生まれる前に贈る出産前祝い。おすすめプレゼント＆NGギフトマナー

「出産の前祝い」として、妊婦さんにお祝いを渡す上で気を付けたいマナーを解説します。

また、妊娠中に贈って喜ばれるプレゼント選びのポイントや、贈るべきではないNGのプレゼントもご紹介します。

出産を祝うギフトは、本来は赤ちゃんが生まれてから贈るもの。しかし、最近では妊娠中のプレママさんを励ます意味で「妊娠祝い」を贈るケースが増えています。

出産を控えた妊娠中の女性への配慮が足りないと、せっかくの妊娠祝いが台無しになってしまうことも……。

そんなトラブルを避けるために、これからお伝えする情報をぜひ参考にしてくださいね。

出産前祝い、妊婦さんはどう感じる？

一般論から述べると、出産祝いは「赤ちゃんが生まれる前」より「生まれた後」に贈る方が確実に良いといえます。

出産の前祝いは完全なマナー違反とまではいかないものの、出産が非常にデリケートなものであること自体にその理由があります。

友人の懐妊が分かったらテンションが上がって「妊娠祝いを贈って、出産の前祝いをしよう！」と盛り上がることもあるかもしれませんが、フライングすると後で気まずい雰囲気にならないとも限らないのです。

実際に妊娠中、出産の前祝いをもらった女性たちの声を見ていきましょう。

出産前祝いをもらった女性はどう感じる？

赤ちゃんが生まれる前に、出産の前祝いをもらった女性たちの心情はどうなのでしょうか。参考までに一部のコメントをご紹介します。

このように、妊娠祝い・出産前祝いをもらうことで出産へのプレッシャーが掛かり、「元気に生まれるかな」「無事に生まれるかな」と妊婦さんの不安を募らせてしまう可能性もあると心に留めておきましょう。

また残念な結果を迎え、もらった前祝いに対して、やるせない気持ちになってしまった方も実際にいるようです。

妊娠祝い・出産前祝いをもらった女性は、「自分は贈らないでおこう」と感じることもあるようです。心身ともにデリケートな時期は重荷に感じてしまう方が多いのかもしれません。

出産の前祝いが一般的ではない理由

そもそも出産祝いは「赤ちゃんが無事に生まれたことを祝福するもの」とする考え方が日本の伝統です。

そのため、生まれる前に前祝いや妊娠祝いをするのは、元々の目的とちょっと離れていることになります。

念頭に置かなければならないのは「赤ちゃんに万が一のことが起きてしまったら？」ということ。

誰もが無事に誕生してくれることを願いますが、出産は最後の最後まで母子ともに何が起きるかわかないセンシティブな事柄。

そのため特に事情がない限り、赤ちゃんが生まれる前に贈るべきではないとされています。

出産前祝いを贈ってOKのケースはこんなとき

妊娠祝い・出産前祝いを贈っても良いケースや、贈る際のマナーをご紹介します。妊婦さんに負担をかけない気配りがなにより大切です。

出産後の時期に長期出張などが入ったとき

仕事の都合などで出産後に時間が取れないと分かっていれば、出産の前祝いを渡すのはやむを得ないことでしょう。

遠い親戚やめったに会わない友人なら時間が経ってから出産祝いを渡しても問題ありませんが、自分の兄弟や親友に赤ちゃんが生まれたら、すぐにでも訪問してお祝いしたいですよね。

それができない事情があるなら、まずは妊婦さんに「どうしても出産後に時間が取れないから、先に妊娠祝いか前祝いの形で贈り物を渡しても良いか」と確認してください。

ただし、出産時のリスクが大きいと予想されているなら、万が一に備えて前祝いは贈らず、母子の無事を確認してから後日あらためて出産祝いを渡しましょう。

「帯祝い」にちなんで妊娠祝いを贈る

妊婦さん自身が妊娠祝いを望んでいるなら、ぜひその気持ちを汲み取ってお祝いを贈りましょう。
あまり広く浸透していませんが、「帯祝い」または「ベビーシャワー」という出産前祝いのイベントがあります。

帯祝いとは、安定期に入った頃の「戌の日」に行う儀式で、安産を願って腹帯を巻き、神社に参拝した後に親族で会食をします。

ベビーシャワーとはアメリカ発祥とされるイベントで、臨月を迎える前に家族や友人を大勢呼んで出産祝いのパーティーを開くものです。

妊婦さんが妊娠祝い・出産前祝いを望んでいたり、「先に祝ってもらうほうが心強い」という場合は、これらの行事・イベントに関連したお祝いを贈るといいでしょう。

出産前祝いの目安は3,000円〜5,000円以内で

前祝いとして生まれる前に1万円を超えるお祝い金を渡されてしまうと、妊婦さんはちょっと負担に感じてしまうかもしれません。

「内祝いに何をお返ししたらいいんだろう」「元気な子どもを生まなきゃ…」と、余計な気遣いをさせてプレッシャーを与える可能性があります。

妊娠中にナーバスになる要素はできるだけ避けるべき。出産前祝いは、もらった側があまり負担を感じない程度のもので、3000円から5000円ぐらいの範囲の金額で用意するのがおすすめです。

豪華すぎるものを贈るよりも、使いやすいプチギフトをチョイスするぐらいのほうが気軽に受け取ってもらいやすく、きっと喜ばれるでしょう。

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出産間近の妊婦さんに人気の出産前祝いギフト

出産前祝いの品は、誰に向けて選ぶべきでしょうか？　答えは「妊婦さん」です。

まだ顔も見えない赤ちゃんのためにベビー用品を渡すよりも、妊婦さんにすぐに使ってもらえるリラックスアイテムやマタニティ用品を贈るほうが喜ばれるでしょう。

出産に向けた励ましを込めて贈り物を選べば、きっと心強く思ってもらえるはずです。

1.肌触りの良いブランケットやバスタオル

妊娠中の女性は体の冷えが気になります。身重の妊婦さんは座っている時間が長く、特に寒い季節だと体が冷えやすいのが悩みのひとつ。

肌触りが良く保温性の高いブランケットや、おしゃれなデザインの大判タオルなど、冷え対策になるアイテムは妊婦さんに喜んでもらえる定番プレゼントと言えます。

膝から足まですっぽりと掛けられて体を温められる大判サイズなら、入院中もとても重宝します。
上質素材にこだわって選べば、産後も赤ちゃんのお昼寝用などに長く活躍するでしょう。

2.ノンカフェインのコーヒーやお茶

妊娠中の女性は、飲み物や食べ物に含まれる成分にとても気を使います。

お腹の赤ちゃんに良くない成分の代表格が、コーヒーや紅茶に含まれる「カフェイン」です。しかし、妊婦さんもたまにはコーヒーや紅茶の香りを味わいたいはず。

そこでカフェインが一切入っていないコーヒーや紅茶のギフトセットなどを贈るのもおすすめです。飲み物ならいくらもらってもかさばらないので置き場所に困ることもありません。

また、お腹が大きくなるほどに身体を動かすのが大変になりますから、ちょっとしたブランド物のティーバッグやドリップパックなど、便利で手軽に淹れられる飲み物を贈れば細やかな心遣いが伝わるはずです。

3.妊娠予防マッサージオイル・クリーム

妊婦さんによくある悩みの一つに妊娠線が挙げられます。

気になりだすのは、とくにお腹が目立ってくる妊娠中期ごろ。皮膚が引っ張られたり体重が急に増加するなどで妊娠線ができやすい時期で、気になって予防ケアを始める人は多いようです。

肌の保湿やマッサージに使えるオイル・クリームは、妊娠線予防に役立つ実用的なプレゼントとしてすぐに活用してもらえるでしょう。

スキンケア用品を妊婦さん向けに選ぶ注意点として、ナチュラルな原料でできていることや、香料のきつくない低刺激のものにこだわってくださいね。

4．妊娠中に使えるハンドクリーム

ホルモンバランスが崩れがちな妊娠中は、乾燥からくる手荒れに悩む妊婦さんが多いといいます。

そのため、自分では購入しないような「高級ハンドクリーム」を贈るのもおすすめです。

“高級”といっても、ハンドクリームは比較的低価格で買える出産祝い。2,000～3000円台で売られているものも多いので、「予算をあまりかけられない」といった場合にうってつけの妊娠祝いといえるでしょう。

ハンドクリームを選ぶときは、

・肌に優しいオーガニック成分を配合しているもの
・「無添加」「低刺激」「敏感肌用」の表記があるもの
・無香料タイプもの

などが妊婦さんに喜ばれます。

5.お花・ブリザードフラワー

お花はプレゼントの定番です。

華やかなお花は「赤ちゃんの誕生を待ち望んでいます！」という気持ちを、形にして伝えてくれますね。

ただし妊娠さんにお花を贈るときは、人一倍注意が必要です。

• 散りやすく、毎日お世話が必要となるお花
• 花粉が飛びやすい、花びらが落ちやすい花
• 香りにくせがあり、強く匂う花

は避けましょう。妊娠祝いに贈る花は、手間がかからないものを選ぶことが鉄則です。

生花にこだわらなければ「ブリザーブドフラワー」も妊娠祝いに人気があるので、候補に入れてみてはいかがでしょう。

花言葉をしたためて、メッセージカードを贈るのもおすすめです。

6.妊婦さんがリクエストしたギフト

親しい友人なら、いっそのこと「今すぐ欲しいものはなにか」と妊婦さん自身に聞いてみるのもおすすめです。

なぜなら、これまで紹介した品物はすでに持っている、もしくは必要性を感じていない可能性もあるからです。

また2人目、3人目を妊娠中の人なら「1人目の出産時に欲しいと感じたもの」をリクエストしたい気持ちもあるでしょう。

ただし欲しいものを聞いた際は、妊婦さんの気遣いから「何でもいいよ」といわれる可能性も…。そんなときは妊婦さん向きのカタログギフトを贈るという手もあります。

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出産の前祝い選びが難しいときは

妊娠祝いは「妊婦さんに対しての励まし」。妊婦さんに明るい気持ちになってもらうには、やはり本人が一番欲しいものを贈るに限ります。

相手が欲しいものを選べる贈り物といえば「出産祝い用カタログギフト」。

妊婦さん向けなら、ナチュラル志向で女性に喜ばれるギフトをチョイスしたおしゃれなカタログギフトがおすすめです。入院中も雑誌がわりに眺めながらプレゼント選びを楽しんでもらえることでしょう。

出産への励ましを込め、好きなものが選べるカタログギフト

たとえば、『やさしいみらい』というカタログギフトは、自然派の女性に喜ばれるアイテムをセレクトしているのが特徴です。

• ナチュラル素材にこだわるオーガニックコスメ
• 美容グッズ
• ファッションアイテム
• インテリア
• 国産ブランドのグルメセット

など、幅広いジャンルの商品を集めた女性の気持ちに優しく寄り添う商品をラインナップ。

雑誌のようなおしゃれなデザインで、ページをめくるたびにギフトを選ぶ楽しさが広がります。

妊娠祝いには、出産へ向けて励ましの気持ちを込めた温かいメッセージも添えましょう。カタログギフトを専門に取り扱うネットショップなら、メッセージカードを無料で付けられるサービスがあります。

妊婦さんにはNG！出産前祝いに向かない贈り物

出産の前祝いに贈るのは避けたい、要注意の品がいくつかあります。妊婦さんにとって好ましくない品物とは一体どんなものでしょうか。

妊娠祝いはただでさえデリケートな贈り物ですから、避けるべき品物は必ずチェックしてくださいね。

安産祈願のお守り

安産祈願のお守りは、もらって嬉しいもののように思われがちですが、妊婦さんによっては「元気な子を生みなさい」というプレッシャーを感じる人もいるようです。

出産の無事を願って安産祈願を行うなら、妊婦さん本人と一緒に安産祈願で有名なお寺・神社に行くなどの方法をおすすめします。

香りの強いもの・カフェインが含まれるもの

前述しましたが、「カフェインの入っている飲み物」は絶対にNGです。カフェインは刺激の強い成分で、お腹の中の赤ちゃんの成長を妨げたり、妊婦さん自身にも悪影響を与えたりする可能性があると言われています。

さらに気を付けたいのが「香り」。肌に付ける美容系グッズや石鹸などを贈る際は、なるべく無香料のものを選びましょう。

妊娠中は香りに対して敏感で、これまで気にしなかった香りに対して不快感を覚えることがあります。贈り物によって、妊婦さんのストレスがたまってしまっては本末転倒です。

たとえ妊娠するまでは好きな香りだったとしても、妊娠中は不快になる可能性があるので、念のため香りが強いものは避けましょう。

出産前祝いはタイミングに注意！

前祝いの条件は「安定期に入った後」

出産前祝いを渡すタイミングは、必ず「安定期」を迎えてからにしましょう。安定期を迎えるまで、お腹の中の赤ちゃんはまだ不安定な状態で、妊婦さん自身の体調変化も大きい時期です。

妊娠初期を中心につわりに悩まされる人も多くいます。

安定期を迎えた後に「ようやくひと安心だね！」とお祝いを贈れば妊婦さんへの元気づけにもなるでしょう。

また、注意したいのが、妊婦さん自身が「周囲に報告してから」お祝いを渡すということです。
妊婦さんが周囲に妊娠の事実を告げてないのに、自分だけ先走って前祝いを渡したり、あなたの言動がきっかけで周囲に情報が知れ渡ってしまったら妊婦さんとしてはあまり面白くないはずです。

まとめ

出産の前祝いの贈り方は非常にデリケートです。特定の事情がなければわざわざ出産より先にお祝いを贈る意味はほとんどないでしょう。

しかし、どうしても出産後では間に合わない事情があったり、「友達だから妊婦さんを励ましたい」という場合もあったりしますよね。

そんな時は妊婦さん自身の気持ちや健康への気遣いを最優先に考えましょう。

また、やさしい言葉を添えたり、手紙やメッセージと一緒に贈るのも喜んでもらえるでしょう。

未来のママを安心させ、元気づける出産前祝いを渡してあげてくださいね。