お中元・お歳暮の時期が近づくと、
「熱心に子どもを指導してくれる習い事の先生にも贈ったほうがいいかな?」
と悩む保護者の方がいらっしゃいます。
お歳暮やお中元は、いつもお世話になっていることへの感謝を伝える季節の贈答品。
他の保護者に「いつもどうしてる?」と聞けるといいのですが、親同士の交流がなかったり、子どもが教室に入ったばかりだとそうもいきませんよね。
この記事では、習い事の先生へのお中元・お歳暮に悩む親御さんに向けて、相場や贈り方のマナーを解説します。
おすすめのギフトなど、選び方に関するお役立ち情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
目次
子どもの習い事の先生にはお中元・お歳暮を贈るべき?
そもそも、子どもの習い事の先生にお中元・お歳暮を贈る必要があるのでしょうか。
子どもを習い事に通わせるにあたり、指導の対価として月謝を払っているのですから、月謝の支払い以上に何かをすることは基本的に不要といえます。
ただし、マンツーマンで教えてもらう楽器の教室や、格式を重んじる伝統的な習い事では、先生(師匠)にお中元・お歳暮を贈るのが暗黙のルールになっていることがあります。
チームスポーツの習い事でも、保護者が連名でお中元・お歳暮を贈るのが恒例化しているケースもあるようです。
まずはまわりの保護者に聞いてみて、先生にお中元・お歳暮を贈る習慣があれば、金額や品物など足並みをそろえておいたほうが無難でしょう。
特別な感謝の気持ちを伝えるきっかけに
「子どもが特別に個人レッスンをしてもらった」
「ケガをして応急処置やリハビリで面倒をかけた」
などの理由で、先生にお世話になったお礼をしたい場合もあるでしょう。
すぐ先生に菓子折りなどを渡そうとしても、遠慮して辞退されることが多いものです。そんなときは、お中元・お歳暮のタイミングで感謝を伝えることも検討してみましょう。
「その節は本当にありがとうございました」という気持ちを季節のご挨拶に託せば、先生も自然に受け取りやすいでしょう。
こんな習い事は先生にお中元・お歳暮を贈ることが多い
先生にお中元・お歳暮を贈ることが多いといわれる習い事があります。
- ピアノ
- バイオリン
- バレエ
- 家庭教師や個別指導のスクール
- 茶道、華道、日本舞踊
- 柔道、空手、剣道
先生と生徒の間に伝統的な師弟関係がある習い事は、生徒の親が先生にお中元・お歳暮を贈ることが多いようです。
また、
- 集団ではなく、個人・少人数で受講する習い事
- プロを養成するような本格的なスクール
これらも、先生にお中元・お歳暮を贈る文化があるといわれています。
また、地域ボランティアやOB・OGなど、営利目的ではなく善意の方々によって運営されているスポーツチームもあるでしょう。
地元の子どものためのサッカー・ミニバスケ・野球教室などによく見られるケースです。
この場合、保護者同士で話し合い、指導役を引き受けてくださっている方へお中元・お歳暮を贈ることが多いようです。
子どもの習い事の先生に贈るお中元・お歳暮の相場はいくら?
習い事の先生へ贈るお中元・お歳暮の金額も悩みどころです。
先生へのお中元・お歳暮は、一般的な相場である3,000円~5,000円程度を目安にするといいでしょう。
可能であれば他の保護者にも相談し、常識的な範囲内でバランスをとることをおすすめします。
一回だけ、ちょっとした感謝の気持ちとして気軽なプレゼントを贈りたい場合は、3,000円以下が目安です。
あまりに高価なものを贈るのは受け取る側に気を遣わせてしまうため、マナー違反とされています。
習い事の先生へ贈るお中元・お歳暮、おすすめ品紹介
子どもの習い事の先生への贈り物には、どんなものが喜ばれるのでしょうか?
「消えもの(食べたり使ったりするとなくなるもの)」は、もらった人が気軽に受け取りやすいギフト。
持参して先生に直接手渡しするなら、常温保存可能なものを選びましょう。
また、教室で人目につかないように先生に渡したいなら、「かさばらず、重たすぎず、持って帰りやすいこと」を基準にギフトを選ぶ手もあります。
以下に多くの人から好評の「お中元・お歳暮におすすめの定番ギフト」をご紹介しますので、参考にしてください。
お菓子
気兼ねなく受け取れる「消え物」ギフトのお菓子は、お中元・お歳暮の定番品。
賞味期限が長めのものを贈れば、先生を慌てさせる心配がありません。
先生が複数名いる習い事教室で、皆さんに分けてほしい場合、すぐに配れる個包装のお菓子が重宝します。
甘いものが苦手な先生には、あられやおかきなどのスナック系のお菓子がすすめ。
一方、賞味期限が短い生菓子やケーキなどは要冷蔵のものが多く、長時間の持ち運びに耐えられません。
少なくとも賞味期限が1カ月程度あり、常温保存可能なお菓子を選びましょう。
クラフトビールやワイン、日本酒などのお酒
お酒もお中元・お歳暮のギフトとして人気の品。
お酒好きな先生で、自宅へ直接贈り物を届けられるなら、お酒のギフトが喜ばれるでしょう。
地方の酒蔵の地酒や話題のクラフトビールなど、手に入りづらい銘柄のお酒はギフトらしい特別感があります。
注意点として、クラフトビールの中には要冷蔵のものもあります。先生のご自宅に直接送る場合は、在宅時間などをお聞きしておく方が安心です。
お肉・加工肉
特別レッスンのおかげで大会で優勝できたなど、先生にちょっと豪華な贈り物をしたいこともあるでしょう。
また、スポーツ教室の若い男性コーチだと、「お菓子よりもガッツリした食べ物が好き」という人は多いもの。そんなときは、上質なお肉・肉加工品のお歳暮・お中元をチョイスしてはいかがでしょうか。
注意点として、肉類は基本、冷凍か冷蔵で配送されます。
お中元・お歳暮で常温保存できない食品を贈りたい場合は、先生のご自宅に送れると安心です。
新鮮なフルーツ
先生への個人的なお中元であれば、高級フルーツのマスクメロン、桃や梨などの旬のフルーツ盛り合わせを。お歳暮なら苺やリンゴ、冬が旬のみかんがいいでしょう。
先生だけでなく事務の皆さんなど教室全体へ贈りたいときは、分けやすく持ち帰りやすい果物がおすすめです。
フルーツは新鮮さが大事。量や日持ちの長さも考えながら選びましょう。
悩まず贈れて先生も嬉しいカタログギフトもおすすめ
カタログギフトは、教室で先生に贈り物を渡したいときにうってつけです。
- 雑誌型・カード型なので、渡しやすく、持ち帰りやすい
- 先生自身に好きなギフト商品をじっくり選んでもらえる
- 他の保護者からのお中元・お歳暮とかぶる心配がない
これらの点がカタログギフトの大きなメリットといえます。
近年は、一般的な「総合型カタログギフト」の他にも「お菓子に特化したカタログギフト」「高級肉だけを集めたカタログギフト」など、バリエーションが豊かになっています。
お中元・お歳暮には、食べ物のラインナップが豊富なカタログギフトが喜ばれるでしょう。
当社の売れ筋! グルメに特化した人気のカタログギフト
当社では、お歳暮やお歳暮にぴったりのカタログギフトを多数取り扱っています。
『47CLUB(よんななクラブ)』
47都道府県ごとに、高い評価を得ているご当地グルメを集めたカタログギフトです。
地元の「うまいもの」にくわしい地方新聞社から、全国に向けて推薦する美食を掲載しています。
習い事の先生がまだ知らない日本のグルメを見つけてもらえるでしょう。
『ANA’s FRESH SELECTION』
ANAグループが日本や世界から厳選したグルメを掲載しているシリーズ。
ANAグループが構築してきた生産者とのネットワークにより、バラエティーに富んだグルメギフトを集めています。
食品の新鮮さと安全性にこだわっているところも特徴のひとつ。
習い事の先生にフレッシュな美食を楽しんでもらいましょう。
『ア・ラ・グルメ』
産地直送される、鮮度に優れた美食が多数掲載されているカタログギフトです。
ブランド銘柄牛、名産の野菜、有名店のお菓子など、幅広いジャンルの有名グルメを楽しめます。
人気レストランで使えるお食事券も掲載。
料理を味わう特別な時間もプレゼントできる一冊です。
『美味百選』
100種類にもおよぶ全国から集められたグルメを掲載しているカタログギフト。
生産者や製造工程が明らかなものを厳選しているため、小さいお子様がいる先生にも安心して贈ることができます。
食べごたえ抜群のブランド和牛やウニなど海産物のほか、果物・スイーツやお酒の掲載件数が多く、選べるカテゴリーの幅が広い点も魅力です。
『Made In Japan with 日本のおいしい食べ物 e-order choice(カードカタログ) 』
日本全国の逸品を集めた2冊のカタログが一つにまとまって、カードタイプになりました。
Webサイトにアクセスすれば、豊富な商品から選ぶことができます。
カードタイプのため、手渡ししやすく、受け取った先生が自宅まで持ち帰りやすい点も魅力。カードは木箱に入れられているため、贈り物としての高級感もあります。
習い事の先生へお中元・お歳暮を贈るなら贈答マナーを確認
お中元・お歳暮は、普段お世話になっていることへの感謝をあらわす贈り物。単にギフトを贈ればよいというものではなく、基本的な贈答マナーを守ることが大切です。
特にいつもお世話になっている習い事の先生には、知らないうちにマナー違反をしてガッカリされないよう気を付けたいもの。
以下に配慮すべき贈答マナーをまとめたので、チェックしてくださいね。
お中元・お歳暮の両方を贈るのが基本。お歳暮のほうをやや高額に
一般的に、お中元とお歳暮はセットで贈るものです。
「お中元だけ贈る」というやり方は実はマナー違反。夏にお中元を贈ったら、お歳暮も贈るのが基本と考えましょう。
「家計の負担になるので年に1回にしたい」という場合は、一年間の締めくくりの意味でお歳暮を優先するのがおすすめです。
なお、お中元とお歳暮の両方を贈る場合、金額はお中元よりもお歳暮のほうを2〜3割高めにする人が多いようです。
一度贈ったら毎年継続する
お中元・お歳暮は、基本的に一度贈ったら、それ以降毎年贈るものと考えられています。
もちろん、子どもが習い事をやめた、転勤したなど、先生とのお付き合いがなくなれば、お中元・お歳暮を続ける必要はありません。
その代わり、習い事をやめるタイミングで「御礼」の名目のギフトを贈り、区切りとするといいでしょう。
贈り物を手渡しするのは人目のないところで
子どもの送り迎えの際など、教室で先生にお中元・お歳暮を手渡しする場合、他の生徒・保護者・先生の目にふれないように注意しましょう。
他の人に見られていると、先生が気を遣って受け取りづらくなります。
他の先生や生徒、保護者の目を避け、タイミングを見てスマートに渡す配慮が必要です。
宅配と手渡しのどちらがいい?
「感謝を伝える」というお中元・お歳暮の趣旨からすると、お相手に直接会って手渡しするのが正式と考えられています。
しかし、仕事でタイミングが合わないなどで手渡しできないこともあるもの。そんなときは、先生の自宅住所を知っているなら贈り物を配送してもいいでしょう。
事前に「お中元・お歳暮をご自宅へ配送するので受け取っていただきたい」という旨と日時を先生にお伝えすれば、いきなり届いて驚かせる心配もありません。
贈り物には、
「本来であれば、直接お渡ししたいところですが……」
という内容の挨拶状を同梱しましょう。
まとめ
子どもの習い事の先生へお中元・お歳暮を贈るのは、必須ではありません。
しかし、
「いつも熱心に指導していただいたおかげで、満足のいく結果を出せた」
「引っ越しで習い事をやめないといけないが、今までありがとうの気持ちを伝えたい」
など、感謝を形にしたいこともあるでしょう。
そんなときに、季節のご挨拶であるお中元・お歳暮は、ちょうどいいきっかけになってくれます。
ギフトを贈るときは、お相手に気遣いをさせないための配慮が大切です。
特に他の人の目の多い教室で先生に贈り物を渡すときは、この記事でお伝えした注意点を参考にしてください。
伝統的な贈答マナーを守って、感謝の気持ちをしっかり届けましょう。