愛犬や愛猫が亡くなったとき、ペット葬儀を執り行う方が多くなっています。
犬の散歩仲間の飼い主や知人から、お悔やみの香典やお供え・お花を贈られた方もいるでしょう。
その優しい心遣いには、きちんとお礼を伝えたいですよね。
しかしお礼の仕方については「人間同様、香典返しは必要?」「かえって気を使わせてしまう?」など迷うことも多いでしょう。
この記事では、ペット葬儀の香典返しや、ペットのお悔やみ事に関する弔事マナーについて解説します。
目次
ペット葬儀に香典・お供え・お花をもらったら
「ペットロス」という言葉が一般的に広まるほど、ペットを家族の一員と感じる人が増え、お別れの葬儀を人間と同様の段取りで行うケースは珍しくなくなりつつあります。
しかし、ペットの葬儀についてはまだまだ不明確な点も多く、特に香典返しの扱いが悩ましいところです。
香典・お供えをいただいたらお返しするのが基本
ペットの弔事は確立されたマナーと呼べるものがない状態ですが、結論から言えば「香典をいただいたなら香典返しを贈って感謝を表す」と考えたほうがいいでしょう。
香典は現金とは限りません。お供え物や供花をいただくことも多いでしょう。
今は、ペット専門の葬儀を手掛ける会社がいくつもあり、葬儀社によっては納棺や焼香、僧侶による読経など、人間の葬式と同じようなお別れ式を行います。
火葬した後の遺骨はペット霊園などに埋葬・納骨されます。
このように、人間と同じように葬儀を執り行うので、飼い主のペットに対する愛情が強いことを知っている方が、その配慮で香典や供花を贈ってくださることもあります。
その場合は香典をありがたく頂戴し、一般的な弔事マナーにならって感謝を込めた香典返しを贈るのが望ましいといえます。
ペットの香典返しのマナー
ペットの香典返しを贈ると決めたら、次は弔事マナーを確認しましょう。
- 香典返しを贈る時期
- 香典返しの相場金額
- 香典返しにふさわさい品物
を解説していきます。
ペットの香典返しを贈る時期
ペットの香典返しを贈るタイミングは、人間と同様、四十九日を迎えてからでよいでしょう。
亡くなった日から数えて49日目以降、遅くとも1ヶ月以内にお礼の品を贈ります。
なぜ49日目以降なのか?それは仏教の教えに由来します。
人は亡くなると中陰(ちゅういん)と呼ばれる世界を49日間旅をするといわれています。
遺族はこの49日間、亡き者が極楽浄土に行けるよう祈ります。この祈りを捧げる49日間を「忌中」といいます。
この忌中が終了する四十九日目に「四十九日(忌明け)法要」を営み、「忌明け」となるのです。
ペットの49日法要を執り行う場合はもちろん、執り行わない場合も、香典返しは「49日過ぎ」に贈るのがマナーです。
香典返しの相場も人間同様「半返し」
香典返しは、頂いた金額の「1/3~半額」の品をお返しするのが一般的です。
ペットの葬儀でいただく香典は、3,000円〜5,000円が相場といわれています。
- 3000円の香典・お供えを頂いた場合……1000円~1500円
- 5000円の香典・お供えを頂いた場合……1500円~2500円
これらを目安にお返しの品を準備するとよいでしょう。
ただし地域によっては、いただく香典の金額に関係なく、葬儀当日に一律で同じ品物を渡して香典返しとする「即日返し」という慣習もあります。
その場合は四十九日法要まで待たなくてもかまいません。
自分が住んでいる地域の慣習を考慮した上で金額を決めるのが良いでしょう。
ペットの香典返しの品物にふさわしいもの
香典返しで渡す品物も、人間同様に考えて問題ないでしょう。
「不祝儀を後に残さない」という考えから、香典返しには消耗品がふさわしいとされています。
お茶やお菓子、タオルなど、いわゆる「消えもの」と呼ばれるものが定番です。
一方、生ものは宗教的観点や相手に迷惑をかける可能性があることから避けるのがマナーです。
ギフト専門店ギフタ専任スタッフが厳選した、ペットにいただいた香典へのお返しにふさわしい品をご紹介します。
ペットとの生活に寄り添うグッズ
ペットを愛する仲間から香典をいただいた場合は、愛犬・愛猫との生活に寄り添うものを香典返しにしてはいかがでしょうか。
「肉球や爪用のケアグッズ」「ペット用おやつ」などがその代表例でしょう。
優しい心遣いへのお礼と共に、「ペットと過ごす時間を大切にして欲しい」という気持ちも伝わります。
ペット用品は好みやメーカーが気になるという場合は、以下のような品はいかがでしょうか。
タオルは「悲しみを包み込む」という意味があることから、香典返しの好適品としても知られています。
お散歩のときに使ってね、などと言い添えて贈るとよいでしょう。
【1,000円以下】相手に気をつかわせない「プチギフト」
「お散歩仲間から連名で香典をいただいた」
「お供えのお花をいただいたので、気をつかわせない範囲でお礼がしたい」
そんな時は、1000円以下の「プチギフト」をお返しにしてはいかがでしょうか。
なかでもお菓子や飲料は、種類が豊富で選びやすい贈り物です。
あまり仰々しくしたくない場合には、パッケージに「ありがとう」と書かれた品で、明るく感謝を伝えるのもよいでしょう。
食品以外で選びたいときは「洗剤・せっけん」もおすすめです。
これらは「悲しみを洗い流す」という意味を持つため、香典返しにふさわしいとされています。
実用的でいくつあっても使いやすい点からも、贈りやすい品と言えるでしょう。
品選びに困ったら「カタログギフト」の選択肢も
一般的な香典返しでは、カタログギフトを贈るケースが増えています。
先方に好みのものを選んでもらえるため、品選びにかける時間も労力も軽減できる点がメリットです。
「気持ちが晴れず、香典返しを準備する気になれない」といったときに重宝するのも選ばれる理由でしょう。
ペットの香典返しで贈るものに悩んでいる方は検討してはいかがでしょうか。
- 相手の好みをよく知らなくても贈れる
- 年代問わず、感謝の気持ちをお伝えできる
- 予算2,000円から、金額に合わせて選ぶことができる
と、おおむね好評です。
軽くてかさばらないため、直接お渡ししやすい点もメリット。また、お得なメール便で送れるため低予算のお返しにも重宝します。
ペットの香典返し「のしの書き方」
相手方が丁寧に香典を贈ってくれたのですから、こちらも弔事マナーに従い、きちんとのし紙(掛け紙)を付けて香典返しを贈るべきでしょう。
のし紙をつけると、正式な贈り物であることを印象づけ、相手への敬意と感謝の気持ちを伝えられます。
表書きは宗派を問わない「志」
宗教問わずに使用しやすい表書き、「志」と記して贈るのが無難です。
ただし、ペットの冠婚葬祭にはっきりとしたマナーやルールはありません。
ごく親しい相手に形式張らずに贈りたい場合はそこまでこだわる必要はないと言えます。
また、配送するなら挨拶状も同封するのが正式な贈り方です。
人間の香典返しの挨拶状と同じような文章にしておくのが無難ですが、あまり堅苦しく考えすぎずにペットの香典返しならではのペットへの愛情溢れる文章をしたためるのも良いでしょう。
香典返しの準備をGiftA(ギフタ)がサポート
ペットの葬儀には確立されたルールと呼べるものはないため、飼い主や家族の考え方で香典返しを行っても問題はないと言えます。
- 挨拶状
- 掛け紙
- 包装
- 無地の紙袋(カタログギフトのみ)
など一式お付けして、お届けしています。
ペットがいなくなった悲しみが癒えない中で準備をするのは大変かもしれませんが、香典返しの参考にしてください。