選びやすいのもうれしい点です。

GiftA(ギフタ)」では上記のようなカタログをはじめ、結婚祝いにふさわしいカタログギフトをご用意しています。

カタログギフトは専用の化粧箱に入れ、包装紙とのし紙を掛けて結婚祝いにふさわしい状態でお贈りします。さらに、メッセージカードまたは挨拶状も無料でお付けすることが可能です(※一部商品を除く)。

メッセージカードの種類は業界最大級。豊富なデザインの中から用途にふさわしいものをお選びになれます。自由編集・最大100文字まで記載可能なため、結婚する2人に祝福の気持ちを伝えられるでしょう。

まとめ

結婚祝いののし紙・水引・相場の説明イメージ

せっかく招待してくれた結婚式を欠席することは、自分にとっても新郎新婦にとっても残念なこと。欠席を詫びる気持ちと、2人の門出を祝う気持ちを丁寧に伝えることが大切です。

結婚式を欠席する場合、欠席を伝えるタイミングによって相場や渡すタイミングが異なります。ふさわしいお祝いができるよう、今回ご紹介した内容をお役立てください。

 

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