出産祝いをくださった人への返礼品である「出産内祝い」。感謝を込めて、素敵なギフトを贈りたいですよね。
しかし、「出産内祝いに贈るとダメなもの」があることをご存じでしょうか?
知らずに贈ってしまうと、お相手から「常識がない」と失望されたり、不快に思われたりすることも……。
特に、会社の上司など、目上の人へ贈る内祝いの失敗は避けたいものですよね。
内祝いとは「身内の幸せのお福わけ」に由来する習わしであり、マナーを踏まえて贈り物を選ぶことが大切です。
この記事では、出産内祝いで避けたほうがいい品や、安心して贈れる品をご紹介します。
目次
出産内祝いにダメなものの代表例。 縁起の悪いタブー・失礼なもの
出産内祝いでは、昔から「縁起が悪い」「タブー」とされる品を避けたほうが無難です。
また、現金や商品券を贈ることも、人によっては不快に感じる場合があるので心に留めておきましょう。
自分が良かれと思って選んだ内祝いギフトが「実はそんな意味を表すものだったなんて……」と、後から分かるとショックかもしれません。
お祝い事の贈り物に不向きとされる品と、その理由をチェックしておきましょう。
<出産内祝いに不適切な品>
- 縁起の悪いもの:
刃物(縁が切れる)、くし(苦と死につながる)、履物・マット(相手を踏みつけにする)、インナーウェア(「下」に身に着ける=見下す)、ハンカチ(手切れ:白いハンカチは別れのシンボル)、日本茶 など - 金額がはっきりわかるもの
- 現金、商品券(お金を贈る行為は上から目線の印象を与え、目上の人に失礼)
- 金額が不釣り合いなもの:
出産祝いに贈られた金額と比較して高額なもの・安すぎるもの(相場から外れるのはマナー違反)
大前提として、これらの品物は贈らないようにしましょう。
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出産内祝いでもらって微妙…不評なアイテムの代表例
「出産内祝いのタブーとまではいかないけれど、もらって微妙だった……」
という意見の多い不人気アイテムを紹介します。ダメだった理由は内祝い選びの参考としてお役立てください。
後に残る「赤ちゃんの名前・写真入りギフト」
赤ちゃんの名入れギフトは、実家の両親や祖父母など、親しい身内への出産内祝いに大好評です。大事な孫やひ孫を身近に感じられる記念品として喜ばれるでしょう。
しかし、身内以外の人からすると、後に残る品物によその子どもの名前が入っていると使いにくいことも。
「好みのデザインではないけれど、子どもの名入れの品を捨てるのは申し訳ない」と、扱いにとまどう人もいるようです。
最近は赤ちゃんの顔写真を印刷した内祝い用特注パッケージや、写真プリント入りのお菓子も人気です。
こちらも、
「赤ちゃんの顔写真が印刷されたパッケージを捨てるのは罪悪感を覚える」
「赤ちゃんの顔がプリントされた部分を食べるのに気がひけた」
という意見も。
名入れギフトと同様に、写真入りスイーツも身内限定にするほうが無難といえるでしょう。
特に、先方が子どものいないご夫婦であれば、名入りギフトは
「自分たちの幸せだけに気を取られているんだな」
と、寂しい印象を与えるかもしれません。
赤ちゃんの写真をお相手の負担にならないようお披露目するには、内祝いの品に写真付きメッセージカードを添えることをおすすめします。
関連ページ:「写真入りメッセージカードデザイン一覧」を見る
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使い道のない「食器などの割れ物」
食器などの割れ物は、出産内祝いにはあまりよくないと考える人が多いようです。
割れるものは「関係がこわれる」というイメージにつながり、慶事の贈り物にするには縁起が悪いという風潮があるからです。
また、保管場所を取ることから敬遠する人もいます。何セットもあるカップ&ソーサーセットやペアグラスなどを内祝いにもらっても、置き場所に困るかもしれません。
特に、一人暮らしの人にはあまり使い道がないでしょう。
デザインが趣味に合わないグラス、食器洗機で洗えない陶器などは、せっかく贈ってもお相手が邪魔に感じる可能性が高そうです。
ありがた迷惑な「インテリア雑貨」
インテリア雑貨を出産内祝いに贈るのは、相手の好みをよく知っているときだけにしたほうがいいでしょう。
先方の部屋の雰囲気に合わないと、場所を取るだけの邪魔な存在になってしまいます。
特に、置くスペースを取るインテリア雑貨は、先方にとってありがた迷惑になる可能性が高いかもしれません。
困るインテリアの代表例として、他の家具のテイストと異なる壁かけ時計や、手入れの手間がかかり大きく育つ観葉植物などが挙げられます。
また、スペースをあまり取らなくても、オルゴールや人形、置物などのインテリア雑貨も人によって好みが分かれます。
インテリア雑貨を贈られた人の声で、
「置き物をもらったが、趣味に合わないので普段はしまっている。相手が家に遊びに来たときに取り出して飾らないといけないので気を遣う」
と言う意見がありました。
もし、
「雑貨を集めるのが好きな友人に、気に入ってもらえるものを贈りたい」
ということなら、インテリア雑貨が充実したおしゃれな「カタログギフト」を贈る方法がおすすめです。
北欧雑貨やナチュラル系アイテムを特集している、インテリア雑誌感覚で楽しめるカタログギフトは、お悩みを解決してくれるでしょう。
▼出産内祝いにおすすめのカタログギフト▼
弔事のイメージが強く「縁起が悪い」と感じさせるもの
日用消耗品や飲食物などの「消え物」はギフトの定番ですが、弔事(お葬式などのお悔やみ事)の贈答品によく使われるものは注意が必要です。
人によっては「内祝いなのにふさわしくない、縁起が悪い品」と感じて、敬遠する人もいるでしょう。
日本茶(緑茶)
お茶は昔から仏事になじみの深い品であり、日常的に仏壇にお茶をお供えする風習が根付いています。
お葬式に参列した際、喪主からの「会葬御礼の品」としてお茶を渡されたことのある人も多いでしょう。
また、地域によっては故人が亡くなったときに、お棺の中に茶葉を入れる習わしもあるようです。
そのため、年配者ほど「お茶は仏事に付きものであり、慶事にはタブー」と考える傾向にあります。
そんな方に出産内祝いとして日本茶を贈れば「赤ちゃんのお祝いごとなのにお茶を贈るのか」と違和感を持たれるかもしれません。
近年は慶事向きの華やかな日本茶ギフトも登場していますが、「出産内祝いにはそぐわない」と考える人が一定数いらっしゃることも知っておきましょう。
タオル
タオルは「悲しみを包み込んで拭い去る」という意味があるとされ、弔事の贈答品の定番です。
特に「白無地」のタオルは弔事用の贈答品にふさわしいとされています。
縁起を気にする年配の方への出産祝いにタオルを贈るなら、白無地を避け、使いやすいベーシックな色柄にするなど配慮しましょう。
喪中の方に「幸せいっぱい感」の強い内祝いは控える
出産内祝いを贈るお相手に、身内を亡くしたばかりで喪中の方がいれば、その方の心情に寄り添うことを心がけましょう。
相手が喪中であることを知ったら、内祝いの準備は
- 派手派手しさのない落ち着いたパッケージの品を選ぶ
- のし紙の表書きに『出産内祝』の文字は使わず、『御礼』と書く
上記の対応で、おめでたい雰囲気を控える心遣いが必要です。
賞味期限が短く、食べきれない量の「生もの・要冷蔵品」
賞味・消費期限の短い食品は、出産内祝いにふさわしい品とはいえません。受け取った人の負担になりやすいからです。
例えば、魚介類やお肉、フルーツなどの生鮮食品をはじめ、生クリームを使った洋菓子などは、手渡しで贈ったとしても相手がすぐに食べるとは限りません。
仕事の都合で数日間、家を空ける予定があったり、体調が優れず食欲がなかったり……。
さらに、郵送で送ってしまうと「不在でなかなか受け取れなかった」となる可能性もあります。
食品を贈る際は、その量にも気を付けたいところ。一人暮らしの人や、高齢で夫婦二人暮らしの方に大きなスイカ一玉を贈っても、冷蔵庫の場所を取る上、食べきれず処分に困ってしまうかもしれません。
出産内祝いに食品を贈るときは、生ものやフルーツを避け、日持ちの長いものを選ぶのが基本。お相手の家族構成を踏まえ、食べきれる量かどうかも考慮しましょう。
食べられない・飲めない「食品や飲料」
出産内祝いで「食べられないものを贈られて困った」という人は、意外と多いようです。自分の苦手な食品をもらっても、正直なところあまり嬉しくありません。
- 甘い物が苦手な人にお菓子
- 授乳中のママにカフェイン入り飲料やアルコール
- アレルギーのある食品
- 健康に配慮し控えている食品 など
例えば、ブラックコーヒー派の人が角砂糖セットを贈られたり、甘党ではないのにスイーツを贈られたり…。
家族に食べてくれる人がいれば融通できますが、そうでないと処分に困ってしまうでしょう。
特にNGなのが、健康面での配慮が足りない贈り物です。
シニア世代には体をいたわって禁酒している人も多く、うっかりお酒を贈ってしまうと相手の迷惑になります。
高血圧などで塩分制限をしている人に、塩辛いおつまみなどを贈るのもNG。
せっかくの内祝いが相手をがっかりさせてしまうようでは、なんとも残念です。特に年配の方や妊婦さん・子育て中のママさんに内祝いを贈る場合は注意してくださいね。
賛否両論に分かれる「洗剤」
消え物ギフトの代表例でもある洗剤。
出産内祝いに不向きの品とまではいい切れませんが、「NG」「OK」両方の意見があることを知っておきましょう。
- 否定派・・・「水に洗い流す=喜び事が流れる」と連想するので慶事にふさわしくない
- 賛成派・・・実用的な消耗品なのでもらうと助かる
このように、人によって解釈が分かれる品は、相手との関係性や好みを踏まえて贈るかどうかを判断してください。
特に高齢の方は縁起をかつぐ人が多い傾向にあります。年配の親戚など目上の方には、内祝いに洗剤を贈るのは避けたほうが無難かもしれません。
「贈ってはダメ?」の不安を解消! 出産内祝いにおすすめの品
赤ちゃんの誕生を祝ってくれた方へ贈る「出産内祝い」は、喜ばれる品を贈りたいもの。
とはいえ、贈る相手ひとり一人の好みに合わせてアイテムを吟味するのは、産後の忙しいママ・パパにとって大変な作業ですよね。
慣れない育児で寝不足になりやすい時期なので、「内祝いを考える時間が取れない!」という人は少なくありません。
そこで、ここからは内祝いにふさわしい贈り物を紹介します。祝ってくださった方に失礼のない定番アイテムをピックアップしました。
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定番の消え物ギフト(お菓子・高級グルメ・お酒)
出産内祝いに何を贈るべきかわからない、プレゼント探しの時間が取れない……。
そんなときは、選択肢が多くて幅広い世代に受け入れられやすい消え物がおすすめです。
<仕事で帰宅時間が遅い・仕事と育児を両立している人へ>
帰宅後すぐに1品できる高級レトルト食品がおすすめ。レンチンや湯せんですぐに夕飯の準備ができるうえ、有名レストラン監修などのレトルト惣菜なら、味、栄養分ともに大満足してもらえるでしょう。
<育ち盛りの子どもがいる人へ>
ハンバーグやローストビーフ、ハムなどメインのおかずにもなる肉系グルメ。食卓を豪華にボリュームアップする、満足感の高いグルメギフトです。
<小さな子どもがいる人へ>
キャラクターがデザインされたパッケージのスイーツや、キャラクターの形をしたクッキーなど、子どもと一緒に楽しめるお菓子が好まれます。おやつ時間がさらに楽しいひと時になりそうですね。
<お酒好きな人へ>
お酒が好きな方には、家呑みが楽しくなる高級なお酒とおつまみセットがおすすめ。お酒は内祝いにふさわしい高級感のあるギフトになります。
出産内祝いで「もらって嬉しい」と言われるものを知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
お茶を贈りたいなら「華やかさのある紅茶」に
「日本茶(緑茶)は仏事に関係が深く、慶事ギフトにはタブー」という見方があることをご紹介しましたが、近年はそれほど気にしない人も増えています。
また、緑茶ではなく「紅茶」であれば、上品な紅い色が慶事のギフトにぴったり。
軽くて日持ちが長いので、扱いやすさの点からもおすすめです。
香り高い上質な紅茶は、幅広い世代から人気のある贈答品。出産内祝いらしい、華やかなパッケージデザインにこだわって選びましょう。
カタログギフト
相手の好みをよく知らないときは、カタログギフトを出産内祝いにしてはいかがでしょう。
贈られた人は好きなもの、欲しいものを自分で選べるため、贈り物を外してしまう心配がありません。
相手の趣味嗜好がある程度わかっている場合には、特化型のユニークなカタログギフトがおすすめです。
- おいしいものに目がない人にはグルメカタログギフト
- おしゃれな人には北欧系雑貨などのブランド品が充実したカタログギフト
- アクティブな人には体験型カタログギフト
上記のように、個性的なカタログギフトがたくさん登場しています。
「このカタログなら気に入ってもらえると思ったので選びました」
と、挨拶状にひとこと理由を書いて添えれば、きっとあなたの感謝の気持ちが伝わるでしょう。
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高級グルメに特化したカタログギフトが大人気
カタログギフトのなかでも根強い人気があるのがグルメ特化型カタログです。
- 高級なお肉専門のカタログ
- お菓子専門のカタログ
- 日本の各県のご当地グルメ特集カタログ
- 北海道・九州など、特定地域の産直グルメ特集カタログ
- 有名グルメ雑誌とコラボしたカタログ など
カタログギフトの価格帯は、各シリーズごとに幅広く用意されています。
数万円以上のコースからプチギフト用のお手頃コースまで選択肢が多いので、内祝い予算さえ決まっていればすぐにぴったりのコースが見つかるでしょう。
また、先方が好きなものを選んで受け取れるため、
「お子さんのアレルギーが心配……」
と気にする必要もありません。
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「お返しは不要」と言われた人への対応
出産祝いをもらう際に「お返しはいらないから」と言われた場合でも、基本的にはきちんと内祝いを贈るほうがいいでしょう。
なぜなら、お祝いをいただいたのにお返ししないことを「片祝い」と呼び、縁起が悪いこととされているからです。
この場合は、先方に気を遣わせないよう、2000円~3000円以下の菓子折りやスイーツカタログギフトなど、気軽に受け取れる価格帯の消え物ギフトを贈り、感謝の気持ちを伝えるのがベストです。
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「失礼のない出産内祝い」で感謝を伝えよう
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出産内祝いを決める際には、「お祝いに贈るにはダメなもの」といわれるタブーの品を避けたほうが無難です。
その上で、お相手の負担にならない贈り物が何かを考えてみましょう。
相手の状況や家族構成などを無視したものを贈ってしまうと、先方は贈り物を通して「適当に選んだんだろうな」と敏感に感じ取るものです。
反対に、相手の好みやイメージに合う内祝いを贈れば「産後の大変な時期なのに……私の好きなものを選んでくれてありがとう」と、心が温かくなることでしょう。
また、「贈り方も礼儀にかなっているか」は重要なポイントです。
感謝の言葉を添えずに品物だけをいきなり配送しては、一方的な印象を与えてしまうかもしれません。
出産を祝ってくれたことへの感謝は、ぜひメッセージカードに託して内祝いに添えましょう。
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今回の記事を参考に、贈られる人も贈る人も幸せいっぱいになれる、すてきなギフトを選びましょう。